観光ガイド・ラストワン
ケイP『長かった観光ガイドも、ついに終わりの時を迎えたッピよ』
晶華「あっ、第一声をとられた」
ケイP『ケーピッピッピ。最終回の第一声をとるために、この3日間、寝る間も惜しんで、最終記事が始まるのを今か今かと待ってたッピよ。これで、もう思い残すことは何もない。ケピッ。ZZZ』
晶華「ちょ、ちょっと。第一声だけで出番終了だっての? 第一声をとったんだったら、その回の主役として、最後まで仕切り役を担当していきなさいよ」
ケイP『グースケピーzzz』
晶華「……こいつ、熟睡モードに入ってしまったわね」
翔花「仕方ないわね。ナインちゃん、この子を寝棚に連れて行ってあげて。このままじゃ、寝息が気になって、観光ガイドに集中できないし」
009『仕方ないなあ。本棚の上のフィギュア置き場に運んで行くとしよう』
晶華「まったく、あいさつだけして出番終了だなんて、アシスタントモンスターとして怠慢もいいところよ」
翔花「KPちゃんには、ガイドの仕事は荷が重かったのよ」
晶華「こういう地道な仕事をきちんとこなしてこそ、芸人は顔と名前を売り出せるのに、肝心なところで、バタンキューって寝込んでしまうなんて、芸人の風上にも置けないわ」
翔花「いや、KPちゃんは芸人じゃないし」
晶華「芸人じゃなかったら、何よ?」
翔花「芸ドゴラ?」
晶華「それもそっか。人じゃなかったわね。だけど、それを言ったら、私たちはどうなのよ。花粉症ガールだって人じゃないんだし」
翔花「う〜ん、芸者ガールかな」
NOVA「何をバカなことを言ってるんだ?」
翔花「あ、NOVAちゃん」
NOVA「芸者といえば、温泉街や花街なんかで見られる職業女性で、温泉や花というキーワードは花粉症ガールと通じるキーワードだが、俺はお前たちを芸者に育てた覚えはないぞ」
晶華「じゃあ、何に育てるつもりなのよ? 私たちは将来、何を目指して生きて行けばいいの?」
NOVA「そりゃあ、翔花は見習い神霊の勇者娘だし、晶華は時空魔術や言霊魔術の弟子だろう? 言わば、翔花がダイで、晶華はポップに相当する」
晶華「じゃあ、NOVAちゃんはアバン先生?」
NOVA「そう思っていたが、最近は文字どおりノヴァがいいなあ、と思ったりしている。どこかに、ロン・ベルクさんみたいな『ものづくりのできる格好いい剣士』の師匠がいないかなあ?」
晶華「鍛冶屋の政さんとかはどう?」
NOVA「村上弘明さんかあ。この人も『八丁堀の七人』で中村主水っぽい(同心じゃなくて格上の与力だけど)キャラを演じたり、千葉真一さんの後継的な柳生十兵衛だったりするんだよなあ」
NOVA「この村上版十兵衛も、もう15年前の作品か。2007年の作品だから、今の仕事人が復活した辺りで、村上さんは柳生十兵衛をやったりしていたんだなあ。当時で50歳辺りで、俺より15歳上なのが村上さん。やはり、元締め俳優をできる必殺スターの貫禄を持った人って、この人しか考えられないよ」
晶華「京本さんは?」
NOVA「ライバル格になる上方の元締めだな。この人、関西人だし。村上さんか京本さんのどちらか一人でも、伝説の仕事人としてゲスト出演するスペシャルドラマがあれば、それだけで俺が泣いて喜ぶこと受け合いだ」
翔花「って、何で妖精郷記事のはずなのに、必殺とか時代劇話をしてるのよ?」
NOVA「お前が、花粉症ガールは芸者ガールだなんておかしなことを言うからだろう?」
翔花「娘のせいにしないの。とにかく、必殺脳から抜け出していないんだったら、妖精郷話の邪魔になるから帰って」
NOVA「帰ってって、ここ、俺のブログ……」
翔花「わたしたち、みんなのブログよ。それに、今回の記事は妖精郷の話なんだから、妖精脳じゃない人はお断り。どうしても話に参加したければ、ノートに妖精郷って100回練習して来てから、出直してらっしゃい」
NOVA「100回か。3文字の100回だったら300字だな。余裕じゃないか。1分で10セットは書けるから10分もあれば、宿題完了だ。よし、今から書いてくる」
晶華「読者のみなさんにも読めるように、きれいな字でね」
NOVA「ちょっと待て。どうして読者のみなさんにまで披露しなければならないんだ?」
晶華「証拠が必要なのよ。他人に100回練習しろってネタを持ち芸にするのなら、自分もたまには100回、字を練習する努力と根性の芸人魂を持ち合わせていることを示さないとね」
NOVA「フフフ。この俺の努力と根性をナメるなよ。妖精郷100回書写の試練、気合と熱血と集中と魂と勇気と愛の精神で必ず果たしてみせるわ」
翔花「……行っちゃったわね」
晶華「精神コマンドの無駄遣いと思うんだけどね。どうせなら、覚醒を使えばいいのに」
大神殿
翔花「それで、NOVAちゃんがいない間に北西エリアなんだけど、どんな場所があるの?」
晶華「地図によれば、【大神殿】【骨の丘】【花園の迷路】【妖精の鉱山】、そして魔神の巣窟になってそうな【虹の根元】よ」
翔花「いかにも最終回にふさわしい決戦の地って感じね」
晶華「【大神殿】は妖精神アステリア様の大神殿で、私の演じるカシュミーラがアイドル女王としてデビューした場所なのよ。その時の記事はこちらね」
翔花「なるほど。この時点ではエマ・ショーカってアステリア様の信者じゃなかったのね」
NOVA「それは俺とは違うGM、セイリュウG様が言ったことだからな」
翔花「ゲッ、NOVAちゃん。帰って来たの?」
NOVA「もちろんだ。さあ、これを見ろ。努力と根性、気合と熱血と集中と魂と勇気と愛の成果だ」
翔花「本当に、100回書いたの?」
NOVA「数えやすいように、1行に4つ、25行も頑張って書いたぞ。これで俺の頭は妖精脳だ」
晶華「バカね」
NOVA「ああ。俺もバカだと思う。書いている途中で、手が疲れてきて、俺は何をバカなことをしているんだろうって気持ちになったりもして、時間の無駄だとか、こんなことをしても誰も喜んではくれないぞとか、それでも、いや、自分で宣言したことなら最後までやり通すのが男ってものだろう? これぐらいで諦めていたら、漢字練習の宿題をさせられている小学生や、歴史用語の書写行をさせられている中学生を激励できないぞ、とか、いろいろなことが脳裏をよぎったりしたんだ。『法隆寺、法隆寺……』と10回書いて、『遣隋使、遣隋使……』と10回書いて、『大宝律令、大宝律令……』と10回書くような宿題が冬休みに出されたりしたんだな。うちの中学1年生」
翔花「遣隋使って何?」
NOVA「聖徳太子が中国の隋に送った使節団の呼称だというのは小学生知識で、中学生以降は常識だとされるが、その代表である小野妹子がとある流派では『華道の祖』とされていることはマニア知識だろうな。まあ、花粉症ガールなら当然、知っているべきであろうが」
翔花「アキちゃん、知ってた?」
晶華「いいえ、今、初めて知ったわ」
NOVA「テストに出るぞ」
晶華「出ないわよ。万が一、出たとしても、そんなテスト、私は受けないし。妖精郷に出ると言うなら、考えてもいい」
NOVA「だったら、オリジナルモンスターとして登場させるか。エンシェント・フラワー・ロード(オノノイモコ)として、ケンズイシビームを放つとか」
晶華「そんなワルド怪人みたいなゼンカイ脳をこじらせたテキトー設定のモンスターを登場させないで。きちんとラクシアの公式設定を守ってよ」
NOVA「まあいい。話を戻すと、学生時代に戻った気分で、頑張って書写行を果たしていると、次第に雑念が消えて悟りの境地に近づいたような、静かに落ち着いた、それでも最後にオワッターッと北斗神拳継承者の叫びが頭に響いて、テンションMAXになったんだよ。これがハッピー陽性妖精脳だ」
晶華「なるほど、妖精脳ね。では、尋ねるわ。この【大神殿】でどんなイベントがあった?」
NOVA「フッ、ここはいろいろ重要な場所で、カシュミーラ自身や、エマ・ショーカ救出のための情報をいろいろ与えた覚えがある。具体的には、この記事だ」
晶華「おお、NOVAちゃんにしては、ストレートでまともな回答を示してくれたじゃない」
NOVA「フッ、俺だってやる時はやるんだよ」
晶華「いつもやってよ。最終回なんだから、きれいにすっきりしたガイドで終わらせたいんだし」
NOVA「分かった。だったら、エマ・ショーカ」
翔花「どうしてキャラ名なのよ」
NOVA「GM脳を呼び起こしたからな。とにかく、この【大神殿】のイベントは、レベル10以上のアステリア神官がいないと進展しない。つまり、お前のキャラの成長が鍵なんだ。その辺を心しておくように」
翔花「プリーストレベルを10以上にすればいいのね。分かった、頑張る」
NOVA「ここで、吸血鬼ディアナの妹シーラ(外見年齢7才の少女)を封印から解放して、撃退することがアステリア信者の魂を解放する条件なんだが、7才の女の子を倒すというのは、なかなかエグい絵面だよなあ」
翔花「どうしても倒さないといけないの?」
NOVA「相手は不死神メティシエに仕える者だからな。改心することはストーリー上、あり得ない」
翔花「だったら迷わず、ファルシオンで叩き斬るのみよ。それが聖戦士の生きる道。相手をルックスで判断せず、本性で見極めるべきなんだから」
NOVA「そういう覚悟があるのなら、問題なさそうだな。7才の女の子の姿をした吸血鬼と戦うに際して、そんなシチュエーションを用意したGMを鬼とか悪魔とか罵られたくはないからな」
晶華「でも、GMって鬼とか悪魔って罵られて一人前だって聞くし」
NOVA「娘2人から罵られると、結構ダメージが大きそうだからなあ」
晶華「大丈夫。吸血鬼がケンズイシビームを放ったり、シナリオに書いてない変なセンスを見せない限りは」
骨の丘
NOVA「ここは、骨系の素材とかを発掘できる場所だな」
翔花「骨系って、化石か何か?」
NOVA「当たりが出れば象牙(500G)とか、大当たりで竜の牙(1200G)とかが手に入る」
晶華「それは、お宝探しを頑張りたい場所ね。他に面白いイベントは?」
NOVA「バトルも含めて、★が入手できるイベントがいくつか」
翔花「だったら喜んで、ファルシオンでなぎ払うわね」
NOVA「お前、そんなに好戦的なキャラだったか?」
翔花「荒んだ戦いの日々が、わたしを変えたのよ。それとも、臆病で戦いを忌避する娘の方がいい?」
NOVA「勇者として育つのはいいが、殺戮マシンにはなって欲しくないかな」
花園の迷路
晶華「ここはピクシーさんとお茶会ができる場所ね」
NOVA「ここでの情報はもう出尽くしたかな。透明になれる妖精薬もゲットしたし、訪れる意味はあまりないと思う」
妖精の鉱山
NOVA「ここは妖精鉱を数多く集めることのできる場所だ。妖精鉱は今後、使用する機会が多いので、偶然手に入れるイベントを除けば、ここの採掘イベントで意識的に集めておくといいだろう」
虹の根元
晶華「ここは決戦の地ね」
NOVA「妖精郷の物語の第一目標は、諸事情で妖精郷に封じ込められた翔花とケイPマーク1の救出にあった。それを達成できた時点で、妖精郷の物語を終了しても良かったんだ」
晶華「だけど、ファンの皆さんの熱い声援で、どうしても続きが読みたいって声に後押しされて、ついに第2シーズンが始まるのね」
NOVA「アッキー、それは妄想だ」
晶華「え? 熱い声援、私の心には届いているわよ」
翔花「うん、わたしの心にも届いているし」
NOVA「俺の心には……はてなスターのいいねで時々、届いているな。まあ、アクセス解析のグーグル版だと、当ブログで今トップなのは、この記事なんだが」
晶華「くっ、必殺仕事人に負けているなんて」
翔花「2位は?」
NOVA「これだな」
NOVA「ちなみに3位はこれ」
NOVA「なお、Yahoo!検索のアクセス解析トップ3は1位から順にこうなってる」
晶華「ソード・ワールド記事は入っているけど、妖精郷記事は入ってないのね」
NOVA「グーグルでの妖精郷トップ記事はこれで、総合7位になっている」
NOVA「ここから分かる人気記事の傾向は、ソード・ワールドだと『新作サプリメントに絡めた話』がウケがいいということで、今さら『妖精郷』というキーワードを頭に掲げても、キャッチーじゃないってことだな」
翔花「何年前のゲームだっけ?」
NOVA「2010年。前のトラ年だ。まあ、うちは懐古傾向も強いブログだから、必ずしも流行の最先端を追っかけなくてもいいんだけど、今ごろフェアリーガーデンをプレイしてる人間は、ソード・ワールドファン数多くても、日本中で俺ぐらいじゃないかなあ」
晶華「目指すは、日本最大のソード・ワールド、フェアリーガーデン応援ブログね」
NOVA「日本最大は別にどうでもいいんだが、今現在、フェアリーガーデンというシナリオを日本で最も楽しんでいるブログではありたいな。ということで、妖精郷ガイドの趣旨から寄り道脱線しているのを自覚したから軌道修正を図ると、この【虹の根元】で発生するイベントは大きく3つある」
晶華「3つもあるんだ」
NOVA「1つは【光の樹】から盗まれた〈光の実〉を魔神から取り戻すこと。これは今のレベルでも十分果たせると思う。2つはこの地のボスの13レベル魔神フォルゴーンを倒すこと。これは今はまだ無理だな」
晶華「〈光の実〉を回収するのに、フォルゴーンと戦う必要はないのね」
NOVA「別イベントだから安心していい。それと最後は〈風の水晶塔〉を解放するイベントだな。フォルゴーンを倒して、奴が守っている『魔神召喚の門』を破壊すると、その跡地に〈風の水晶塔〉が出現する。これに〈風精鉱〉の力を注ぎ込むと、妖精郷6元素の封印の一つが解放される仕組みだ」
晶華「6元素の封印。妖精郷の諸力を支配するのに、6つの封印を解放する話ね」
NOVA「今は、光だけが解放済みだ。現時点のレベルで、火と大地ぐらいは簡単に解放できるが、水と風と闇の3つは恐るべき敵との戦いが必要なので攻略難易度が高い」
晶華「解放したら、どうなるの?」
NOVA「妖精郷の世界の理が塗り替えられる」
晶華「そんなの危険じゃない?」
NOVA「危険だろうな。ただでさえ、魔力が枯渇して来ているから、大きな力の使用が世界の崩壊を加速させているという状況にあって、過ぎたる力の解放はそのまま世界を消滅させてしまう。制御できない力の暴走は避けるべきだ」
晶華「それでも解放する必要はどこにあるの?」
NOVA「真のエンディング『妖精郷がラクシア世界に降臨して、地上から誰でも行き来できる妖精たちの楽園として再構築すること』のために必要だ」
晶華「それが女王としてのカシュミーラの使命なのね」
NOVA「ああ。そうすれば、ラクシア世界のどこかの海上にでも、妖精郷が出現し、フェアリーガーデンがフェアリーアイランドとして生まれ変わることになる」
翔花「フェアリーアイランドかあ。海賊のアジトに最適ね」
NOVA「あるいは、ラピュタみたいな空中庭園にするという選択肢もあって、公式シナリオではそういうエンディングだが、当リプレイでは空よりも海が旬だから、そういうアレンジもいいだろう。最終的な決断は、妖精郷の理を塗り替えるプレイヤーの意思次第だ。まあ、ラクシアの公式ワールドに逸脱しない限りはな。ルキスラ帝国やアイヤール帝国を妖精郷が侵食するような公式にケンカを吹っかけるレベルの改変は、GMとして認めにくいってことで」
晶華「だけど、世界の理を塗り替えるって、神の領域よね」
NOVA「地方の小神レベルだな。まあ、レベル15越えの超越者というのは、神の門に到達した設定だからな。うちの妖精郷リプレイで、神の域まで到達できるかどうかは分からないけど、神霊を目指す娘とか、神の物語を研究する娘の修行研鑽記事としてなら、十分なテキストになると思うんだよな、フェアリーガーデンって」
晶華「世界の理を塗り替える神の座を欲するなら、大いなる力の封印を解放して回り、そこまでは望まずに普通の冒険者として人の道を歩みたいなら、責任を果たせない力には手を触れないのが吉ってことね」
NOVA「大いなる力には大いなる責任を伴い、その責任を果たす覚悟のない者は、ヴィランに堕するか、少なくともヒーロー物語の主人公たり得ないからな」
翔花「日常お気楽生活を満喫したいなら、過ぎたる力は封印すべしってことね」
NOVA「とは言え、力が無さすぎても、何も守れないし、日常生活さえ維持できないからな。日々是精進で、自分の身の回りぐらいは守れて、身の丈に合った妄想でクスッと笑えるハッピーな小市民でいられれば幸せかも」
今後の予定
晶華「それで、この後は、どうするの?」
NOVA「妖精郷のタイトル記事は、これで完全終了だ。おつかれさま。第2シーズンは、『続フェアリーガーデン』カテゴリーで、1から再スタートするつもり。タイトル通称は、『妖精女王ズ』シリーズだ。ズは、アルファベットでSにしようかとも思ったんだけど、あえてカタカナ表記。まずは、ラクシア地上から再び妖精郷に行くまでのミニストーリーとか、魔法も含めた能力の再確認、獲得した名誉点の使用なんかを行う準備編から始めて、それから本格的な冒険に出発する予定」
翔花「魔神ハンターもプレイを再開して第4部が始まったし、こちらも頑張って、妖精女王たちの新たな戦いを楽しみましょう」
NOVA「ただ、その前にスパイダーマンの映画感想記事だな。トビー・マグワイア版と、アンドリュー・ガーフィールド版と、トム・ホランド版の全てを総括する内容にしようか、と思ったが、さすがにそこまでの記事は書いてる時間がないので、あくまでトムホ版のMCUの総括感想に留めておくことにする」
晶華「でも、NOVAちゃんのことだから、勢いづいて、懐古話をいっぱい仕出かしそうね」
NOVA「その可能性は否めないが、書いてみないと何とも言えないな」
(当記事 完)