Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

スパロボ30クリア

長かったスパロボライフも一段落

 

NOVA「スパロボ30をとうとう一周クリアしたぞ。最終シナリオは143話だった」

晶華「おめでとう、NOVAちゃん。これで心置きなく、あの世に行けるね」

NOVA「あの世って、どこだよ?」

晶華「もちろん、妖精郷よ。秋から再開予定だったけど、スパロボ熱が予想以上に長引いたので延期になっていた。でも、スパロボが終わったら、次は妖精郷を再開する。充実した趣味ライフってこういうことよね」

NOVA「少しは休ませろよ。過労死させる気か」

晶華「大丈夫。ゲームのやり過ぎで死ぬことを、世間は過労死認定しないから」

NOVA「ゲームのやり過ぎで死んだなんてニュースは聞いたことがないな。まあ、過ゲーム死なんて言葉が生まれれば、ゲーム害悪論の根拠にされてしまうだろうが」

翔花「でも、オンラインゲームの世界に閉じ込められて、残された肉体が衰弱死しそうになって、病院で点滴を受けてますって物語はあったわよね」

NOVA「まあ、現実でもゲームやネットにハマって、飲み食いも忘れて幻惑作用に埋没して、衰弱死するケースもないわけではないと思うが。没入癖のある人間(俺含む)は気をつけないと」

晶華「ゲームの世界でダメージを受けたら生身の肉体も傷つくようなゲームが一般的になったら、死因:ゲームってこともありそうだけど」

NOVA「デスゲーム設定だな。牙狼VRでもあったが、ゲームだと思って殺し合ったら、現実世界でも死んでたとか」

晶華「スパロボがそういうゲームじゃなくて良かったよね」

NOVA「ってか、そういうゲームって一般に市販されてないだろう? 万が一、現実にあったとしても、『闇ルートに出回る都市伝説ゲーム』とか、ネット上で『究極のゲーム。命を掛けたゲームにあなたは挑戦しますか? はいかYESでお答えください』と突然、配信されてくるとか……」

翔花「それって、逃げられないの?」

NOVA「『10秒以内に答えないと、自爆プログラムが作動します』と言って、カウントが始まる。一度、送られてくると、逃げられない悪魔のゲームだな。ゲームに参加して勝ち上がらなければ、生き残れない」

晶華「『我が命に換えても、このゲームはクリアしてみせる』と言えば、ヒーローになれるわね」

NOVA「まあ、ゲームとリアル、虚構と現実の関係というのが、昭和ライダーと異なる平成ライダーの特徴の一つかもしれないな。グロンギのゲゲル(殺人ゲーム)に始まり、龍騎で発展し、鎧武やエグゼイドに受け継がれた『ゲームだと思っていたら、リアルだった』という感覚。ゲームという言葉の重さが高まっていくのが時代の流れかと。この時代とは雲泥の差だ」

翔花「この作品は、スパロボに参戦しないの?」

NOVA「何で、ゲームセンターあらしスパロボに参戦するんだよ?」

翔花「だって、ゲッターさんみたいにインベーダーと戦うし、炎のコマとか、エレクトリックサンダーで戦うし、究極技はスーパーノヴァだって聞くし、主題歌を歌っているのは水木一郎さんだし、パックマンスパロボDDに出るなら、ついでにゲームセンターあらしさんも登場させても、誰も文句は言わないわよ」

NOVA「いや、版権問題も含めて、文句のあらしだと思うぞ。ロボが出ないのにどうして? とか」

晶華「戦闘機にでも乗せればいいのよね。『ゼビウス』のソルバルウならどうかしら? バンナムさんが協力すれば何とかなるんじゃない?」

NOVA「あらしがスパロボに出る可能性よりは、プラモ狂四郎スパロボに出る可能性の方が高いと思うが、公式サイトはこちらだ」

NOVA「あと、バンナムさんが現在、力を注いでいるパックマンの公式サイトな」

 

決戦クエスターズ

 

晶華「で、パックマンさんの話じゃなくて、スパロボの話をしたいのよね。せっかくだから聞いてあげるわ。さっさと話して、それから妖精郷に向かうわよ」

NOVA「いや、だから少しぐらい休ませろよ。来週から保護者懇談、それから冬季に入って、夏ほどじゃなくても結構、忙しくなるんだよ。遊びの時間は終わりだ。妖精郷を再開するのは、年が明けてからにしよう。それよりも、クリスマスパーティーをどうするかを考えないと。ヒノキ姐さんところとか、ダイアンナ&アストのブログ記事をしばらく放置していたので、いろいろ仕切り直しもちろん考えないといけないし、改めて状況整理をしてから、次の記事企画を練りたいわけで」

翔花「つまり、年末はクリスマスパーティーでのんびりできるってことね」

NOVA「今度は失踪するなよ」

翔花「大丈夫。同じ過ちを何度も繰り返して、NOVAちゃんを心底呆れさせて、さじを投げられるような学習能力のないキャラじゃないから」

NOVA「お前がそこまで愚かしいキャラだったら、俺はお前を勘当する。やはり、人間は何歳になっても成長し続けないとな」

翔花「花粉症ガールは人間じゃないけど、成長が大事ってことは分かるわ」

NOVA「もちろん、一口に成長と言っても、全てにおいて成長することは難しい。自分なりの生き方を決めた最適化を目指して、何を伸ばし、何を切り捨てるかは取捨選択しないといけない。年を重ねると、時間の使い方にももったいない意識が出てくるし、自分の人生にとって益になるもの、心を充実させるもの、経験として堪能できるものに多くを費やしたいと考えるのは人情だ」

晶華「ゲームをする時間は無駄だという意見もあるけど?」

NOVA「楽しむこと、ストーリーに触れて感じ入ることは無駄とは思わないが、まあ、今回は特に30周年記念の作品だから、スパロボの歴史を振り返ったりしながら、じっくり取り組むことができたと思う。プレイ時間の倍ぐらいを掛けて、ブログ書きもしていたわけで、この3ヶ月ほどの間に30年の来し方をあれこれ振り返ることができた感覚だ」

晶華「その懐古作業の結論は?」

NOVA「継続は力なり。想いの継承はドラマチック。考えない者の不毛な質問は何も生まない。独り善がりな押し付けは相手の拒絶を生む。仲間とは感化し合い、伸ばし合い、助け合い、お互いに通じ合っている部分の確認で共感できること。真理とは力であるが、力を振りかざすだけで思考停止してしまえば、堕落を生む。自分一人だけの脳内会議じゃ閉塞する、と言ったところか」

晶華「一人じゃ寂しいってこと?」

NOVA「寂しいと言うよりは、凝り固まって飛躍できない、広がらないというのが嫌だな。俺にとって人付き合いが楽しいのは、自分にない世界やアイデア、視点で、広がる、深める、充実できる相手に限るってことだし、誰かと付き合うことで考え方が凝り固まる、閉塞する、停滞するという相手だと、付き合う時間がもったいない、と言うことになる。つまらない自分の世界に縛りつけよう、しがみ付こうとする輩は、付き合い甲斐のない相手ということになる」

晶華「凝り固まるのがイヤってこと?」

NOVA「いや、凝り固まるのは好きだよ。ただ、凝り固まるのに他人の干渉はいらないよな。一人で延々と凝り固まっていればいい。マニアックな物を自分一人のこだわりでずっと追求していくことにも、苦痛は感じないし、それが個人としての幸せである。そこに余計な他人の干渉は入って欲しくない。自己完結型の人間って、そういうものだと思うよ」

晶華「NOVAちゃんは、それで幸せなんだ」

NOVA「人間、最後は一人なんだし、自分にとっての幸せの境地って自己満足の境界だろう。世界に自分一人になったとしても、自分の思い描く世界で悦楽に浸っていられるって究極の趣味人だと思うなあ。実は今回のラスボス、『先生』ことクエスターもそういうキャラなんだ」

翔花「え? NOVAちゃんがラスボス?」

NOVA「クエスターズってのは、『宇宙の真理を求めて、到達したと自負する管理者』の集団で、傲慢な神文明エーオスを滅ぼして、議会での話し合いで地球人の管理を決めることにした連中なんだ。議長とも言うべき『先生』と、会議メンバーの『師父』たち。そして新たな宇宙の王に認定された王子とも言うべきカールレウムと、配下のクエーサー、そしてAIから成る。ただし、『先生』とカールレウムを除けば、自我が希薄なモブキャラで『質問と、上から目線の要求を突きつけるだけの機械みたいな連中』となる」

晶華「人間じゃないの?」

NOVA「カールレウムのデザインは、角を持つ魔族風味の人間だな」

翔花「あれ? カールレウムさんって味方になるの?」

NOVA「俺の進んだ天秤・右ルートでは、『先生』の欺瞞に気づいて、その正体を知らしめた瞬間に、ラスボスに撃破されて仲間にはならなかったんだけどな。難易度の高い天秤・左ルートに進めば、彼を味方にできるらしい」

翔花「『先生』の欺瞞って?」

NOVA「クエスターズのメンバーって、オリジナルのクエスターである『先生』を除いて、みんなが彼のクローンであり、操り人形だったんだな。カールレウムはその中で独自の自我が芽生えた特別な存在だが、自我が未発達なので『先生』の言葉に忠実で、傲慢な中学生(社長の息子)ぐらいの精神年齢だったりする」

晶華「つまり、NOVAちゃんが『先生』で、私かお姉ちゃんがカールレウムさんみたいなもの?」

NOVA「このブログの管理形態から考えると、そんな感じだな。結果的に、クエスターズは形式だけは議会による話し合いの振りをしつつも、本質はオリジナル・クエスターの独裁だったわけだ。彼は仲間と共に、エーオスの支配を打倒したけれども、その後、彼の真理を理解しない愚かな仲間たちを皆殺しにし、完璧な自分の意思で宇宙を管理統治する野心に駆られ、芽生えた文明を観察し、時に干渉しては、愚劣もしくは危険と裁きを下し、滅ぼすことを繰り返してきた」

翔花「クエスターズに恭順する文明もあったりしない?」

NOVA「あったかもしれないが、結局のところ、些細な欠点とか危険の兆候を粗探ししながら滅ぼしたんじゃないかな。かつての仲間と折り合えず、抹殺したみたいに。アムロさん曰く、『知性と人間性は比例するわけじゃないようだな』という感じで、頭は良いけど偏狭な上、これが『究極の真実』だと叫んで、アブソルート・ファクトゥムという技を放つ」

翔花「それって、こういう系?」

NOVA「タルタロスさんの方が融通利くと思うがな。クエスターさんは人類の落ち度をあれこれツッコミ入れるが、どうするのが望ましいのか正解を言わずに、論評しかしないんだ。自分では作品を作らずに、他人の作品をあれこれ欠点を羅列して、『これはまだ真理に到達していない』とダメ出しするしかないような感じ、いわゆる非建設的批判の類だな。で、じゃあ、お前の言う真理って何だよ? と言われたら、ラスボスロボを出してきて、『この力こそ究極の真理です』とか言い始める」

晶華「それは詭弁ね。真理は力になるけど、力は真理じゃない」

NOVA「ゲッターの竜馬さん曰く、『力が真理という理屈なら、俺たちが勝てば、お前の真理は崩れ去るってことだな。面白い。見せてやるぜ。究極の真理の上を行くゲッターの恐ろしさをな』って感じで、まあ、負ける気はしないな」

翔花「敵は弱いの?」

NOVA「打たれ強くはあるが、スーパーロボットの集中攻撃の敵ではない。最後のトドメは、超電磁スピンVの字斬りで決めさせてもらった」

晶華「さようなら、クエスターNOVAちゃん。あなたのことは忘れない」

NOVA「俺を奴と一緒にするな」

晶華「あれ? さっき、NOVAちゃんが『先生』だって言ってなかった?」

NOVA「レイアースのノヴァとか言い、何だか自分を攻撃しているように感じる局面は何度かあったが、クエスターの『先生』と俺には決定的な差がある」

晶華「それは何?」

NOVA「一つ、『NOVAは自分の過ちを認めて、素直にごめんなさいができる』。二つ、『わざわざよその文化や文明にまで出しゃばって、管理してやろうなどと侵略したりはしない』。三つ、『命は大切なものだという価値観は捨てていない』」

 

翔花「つまり、NOVAちゃんは一人で引きこもることを苦に感じず、自分の作ったキャラクターと一人芝居しても楽しめて、管理人として裁定することもあるけれど、間違いから反省して学ぶこともするし、他人の管理する場を尊重するし、安易に人に死ねとは言わないだけの倫理観、自制力はあるってことね」

NOVA「というか、他人の命を裁定する資格も覚悟も持ち合わせていない。愚かしい言動の人物に対して、『見苦しい、見たくない、愚か者は去れ』と思うときはあるが、死ねとまでは言い過ぎだと思う。もっとも、『お前のような愚か者には関わりたくない。つまらない人物の言動に煩わされたくはない』と考えることは稀にだがあるし、それでも懲りずに相手してもらおうと付きまとって来るなら、強制的に排除するような局面もめったにではないが、あるわけで」

晶華「さすがに、何もかも受け入れるわけにはいかないものね」

NOVA「こう言っては何だけど、『人間関係を維持するのって結構大変』なんだぞ。共通の趣味や話題を模索し、うまくつながるものがあれば、そこを掘り下げたり広げたりする。そのための努力を示し合う中で、共に楽しめると互いに証明できれば、苦労を分かち合ったことで関係性が定着する。ただ、その距離感の手探りをすっ飛ばして、いきなり相手が受け入れられない要求をしたら、『そんなことを言う奴とは、これ以上、付き合えない』と簡単に糸が切れる。多くの人間にとって友だちというのは一人二人じゃないし、時と場合によって、いろいろな人間と付き合えるように、話題のレパートリーはある程度、増やしておくものだ。

「マニアとかオタクと呼ばれる人物は、そのレパートリーがサブカルチャーに特化しているケースもあるが、当然、自分の知らないジャンルの話題が出ることもある。そこで優秀な人物は、知らない話題が出たときに上手く聞き手に回ることができるんだ。自分が話せない情報でも、相槌を打って、その話を聞いて、自分の学びとった範囲でリアクションできる。リアクションしながら、自分の知識と絡めることができれば、キャッチボールができるし、人と話をする能力ってリアクションの是非で決まってくると思うんだ」

翔花「NOVAちゃんのリアクションテクニックは?」

NOVA「そりゃあ、自分の分からない話題が出たときは、ググって最低限の情報ぐらい調べるだろう。そして、その情報と自分の知識でつなげられることを脳内検索してみる。そこで、知ったかぶりをするテクニックもあるし、知らなかったのでググりましたと素直に応じるテクニックもあるし、マニア層のやり取りって、基礎知識とは別に、知らないジャンルに関心を示して即座に穴を埋める学習能力も評価されるんだな。そこで何も調べないで、知ってることしか話せない、知ろうともしない好奇心の足りなさは評価されない」

翔花「好奇心の発露は、学習能力にも関わってくるわね」

NOVA「ただし、いつでもどこでも何でも調べるというわけじゃないし、調べると面白そうだから、調べる気になるってことだな。この面白さのツボがどこにあるのか、お互いに探り合うことで気心は知れてくる。そこでコミュニケーション下手な人間は、相手のリアクションを読まない。反応の濃さ薄さで、つまらなそうにしていることに気付かず、全てを受け入れてもらったと勘違いする人間は、しばしば的を外す。この的の当て方、外し方で、相手の対人観察能力がおおよそ分かるわけで、相手の関心と自分の関心をうまくつなげるか、それとも自分の関心事にしか興味を持たない人間かが決まってくる」

晶華「私はあなたに関心を持ってます。だから付き合って下さいって人は?」

NOVA「関心の度合い次第だな。例えば、人間関係に飢えている人間は、人に声を掛けてもらえると嬉しい。だけど、俺は人間関係にさほど飢えていないんだ」

晶華「何に飢えているの?」

NOVA「研究者気質だからな、当然、自分が興味を持った趣味ジャンルの研究欲だ。人間関係と研究のどちらを選ぶか、と言えば、迷わず研究を選ぶ。理想的な人間関係は、自分の研究への理解を表明し、それに共感してくれたり、広がる知見をくれたり、関連ジャンルを研究して相互に意見し合える関係であり、研究にとってプラスになるか、せめて邪魔をしない相手なら、文句なく付き合える。俺個人への関心よりも、俺の研究ジャンルに対する関心を示すことが、関係性の維持において欠かせない。『あなたの研究には付いて行けません。それより、こちらの話に付き合って下さい』などと言う輩は、明らかに礼を失している」

晶華「『あなたの記事は全部読みました。それはそうと、こちらの話ですけど……』と記事読んだアピールをする人間は?」

NOVA「形式だけの手抜きだな。全部なんて読めるはずがない。読んでも理解していなかったり、読んで感銘したことをまとめていなければ、意味がない。まあ、全部読んだと安易に言うこと自体が嘘つきだ。そんな嘘で騙そうなどと、あまりに人をバカにしている」

晶華「うわ、面倒くさいわね」

NOVA「仮に全部読んだのが事実としよう。しかし、頭のいい人間は、読んだ証明に相手の研究の要点やツボ、感じ入った部分を的確にまとめて来るんだよ。相手の興味と自分の興味の間に橋を掛けるのが上手い。つながる部分を見つけようとする意識。俺がこれまでの人生で学習してきたポイント、鍛えてきたことって、そこに尽きると思うんだな。この人の話のツボはこうで、自分のしたい話はこうだから、こうすれば上手くつながると考えて、成功したり失敗したりしている」

晶華「失敗もするんだ(苦笑)」

NOVA「そりゃあ、空回りしたり、上滑りした経験も何度もあるさ。50年も生きてきて、常に成功する話術なんて胡散くさいことは言わない。むしろ、俺も若いときは独り善がりを指摘されたりもしてきたから、独り善がりにならないように聞き手に徹するとか、上手い話し手の話術を観察するとか、こういう時に自分だったらどうするだろうとか、いろいろ試行錯誤を重ねて、まあ、何とかそれなりになっている。将棋で言うところの『自分がこう打って、相手がこう返して、自分がこう打つ』という三手先を読むようなことを、キャラクターの会話でシミュレートして、応答パターンを研究したりもしたし、同様に物語の作劇パターンとか、違う筋書きの可能性とか、ストーリーテラーとしてのイメージトレーニングは半ば偏執狂的に、無駄にたっぷりしたこともあって、創作ノートにまとめたりもした」

翔花「そんなことまでするの?」

NOVA「するだろ、普通」

晶華「NOVAちゃんの普通は、時々おかしい。普通の人は、そこまでしないと思う」

NOVA「俺の知ってる作家の何人かは、ノートでなく、頭の中でそれをやってるんだよ。この後の展開を3つか5つイメージしてみて、一番自然にしっくり来るのを選ぶとか、逆に一番サプライズになりそうなのを選んで、後から辻褄合わせするとか、それぞれの作劇手法を多少は大袈裟にアピールして、『ほう、そういう手法もあるのか』と聞きかじりで試してみて、『ダメだ。自分には使えん』とか、『こう自分なりにアレンジしたら使える』とか、いろいろな経験を重ねて書いているんだ。ただ一つ言えることはある」

晶華「何?」

NOVA「試行錯誤の繰り返しで、成功と失敗の分析はしっかりする。こうすれば上手く行くって勝ちパターン、これじゃ上手く行かないって負けパターンを覚えておいて、後者を避けて通れば、無難な道は歩める。大抵の人は、それが賢明な生き方だと思うし、『たまたま負けただけ。次は上手く行く』と運試しのギャンブラーで、リスキーな行動を繰り返す者を世間ではバカと言う」

晶華「周りから見れば、負けると分かっているのに、何故くり返すんだろう? って思うよね」

NOVA「負けの原因が自分にあると分析できていないとか、環境のせいにするとか、リセット押してやり直せば、いつか成功するはずとか、愚か者には愚か者の理由があるんだろう。0%の確率は何回やっても0%なのにな」

晶華「0%の確率?」

NOVA「俺が冬場に野宿に付き合う確率は0%だよ。大震災で家が倒壊したら、望まぬ理由でそうせざるを得ないかもしれんが、仕事のある日はそんなことをしないし、仕事のない日は日曜日とかだろうし、ニチアサを楽しむのが定着した習慣なんだから、そこを覆してまで、誰かに付き合う理由が全くない。冬場に野宿に付き合ってくれないなら、死にます、と言われても、だったら勝手にしろ、と薄情に言い放つだろうな」

晶華「人の命よりもニチアサ視聴が大事ってことね」

NOVA「その人による。自分の身内とか、大切な相手が目の前で死にかけているのに、のんびりテレビを見ているほどの冷酷漢ではないつもりだが、赤の他人のわがままな妄執に付き合って、自分の大切な習慣を変える義理はないよなあ。妄執に囚われると他人の都合が全く思考に入らなくなって、自分の想いを訴えることしかできなくなるのかもしれん。そういうのを称して、発狂していると言うのかも知れんが、憐れみを覚えるものの、気狂いに付き合って自分を投げ捨てるほど暇じゃないし、感情移入も真っ平ゴメンだ」

 

翔花「ところで、これってスパロボの話じゃなくなっているよね」

NOVA「いや、スパロボの話につながるんだよ」

晶華「どう、つなげるのよ!?」

NOVA「ラスボスのクエスターが気狂いなんだよ。自分だけが絶対の真理を体得したと称して、他を見下し、全ては自分の真理の下で管理されなければならないという妄執を抱いて、独り善がりな理屈で自分に従うように訴える。まあ、気狂いの論理は味方にフルボッコされるためにあるわけだが、俺も独り善がりな面や、管理者という立場やら、自分とかぶる面を持ったキャラだからな。どこで道を踏み外したんだろうってことが気になってな。リアルの困ったちゃんキャラにも、フィクションのラスボスにも、同じレベルで憐れみを覚えた次第」

晶華「つまり、NOVAちゃんの中では、憐れみを覚えるけど、理不尽な要求を重ねてくる人間を本質的に同等のキ印として受け止めたってことね」

NOVA「本当を言えば、こういう不毛な話のつなげ方はしたくなかったんだけど、そのようにつながったものだから仕方ないんだ。それで、どんなに憐れみを覚えようとも、その独り善がりの主張を受け入れて、自分たちの平和や世界の未来を奪われるわけにはいかないので、相手を断罪しつつ、世界の敵としてフルボッコするのが物語の儀礼的な結末として、欠かせないわけだ。ゲームは純粋にゲームとして楽しみたかったのに、終盤の一番良いところに、リアルで割り込んできた奴が悪いので、俺視点ではスパロボ30のクエスターズと同一視してしまったんだ。つまらない質問を連発するくせに、ろくなリアクションを返しやがらないので、まともに話を聞く価値がないという点でも、どこか似ているしな」

翔花「フィクションのキャラと、リアルの人間がつながってしまうものなのね」

NOVA「まあ、リアルで嫌な奴の言動と、フィクションの敵キャラの言動がかぶってしまって、感情的にボッコボコにしてスッキリするような経験は、俺に限らずゲーマーなら誰でもあるんじゃないかなあ。さすがに、そういうのは子どもっぽいと思うし、個人の主観以外の何物でもないから、同じように共感してくれとか、理解してくれと言うつもりもないが、クエスターの言動は『道を誤った俺』のように思えたし、ストーカー氏の言動もある一面で自分に通じる要素も持っているのも事実。俺が妙なところで他人を自分とオーバーラップさせがちな感情移入過多なところがあるから、冷静にリアルとフィクションと俺自身を切り分けないといけないとも考えるが、それには多少のクールダウンの時間が必要だな」

 

エスターの最後っ屁

 

NOVA「ともあれ、普通はラスボス倒したら、エンディングが流れてゲーム終了。続きをプレイしたければ、2周めに突入するのがスパロボなんだが、今作は『ラスボス倒した後も、そのままの育成データで継続してプレイできる』仕様になっている」

晶華「戦いはまだ続くってこと?」

NOVA「ラスボスの取り巻きが、前の宇宙から召喚した次元獣もどきと、フレイザードみたいな敵なんだな。実は第3次Zの天獄篇に登場した敵だったりする」

晶華「確かに、それはフレイザードさんだわ」

翔花「つまり、スパロボ30の前の宇宙って、Zシリーズってこと?」

NOVA「ああ。そして、クエスターが倒される瞬間に、Zシリーズの敵をいっぱい召喚して、世界中が大混乱。エトランゼと名付けられた異世界からの来訪者を撃退するために、戦いはなおも続くって終わり方だ。つまり、ラスボスを倒した後も、戦線ミッションとか追加DLCミッションとか、さらに続けて行けるって仕様だ。ソシャゲ的というか、後から追加ミッションが配信されることで、どこまでも続けて行けるシステム。裏ボスはこいつらしい」

晶華「第3次スパロボZのラスボスが隠しボスとして登場するのね。まるで、ドラクエ5エスタークさんが裏ボスとして登場したようなものか」

NOVA「RPGみたいなやり込み要素付きだが、一応のストーリーは一段落したし、飽きたというか興も醒めてしまったし、年末仕事が忙しくなるタイミングでもあるし、ここで一区切りしておきたいと思うな。まあ、DLC第2弾が出て来たら、年末年始の休みぐらいにプレイ再開するかも知れないが、それまでは秋からのスパロボプレイタイムもこれで幕、と」

(当記事 完)