懐古話はつづく
NOVA「今夜も昨日の昔話の続きだ」
翔花「2020年かあ。ええと、コロナ禍元年だっけ」
NOVA「いやな認識の仕方だなあ。ところで、中学生の教科書が去年、新バージョンに切り替わったんだが、最近、歴史の教科書をじっくり見る機会があってだな。巻末の歴史年表がどの辺まで進んだかをチェックするのが密かな楽しみだったりするんだよ」
晶華「『2018年、花粉症ガールが誕生する』って記載されていた?」
NOVA「そんなマイナーなネタが、教科書に載ってるわけがないだろうが。年表の最新の出来事は『2021年、東京オリンピック・パラリンピックの予定』で、その前が『2011年、東日本大震災』だな。あと、俺の知るかぎり令和時代が初めて年表に挙がった教科書ということになる」
翔花「前の教科書改訂はいつ?」
NOVA「2021年度の前は、2017年だった。教科書が改訂される年は、予習がいろいろと大変なんだよな。去年、一番大変だったのは、英語の教科書で……という仕事の話は置いておいて、とにかくコロナ禍が歴史の教科書に載るのはいつかなあ、とドキドキしている俺がいる。なお、外国との文化交流に触れられたページがあって、『NARUTOのコスプレをしている外国人』の写真を見つけたり。ドラゴンボールやポケモン、ワンピースなんかは今までも見たが、NARUTOも教科書に載るようになったかあ、とか、コロナ禍といっしょに鬼滅が教科書に載る時代が来るのかなあ、とか、いろいろ未来の教科書を予想したりもして、感じ入るわけだよ」
シロ「日本や世界のニュース的には、2020年はコロナ禍がポイントかもしれませんが、当ブログでは『ホビー館創設20周年記念』が一番の記念行事だと言うべきでしょうね」
NOVA「シロ君、よくぞ言ってくれた」
シロ「サイトやブログの関係者なら当然です。メモリアル行事に対して『おめでとう』の一言も述べないようでは、人付き合いの基本も弁えない無作法な輩と考えます」
NOVA「その通りだ。これはNOVAのネットライフにとって非常に大切な行事だったので、その時におめでとうと祝ってくれた人に対しては、非常に嬉しいと思って改めて感謝を表明するし、そのタイミングでコメントを入れておきながら、20周年のあいさつをスルーした一名については、どうにも付き合い甲斐がない相手というか、他人のメモリアルを祝うような心根が欠如しているのかなあとか、空気の読めなさにも程があるとか、今なお愚痴の嵐が吹き荒れそうだな」
晶華「確か、GTライフのコメントよね。ウルトロピカルにはコメントを転送できないから、そういう過去の失態もきれいに消え失せるけど」
NOVA「2020年の11月の話だな。この辺の記事を先日、読み直して、当時抱いた憤りと失望がぶり返したから、その記憶だけは銘記しておこうと思うわけだ」
Shiny NOVAのGT(ゲーム&トレジャー)ライフ - 2020年11月の記事一覧
NOVA「ゲーム的には、『NOVAのサイトの20周年を祝いますか? はいならNOVAの好感度が+100。いいえならNOVAの好感度がマイナス100』というぐらい、明暗を分けるイベントだったわけで」
翔花「NOVAちゃんのハートを射止めるゲームなら、『このイベントを外してしまっては攻略不可能で立て直すのは相当に困難。絶対にはいと答えるべし』と攻略本に書かれてそうね」
NOVA「あとは、マッスル太郎→魔神ハンターとか、翔花クエストの一環で妖精郷のプレイを始めたり、とにかくTRPG絡みでやりたいことをいっぱいしたなあ、と思う」
晶華「妄想リプレイって、結局は一人でゲームしているのよね」
NOVA「コロナ禍で人数を集めるのだって難しいし、それまで年に一度か二度、GWや秋辺りに友人と集っていたボードゲームのミーティングが2020年以降は、一回もしていないんだよ。ウルトロピカルの昔の記事(2007とか2008とか)を読めば分かるように、その辺の時期から俺の主催でボードゲームの集いをプライベートで行ったりしていて、最初は隔月ぐらいでやるつもりだったけど、メンバーも忙しくて、結局、半年に1回とか、年に1回とかのペースに落ち着いて行った。2015年辺りで、一度TRPGができないかとログホラTRPGを試しプレイしてみたんだが、メンバーの感想としては『TRPGは時間が掛かり過ぎるので、ボードゲームをいろいろする方が楽しい』というものだった」
翔花「リアルだと、ボードゲーム仲間はいるけど、TRPG仲間はいないのがNOVAちゃんの現状なのね」
NOVA「コンベンションとか、オンラインセッションとか、いろいろできないことはないと思うんだが、俺も2018年の段階では、TRPGという時間のかかる遊びよりもボードゲームの方が気楽だし、本格的にサークル運営する時間と意欲も足りていないし、TRPGは思い出の1ページとして残すだけでいいかな、なんて考えていたんだ」
晶華「昔のTRPG仲間さんは?」
NOVA「学生時代とか90年代に付き合っていたゲーム仲間は、それぞれの人生があって、散り散りになったわけだし、社会人になって昔みたいにアナログゲームを続けられる環境はなかなか維持できない。そして、俺自身の昔からの願望としては『誰か、俺の代わりにGMをやってくれないかなあ』ってもの。つまり、どうも学生時代から俺の周りでは、俺が一番TRPGに夢中で、プレイヤーを育成してGMをやってもらおうという計画は、実らずに終わってしまったんだな」
シロ「つまり、新星さまにとって一番の理想は、うちのアリナ様だと」
NOVA「確かに、『TRPG好きの女の子が、自分を兄さんと呼んで、敬意を示してくれる』ってのは理想だな。それでいて、GMもしてくれるし、良きパーティー仲間として頼り甲斐もあるし、ゲーマーとしてはルールに詳しくて、しっかり場を管理してくれる可愛い女史って憧れるよなあ」
晶華「だったら、私がGMをしたら、NOVAちゃんは喜んでくれる?」
NOVA「好感度+100だな」
晶華「分かった。『妖精女王ズ』を終えて、カシュミーラが晴れて真の妖精郷の女王になったら、私がNOVAちゃんのためにGMをしてあげる」
NOVA「え、マジか?」
晶華「カシュミーラをそこまで育てる話を、NOVAちゃんがGMとして続けてくれるって条件が付くけどね」
NOVA「俺の夢の一つは、『俺が育てたプレイヤーが俺のためにGMをしてくれること』だからなあ。晶華がGMしてくれるなら、俺の夢がかなうことになる」
翔花「NOVAちゃん、それはただの妄想よ」
NOVA「妄想だって、きちんと文章化して形になれば、過程をしっかり積み重ねれば、人の心を感じ入らせることができるんだよ。俺の夢なんだから、俺が自分でかなったと満足できれば、それでハッピーになれるじゃないか」
シロ「そうやって、紡ぎ続けて4周年なのが、花粉症ガールの物語ですからね」
NOVA「と言うか、現実では実現しない夢や願望を文章の形で表現して、読者を感じ入らせるのが創作文芸ってものだろう? 妄想を否定してちゃ、創作なんて作業はできやしない。ただ、妄想をどこまでリアルに、あるいは読み手が納得できるように緻密に、こだわって描くかが大事であって、『父親がGMを頑張って、娘にゲーマー教育を施したら、娘がGMをして父親に恩返ししてくれる』って内容を、しっかり時間をかけて丁寧に描写したら、それは感動の名作じゃないか?」
翔花「感動の名作かどうかは、わたしにはよく分からないけど、そのNOVAちゃんの心意気に共感できる読者の1人や2人はいると思うわ、たぶん」
NOVA「1人や2人か。まあいい。妄想リプレイがそこまで続けて行ければ、それが花粉症ガールの物語をより豊かにすると信じて、俺は歩み続けるぜ。この果てしない妄想リプレイ坂をな」
リトル「……新さま、仕事で疲れているみたいですねぇ」
翔花「大丈夫。ただの花粉ドンブラ脳だから」
2020始まりの3ヶ月の話
NOVA「では、花粉ドンブラ前書きはこれぐらいにして、例によって月別の出来事を箇条書き形式でまとめ、振り返ってみよう」
・1月:令和初のお正月。
令和VS珠保ゴブスレ対決で、無事に令和が継続。
GTライフでは、メガネレッドの川上鉄太郎が赴任。
パグマイアの他に、ウォーロックマガジン掲載の
T&TやAFF2の話に触れられる。
・2月:White NOVA、令和初の誕生日を機に
令和の光Shiny NOVAに改名する。
ゴブスレ映画やキラメイ映画を見たり、
古代語魔術の研鑽などを行う。
GTライフでは、パグマイアのキャラ作り。
・3月:コロナ禍で緊急事態宣言で大混乱。
マッスル太郎、再開しての第2部。
コロナ禍でウルトラマンタイガの映画延期。
誕生日パワーで、行方不明の翔花帰還。
晶華「この辺、令和初が多いわね」
NOVA「令和がスタートしたのは、2019年の5月からだからな。2018年は『さらば平成』って感じで、30年間のいろいろ懐古ブームだったし、2019年は『平成から令和への橋渡し』で古きを経て新しきを模索する時期だったし、完全に新しく『徹頭徹尾、令和です』って断言できるのが2020年。すなわち、1000%完璧な令和がここで始まったわけだよ」
シロ「新星さま、1000%はもう死語だと思います」
NOVA「2020年時代では旬だったんだよ。とにかく、この新しい時代に合わせて、俺に何ができるか? Whiteを改名して、Shinyになる。そう思いついた時は、心に閃光が走ったね。そうとも、インターネットで20年使い続けたWhite NOVAから次のステップに移る。吉法師が織田三郎信長になり、日吉丸が木下藤吉郎を経て羽柴秀吉→豊臣秀吉に昇格し、竹千代が松平元康を経て徳川家康に切り替わるように、白新星から光新星になるって素敵じゃないか? うん、最光ッてキラキラ盛り上がっていたら、同じようにシャイニーとかワンダーって叫ぶ昭和男の異世界ハーフ王子が戦隊の6人めに出て来たときは大いに笑った。クリスタリア宝路が一月後に劇場に帰って来るのが今から楽しみだぜ」
晶華「クリスタルと言えば、私の名前も英語にすればクリスタルフラワーにもできるのね」
翔花「だったら、わたしはフライングフラワーで韻を踏んでるし」
NOVA「略してフラフラじゃ、またどこかに失踪しそうだからな。フライングブルームの方がいいんじゃないか」
翔花「ブルームかあ」
晶華「空飛ぶ箒ね🧹」
NOVA「そいつはbroomで、花のブルームはbloom。似てるようだけど、発音は違う。bloomって単語には、単純な花だけでなく、開花の時期、花真っ盛りって肯定の響きが強い。すなわち全力全開の花って意味だし、最初の花名義を持ったプリキュアの名前でもある」
翔花「ああ、それっていい感じね。だったら、今日からわたしはフライングブルームってことで」
NOVA「いや、翔花を下手に改名すると、このブログのタイトルも変えないといけなくなるから困る」
晶華「確かに『Shiny NOVAとFブルームとCフラワーのNEOスーパー空想(妄想)タイム』じゃあ、語呂が悪いわね。『Wショーカ』って響きは変えない方がいいと思う」
翔花「だったら、フライングブルームは二つ名ってことで」
NOVA「とにかく、俺がShinyに改名することで、令和NOVAはShinyで、平成NOVAはWhiteってキャラの使い分けもできるようになったし、何よりも白はシロ君のカラーになって、俺が白にこだわる必要がなくなったってことだな」
シロ「え? もしかして、ボクに白を譲ってくれたってことですか?」
NOVA「実は、Shiny NOVAに決まるまでに、いろいろな由来があるんだよ。その昔、俺は自分のペンネームを『White Wizard(白き魔術師)をもじって、白城真利(しろきまさとし)にしていた』時期があった」
リトル「ネットで検索しても、その名は出て来ませんがぁ」
NOVA「公式では使ったことがないからなあ。昔、SNEの見習い時代にペンネームをどうするかって先輩に聞かれた際に、『白城真利』を使おうかと思ったんだけど、すでに白でデビューしている先輩が2人いて、カブることを遠慮してしまったんだな。結局、深く考えずに『本名の姓+名前の一文字』を当時のペンネームにしたんだが、芸がないなあ、とその先輩に苦笑されてしまったよ。今から、あの時代に戻れるなら、『新星真(しんじょう・まこと)』とかもっと派手なペンネームを考えていたろうが、とにかく『白』の代わりに『真』を使って、Shin NOVAからShineだったらシネみたいでイヤなので、Shinyにした経緯がある。すると、庵野監督がどんどん『シン』を量産するようになって、時代はShinyで問題ないな、と思ったわけだ」
晶華「で、NOVAちゃんがShinyを名乗るようになった途端、世の中がコロナ禍になった、と」
NOVA「それじゃあ、俺のShinyとコロナに因果関係があるみたいじゃないか。それを言うなら、令和が珠保にゴブスレ対決で打ち勝った途端、予言者ノヴァストラダマスの言ったように世の中が動いているんだからなあ」
●ノヴァストラダマスの予言
NOVA「俺の方もお前に聞きたいことがある。翔花はどこだ?」
ノヴァストラダマス『わしにも分からん。我が目的、珠保時代の復活のためには、是非ともあの娘の持つJUHOの魂が必要なんだが』
NOVA「JUHOの魂だと? そいつをお前が手に入れるとどうなる?」
ノヴァスト(以下略)『もちろん、珠保時代が蘇り、令和が書き換わる』
ヒノキ「そんなことを、わらわたちが認めると思うか?」
晶華「あんたなんかにお姉ちゃんは絶対に渡さないんだから」
ゲンブ「小難しい話はよく分からんが、今の時代の平和をお主が崩すと言うのなら、我らの敵でござる」
ノヴァスト『今の令和が平和だと思うのか? 今のままだと確実に世界は滅ぶぞ。戦争か、ウィルスの流行か、天災かは分からぬが、のんびり手をこまねいている場合ではない。予言者のわしだから言うのだ。世界は崩壊する、と』
NOVA「そういう人心の煽り方をする奴は、どうも気に入らないな。今の時代は末法だからどうこうとか、救世主がどうこうとか、創作のネタならば歓迎するが、現実に持ち込んで『だから、我が神の教えが救ってみせる。信じたまえ』って高説を唱える輩は、どうもなあ。神に救う力があるなら、是非ともお願いします、と頭を下げてもいいが、そのためにこちらの日常生活を犠牲にして信仰活動に邁進するように、と説教垂れるような態度は性に合わねえ。
「宗教は文化を生み出すし、教義を勉強するのは興味が湧くが、生活の全てをそこに委ねるのを求めてくるのは勘弁してくれって思う。俺には俺のしたいことがあって、そこには多様性とか自由とか、呪縛からの解放とか、そういう自分らしさを追求できる世界が必要なんだ。奉仕の精神を求めるのはいいが、そいつを過剰に強要して来る奴とは相容れない。俺の為すべきことは、俺が決める。そいつは、他人を縛ることじゃねえ」
晶華「図らずも、ノヴァストの言った通りの世の中になっているってこと?」
NOVA「戦争か、ウィルスの流行か、天災か……って今年に入って全て実現してしまった感だもんな。俺たちが勝って令和は守られたが、もしかすると奴の目論見どおり、時代が珠保に書き換わった方が良かったのかもしれん」
翔花「そんなことはない!」
NOVA「そうか?」
翔花「そうよ。この令和の時代は、確かに厄災続きで人々は苦しんでいるのかもしれない。もしかしたら、違う時間軸の世界だと、コロナ禍が発生しなくて、ロシアがウクライナに侵攻しなくて、東日本の震災の10年を越えた余波が東北を襲わなかったのかもしれない。
「だけど、それはわたしたちが今、生きている世界じゃないの。わたしたちは今の世界をより良くするために、今日この日を一生懸命に生きるしかない。それこそ平成から熱く受け継がれた瞬瞬必生のJUHO魂なのよ。いやなことがなかったようにリセットボタンを押して、世界を改変するような現実逃避の精神じゃ、例え時代が珠保であったとしても、すぐに破綻してしっぺ返しが来る。わたしたちは辛い現実でもしっかり受け止めて、より良く生きることを目指さないと」
NOVA「翔花が俺に説教かあ。さすがは神霊を目差すだけはあるな。何かの話で読んだが、『賢者は自分にできることをコツコツ確実に続ける一方で、愚者はできることもしないのに、できないことを望んでばかりいる』というのがある。とにかく、今の時代が仮に破滅に向かっているとしても、好きな世界を守るために命をかけて戦う。それがヒーローってものだし、自分にできる何かを一生懸命にやって、同じように一生懸命にやっている人を見下したり、嘲ったりはしないのが、さわやかに生きる人の道って感じかな」
晶華「2020年はキラメンタルの年ね。コロナ禍で撮影困難な状況だったけど、苦しみにも負けず、未来の光を目指して駆け抜けてくれた作品に、勇気と輝きとひらめきをもらって頑張れたような気がする」
NOVA「大変な時代だからこそ、逆境の中で頑張ることで輝いてみせ、人々に希望と勇気を与える存在になれたらいいなって、そんなことも考えさせられた一年なわけだ」
2020の春から夏へ
・4月:マッスル太郎第3部。
・5月:翔花、コロナウィルスの惨禍に心を痛め、
自分が倒そうと旅立ち、そのまま行方不明に。
マッスル太郎4部から5部へ。
パグマイア、ワンデルヴァーのプレイ。
NOVA、人間関係をあれこれ総括する。
・6月:マッスル太郎5部から6部へ。
GTライフ、パグマイアとD&Dの呪文話。
必殺仕事人2020などの雑談。
晶華「この時期は、マッスル太郎さんの物語がすごい勢いで進んでいるわね」
NOVA「最初は手探りだった妄想リプレイの形式が、コロナ禍という『外に出て、人と会うことを自粛しなければならない』という世の風潮のために、オンラインによる一人遊びの活性化、巣ごもり期間に何をして時間を使うか、という状況に見事に則したというか。しかも、ヒノキ姐さんとゲンさんのマンツーマンプレイが自分でも書いていて興に入るし、一方で俺のクリスタルタワーでは、シロ君やリトル君と雑談講義みたいな形で、実は友だちと言えるキャラのいなかった晶華の人間関係を考えるきっかけにもなったし」
晶華「私は元々、NOVAちゃんの引きこもり属性を体現した娘だし」
NOVA「俺はインドア派だけど、別に人間嫌いってわけじゃないぞ。ただ、人間よりも自分の空想世界に耽溺しがちで内向的な気質。そして外に出るのは仕事のためと、自分の世界に付き合ってくれる気心の知れた友人と遊びに行くためと、時たま思いついたように自転車でサイクリングしたり、電車で遠出したりの気まぐれ一人旅をふらりと満喫したりなどなど。後はまあ、町内会とか信仰関連の行事に付き合いで参加したりとか、そんなところか」
翔花「気まぐれ一人旅……って気質を、わたしが受け継いでいるってことね」
NOVA「高校生時代や大学時代は電車通学だったから、定期券ってものを使っていたんだよ。そして定期券の通学範囲の駅は無料で降りられるから、時間がある時はその範囲の駅に降りて探検したりも時々やっていた。主に本屋や箱入りRPGの買えるホビーショップの情報をゲーム雑誌で調べて、どんな店だろうって好奇心のままに散策して回る目的ありの行動だったけどな。他に大学時代はレンタルビデオ鑑賞という趣味もできたから、いろいろなビデオ屋の品揃えをチェックして、マイナーな作品に心惹かれて会員になるビデオ屋開拓もしていたなあ」
翔花「今はそういうことをしないよね」
NOVA「ネットでいろいろ調べられるようになったからなあ。90年代はそういう文明の機器が発達していないから、自分の足や限られた情報源でいろいろ探し回ることが必要だったんだ。それが食べ物関係のこだわりになれば、食べ歩きが趣味になっていたのかもしれないけど、俺が今でも新しい土地に行くときに最初に目につくのは、本屋と電器屋、レンタルDVD屋とかだけど、開拓はあまりしなくなったなあ。結局、神戸、大阪梅田、難波日本橋に活動範囲が落ち着いたし、逆に昔、散々開拓した地元の書店とかビデオショップ、ゲームショップがどんどん潰れて行ったのが21世紀。開拓場所がリアルではなくて、オンラインで検索して……という時代に切り替わったわけだ」
シロ「2020年の懐古話のはずが、もっと前の時代の懐古に切り替わっているようですが」
NOVA「おっと失礼。とにかく、自分の活動範囲とか気質は、若い頃からの習慣で決まってくるから、仕事で出張とかしない限り、あるいは旅行趣味でもない限り、固まって来るなあ。ドライブが趣味とか、旅行の交通費に捻出を惜しまないとかならともかく、地元の市内で働くようになった21世紀以降は『開拓者精神はリアルよりも脳内で充足させる』形になりがち。人に会うにしても、仕事を除けば趣味が合うという前提になるし、これは『俺に会いたいと言っている人間が、俺の趣味に合わせる方向で自らを広げることを良しとしないというか、俺以上に狭い範囲に埋没して広がる姿を見せない』時点で、俺に得るものが少ない人間関係だと目に見えている」
晶華「ええと、これは人間関係の話?」
NOVA「ああ。コロナ禍で、ボードゲーム定例会ができなくなっているのは、ちょっとしたストレスだな。それを通じて付き合ってきた知人友人と会えなくなっているわけだし。そう頻繁に会っている関係じゃなくて、年に数回、連絡を取り合う程度の関係だから、定期的に会う機会が絶たれると疎遠になるわけで」
晶華「ネットでは連絡しないの?」
NOVA「実は、NOVAとは違うハンドルでボードゲームOFF用の掲示板を運営しているんだが、定期交流ができなくなると、寂れて行く流れだな。コロナ終了宣言でも出てくれれば、大手を振って『久々にボードゲームOFFでも開こう』って言えるんだが」
翔花「つまり、NOVAちゃんにはNOVAちゃん以外の顔がある、と」
NOVA「実は、そっちで使ってるハンドルが『真』名義なんだが、どうでもいい話だな。話を2020年に戻すと、必殺仕事人2020の話もツボになる」
晶華「仕事人2020かあ。確か、新生塾を営んでいる先生が悪人で、ニートの若者を悪事に利用した挙句、用済みになったら殺す話ね」
NOVA「当然、俺は塾の先生がどういうキャラかに注目したが、ニートに注目したコメント主がいてな。要するに、人それぞれ感じ入る対象が別にあるわけだ」
翔花「塾の先生が、心酔する教え子を殺すって話を見て、NOVAちゃんはどう思った?」
NOVA「思想的に一見、開明的な塾の看板を掲げた詐欺師が、世間知らずのニート君を煽てて詐欺行為の片棒を担がせて、自分たちの罪をなすり付けた後、息子の気持ちを理解しない父親を煽って殺させて、純朴バカな父子の騙されぶりを囃して悪趣味な喝采をする話だったわけで、塾講師の時代性や思想的背景を真面目に歴史知識からツッコミ入れても仕方ないなあ、と思った。どちらかと言えば、騙されて非業な最期を遂げたニート息子と堅物父親の精神性がポイントかなあ、と」
シロ「加害者よりも、被害者に重点を置いた作風だと?」
NOVA「こう言っちゃ何だけど、ニートって社会的な人間関係が確立されていないので、世間の常識が分からないんだな。だから、詐欺師に簡単に騙されるというか、むしろ社会の常識を過激にぶち壊すような思想に絡み取られやすい。世間と違う価値観に合わせて考えるなら、『あなたのようなダメ人間にも生きる目的ができる。この私がそれを与えてあげましょう』って手合いの言論にたやすく騙される。まあ、世間知らずの若者が、それで騙されるのは仕方ないとしても、40過ぎたおじさんがそういう反社会的思想にはまり込むのはリアルで痛々しいと思うなあ」
晶華「ええと、その40過ぎたおじさんって、ニートに注目したコメント主さんよね」
NOVA「ああ。そして、俺の視点では、新生塾の講師はコロナ脳の作者に見えるんだな。つまり、過激な言動で世間知らずなニートを騙して煽る詐欺師的言論人みたいなものだ」
晶華「詐欺師的言論人って失礼な言い方じゃない?」
NOVA「まあ、ここで問題なのは作者じゃなくて、それに煽られているニート君が彼を尊崇し、疑いもしないまま反ワクチン思想をうちの掲示板にバラまいたという事実だな。コロナ脳の作者によれば、『社会はコロナ禍を利用したワクチン産業に、詐欺的に騙されている。コロナ禍は大したことのないウィルスを針小棒大的に煽り立てた国家レベルの陰謀だ。コロナ禍に対する防疫体制もワクチンも無意味だ。コロナ感染による自粛で、経済的に死ぬ方が恐ろしい』という考えになる」
翔花「その主張に対するNOVAちゃんの見解は?」
NOVA「議論する気もないが、最後の一文に対しては賛成。その他は、過激な煽り文句に過ぎないし、仮にそういう思想を信じて、ノーマスク・ノーワクチンの言動で生きれば、社会人として仕事ができなくなるぐらい信用を失墜する。それぐらい世の中の多数はマスクを付けて人に接触し、ワクチンを打つことが(副反応が怖いけど)常識だと考えている。こう言っては何だけど、コロナ脳の作者は世間の常識に逆張りする過激な言論が芸風で、それで飯食ってる煽動的言論人で、そういう芸風が面白い過激なフィクションと割りきればいいんだけど、これがリアルだと尊崇してしまえば、世間的な常識として害悪になると考える」
シロ「つまり、新星さまの周囲の世間では、マスクを付けてワクチンを打つという常識が支配している。その常識に反旗を翻しては、顧客や世間の信頼を失ってしまい、甚だリスクが大きい。よって、反社会的言動には与しないってことですね」
NOVA「実際のところ、世間からの信用という失う物が少ないニートほど、過激な言論に引っ掛かりやすいのだろうし、議論しようと思えば、コロナ脳の作者の本を読むのが筋ってものだろうが、そうする価値も興味も感じないんだよな。ただ、そういう扇動的主張を掲示板で好き勝手にバラまかれるのは迷惑だったし、コメント欄で『必殺仕事人の次回作の予想に、コロナネタを披露』して、それは不謹慎だし、つまらないし、実現性は考えにくいネタだと切り捨てられたにも関わらず、一年後にまた同じネタを掲示板で繰り返して、アイデア的にも思考停止を起こしていて、『場の管理人が迷惑だと言っている行為を反省せずに繰り返している』のでは害悪にしかならないわけで、掲示板やブログ運営の公的立場からも、私的感情の面からも、許し受け入れる余地が皆無であることを、過去記事を振り返っても再確認した次第だ」
晶華「まあ、掲示板管理で散々迷惑をかけた上で、そのことを一度も謝りもしないにも関わらず、なおもNOVAちゃんにしつこく何かを要望して、不毛な質問を繰り返すなど、図々しいにも程があるものね」
翔花「それこそ、仮面ライダーWのように『さあ、お前の罪を数えろ』と責められて、煉獄さんの炎に骨まで焼き尽くされても文句は言えないほどだもんね」
NOVA「仮に骨まで焼き尽くされても文句が言えるのなら、それこそ悪霊ってものだから、花粉症ガールの敵になるわけで」
2020夏場の新展開
NOVA「とにかく、過去記事とかコメントとかチェックしてみると、一連の害悪発言を読み返して、相手の罪や、そういう人間を受け入れていた自分の甘さの罪なんかを反省することにもなり、4年分の憤懣やる方ない想いを呼び起こすに至ったのは、もうどうしようもないなあ、と」
晶華「何もなかったように水に流すことは、できない性格だもんね、NOVAちゃんは」
NOVA「リセットボタンを押して、×0にしても、またマイナスの悪業を積み重ねていくだけだからな。ネタにして面白いキャラでもなくなったし、ひたすら笑えない、楽しめない存在になり果てたから、関わり合っても不毛にしかならない。ここまでの愚痴に付き合ってくれた読者さんには謝意を示しつつ、ここからは楽しい話に切り替えて行くぞ」
・7月:マッスル太郎、7部にて完結。
次期リプレイのキャラ作り。
・8月:妖精郷、プレイ開始(第0部→第1部)
続マッスル太郎の魔神ハンター開始。
・9月:妖精郷、第2部開始。
ダークタワー読み始め(1巻、2巻)。
魔神ハンター、第0部から第1部へ。
晶華「ここから、妖精郷と魔神ハンターの連載リプレイ2本立て態勢が整ったのよね」
NOVA「コロナ禍のせいで、例年のように夏期の講習会ができなかったので、時間があったというのが大きいな。さもなければ、リプレイ2本の同時並行なんて、とてもやろうとは思わなかった」
翔花「コロナ禍じゃなかったら、妖精郷はプレイするつもりじゃなかった?」
NOVA「いや、それでもまあ、シロ君のホリーと、リトル君のデルニールを作ったついでに、晶華のカシュミーラも作っていたので、フェアリーガーデンをプレイする可能性はあったんだが、俺がGMをする気にはなれなかった。それで、他に誰かGMをしてくれそうな奇特な人物がいないかなあ、と思っていたら、次元ドルイドのハイラスとセイリュウG様が屋久島から応援に駆けつけてくれてな。『行方不明の翔花が妖精郷に囚われているから、翔花クエストの一環として、翔花救出のプレイヤーになってくれ』と依頼されたので、引きずり込まれてしまったんだ」
シロ「新星さまが、そういうストーリーを考えたんじゃないのですか?」
NOVA「いや、気づいたら、そういうストーリーになってしまっていた。創作活動をやってると、たまにそういう不思議なことが起こるんだよ。自動筆記というか、後から気づくと物語の設定や方向が決まったりしている。おそらく、頭の中で湧き上がってきたイメージやアイデアの奔流が、バババババとかドドドドドって勢いで形になる瞬間が」
シロ「武道で言うところの『無意識で体が動いた』ってことでしょうか」
NOVA「当然、そういう時は、後から読み返して、矛盾点がないかとか、面白いものに仕上がっているかをチェックするんだけど、大抵は何とかなっている。ただし、会話のやり取りはそれで良くても、ゲーム的なデータを使った判定とかは無意識じゃ書けない。数値処理はきちんとルールに基づいたダイス振りとか、計算とかをしないといけないから、そういう頭を使った作業を無意識でこなすことは、俺には不可能だ。ただ、それ以外の心を使った部分が、脳内キャラのやり取りとして、浮かび上がって来ることはあるわけで」
翔花「そういうモードを意識して発動できれば楽ができそうなんだけどね」
NOVA「簡単に言えば、書くのに夢中になって我を忘れた瞬間であって、例えば時間をあまり気にしなくていい休日なんかに、そういうモードになりやすいが、最近は無理だな。大河ドラマを見るようになって、そっちの時間を気にするようになると、トランス状態には入りにくい。この辺の没入のメカニズムは俺自身、解明できていないけど、ある程度、疲れていて、それでも書きたい何かがあって、頭の中にキャラクターイメージが見えていて、他に何も考えなくていいほど集中できるタイミングで発生しやすいことまでは分かっている」
晶華「つまり、妖精郷のリプレイは、そういう気分で始まったわけね」
シロ「だから、あんなに行き当たりばったりな展開だったんですね。途中でGMが交代したり、プレイヤーキャラの中の人が代わったり」
NOVA「まあ、途中の展開については、意図的なものと偶発的なものの両方があるから、一概にどうかと言えないんだけど、普通のゲームプレイだと参加するプレイヤーたちを翻弄しまくって人間関係を破綻に追いこむほどの急展開、暴れっぷりだと思う。事実、プロの公式商業作品でも、『諸事情でプレイヤーが離脱したから新キャラ登場で補うグダグダ展開を、何とか仕切り直して物語を着地させる』とか見られるし、一人で処理できる妄想リプレイだからこそ、できるような展開だったのかとも思う」
晶華「一人であることを肯定するわけ?」
NOVA「この辺は、最近、中断中のデリシャスパーティーの芙羽ここねちゃん(キュアスパイシー)を見ていて感じたんだが、一人でいる方が気楽という面は確かにある。一方で、孤独なお嬢さまが元気いっぱいの主人公に助けられて、自分の世界を広げられて……というドラマを志向している流れがあって、『幼児が友だちを作って、心を成熟させることを推奨するアニメ』なんだけど、アニメで友だち関係を考えるテキストとしても有効だ」
翔花「2020年の懐古のはずなのに、デリシャスパーティーに流れるとは思わなかったわ」
NOVA「まあ聞け。このデリシャスパーティーは、図らずも2020年のヒーリングっどと同じで、途中で制作と放送が中断されて、ファンをやきもきさせているという点で共通点がある。初期メンバーがピンク、青、黄の3人体制という点でも共通点があるが、病弱ピンクと熱血腹ペコピンクという主人公性の違い、知的かつ運動得意なしっかり者姉少女のブルーと、知的だけどコミュ障風味のお嬢さまブルーの対比があって、黄色はまたどんな個性かなあ、と期待しているんだが、とりあえず今は芙羽ここねの好感度ポイントが急激上昇中で中断している最中だ」
NOVA「一見クールな才媛キャラのように見えて、その実、人間関係を紡ぐのが不得手で挙動不審ポンコツキャラの素があっさりさらされ、ギャップ萌え回路を刺激する一方で、腹ペコおにぎりキャラの陽性主人公に感化される流れがあって、『作中で一番成長する姿が描かれるのが主人公』という俺定義に従うなら、コミュ障ここねちゃんがどう友だち関係を築いて成長するかを見届けたい俺がいる」
晶華「で、プリキュア時空に引きずり込んで、ここねちゃん萌えって話をしてから、どういう風に話を展開したいの?」
NOVA「ここで大事なのは、一人でいることのメリットとデメリット、逆に友だちを作ることのメリットとデメリットを語ることだな。基本的に児童向きチームヒーローやヒロイン作品は、仲間を作ることのメリットを大いに宣揚する。1人より2人がいい。2人より3人がいい。力も夢も、そして勇気もそれだけ強くデッカくなるってことだな」
シロ「確かに、そうですね。ボクも翔花に会って、初めて友だちの大切さを知った」
翔花「わたしもシロちゃんが初めてのお友だちよ。まあ、その前にKPちゃんと知り合ったし、妹のアキちゃんやヒノキちゃんと出会ったりしたんだけど」
晶華「考えたら、お姉ちゃんって相手が誰だろうと、友だちみたいに踏み込んでいくよね。リナ老師とシーさんを同格みたいに扱うのは、私には無理」
NOVA「俺も最初はヒノキちゃんって言ってたけど、直接対面すると、敬称を付けないといけないようなオーラに当てられて、何とか互いに兄と姉と呼び合う関係になったというか」
リトル「新さまよりもアリナ様の方が格上なんですかぁ?」
NOVA「直接やり合ったら、俺が勝てるはずがない。まあ、俺は直接やり合わずに、いろいろチート技や搦め手を使うし、ヤバくなれば土下座も辞さないけど。
「それはさておき、外に出て人間関係を広げることは、社会性を培う上で大切だ。ただし、ここで重要なのは、『友だち関係というのは、自分の世界を広げたり深めたりするというメリット』があってこそであり、『広げたり深めたりが生じない人間関係というのは不毛で、メリットを欠く』ということだ」
リトル「新さまは人間関係や友人関係を損得勘定で考えているのですかぁ?」
NOVA「損得勘定でも考えるが、それ以上に大切なのは、その付き合いで自分と相手の心が豊かに広がる関係性かどうかだろう。良い刺激を与え合って、互いにフィードバックできるならWinWinだし、相手のツボを理解して上手いタイミングで押すとか、返礼に押し返すとか、お互いのツボの共通点を示し合って、ここまでは理解し合えるが、これ以上は難しいので下手に踏み込まないようにするという距離感をつかむとか、明らかに拒絶している相手に執拗に押しつけて辟易させないとか、場のルールやマナーを弁えるとか、人間関係を良好に保つ手法はいろいろ考えられるし、その全てが完璧に実行できて杓子定規に生きないといけないものでもないのだろうが、総合的に考えて『成長または安定のどちらかが企業経営においても人間関係においても大切である』ということだ」
晶華「『成長と安定』の逆は?」
NOVA「不安定のまま転落する。ベンチャー企業は成長性こそが魅力だし、大企業は安定性の中から次代の成長の道を模索する。言わば、不安定な組織や人間ほど成長性を魅力にしないといけないし、それが若者の長所だ。一方で、大人はまだまだ若いと成長を志すことも求められるが、自分が培ってきた能力でベテランらしい堅実さ、経験に基づいた安心感をアピールすることが武器になる。まあ、時代の変化に付いて行けなくなれば、ロートルの年寄り扱いされて、それでも自分の来し方を振り返って古き良き物と言えるレトロな、アンティーク趣味を奥深い見識やこだわりで披露する姿も味わいあると考えるし、それぞれの人間の生き様を魅力的に語ることも可能だ」
翔花「若者と大人と年寄りの価値観の違いってこと?」
NOVA「俺的に言えば、昭和NOVAは少年期だし、平成NOVAは社会人になって、夢を追って挫折して、そこから鬱屈を抱えながらも瞬瞬必生で自分を紡ぎ上げてきた大人の熟成期間だし、令和NOVAは現在進行形で総括するには早すぎる。とりあえず、今できることで過去の積み残しを昇華しながら、次代に何かを伝えられたらいいなあ、なんて考えている。その中で、積み上げた自分の想いを振り返りながら、捨てられない自分のアイデンティティーを確認する作業を好きでやっているということか。こればかりは、『創作芸術と同じで、一人でコツコツしなければいけない作業』になるな。自分の人生なんだから、他人任せにはできないわけで」
シロ「自分の人生の意味付けができるのは、自分一人だから、そこで友だちや他人を当てにしてはダメってことですか」
NOVA「まあ、そこで特撮ヒーローとかプリキュアとか、TRPGとか、主にサブカルチャー方面の趣味を土台にしちゃうのが、俺のブログなんだけどな。こればかりは、教育業とか、社会問題とかに物申す的なブログが『異世界ファンタジー脳の俺には合わない』ということで、あくまで趣味ライフを土台にしたサイトを目指して来たんだから。仮面ライダーと同じ年に生まれ、ゴレンジャーを物心ついた時に初めて見て、後に新マンやゴジラと出会ったり、時代の折々に愛し追っかけ続けた男の21世紀の記録の結晶がホビー館だし、それをコツコツ続けてきたことが俺のファンタジーで、生きることが好きな青く光る小宇宙(コスモ)なんだ」
翔花「だから、時を越えて、空想の空を駆けて来たんだね。この地球(ガイア)のために」
そして20周年
・10月:妖精郷、第2部、展開中。
魔神ハンター、第1部、展開中。
パグマイアに追加サプリメントの
マウ連合君主国登場。
・11月:妖精郷、第2部、GMをNOVAに切り替えて継続。
魔神ハンター、第1部完結。
20周年記念イベントで大いに盛り上がる。
ダイアンナとアスト、Q&Aリングと大地母神の
祝福を受けて、ウルトラマンアースに変身。
その後、結婚することに。
かつてクラブ・キングだった触手キング、
(前年のXマスイベントで改名してた)
ヤプールに利用されて暴れた罪で、
アストがキングの称号を受け継ぐことに。
GTライフに鉄太郎の息子、メガネブルーの
川上零斗が来訪す。
・12月:妖精郷、第2部完結。
20周年イベントを経て、プレイヤーの中身が
交代するという珍事。
サイバ:NOVA→ハイラス→009、
マークス:ケイPマーク2→マーク1)
GTライフに零斗の仲間の紅蓮火とジャン来訪。
アストが流派・東方不敗に入門?
晶華「秋から冬にかけての恒例クロスオーバーイベントは、この年、最大級のサイト創設20周年祭りになったわね」
NOVA「元々、クロスオーバーイベントって、DCヒーロードラマのアローバースのノリに合わせたというか、あちらで年末クロスオーバーが恒例だったので、その空気に誘われて、自分のブログでも1年間の総決算と翌年への景気付けという感じで、続けてみたわけだ。その集大成がサイト創設20周年で、俺のホビー館で培って来た総決算とも言える内容。もう、俺の21世紀のホビーライフの全ては、このイベントのためにあったと言っても過言ではない」
翔花「そこまで思い入れたっぷりだったんだ」
NOVA「だからこそ、このイベントで祝ってくれたら、好感度+100だし、そういうチャンスに鈍感だったら好感度マイナス100になるわけだよ。やはり、人生、ここぞというところで上げ潮に乗ったり、落ち目になるタイミングというものがあって、人間関係の光と闇もそこで決まるタイミングがあると思うな。
「誰だって順調な時と、ドジる時があるんだけど、ダメな奴はここ一番の時にドジってしまい、周囲を巻き込んで破滅する。その際、自分のドジで他人を巻き込まないように、しっかり責任を果たして格好良く散る人間は『良い奴だった』とか英雄視されることもあるし、他人を巻き込んで責任をとらない人間は信頼度を失うし、悲喜交々のドラマもあるんだが、『ここ一番の祝賀の場面で、そこにいるのに祝う姿勢を見せない』のでは、人付き合いの要所を外しまくっていると言えるな」
晶華「NOVAちゃんって、そういう節目節目はマメに考える人だもんね」
NOVA「人付き合いの基本だもんな。まあ、相手との関係性を重視しない淡白な付き合い方もありだと思うんだよ。ネットで、いちいち友人の誕生日を祝わないし、推しのアイドルの誕生日を祝うことでファン活動をアピールしたりする人間はいるけど、要は誕生日祝いとか、何周年イベントってのは『主催する者が今後もご愛顧をよろしくね』と訴えて、それに応じるファンが盛り上がる気分を共有して楽しむものだと考える。そして、そういう気分を折々に触れながら経験を共有して、重ね合わせてこそ、気心が知れた関係になれるんだと思う」
翔花「気分の共有かあ。自分が楽しいときに一緒に喜んでくれて、自分が悲しいときに一緒に涙を流すような間柄ってこと?」
NOVA「万事がそう同調しなくてもいいと思うんだけど、せめて同じTV番組を見て、同じように楽しむ定例感想とか、たまに空気を悪くするようなネガティブ感情を吐露したときにゴメンねって悪びれてみせるとか、場のみんなといっしょに楽しみたいという気持ちをアピールし、そのための振る舞い方を模索する中で、自己主張のトレーニングをする社交の場が趣味の掲示板だと思うんだな」
晶華「そういうことを考えて、20周年ってこと?」
NOVA「最初は21世紀初頭の時点での自分の人生の見つめ直しからだったんだな。当時はSNEを辞めて、夢破れたと思っていて、いろいろ空っぽになったと感じていた心の隙間を埋めるために、自分の立て直しのための自己実現の場って動機だったけど、サイト構築がそのまま自分の大切なものの見つめ直しになったり、そこからいろいろな過程を経て、この広いネット宇宙の片隅で自分らしくいられる場所を作って来たんだと思う。
「掲示板との距離の取り方は、管理人としてのスタンスとか、一趣味人としてのスタンスとか、これもいろいろ模索しながらだけど、『毎週コンスタントに番組感想を続けて、ニチアサ中心に憩いの場的に馴染みの客としてのスタンス』を続けてくれる常連さんはかけがえのない人たちだし、今回、特撮掲示板がなくなることで、自分にとっての意義をもう一度、考え直して、『よし、この場所はまだまだ必要だ。自分にとっても、常連客にとっても、たむろできる遊び場、溜まり場だし』って感慨で、令和の『Shiny掲示板2.0』に切り替える決意だし」
翔花「4月から、本格的に始動だね」
NOVA「その前に、元の特撮掲示板の方に、最終感想書き込みとか、事務的な移行のあいさつ文を書き込んで、幕引きを図るつもりだけどな」
晶華「20周年イベントに負けず劣らず、NOVAちゃんの想いが宿った場所だもんね」
NOVA「俺だけじゃない。常連のお客さんの思い出もだ。でも、思い出は今や未来を作り、豊かにするためにある。俺たちは今の時代に生きているんだからな。タイミングよく、プリキュアもメモリアルの話をしているし、ダイ大だって、過去の回想展開だから、その流れに乗って、俺も今回、過去回想をしてみようと思ったら、予想より長くなったな」
シロ「あとは、2021年と、この3ヶ月の話ですね」
NOVA「2021年は、俺と仮面ライダーの50周年と、ドラクエ35周年と、スパロボ30周年だったんだな。惜しい人をいろいろ亡くして、涙を流すことも多かった年だったけど、その思い出も含めて、俺たちの趣味ライフを豊かにしてもらえた感謝とか、喜びを振り返っていければいいと思うんだ」
リトル「3月で終われそうですかぁ?」
NOVA「そのつもりだったけど、無理だと悟ったので、4月頭の記事の予定だ。3月の記事はこれでお終い」
(当記事 完。次回、完結編の2021〜2022年3月に続く)