Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ゾンビランド・サガ(スパクロ)とダークタワー3巻(上)の話……ではない

スパクロコラボな話

 

NOVA「妖精郷の続きを気にしつつ、考えることが多い時期なので、そっちに気分が乗らず、今回も雑談タイムだな」

晶華「テーマは『ゾンビランド・サガ』ね」

009『ああ、それは知っているぞ。サガだな、うん。双子座の黄金聖闘士で、闇堕ちして冥闘士(スペクター)になったんだな。そのジェミニのサガが、デスマスクアフロディーテら死んだ仲間でも集めて、自分の王国でも築いたのか?』

聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 ジェミニサガ

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  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

NOVA「それは『知っている』のではなく、自分勝手な思い込みで、『話を捏造している』と言うんだ。まず、作品について知らないのに、知っていると思い込んで変な想像を多分に付け加え、事実認識をこんがらせるのは、『自意識過剰な創作家もどき』がやりがちだから気をつけるように」

009『誰が「創作家もどき」だ。そりゃ、ぼくはプロになれなかったけどさ(イジケ)』

NOVA「今の俺にとっては、プロかどうかは大きな問題じゃなくなったんだけどな。アマチュアとプロの境界線が、昔に比べて小さくなったというか、商業作家、同人作家、ネットでのブログ創作家、熱い心を持った作品研究家などの距離感が曖昧になっているのが、21世紀、平成から令和にかけての風潮だな、と考えるに至っている。しかし、いやしくも創作家を名乗るのに前提条件はあると思うぞ」

009『何だそれは?』

NOVA「仮にも、元ネタありの話を作るなら、きちんとした資料を調べるように。自分勝手な思い込みで、とんだデタラメを書くようなマネをすれば、『その元ネタが分かる読者候補』には酷評される。読者は総じて、『おお、この作者は結構、マニアックな勉強をしているじゃん。さすがやな』という点に惹かれて、自分の興味のツボを突かれた際に、作品のファンになるんだ。知識の量もあるが、その知識を組み合わせて面白いアイデアにしたり、熱いドラマ展開を見せたり、クールな視点に感心したりするんだが、土台となる知識が付け焼き刃で間違っていたり、陳腐だったりすると、そんな作者の書いた虚構にはハマれない」

009『だけど、創作ってそもそも虚構だろう?』

NOVA「それが虚構であることは、『一部の信じやすい精神年齢の低い者』以外には分かるだろう。まあ、ここでは活字に親しんだ(どちらかと言えば少数派の)中高生以上を対象にするとして、彼らが好むのは『自分の知らない世界をワクワクさせてくれ、しかも、その世界の奥に歴史とか神話とか宇宙とか、全くの絵空事ではない高尚な文化の香りという土台を感じさせてくれるもの』『自分たちの日常の中で、親近感を思わせるリアルっぽいものに、その奥に隠れた不思議なものとかを混ぜて退屈を紛らわせてくれるもの、馴染みの世界とそこに彩りをもたらす憧れの何か、または退屈な日常を壊す怪異譚』か、もっと突き詰めるならジャンルごとに細分化されるだろうけど、つまるところは『虚構たる物語でも、そこに浸らせてくれるリアルっぽさ』がないと、感じ入ることはできないんだ」

009『虚構の中のリアルっぽさか』

NOVA「そう。星矢であれば、ギリシャ神話という元ネタがあって、素材をどう料理しているか、というセンスに作者のオリジナリティがある。それをギリシャ神話のパクリ、とは言わないだろうし、元ネタはこれだ、と明言しているような作品は、オマージュ、あるいは題材として評論するのが筋だろうな。まあ、それをギャグ風に仕立てれば、パロディと呼ばれて、それはそれで面白い。だけど、それとは別に、無知なケースだと『グリッドマンウルトラマンのパクリ』と言い出す者もいて、本人はマジメに言ってるのだろうけど、あまりの認識の変さに違う意味の笑いが上がったりする」

晶華「同じ円谷さんが作っているんだから、自分ところの作品をアレンジして別作品を作っても、パクり呼ばわりというのはおかしいよね」

NOVA「小さい子が言うなら分かるよ。似たものをマネしているのを矮小化して貶めたくなる気持ちもあるだろうし。でも作品の裏の製作者のことが見えている年齢の大人が、安易に何でもかんでもパクり認定するような物の考え方は、この21世紀じゃ恥ずかしいな。バカを見て笑うという意味で、笑わせるんじゃなくて笑われるような芸になる」

晶華「20世紀なら良かったわけ?」

NOVA「インターネットがない時期は、『安易なパクリ認定』も仲間うちの狭い会話ネタなら問題なかったんだ。ただ、ネットで様々な価値観が表明されると、話が仲間うちで収まらなくなるし、下手をすると風評被害で訴訟沙汰にもなりかねない。匿名ならともかく、『安易な作品への不当な名誉毀損』がとんだトラブルになりかねないし、卑しくも人に物を発表する人間なら、安易に嘘をバラまく、悪口をバラまくことの問題点は認識してもらわないと」

晶華「批評しちゃダメってこと?」

NOVA「その辺の責任をとるのは、最終的に場の管理者ということなので、『管理人が自分の発言で自滅する』のは自己責任でやむを得ないとは言え、『客人の不用意な発言がトラブルの元になりかねない、そもそも事実誤認が甚だしいような時に、諫める、あるいは発言を排除する』のも管理人の仕事になる。理想的には、そういう他人の迷惑を想像できないようなトラブルメーカーは立ち入って欲しくないんだけどね。自分の管理する場を持っている人間は、自分の毒を自分で処理できるだろうし、その分、信用する担保になるんだけど、依存性の高い人間は一度甘え出すと自己抑制ができないからな」

 

寄り道脱線な雑談批評論

 

009『雑談と批評をごっちゃに考えている人間もいるよな』

NOVA「雑談は、軽い冗談混じりで何かをコケ下ろすようなことも言うけど、それは聞き手との間でしっかりコンセンサスが取れているような場合に有効。漫才ネタでよく話題になるのに『大阪のおばちゃん』というのがあって、『気さくで図々しい、ちょっと品には欠けるけど、人情味豊かで、いきなり距離感をグッと詰めてくる気のいいキャラ』というネタかな。

「でも、それをネタにして許されるのは『大阪のおばちゃん』自身か、その身内なんだな。司会の久本雅美なんかが品のない大阪のおばちゃんキャラを持ち芸にしているから、バラエティーでそこをいじっても、久本がうまく乗ったり、イジられて怒り返してみせたりで、方向性を整えてやってるから、ギャグネタとして機能する。だけど、それを真似して、『久本とは違うキャラの大阪人女性がいるところで、それをギャグネタにする』と場がギクシャクする。自分でフォローできない悪口というのは、雑談ネタにするにはリスクが高いんだ」

009『つまり、雑談で悪口を言うのは?』

NOVA「それが受けて場の潤滑油になるならいいのだろうけど、インターネットのような公の場では大抵失敗する。雑談がその場だけの内輪雑談でなくなってしまうからな。ファン同士の雑談なら、別に悪口を言わなくても盛り上がれるはずだし、『このキャラの悪口なら、みんな言ってるし』という感覚は危険だ。その『みんな』という感覚はネットでは、大抵、匿名なわけで。

「まあ、『たまたま悪口を言ったキャラが管理人のお気に入りで』というミスを何度も繰り返して、どんどん心象を悪くしている男がいるんだけど、何だか悪意で狙ってやっているのか、それとも俺を怒らせることで相手をしてもらおうという魂胆なのか、相手の真意を訝りながら、『そんなに相手して欲しいなら、徹底して、俺は自分の好きな物を守るために、相手に反論するぜ』ってスタンスで行動しているんだが、相手が議論巧者なら、それでいい勉強になるのにな、と思いながら、結局、のれんに腕押しで議論にならない。すなわち、雑談相手としてはつまらないし、議論相手にもならないし、どういう付き合い方ならWinWinになるのか、模索中ってことだ」

晶華「いまだに模索中なの?」

NOVA「切り捨てて、はい、おしまいって言うのは簡単なんだ。ただ、ここまで付き合って言うのは何だけど、俺は彼の懲りないチャレンジ精神そのものは評価しているんだぜ。それが場を弁えて自己制御できるように回れば、そして他人への過剰な依存心を脱却できれば、独創的な物の考え方のできる書き手になるかも知れん、と今なお思っている。『他人に対する適度な距離感を弁える』『自分の毒は、自分の管理できる場で吐き出しながら、自己の主張スタンスを構築する』『他人のブログは、相手の主張を自分がどう受け止めたかを表明する程度に留める』という節を守れば、付き合いようもあるけれど、今のところは『NOVAの興味とは関係なく、無条件で自分の願望を受け入れて欲しい』と押し付けて来ているだけだからな」

009『創作家同士の付き合いマナーというのもあって、

「自分の作品を読んで欲しければ、先に相手の作品を読んで、適度な感想を付けることで返礼の感想をいただく」

「インターネットの世界では、自分の作品はここで読める、とリンクを張って示す(いつ読むかは相手の自由)」

「読み手の興味を惹くために、自分の作品の簡単な紹介文(あらすじとかストーリージャンルとか)を先に示す」とかかな』

NOVA「それに加えて、『自分がネット上でアップしていない作品を、下書き段階でメールなどで読んでもらおうとするのは、共同創作や商業関連、個人的な友人関係という特例を除いて、稀なことである。相手の負担があまりにも大きいから』と言った感じだな」

009『まあ、「ラーリオス企画」で誤字とかの修正をあれこれさせられたことはあるけど、企画とは関係ない作品まで読んでくれ、と言われたときは断った。作家としては、自分が書いたものを友人と目した相手に読んで欲しい、という気持ちは分かるけど、誰だって「自分の好みじゃないジャンル、物語」というものは、後学のため、とか、共同作業の必要、とか、そういうのを除いて、好んで読みたくはないものだ』

NOVA「今の時代、ネット上では創作系サイトで、読める作品がありふれているからな。素人で完成度は低くても『自分の好きなキャラの二次創作』なら読みたくもなるし、ジャンル分野別に読みたい作品だってある。他には、普通に話していて面白いと感じる人間が書いたものだったら、読みたいと思うのが人情だ。ただ、長年付き合って、相手の人となりが見えて来ると、『こいつの好みは、俺の好みと違うから、書く作品も俺が読んで面白いとは思えない』というのは見えてくる。そういう人間が、『いや、でもNOVAさんが必殺好きだと言うから、自分なりに勉強して、必殺要素を投入したんですけど、上手く言ってるかどうか見て欲しい』とか、そういう話の持って行き方をされたら、考えなくもないけど、その場合でも、俺はこう聞くだろうね。『で、その作品は、どこのブログかサイトで読めるの?』って」

009『人前で発表するのが恥ずかしいから、まずは信頼できる人に読んで欲しいって気持ちじゃないのかな?』

NOVA「そんな恥ずかしいものを、俺に押しつけるな。俺は過去に『そいつの最高傑作』と称する作品を読まされて、相当に粗探し、添削をさせられた経験があって、大体の力量は把握しているつもりなんだ。共同創作という関係を終わらせたのに、まだ、そこにしがみつこうとする甘えは見苦しいと感じたし、しがみつくならしがみつくで、『NOVAの好みに合わせて、確実にNOVAを楽しませるような作品』に仕上げるなら可愛げもあるけど、どうもそういう妥協の仕方はしないんだよな。あくまで『NOVAなら自分を受け入れてくれるだろう。寛大だから』という思い込みで、NOVAの好みと関係なく、自分の好みを押し付けてくる態度に辟易しているんだよ」

009『10年前はそうでもなかったよな。いや、自分のことなんだけど』

NOVA「ブログじゃなくて、掲示板上のやり取りだったからな。それと、相手の言葉に、まだ可能性を感じていたし。『今は未熟でも、根気よく付き合えば、それなりに成熟もするだろう』と思っていたし、俺自身が今よりも時間と意欲があって、新しいことに貪欲に振る舞っていたわけだ」

009『そりゃ、自分の塾を立ち上げて、やる気に満ち溢れていたからな。今のあんたは違うのか?』

NOVA「10年前と比べたら、保守的にはなったかな。もちろん、熱意とかはあっても、新しいものを開拓というよりは、今あるものを守りつつ、より深く掘り下げるとか、昔やろうとしてできなかったことに手を付け直すとか、広げるよりも固め深める方向になっている。だから、悪く言えば、自分の眼中に入らないジャンル、目指している方向とは違う人間に気を回す時間が惜しい、と考えたりしているわけだ」

晶華「もしも10年前に『鬼滅の刃』が流行っていたら?」

NOVA「へえ、若者に話を合わせるためには、勉強しなければなるまい、とコミックを読もうとする」

晶華「今は?」

NOVA「若者には若者の文化がある。気にはなるけど、追っかけてる時間はない。まあ、それでも最近ようやく自分の教え子に『鬼滅の刃』ファンを見つけて、教えてもらってる」

晶華「教えてもらってるんだ」

NOVA「いや、タイトルと鬼退治の話ということは知ってるんだけど、主人公の名前が出て来ないんだな」

晶華「それって、何も知らないのと同じじゃない?」

NOVA「全くだ。wikipediaで一読したり、公式サイトを見たりして、概要を分かったつもりになって、これで話せるかな、と思ったら、主人公の名前が出て来ない。『デンジロウ?』『タンジロウです』『ああ、タンジロウか。確か(字を書いて)炭次郎か、炭二郎か、どっち?』『う〜ん』『後でネットで調べ直さないとなあ。これじゃテストで答えられない』『テストがあるんですか?』『いや、話題にするなら、しっかり正しい知識を覚えないと。先生の宿題にしとこ』 で、答えは竈門(かまど)炭治郎だったというオチだな。恥ずかしい」

鬼滅模型 竈門炭治郎 色分け済みプラモデル

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晶華「若者文化に無理やり合わせようとする、変なおじさんよね」

NOVA「本当にそうだよな。で、その後、『主人公のタンジロウに確か妹がいるんだよな。鬼になりかけて、竹を加えているという』『ネズ子ですか?』『そう、そんな感じ。ええと、どんな字を書くの?』『ちょっと書けないです』『字がややこしいもんな。よし、それも調べて宿題にしとこ』 答え、禰󠄀豆子です」

 

鬼滅の刃・にわか入門

 

009『というか「鬼滅の刃」って何?』

NOVA「そんなことも知らんのか! って、偉そうに説教できるほどには、俺も知らん。 別に知らないからと言って、不覚にも、というつもりもないし、ここは謙虚に調べながら、少しずつ学ばせてもらうつもりだ。2016年にジャンプで連載が始まって、作者は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)というらしい。今年、連載が終わって、全23巻でコミックスも先日、完結した」

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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NOVA「アニメは昨年3月から半年ほど第1期が放送されて、立志編と呼ばれるコミックの7巻途中までの内容らしい。その後、今年の10月に劇場アニメが公開されて、日本アニメ映画史に残りそうなほどの大ヒットをしたのが、記憶に新しい。まあ、一部に『コロナ禍の時代における日本エンタメの希望の星』的な評価をする者もいるようだが、俺はよく知らん。映画の内容は、原作の7巻から8巻の『無限列車編』と呼ばれる話みたいだが、俺の頭の中では勝手に牙狼の『月虹の旅人』みたいなものかな? と捏造イメージが湧き上がっている」

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晶華「というか、知らないのに勝手にイメージをこじつけてるの?」

NOVA「知らないなら、自分の知っているものでイメージを形作るのは当然だろう? もちろん、知っている者からすれば、『ちゃんと実物を見てから語れ!』と説教の一つか二つか三つぐらいはしたくなるだろうが、それぐらいなら歓迎だ。『この鬼滅素人め。これだから物を知らないおっさんは困る』と上から目線で罵ってくれて結構。それで、今どきの若者とのジェネレーションギャップが埋まるなら大歓迎だ」

009『謙虚なんだか、偉そうなんだか、よく分からん物言いだな』

NOVA「いや、外からだと、いろいろジャンル知識であれこれ調べて、知ったかの語りはできるんだよ。鬼とか、大正時代とか、和風のダークファンタジー剣豪アクションとか、自分の中の知識で作品の位置付けはできる。ただ、そういう理解の仕方は、所詮、外からの見方で、作品鑑賞ではないんだな。中に入らないと、どのキャラが好きか、とか、胡蝶しのぶ萌えとかは言えない。とりあえず、今は断片的な知識から、自分が気に入りそうなものを適当に貼り付けているだけだしな。中身を語れないんだよ」

009『物を知らないのに話題に上げるのか、あんたは?』

NOVA「いや、俺が好きな言葉は『無知の知』だからな。知らないなら知らないって認めて、そこからどう無心に学習するかを示したいんだよ。別に現役ジャンプ読者でもないし、特撮ならともかく、アニメにアンテナを張っているわけじゃない。今さら鬼滅かよ、遅過ぎだよ、という見えない声も聞こえてくる。しかし、一つ『今さらじゃないよ、これからだよ』という根拠を見出したんだ」

晶華「何それ?」

NOVA「秋の劇場映画がコミックの8巻だろう? コミックは23巻まであるってことは、つまり鬼滅の物語の素材は、3分の1までしか消化されていないんだ。単純計算、アニメはあと、2年は戦える。つまり、ここから勉強し直しても、来年の今ごろは鬼滅歴1年、再来年は鬼滅歴2年のファンを名乗ることができるわけだし、スタートダッシュは遅くても、そこからの加速で自他共に認める『鬼滅語りのできるおっさん』の称号は勝ち得るわけだ」

晶華「そんな称号が欲しいわけ?」

NOVA「まあ、俺としては、遅れてでも楽しめるなら勝ちだと思っているし、知らない奴が初心に返って知る過程は楽しいものだと思うしな。ゴブリンスレイヤーだって、小説が10巻ぐらいまで出てから、後から追っかけて追いついたファンなわけで、『50歳のおっさんが一から学ぶ鬼滅の刃』ってブログ記事は需要があるんじゃないか、と思うんだ」

 

仮面ライダーセイバーと鬼滅の刃

 

NOVA「で、俺のブログのメインネタの一つは特撮ヒーローなので、やはり鬼滅の刃もそっち方面から興味を持つようになったんだな」

鬼滅の刃 DX日輪刀

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NOVA「セイバーの話が出たときに、俺が耳にしたのは『鬼滅の刃のパクリだ』という意見。まあ、こういうのは『自分たちがハマっているものが絶対だと思い込みがちな、無知な若者の暴言』だと思いつつ、俺たちおっさん世代も、新しい若者受けする作品を上から目線で自分たちの枠にはめて見下す傾向があるわけで、まあ、どっちもどっちお互い様なんだろうな。それぞれの世代には、それぞれ自分がこだわるヒーローや流行り物があって、一番の勝ち組はどっちも楽しめる者だと考える。わざわざ自分に壁を作って、ジェネレーションギャップ、カルチャーギャップを助長するつもりは俺にはないし、自分の興味に上手くつなげられるなら、たまたま目に映ったものでも手を伸ばしてみるのがアンチエイジングと思い立つ」

晶華「つまり、セイバーと鬼滅が属性刀という要素で似ているから、興味を持ったってこと?」

NOVA「まあ、属性刀なら、先にこっちがある、という意見もあるし」


侍戦隊シンケンジャー OP - Samurai Sentai SHINKENGER Lyrics JP ROM ENG

009『ああ、シンケンジャーなら、ぼくにも分かる。なるほど、鬼滅はそういうジャンルに位置する作品かあ』

NOVA「刀に注目するならな。他にも、ジャンプ漫画で遡るなら、こんな系譜だろう?」

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風魔の小次郎 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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晶華「それぞれの時代に、刀使いの剣士の物語があるのね」

NOVA「まあ、若い者で何かにハマっている人の弁でよく聞くのは、『これは他に類を見ない素晴らしい作品だ』という過剰な持ち上げで、それまでの系譜を無視した独り善がりな意見。まあ、これが思い入れの強すぎるファンの贔屓目なのは言うまでもないし、若者がかかるハシカのようなものと思っているが、そんな過剰な持ち上げは作者すら望んでいないと思うな。当然、その作者は無から作品を生み出したわけではないし、それまでの歴史ある作品などから継承した要素が息づいて、新たな作品に結晶したと考えるべきだろう。ただ、自分の好きな作品の絶対性を主張したい者は、しばしば『パクリ』という言葉で他を貶めがちだから、こっちは頭を抱えるわけだ」

009『他に類を見ないことを絶対視する、ということは、そうでない亜流はパクリで大したことない、という理屈かな』

NOVA「俺に言わせるなら、その作品のオリジナリティはあるにせよ、先達から受け継いだ要素も当然あるわけで、『先達から何一つ受け継がず、完全に斬新なもので、しかも後継者もいない空前絶後な作品』というのは、研究し甲斐のないつまらない作品ということになる」

晶華「そんな作品ってあるの?」

NOVA「さあ。あったとしても、俺の視野には映ってないだけかも。俺にとっては、孤高で完璧な作品よりも、シリーズとしての継承、他ジャンルからの流行の伝播、受容と拡散の相互の関連性に興味があるからな。完全に、それ一本で閉じてしまい、他につながらない『サザエさん』みたいな作品には魅力を感じないわけだ」

009『「サザエさん」は「先達から何一つ受け継がず、完全に斬新なもので、しかも後継者もいない空前絶後な作品」と言えるかなあ?』

NOVA「まあ、ホームコメディーアニメという意味では、『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』なんかがジャンルの後継者なのかもしれないけど、例えば、21世紀のサザエさんとか、令和時代のサザエさんの後継作品が登場するとは思えない。俺としては、生きているうちにサザエさんの最終回が見られるとはとても思えないわけだが」

晶華「あのサザエさんを越えるホームコメディーアニメの決定版……なんて謳い文句も聞かないわねえ」

 

NOVA「……とまあ、当初に書こうと思っていたタイトルとは、全然違う方向性の記事になってしまったわけだが、仕事で忙しい時期にはありがちな話だ」

晶華「本当に、ゾンビランド・サガの話はどこに行ったのやら」

NOVA「そいつは、次回に続く、だ」

 

(当記事 完)