Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

渡辺宙明さんの訃報に接して(スーパーロボット編)

ああ哀し 思い出の曲 燃える夏

 

NOVA「とっさに俳句を考えてみたが、あまり上手いのを思いつかないなあ。俺はサルブラザーにはなれないや」

晶華「どうせなら、『逝く夏や 思い出多し 熱き曲』といったところかしら」

翔花「『マジンガー 全力全開 スイッチオン レーザーブレード 高鳴る想い』ってところね」

NOVA「とにかく、昨夜、宙明先生の訃報をスパロボの寺田さんのツイートで知ったときは、頭の中が真っ白になったよ。本当なら、昨夜はダークタワーの最後の記事を書こうと思っていたんだが、急遽、宙明先生の訃報記事にしようってことになって、いざ書き始めると言葉が出て来ないでやんの。とりあえず、訃報ツイートだけにして、悲しい気持ちを抱えて眠ることにしたんだ。翌朝には書くこともいろいろ出てくるだろうと思ってな」

晶華「で、俳句をいきなり詠むわけね」

NOVA「そりゃあ、俳句は自分の想いを五七五の十七音に凝縮した詩だからな。長文で思い出語りすることは、それこそ宙明さんの場合、いっぱいできる。昨年亡くなった菊地先生や亜星先生、すぎやま先生に負けず劣らず俺の人生の思い出の曲を数々作って下さったマイスターだからな。しかも、全力全開で熱い現役サウンドを響かせた後で、まあ遺作になってしまうとは……ご年齢を考えると予想できてはいたんだが、いざ現実になると哀しみよりも先に、心が空っぽになったような喪失感を覚えたな。率直な感想だと、『ああ哀し』よりも『あっ……』ってのが的確だと思う」

晶華「宙明先生の代表曲といえば、マジンガーZなどのスーパーロボット、ゴレンジャーなどの戦隊シリーズ宇宙刑事と言ったところ?」

NOVA「プリキュアもあるぞ」

NOVA「他にはこれも」

翔花「代表曲とは言えないと思うけど、何でそうもマニアックな曲を選んでくるのよ?」

NOVA「いや、メジャーな曲は割としょっちゅう聞くからな。当たり前すぎて今さらって感じだろう? 例えば、これとか」

 

ロボットメドレー

 

NOVA「ともあれ、故人の冥福を祈るなら静かなバラード系の曲がいいとは思うんだが、宙明先生の真骨頂はやはりヒーローとかメカアクションだと考えるので、テーマ別に偲ぼうということだ」

NOVA「特撮とアニメの両分野にかけて、SFロボ音楽の第一人者と言えば、渡辺宙明大先生だろうな。70年代に同じジャンルで活躍していて、しばしば比肩するように語られてきた菊池俊輔さんもゲッターロボ仮面ライダーなど多彩な曲を作って来たけど、最後までロボソングを書き続けた人じゃない。やはり、マジンガーZに始まりゼンリョクゼンカイオーまで、最後まで現役でロボテーマを作り続けた宙明先生にロボソング帝王の称号を送るべきだな」

晶華「その称号は、歌い手の水木一郎さんが持ってるんじゃないの?」

NOVA「うっ、それもそうだな。だったら職人の最高位ってことで、ロボソング・マイスターか。ともあれ、懐かしいとか思い出の曲って形で世間でも語られるけど、考えてみればスパロボファンや戦隊ファンにとっては、懐かしいどころか現役バリバリで宙明音楽に接しているからなあ。思い出じゃなくて、それが耳に馴染んだ日常と言ってもいい。つまり、俺の人生で物心ついた秘密戦隊ゴレンジャー以降、宙明音楽を聞かなかった年はないな」

翔花「本当に?」

NOVA「ああ、仮にTVで聞かなかったとしても、ゲームで聞くし、ふと自分でも鼻歌とか、口ずさんだりするからな。宇宙刑事系の曲とか」

翔花「じゃあ、ここからヒーローソング祭り?」

NOVA「祭りじゃねえ。哀悼の儀だ。それを忘れるな」

晶華「祭りの中には慰霊の意味も含まれるけどね」

NOVA「まあ、追悼式は神事仏事でもあって、広い意味では祭事なんだが、お祭り騒ぎって言葉もあって、祭りには陽性のニュアンスが濃い。でも、故人の冥福を祈る場は、謹みという想いを忘れちゃいけないと思うんだ。しみじみ、故人の偉業を想い、自分の人生に恩恵を与えてくれたことへの感謝も込めてな。亡くなったことを惜しむ気持ちとか、お世話になりました、ありがとうって気持ちと、忘れない思い出の1ページとして心に刻みたいとか、故人と自分の関係を確認するとかだな」

翔花「だったら、精霊娘としても神事と思って、粛々とした気持ちを見せればいいのね。じゃあ、ここからヒーローソング神事?」

NOVA「まあ、自分にとって宙明先生は神作曲家だから、正に神事と言ってもいいんだが、ヒーローソング系は次回に回す。今回はロボに徹することにした。まだ、流したい曲もあるしな」

NOVA「やはり、宙明ロボソングは、聞き応えがあるなあ、としみじみしつつ、次のヒーロー編に続く」

(当記事 完)