Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精郷の、妖精神殿(SWフェアリーガーデン3ー4)

未来の女王と小説家のちょっとした転機

 

GM(NOVA)「今回は、本リプレイの主人公カシュミーラ・ミルモワールについて、重要な秘密が明かされる回だ。なお、どれぐらい凄いかというと、『マッスル太郎の正体が魔神だった』というオリジナル設定に匹敵するぐらい、物語の展開を左右するNOVAオリジナル設定だと先に言っておく」

ミリィ(晶華)「すると、あたしが実は神だった?」

GM「う〜ん、当たらずと言えども遠からずかな」

サイバ(009)「マジかよ」

マークス(ケイP)「自称・天才妖精使いで、自ら女王気取りの痛い娘と思っていましたが、まさか神に近いお方だったとは思いもよらず」

GM「もちろん、シナリオには書いていないけど、シナリオはあくまで物語の素材だからな。卓の物語に合わせて、盛ることは構わないだろうという判断だ。つまり、原案がフェアリーガーデンで、脚色がNOVAというのが、当リプレイということになる。なお、設定をイジっているのは、今のところプレイヤーキャラ周りと、後にPC昇格予定のエマ、それからタイタン様と、サイバの嫁と化したシルフぐらいで、大筋はイジっていない」

サイバ「いや、シルフは嫁じゃないって」

GM「じゃあ、何だ?」

サイバ「ぼくの物語のファンだろう。ただ、小説は読まないので、ええとオーディオブックを聞いて物語ファンになったというところか」

GM「まあ、とある小説家ライダーも、小説ではなくてジオラマ雑誌に掲載されたインタビュー記事で、王様志望な高校生の模型ファンをゲットしたわけだしな。本職とは違うところで、憧れられることもあるんだろう」

ミリィ「とにかく、前回の話で、あたしは地の大妖精タイタン様の加護を身に帯び、リオン様は風の乙女シルフさんに取り憑かれて、新たなステージに昇格したってことね。そして、今回のアステリア神殿で、運命の真実が明かされる、と」

 

アステリア神殿にて

 

GM「君たちが妖精神アステリアを祀る大神殿に到着したのは、23日めの深夜。なお、ここに初めて来たのは、まだ3日めのこと。冒険を始めたばかりの第1部2話めということになる」

ミリィ「成長回数1回、冒険者レベル2の初心者ってことね。今のあたしたちはレベル5になったけど、これってどれぐらいの評価なのかしら?」

GM「最大レベル15からすると3分の1人前と言う意見もあるかもしれないが、実際のところは初期レベルの2が3分の1人前で、レベル6で1人前と考えるぐらいがフェアだと思うなあ。ルールブックIが大体それぐらいまで対応しているわけで、レベル5を越えた辺りから中堅レベルと考えていいだろう。レベル10を超えると上級者で、レベル15に達すると神の世界に手を伸ばすことができる頃合い」

ミリィ「う〜ん、中堅レベルで1人前って言っても、まだピンと来ない気がする。もう少し分かりやすい表現ってない?」

GM「そうだなあ。冒険者レベルではないけど、一般技能の目安ならあるので、それを示すか」 

  1. レベル1。齧ってみた程度。1ヶ月程度の職業経験。
  2. レベル2。ど素人ではない。3ヶ月程度の経験。
  3. レベル3。門前の小僧。本業ではないものの1年を超える経験や観察がある。
  4. レベル4。語れるレベル。本業、あるいは訓練として1年以上の経験がある。
  5. レベル5。プロの最低限。本業や訓練として数年の経験。

GM「なお、冒険者は冒険生活が本職なので、一般技能で6レベル以上になることはできない。レベル6以上ということは、日々その仕事に励んでいるということで、例えば、俺の塾講師技能は確実にレベル6以上だろうが、作家技能はレベル5が限界だ。なお、俺にコメント欄でしばしば叱られている男の作家技能は2から3の間ぐらいだと思っている。レベル4の、何かを語れるレベルには達していないんじゃないかなあ」

サイバ「この目安に従うなら、何かの作品ファンのレベルを量ることもできそうだな」

GM「作品視聴が1ヶ月(数話)なら齧ってみた程度で、連続1クール見たところで、ど素人ではないレベル。1年間見たら、門前の小僧か」

ミリィ「1年間放送しない作品は?」

GM「2クール物なら第2シーズンまで完走するとか、録画しているものやらDVDやらを何回も見るとか、累計50話ぐらい見たらいいんじゃないかな」

マークス「作品について語れるレベルとは?」

GM「作品へのこだわりや愛を熱心に表明できるレベルってことじゃないかな。職業語りとか趣味語りとかは、日々それに取り組んでいるなり、毎日じゃなくても週に1回とか、月に1回とか継続して定期的に体験したり研究したりしていないと、実のあることはなかなか語れないと思うぜ。『あ、ウルトラマン80が配信してる。おお、ユリアンが出てきた回だ。ギャラファイとタイムリーだなあ。え? 次は妄想セブン回? 是非見てネタにしたいなあ』とか、そういうことを思えるのが、分かる人から見て『この人も好きだなあ』と思わせる話じゃないかな」

サイバ「とりあえず、レベル4からが世間一般で言うところのマニアレベルって感じだな」

GM「模型職人(モデラー)なら、プラモをいくつか買ってきて素組みした程度なのがレベル1。プラモ作りが趣味ですと言いきれて、玩具店でプラモコーナーに行くのが習慣化してるならレベル2。プラモ雑誌を定期的に買って、作例を見ながら参考にしたり、新作商品に目を輝かせたりするのがレベル3。プラモ知識を誰かに語ったり、詳しい人間の話に積極的に応じて談義することを喜んでいるのがレベル4。プロレベルに近い作品を趣味で作っているのがレベル5……と言ったところかな」


ガンダムビルドファイターズ Full Opening wimp ft. Lil' Fang by BACK-ON & Lil' Fang(Gundam Build Fighters) 中日歌詞

 

ミリィ「とりあえず、NOVAちゃんのブロガーレベル、あるいはソード・ワールドファンレベルが4以上だということは分かったわ。つまり、冒険者レベルも2だったら素人に毛が生えた程度で、レベル5だったら一般人から見て、いかにも本職で信頼できるプロって感じなのね」

GM「自分の成長具合を実感してもらえたようなので、本筋に話を戻そう。ゲーム内時間で20日前、このアステリア神殿では信者の魂が集められ、地下の邪悪を封じるための魔力を祈りという形で提供させられていた。君たちは信者を解放するために強くなって出直してくると宣言して、信者たちを勇気づけていたわけだ」

マークス「封印の監視役が、ジィという人面牛体の幻獣でした。今年は丑年なので少しタイムリーかもしれません」

サイバ「改めて、魔物知識判定をしてみるか。達成値は16だけど?」

GM「だったら分かった。レベル7幻獣だ。妖精魔法と神聖魔法をどちらも7レベルで使う」

ミリィ「あたしたちよりは格上だけど、タイタン様だったら簡単に倒せそうね」

タイタン『いや、倒す必要はないだろう。話し合いで解決できる相手だ』

ミリィ「おお、タイタン様の宝石が話し始めたわ。まるで、キラメイストーンね。魔進タイタンと呼んでもいいかしら?」

タイタン『魔神みたいな響きだから断る。それよりジィよ。久しいな』

ジィ『これはこれはタイタン様ではありませんか。もしや、あなたが行動を共にされているとは、この者たちこそが?』

タイタン『うむ、このカシュミーラ・ミルモワールこそが、アラマユ様の魂の欠片を受け継ぎし娘と見て、間違いなかろう』

ミリィ「ちょ、ちょっと、タイタン様。そんな話、あたしは聞いてないわ」

タイタン『しかし、自分で申していたではないか。「アラマユ様の光と志を受け継ぐ者」だと。我らが初めて会った時の会話を思い出すがいい』

マークス「確かに、そう自称しているようですね。てっきり、夢見る乙女の妄想だとばかり思っていましたが、本当にミリィさんの中に妖精女王アラマユさんの魂の欠片が宿っていると?」

ミリィ「実は、あたしがアラマユ様の生まれ変わりだったという話?」

 

カシュミーラの秘密

 

GM「少し違う。まずは、これを見てくれ」

生まれ:魔法の民。大妖精使いの娘。

幼少期:〈ひらめきメガネ〉に触れて、驚きとひらめきを得た。

8歳時に、事故に巻き込まれたけど、無傷だった。

少女期:学ぶ機会を得て、読書家になった。

17歳時に、再び災害に巻き込まれる。

青年期:仲間のために魔法を使うことの大切さを知った。

その後、友達に誘われて冒険に出る。

ミリィ「ええと、ビルドブックで設定された、あたしの来歴よね」

GM「これによるとカシュミーラは8歳時に、何らかの事故に巻き込まれた、とある。元々、魔法の素質を持っていた君は、ちょっとしたひらめきで召喚魔法の真似事をしてしまい、アラマユの魂の欠片を引き寄せて一体化してしまったんだ。つまり、アラマユの転生ってわけではないのだけど、ラクシア世界のマナとして転生の機会を窺っていたアラマユの精霊体の一部が君に宿った形になる」

サイバ「なるほど。だからミリィは異世界に心惹かれるようになっていたんだな。ミリィの中のアラマユが妖精郷に帰還することを求めていたわけで」

ミリィ「つまり、今のあたしはアラマユさんに乗っ取られているってこと?」

GM「いや、本来のミリィの魂は素直にアラマユの一部を受け入れ、一体化したんだ。自分としては何の違和感もないし、もうその状態が完全に自我となっている。つまり、自分は天才であり、当然のように妖精郷の女王の後継者であり、妖精たちを守らないとって考えが根付いているというか、詳しくはこの記事を読めば納得できると思う」

マークス「……確かに、息を吐くように、こんな発言をしていますね」

 

>ミリィ「決めたわ。あたし、妖精女王になる。天才たるあたしこそが、この世界の支配者になるにふさわしい。そうよ、世界をこの手に」

 

ミリィ「つまり、あたしはアラマユその人の想いを無自覚ながら引き継いでいて、何の疑問も持たずに、当然のように『アラマユの物はあたしの物』と思えちゃうのね」

GM「ただし、ミリィの中に宿っているのは、アラマユの魂の全てではない。だから、魂の欠片と表現した。実は、このもう一つの魂の片割れを宿しているのが、エマ・ショーカという少女だとジィが語ってくれる」

ミリィ「何で、そんなことが分かるのよ」

GM「君たちがここを旅立った後、妖精神アステリアの神託があったらしい。アラマユの魂を受け継ぎし少女が2人いる。1人は女王の後継者となるべく試練を果たそうとし、もう1人は吸血鬼に囚われの身となっている。言わば、2人は魂の双子であり、両方の力が重なれば、真なる女王の力が蘇るかもしれぬ、と」

ミリィ「つまり、あたしとエマさんは『2人でアラマユ』ってこと?」

GM「まあ、一人一人では真の力には届かないってことだな。実のところ、アラマユは妖精使いであると共に、アステリア神官としての能力も持っていた(当リプレイのオリジナル設定)んだけど、そのアステリア神官の能力はエマの方に受け継がれているんだ。アラマユの能力はあまりにも高すぎて、幼い少女の中に丸ごと収めるには容量オーバーになってしまう。だから、半分に分かれて、それぞれが親和性の高い器に宿る形になったんだな」

ミリィ「自分が不完全だと知ると、何だか複雑な気持ちね」

GM「その辺のロールプレイをどうするかは、翔花が復活した後に、一緒に考えてくれて構わない。ただ、その話を聞いたカシュミーラは、何としてもエマを見つけて、自分の魂の双子と再会したいって気持ちに駆られるぞ」

ミリィ「相手を殺して、自分がその魂を奪って完全体になろうとか、そういう衝動は起こったりしない?」

GM「まるでブラックビートだな。だけど、クローンが本物を倒して、自分が本物になろうって話じゃない」


Juukou B Fighter " Kuroki Juujika (Black Beet Theme song)"

ミリィ「う〜ん。でも、自分の魂の双子を殺すような真似をすると、闇堕ち街道まっしぐらだもんね。あたしのキャラの信条は栄光と希望だし、エマさんを害するような真似をすると、キャプテンさんに悪いから。自分から闇に落ちるような真似はアラマユさんだって望んでいないだろうし」

GM「さて、ここまで当リプレイのオリジナル設定を明かしたところで、ゴジラGMのミスも一つ明かしておこう。まあ、文責NOVAだから、ゴジラ様のせいにしているわけじゃないんだが」

 

>この先を通りたくば、10レベル以上のアステリア司祭さまか、他の神でも13レベル以上の司祭さまか、あるいは合計15レベル以上の冒険者レベルのパーティーか、いずれかに育ってから来るといい。

 

GM「ジィが以前に語った条件のうち、3つめがシナリオの文言を読み違えていた。正確には『仲間全員が15レベル』という条件だったんだな」

サイバ「合計15、つまり1人当たり5レベルというのじゃなくて、全員が最高レベルってことか。この信者の魂解放クエスト、どれだけ厄介なんだよ?」

GM「シナリオどおりプレイするなら、最低でも10レベル以上のアステリア神官が必要だからな。プリーストなしでは最高レベルでないといけないというのは、この地下に封じられている邪悪、すなわちヴァンパイアリリィのシーラを倒すのに、それぐらい必要だと想定されているわけだ」

ミリィ「ええと、ちょっと待って。話がこんがらがって来た。まず、この大神殿の地下には、強力な吸血鬼が妖精神アステリア様の力で封印されている。その封印を維持するためには、信者の魂の祈りが必要ってことね。そして、吸血鬼を倒すには、高レベルの冒険者じゃないといけなくて、今のあたしたちではまだまだ力不足ってこと?」

GM「そうなるな。それをパーティー全員の合計が15レベルになれば、物語が進むように言ったのは、その時のGMのミスだったということだ」

 

複雑なジレンマ(光と影)

 

マークス「ところで、エマお嬢さまを解放するためには、私たちがシーラを解放しろと【白百合の谷】の吸血鬼ディアナに条件を出されているんですよね」

サイバ「シーラを解放しようと思えば、当然、ジィと戦うことになるよなあ」

GM「レベル的には、ヴァンパイアリリィよりは倒しやすいので、一番手っ取り早く、経験点を稼ごうと思えば、『ジィを倒す→アステリア信者の魂が解放されることになって★3つゲット→シーラ解放によりディアナの依頼を果たして★2つゲット→エマ救出に成功するも、邪悪な吸血鬼姉妹が妖精郷に解き放たれて闇の勢力が強くなる』という選択肢もありだ。実際、ゲーム的にはこれが一番効率良かったりするわけで」

ミリィ「だけど、それって闇堕ちルートまっしぐらってことよね」

GM「あるいは、妖精郷の未来がどうなっても自分たちには関係ない。エマを救出して、こんな異世界とはさっさとおさらばしてやるぜ。後は野となれ、花となれ。ケセラセラ……ってなプレイスタイルだな。要は、妖精郷という世界にあまり感情移入していない冒険者なら、そういう選択もありってことだ」

ミリィ「だけど、あたしたちはそうじゃない」

マークス「あえて言えば、私はそれでも構わないと思っています。エマお嬢さまさえ助けることができれば、他のことはどうなってもいいというか。だけど、エマお嬢さまにも妖精女王アラマユの魂の欠片が宿っているとしたら、おそらくは妖精郷を救うのに尽力するはずだから、結局、その命令に従うしかなさそうですけどね」

サイバ「つまり、ぼくたちのとるべき選択肢は、『ジィを倒さずに、吸血鬼を倒す→ディアナからのクエストでもらえる経験点はもらわない→ディアナを倒せばエマを救出できる→シーラを倒せばアステリア信者の魂も解放できて、★3つをゲット→ハッピーでシャイニィな展開に』ってことだな。より困難な道だと思うけど」

ミリィ「タイタン様の力なら、吸血鬼を倒せないかしら?」

GM「ヴァンパイアリリィは、タイタンと同じレベル17なんだ。そして、タイタンを召喚するということは、当然、その戦場に君たちもいるだろうから、ヴァンパイアリリィはまず召喚者のミリィを倒すように動くだろうな。つまり、タイタンが吸血鬼を倒すのが先か、吸血鬼が君たちを倒すのが先かという戦いになると思われ」

ミリィ「レベル17の相手に攻撃されて、数ラウンド生き延びられるだけの力は必要ってわけね」

GM「普通に戦いをシミュレートするなら、 まず君たちは先制判定で勝つことができないので、吸血鬼が先に動くことになる。そして、吸血鬼が君たち全員を一度に魅了する特殊能力を持つので、タイタンを召喚する前に戦いが終わってしまう可能性が非常に高い。まあ、魅了に抵抗するには、精神抵抗力で27の達成値を出せばいいんだけどね」

サイバ「こっちの基準値は8なんだから、2D足しても27なんて絶対出せないな。6ゾロで自動成功する以外の見込みはない」

GM「相手の精神効果系の特殊能力を全て無効にする妖精魔法6レベル【ブレイブハート】の呪文を前もって掛けておくなり、それに近い特殊効果付きのアイテムや能力を会得しておくなり、いろいろ策を講じておかないといけないわけだね……と言ったような情報をタイタンやジィが話してくれたとしておこう。正直、何も知らずにタイタンの力を頼りに突撃を敢行されても、こっちが困るから」

マークス「だったら、どうすればエマお嬢さまを助けることができるのですか? 確か、GMはレベル7でエマさんを救出して、フェアリーガーデンをクリアしたと言ってましたよね。どんな裏技を使ったのですか?」

GM「メタ情報を判断材料に使うのは禁止な」

サイバ「何を今さら。ヴァンパイアリリィのレベルが17とか、どんな特殊能力を持つとか、いろいろベラベラ喋っているじゃないか。ぼくは魔物知識判定をしていないのに」

GM知名度19だぜ。成功するか?」

サイバ「基準値7だから、12を出せば成功するんだけど、ここで剣の恩寵を使って達成値+4すれば何とかなると思う。この機会に、ヴァンパイアリリィの能力は全て知っておきたい。フッ、敵を知り己を知れば百戦危うからず。これは兵法の常識だと有名な軍師も言っていた。ぼくの読書経験から吸血鬼にまつわる知識を総動員して、策を考える。(コロコロ)ダイス目は6か。だったら人族の特権〈運命変転〉で出目をひっくり返して、8に変えた。これで7+8+4でぴったり19。すなわち、ヴァンパイアリリィのデータは、いつでも参照可能になったわけだ」

ミリィ「さすがはリオン様。全ての能力を総動員して、敵の情報を明らかにするなんて」

サイバ「知識にこだわる小説家、というのが、ぼくのキャラクターだからな。ここで披露しなくて、どうすると言うんだ。……しかし、結果は何も変わらない。相手の能力を知れば知るほど、今のぼくたちにはそれを倒す術が皆無としか言えない。さて、それでもエマを救出しないといけないわけだが、ぼくよりもこの世界に詳しいタイタン様やジィさんは、何か考えてくれないのか? エマさんがアラマユ様の魂の片割れと言うのなら、決して放置していいはずがないだろう?」

ミリィ「そうね。力で勝てなくても、知恵と勇気と愛で世界を救う方法を考えてみせる。それこそがアステリアの道ってものじゃないの?」

ジィ『少し違う。アステリア様の司るのは、愛と、自然と、束縛からの解放だ。確かに、信者たちの魂を束縛しているのは不自然であり、戒律に背く行為であることは心痛むが、それも全てはヴァンパイアリリィの姉妹が二人揃うことの脅威から、妖精郷を守るため』

サイバ「こちらはミリィとエマの魂の双子が揃えば、光の妖精女王アラマユが復活する……ということは、もしかすると吸血鬼姉妹のディアナとシーラが揃えば、闇の魔女が復活するという話なのか?」

タイタン『それも少し違う。吸血鬼も、魔女も確かに不死神メティシエの信奉者であり、結託している可能性はあるが、姉妹と魔女の魂が関連づけられているという話は聞いたことがない』

サイバ「とは言え、ぼくたちもミリィとエマがアラマユの魂に関連づけられているという話は、今回初めて聞いたからな。まだまだ解くべき謎が残されていると思うと、不謹慎ながらワクワクして来たよ」

ジィ『とにかく、光も闇も互いに人質をとり合っているのが現状だ。お互いに迂闊に動けん状況だから、向こうもお前たちを動かして天秤を揺らそうとしたのだろう。この状況に対処する策があるとしたら……相手に気取られぬように密やかに動き、こっそり影となりて女王の片割れをお救い申し上げることぐらいか』

ミリィ「つまり、最光の力でシャドウを呼び出すのね」

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サイバ「なるほど、影の力か」


ザ・カゲスターの特撮傑作選

GM「いや、別にカゲスターの力はあまり関係ないんだが」

サイバ「だったらこれか?」


服部半蔵 影の軍団メインテーマ

マークス「影だったら、こういうのもありますね」


仮面の忍者赤影BGM 赤影のテーマ(theme of red shadow)

GM「ええと、忍者でもなくて、妖精の力で忍び込むといったところかな。この世界には、〈妖精の透明薬〉というチートアイテムがあって、これを飲めば、この妖精郷の中ではあらゆる蛮族やアンデッド、魔神から感知されなくなる。ただし、攻撃するとか魔法を使うとかで効果が切れてしまうので、純粋に隠密行動用ということになる。不意討ちぐらいはできるだろうけど、それで戦闘に勝てるわけではない」

サイバ「まあ、不意討ちしたところで、能力差がありすぎて攻撃が命中しなければ無意味だからな。つまり、戦いを挑むのではなくて、透明薬の効き目があるうちに、こっそり侵入してエマを救出すればいい、と」

ミリィ「だったら、あたしたちの次の目的は、そのチートな透明薬を手に入れたらいいってことね。どこにあるの?」

ジィ『それは【花園の迷路】にいるピクシーが持っていると聞く』

ミリィ「そこには行ったことがあるわ。すぐ近くよね。決まったわ。今夜はここで一晩休ませてもらってから、明日の朝に【花園の迷路】に行ってくる」

GM「透明薬の情報を聞いたので、★3つを進呈しよう。それから、ここでは食事が出ないので、保存食を減らすように」

 

透明薬クエス

●妖精郷の探索範囲(第3部4話時点)

 (青字は宿泊可能

  緑の線は今回のミッションでたどった道

  赤はその他の目的地

 

鉱山  骨の丘 雲海の岬大樹の森 屋根付き橋

 l   l  ↓     ↑    l

花迷路大神殿ー停留所ー花畑ー羊ヶ原ー魔法陣

     l     

   火柱の塔   ↑ 薬草園ー鏡の池 

   l       l

凍山 l煙草の森ーおもてなし亭 

ll l l l l   lー白い巨塔

ll l l 闇の木   lー星空の舞台

ll 風車の谷ーー赤い河 果樹園

ll lll       l l

l白百合l鳥籠の木ー花咲く丘 l

l の谷   l          l

l      l          l

砂の街ーl 巨人たちの墓場ー炎の穴

    l

崩れゆく場所

GM「24日めの朝だ。【花園の迷路】に到着した君たちは、この記事にあるように庭園のピクシーたちと知り合いなので、今回は難なく迷路を抜けることができる」

ミリィ「ピクシーの宝石を持っているので、話し掛けると迷わないように誘導してくれるってことね」

サイバ「これまで、妖精の宝石をあまり活用して来なかったけど、使うと結構便利なんだな。ぼくもシルフに話しかけてみるか」

GM「お掛けになった番号は、現在、念波が届かないところにいるようで、つながりません」

サイバ「って、ケータイかよ」

GM「いつでもどこでも連絡できるわけじゃないんだよ。魔力の高い場所からか、GMの気の向いた時じゃないと、妖精と会話できないってことで」

サイバ「仲間モンスターに話しかけても、話すネタがないときは無言で『……』しか出ないみたいなものだな。とりあえず、風にゆかりのありそうな場所で、シルフの助言が欲しい時に妖精電話をかけてみることにする」

GM「電話という言葉はラクシアの世界観らしくないので、妖精念話と記すようにしよう」

ミリィ「ところで、過去記事を読み直して気付いたんだけど、ヴァンパイアリリィの魔物知識って、あたしは6ゾロで成功していたのね」

サイバ「何だと? 知っていたなら、どうして言わないんだ?」

ミリィ「うっかり忘れていたのよ。メモをとるのはリオン様の役目だし」

サイバ「仕方ない。ぼくが自分のキャラ用紙に『ヴァンパイアリリィのことは全て把握した。魔物知識クリア済み』と記しておこう」

マークス「ところで、ヴァンパイアリリィって百合吸血鬼ってことですね。他にどんなヴァンパイアがいるんですか?」

GM「そうだな。サイバ☆リオンが頑張ったヴァンパイア知識のおこぼれとして、紹介しておくか。まず、吸血鬼に血を吸われてアンデッド化した者がレベル6のブラッドサッカーで、その劣化バージョンがレベル3のブラッドリング、優等種がレベル10のマッドブラッド。ただ、ソード・ワールドのヴァンパイア種はアンデッド化する直前ギリギリまで穢れを溜めた蛮族と定義づけられ、不死神メティシエや妖夢の女神カオルルウプテ、2.5からは不死の女王ツァイデスに従う種族という独特の設定があったりする。

「最低位のレッサーヴァンパイアがレベル11からで、ヴァンパイアの従者として仕えるリャナンシーや、花の名前を持つフラウ氏族(リリィがレベル17、ローズがレベル19、データ不詳のデイジーなど)、色の名前を持つクリュー氏族(ノワールがレベル23、データ不詳のルージュ、グリューンなど)といった具合で、サプリメントやシナリオなんかでモンスターのデータが増えるたびに新たなヴァンパイア設定が追加されている感じだな。最新作のモンストラス・ロアには、マター氏族のテトラへドロン(レベル17)と、その従者のムルシエラゴ(レベル11)が、それぞれリリィやリャナンシーの代わりとして登場している。正直に言って、ソード・ワールドのヴァンパイア種は高レベルすぎて、並みの冒険者が相手する機会はあまりなく、ロングキャンペーンの黒幕クラスとか、ワールドガイドの蛮族領主として登場するぐらいだな。実プレイで使うよりも、設定マニアが読んで、いろいろ比較研究してニヤニヤするだけのデータに思える」

サイバ「と言うか、ぼくたちはまだレベル5ぐらいなのに、10を越えるような存在がいろいろ出てきて、感覚が麻痺して来ているんだがな。話を聞いていて思わず、『レベル11か、雑魚だな』と思ってしまった自分が恐ろしい」

 

GM「では、寄り道蘊蓄はこれぐらいにして、レベル1妖精のピクシーが君たちをお茶会に出迎えてくれるよ」

ミリィ「優雅にお茶を嗜みながら、透明薬を融通してちょうだいって言うわ」

ピクシー『ごめんなさい。ちょうど材料を切らしていて、残っていないの。材料さえあれば作れるんだけど』

ミリィ「材料は何かしら?」

ピクシー『妖精の粉と、妖精の酒と、ラナ印のスイーツ全種類よ』

ミリィ「ちょっ。スイーツ全種類って何? 本当にそんなに必要なの?」

ピクシー『スイーツがあれば、私たちの魔力と気力が活性化して、透明薬を作るモードに切り替わるのよ。それがないとやる気が出なくて』

マークス「どうやら、スイーツ好きのネコ妖精、ドリアさんと同じようなことを言っていますね」

ミリィ「ラナさんのスイーツは侮れないわね。妖精郷の交渉最強アイテムの呼称は伊達じゃない、と。いいわ、スイーツはこのあたし、過去の女王にして未来の女王、今は半分女王(ハーフクイーン)のカシュミーラ・ミルモワールが直々に買って来てあげる」

ピクシー『半分女王って何?』

ミリィ「いろいろ事情があるのよ。半人前とか、2人で1人のライダーとか、シンメトリカル・ドッキングとか何とでも呼んで」

サイバ「半分女王と聞くと、こういうアイドルを思い出すぼくがいる」


小泉今日子 半分少女

ミリィ「昭和の風物ネタは置いておいて、とりあえず妖精の粉は持っているから問題ない。妖精の酒はどうやって手に入れようかしら」

タイタン『【大樹の森】に戻って来い。そうすれば、わしが譲ってやろう』

ミリィ「ええ? また戻らないといけないの? そっちからPONと酒だけ瞬間移動で送ってくれたりできないのですか?」

タイタン『わしが直接届けてもいいが、それで一回召喚したことになるぞ。せっかくの召喚魔法を酒の配達に使ってもいいのか?』

ミリィ「うっ、さすがにタイタン様にお酒の配達人になってもらうわけにはいきませんね。仕方ない、後でまた【大樹の森】に寄ることにします」

タイタン『うむ。ついでに、わしにもラナ印のスイーツを1つ買って来てくれ。話を聞くと、わしもまた食べたくなった。酒はスイーツと交換ということで』

サイバ「ここまでスイーツが活躍するTRPGシナリオも珍しいと思うぞ」

GM「ついでに、ピクシーがお茶会でいろいろと妖精郷の情報をくれるんだが、全部タイタンから聞いた情報とかぶっているんだな。それでも★が4つ増える。お茶会で1tb経過して、ここを出る時には24日めの昼になっているということで、今回の話を締めくくるとしよう」

ミリィ「次は、南の【火柱の塔】に向かいます。最近は会話ばかりで、特にバトル展開がなかったので、そろそろ戦いが発生するはず。移動判定も成功して、夕方に【火柱の塔】に到着したわ」

GM「塔の探索は、次回に続くってことで」

●フェアリーガーデン第3部4話の状況

 

日数経過:24日め夕方

 

経験点:ゴブリンシャーマンを倒した★3個

    コボルドたちを解放した★3個

    ポピンの歌からの情報3つ★3個

    ポピンをタイタンに会わせた★3個

    タイタンからの情報いろいろ★6個

    シルフと仲良くなる★1個

    ジィから透明薬の情報を聞く★3個

    ピクシーのお茶会で情報を聞く★4個

    (合計★26個)

    魔物退治分90点、ピンゾロ(ミリィ1回)

収支:2840G分の戦利品

   闇精鉱、光精鉱

   妖精の粉、土精鉱、乗り手の歌/ユニコーン

   みかんムース消費

   保存食消費(ミリィ2、他1)

   妖精の宝石(タイタン)と(シルフ)

妖精郷同化度2(カシュミーラのみ3)

ブラウニー発見数:4体

 

遂行中のミッション

フィットチーネを探せ

 

受注したクエス

・マルキのペンダントを故郷のロッテに渡す。

 

その他の冒険目的&情報

白い巨塔に〈光精鉱〉を持ってくる」

「火柱の塔に〈炎精鉱〉を持ってくる」

「火柱の塔にいるレベル5魔動機ドゥームを倒せるよう成長」

「火柱の塔には炎の妖精エインセルがいる」

「火柱の塔にある〈ダレス写本〉を入手」

「赤い河に水晶塔が1つある」

「大神殿の信者を解放できるよう成長」

「白百合の谷のエマを救出する」

「そのために、透明薬を作る」

「透明薬の材料は、妖精の粉と妖精の酒」

「ピクシーへの謝礼として、ラナ印のスイーツ1セット買う」

「タイタンに酒をもらうため、ラナ印のスイーツ1つ買う」

「炎の穴でイフリートに会う」(レベル5以上で達成可)

「雲海の岬でジンに会う」(レベル11以上で達成可)

「凍て付く山でスカディに会う」

「凍結海でミーミルに会う」

「星空の舞台のベルゼンにアラマユの遺産の情報を話す」

「ひっくり返る沼地に、変なカエルがいる」

「ヒックリカエルはダジャレで世界をひっくり返し、闇に包む」

「空に浮かぶ家に3人のルーンフォーク女性がいる」

「雪山にドラゴンゾンビがいる」

「崩壊しかけている妖精郷を救う」

 

冒険達成度:合計20%

(当記事 完)