魔法少女の話
NOVA「唐突だが、牙狼イベントの次のスパクロイベントが『ミンキーモモ』になった」
魔法のプリンセス ミンキーモモ 前期OP (ver.A) [STEREO]
SRW X-Ω Minkinasa (Minky Momo Debut) l スパロボxω ミンキナーサ (魔法のプリンセス ミンキーモモ 新規参戦)
晶華「ええと、ミンキーモモって魔法少女が巨大ロボットに乗って戦う話?」
NOVA「いや、ロボのミンキナーサが登場したのは、31話『よみがえった伝説』の1話だけなんだが、今回のスパクロ出演が『よみがえった伝説ふたたび』って感じだな。なお、ミンキーモモのTVシリーズは82年の第一作(通称・空モモ)と、91年の第二作(通称・海モモ)の2種類があるんだが、今回のスパクロ版は空モモの方だ。つまり、声優は小山茉美さんの方で、同時期に『Drスランプ』(第一作)のアラレちゃんの声もやっていた。スパロボでは、『ゴーショーグン』のレミー島田が一番有名で、ミンキーモモも制作スタッフがゴーショーグンゆかりというネタがある。
「スパロボで小山茉美さんだと、ガンダムでは敵役のキシリア・ザビや、08小隊のカレン・ジョシュワ、種Dのタリア・グラディス艦長がいて、他にガイキングのフジヤマ・ミドリさんの声で、大空魔竜の搭乗員になってくれる」
晶華「って、今回はフェアリーガーデンの記事であって、スパロボ話は寄り道よね」
NOVA「だけど、ミンキーモモはフェナリナーサの王女だし、フェアリーガーデンと何とか絡められたりしないかなあ、と思ってみた」
晶華「フェナリナーサって崩壊しそうなの?」
NOVA「いや、崩壊はしないけど、空に浮かぶ夢の国(原案では妖精の国とも)を地上の人間世界に戻す使命を帯びたモモの物語だからな。まあ、主人公の非業の死によって、そのミッションは果たせず終わるんだけど」
晶華「え? モモさんって死んじゃうの?」
NOVA「そうなんだ。魔法の力を失って交通事故死するんだけど、普通の人間の赤ちゃんに転生して、『魔法少女として人々の夢を叶える助けをする存在から、一人の人間として自分の夢を叶えるために現実を生きる存在』に生まれ変わったというテーマなんだ。そして、その転生した赤ん坊が大人になって、自分の夢を叶えた時にフェナリナーサは地上に戻って来るかも知れない……という形で物語は締めくくられる。死んで終わりじゃなくて、魔法少女から普通の人間に生まれ変わって、将来に夢を託して終わるわけだよ」
晶華「なるほど。NOVAちゃんのミンキーモモへのこだわりは分かったわ」
NOVA「いや、そんなにこだわってないよ。初回放送時は、4匹めのペット、カジラの出てくる後半部しか見てないし、その後に機会があっても飛び飛びで見たことがある程度で、モモの死も人から聞くまで知らなかったし、海モモの存在も気付いていない時期があった。俺は別にミンキーモモのマニアじゃない。
「で、今、にわかにミンキーモモについて調べ直して初めて気付いたんだが、 モモと犬、猿、鳥のお供って『桃太郎』つながりだったんだな。設定を知って、久々にへえって気分になった。何で今まで気付かなかったんだ、なるほどなあ、と感じた次第」
晶華「でも、主題歌とエンディングは歌えるぐらいは知識があるってことね」
蜂蜜姫ラナのスイーツ店……の前で雑談
GM(ハイラス)「では、前置き寄り道話を終えて、フェアリーガーデン本編に移るでござる。前回、皆さんは寄り道脱線を散々重ねて、ようやく目的地の果樹園に到着した」
サイバ(NOVA)「ここまでのマップは以下の通りだね」
●妖精郷の探索範囲(第2部4話開始時点)
(青字は宿泊可能、
緑は新しく書き入れた場所、
赤はその他の目的地)
鉱山 骨の丘 屋根付き橋
l l l
花迷路ー大神殿ーー停留所ーー花畑ー羊ヶ原ー魔法陣
l l
火柱の塔 l薬草園ー鏡の池
l l l
凍山 l煙草の森ーおもてなし亭
ll l l
ll 風車の谷ーー赤い河 果樹園
ll lll l
l白百合l鳥籠の木ー花咲く丘
l の谷 l
l l
砂の街ーl 巨人たちの墓場
l
崩れゆく場所
- 中央エリア:おもてなし亭、薬草園、鏡の池
- 西エリア:煙草好きの森、火柱の塔、凍てつく山
- 南西エリア:風車の谷、鳥籠の木、白百合の谷、崩れゆく場所、砂に埋もれた街、巨人たちの墓場
- 南エリア:赤い河、果樹園、花咲く丘
- 北西エリア:大神殿、骨の丘、花園の迷路、妖精の鉱山
- 北エリア:停留所
- 北東エリア:羊ヶ原、花畑、屋根付き橋、魔法陣の広場
ミリィ(晶華)「おもてなし亭から南下して、果樹園へ行こうとしたら、いきなり道に迷って、南西エリアの【崩れゆく場所】に飛んじゃったのよ」
サイバ「改めて地図と照らし合わせると、すごい距離を飛んだ感じだなあ。恐るべし、妖精郷」
マークス(ケイPマーク2)「おかげで、ただのお使い任務のはずだったのが、いきなり世界崩壊のシリアス感を伴うようになってしまいました」
サイバ「せっかく南西エリアに来たのだから、【鳥籠の木】で妖精郷の秘密について書かれた本を閲覧させてもらったな」
ミリィ「そこで、妖精郷の真の創造者なんだけど、同時に自身が神になるという野望のために、妖精郷を破壊しようと企てている魔女の存在を知ったわけね」
サイバ「魔女は不死神メティシエの力を借りて、永遠の命を手に入れようとしたんだけど、そのために多くの妖精の命が犠牲になるのを憂えたアラマユさんが封印したんだったな」
マークス「だけど、今、その封印に綻びができているのかもしれませんね」
サイバ「まだ、そこまで確定しているわけではないから、封印については調査を続行しないといけないみたいだな。そのことに詳しい妖精王から情報が得られるかもしれないが、妖精王の城を復活させるミッションは、レベル6が必要らしい。今のぼくたちの大きな目的は、レベル5になって受けられるミッションで地上への転移の魔法陣を使えるようにし、妖精王について考えるのはその後、さらに成長してから、ということになる」
ミリィ「プレイヤー発言なんだけど、攻略に必要なのは何レベル?」
サイバ「マッスル太郎のミストキャッスルだと、街の脱出に必要なのは大体7レベルで、ラスボスのレベルが15前後だった。当フェアリーガーデンだと、目的が複数あるわけだが、前にプレイした時も大体7レベルで終わったような覚えがある。エマさんを助けて脱出して終わり。その後の魔女の話は放置していたなあ」
ミリィ「何で、そんな中途半端で終わるのよ」
サイバ「だって、その時のキャラは妖精郷の謎解きやら、王になるとか、そういう目的は持っていなかったからな。行方不明の少女を助けて、という仕事を請け負ったから、それを果たして終わって何が悪い?」
ミリィ「だったら、今回が完全攻略ってことになるのね」
サイバ「さあな。俺のプレイおよび執筆意欲がそこまで続くかどうか、確約はできない。読者の応援次第だな」
ミリィ「うわ。堂々と、読者さんに応援を求めちゃっているよ」
サイバ「実際のところ、『魔神ハンター』の方は固定読者さんが付いてくれているみたいなんだな。一方、こちらの『妖精郷』の方はそれがはっきりしない。やはり、こちらが自分のメインブログという認識だから、こちらの方に反応が多い方が嬉しいわけだ」
マークス「こっちの方が寄り道脱線が多いので、読者さんが呆れて付いて来ないのかもしれませんね」
サイバ「あるいは、作者が出しゃばり過ぎると、作品が面白くなくなるということかもしれん。作者とは別にプレイヤーがいて、そのプレイヤーがキャラを演じるマッスル太郎スタイルの方が、作者がプレイヤーキャラを演じるスタイルよりも、読者は取っ付きやすいということかもな」
ミリィ「プロのリプレイだと作者=GMという作品が多いから、作者のエゴがプレイヤーキャラの活躍で粉砕される展開が多くなって、作者の俺強え願望が鼻につかないけど、作者がプレイヤーだと、結構、暴走したりしない?」
サイバ「いや、プロのリプレイでも、プレイヤーが会社の社長だったりすると、結構わがまま暴走が見られたりするぞ。セブンフォートレス闇砦のファラウスや、ウォーハンマーのムッシュー、ロードス3部のリーフなんかが、俺にとって印象的な社長キャラと言えようか」
ミリィ「え、リーフさんって安田社長さんだったの?」
NOVA「俺は前から知っていたんだが、最近ツイッターで話題になってな。山本弘さんがD&Dリプレイ版の最初に公表されたディードリットなのは、昔のファンにとっては非常に有名な話なんだが、それを知らない若いロードスファンの子が『ディードリットは安田社長だと勘違い』したツイートがあって、社長自らそれを拾い上げて『違いますよ。ぼくはリーフで、ディードリットは山本さん』と発言したら、『リーフ=安田社長』という情報にロードスファンの間で衝撃が湧き起こったという。そこに、水野さんが『中のプレイヤーのことを考えると、小説で恋愛話なんて書けません』というコメントを入れて、こっちは笑った次第」
ミリィ「スパーク君は誰?」
NOVA「確定情報ではないけど、俺の感じだと、清松さんだろうと考えている。ところで、GTライフのコメントで、いつも迷惑をかけている御仁がデマ情報を出しているんだよな」
ミリィ「何?」
NOVA「『そろそろ二巻の出そうな制約の宝冠の話題も』と寝言を書いているんだが、今年いっぱいはロードスの2巻は出ないだろう。少なくとも、出るなら水野さんがツイッターで『原稿仕上がりました』とか、出版社の方で何らかの告知があって然るべきだと考える。1巻の場合は、2018年の6月から告知があって、19年の4月に出る予定だったのが、夏に延期されたほどだからな。2巻が出る予定が決まったら、遅くともその3ヶ月前には宣伝されているはず。大体、タイトルの字を書き違えるような駄目なファンと、ロードスについて語りたいとは俺は思わん。それでも、ロードスの話をしたいなら、まずは今月発売の公式リプレイを買え、と言っておく」
晶華「買う金がないと言ったら?」
サイバ「できれば買うべきだが、俺とロードスについて話したいなら、それが前提条件だと主張してみるが(杉浦氏の初リプレイ単行本は売れて欲しいしね)、そんなに金がないということを自己のアイデンティティーとして誇りを持って主張したいなら仕方ない。これでも読め」
サイバ「大体、新刊の発売時期について、何の情報もなく、根拠のかけらもない当て推量を(個人的な願望ならいざ知らず)書いて送ってくる奴なんて、ファンとして信じられるか。自覚はしてないにせよ、デマ情報を流しまくりの嘘つきだよ、こいつは。2巻がいつ出るかなんてことを、こいつは書く前にネットで調べたりしたのかね? それすらしないのに、『そろそろ出そうな』なんてことを勝手に書いたとしたら、俺はこの男の持ってくる情報を一切、疑ってかかることをしないといけないし、そんな面倒な相手と楽しく話すことはできない。嘘つき村の住人と付き合うのは、パズルの中だけで堪忍して欲しい」
GM「ところで、いつまでプレイヤー雑談を続けているのでござろうか? 今回も寄り道脱線に終始するのではなかろうな」
サイバ「おっと、悪い、ハイラス君。ええと、これもきっと妖精郷破壊を企む魔女の仕業だな。早く何とかしなければ」
マークス「うわ、全ての罪を魔女に押し付けるつもりですよ、この人は」
改めて、蜂蜜姫ラナのスイーツ店
GM「とにかく、果樹園を抜けると、簡素な小屋があって、交易共通語で『蜂蜜姫ラナの店』と書かれた 看板が見える。小屋に入ると、エルフの女性と、1人のブラウニーが出迎えてくれるでござるよ」
ミリィ「ブラウニー発見! これで何人め?」
サイバ「4人めだな。よし、目的達成した。早速、連れ帰ろう」
GM「あ、あのう……とエルフの女性がおずおずと尋ねてくるでござる」
ラナ『私はこの店を営んでいるラナと申しますが、うちのブラウニーに何かご用ですか?』
サイバ「おっと悪い。ぼくたちはこの北のエリアにある、おもてなし亭から来た冒険小説家と仲間たちなんだが、妖精郷の各地に散らばったブラウニーを集めて来いとスイーツ好きのドリアというケットシーに依頼されてね。ブラウニーを見つけ次第、おもてなし亭へ行くように伝えて回っているんだ」
ブラウニー『何と。おもてなし亭が復活したのですか。そしてドリアの姐御が、おいらたちを召集していると? こうしちゃいられねえ。すぐに帰り支度をしなければ。ラナ姉さん、ずいぶんとお世話になったな、おいらは自分の家に帰らないといけねえ』
サイバ「ということで、ブラウニーはぼくたちが責任を持って、連れ帰る。それでは、邪魔したな。これにて任務達成だ。ハハハ」
ミリィ「ちょ、ちょっと、リオン様。あたしたちの仕事はブラウニー集めもあるけど、スイーツを買って帰ることもあるんだからね」
サイバ「あれ、そうだっけ? ああ、そうか、ドリアさんが蜂蜜を手に入れろって言っていたなあ、確か」
マークス「それは後に回したミッションです。先にペンネさんのミッションをやっている最中ですよ」
サイバ「ああ、そうか。寄り道が多くて、頭の中がカオスになっていたぜ。これも魔女の仕業だな」
ミリィ「まったくもうッ。あたしとマー君は二日酔いでフラフラしているのに、唯一元気なはずのリオン様の頭の中がカオスだったら、このパーティーはどうなるって言うのよ?」
ラナ『あのう、二日酔いでしたら、当店の提供する〈甘々みかんのムース〉などいかがでしょうか? 柑橘類のスイーツパワーで酔いも吹き飛びますよ。値段はたったの4ガメル』
ミリィ「本当に?」
サイバ「確かに、ぼくは酒に酔ったかな、と思ったら、薄く切ったレモンを食べるとスッキリするなあ。プレイヤー経験だが」
ミリィ「リオン様がそう言うなら、信じても良さそうね。それじゃあ、そのムースをあたしとマー君が食べると、ペナルティーのマイナス1が消えるってことで」
GM「シナリオには、そんなことは書いていないのでござるが、GM裁量のアドリブとその場のノリで認めましょう」
サイバ「おお、さすがはハイラス。ずいぶんと融通が利くようになったじゃないか」
ミリィ「代金は、美肌草1つでどうかしら? 1つで20ガメル分の価値があるみたいだし」
ラナ『だったら、残り12ガメルということで、〈苺のふわふわマフィン〉6Gと、〈クルミと葡萄のパン〉3Gを2つ分、お付けしましょう』
ミリィ「へえ。メニューはいろいろ取り揃えているのね。気に入ったわ、ここ。また来ようかしら」
ラナ『うちのメニューは妖精さんたちに大人気なんですよ。妖精さんたちには、普段からいろいろと親切にしてもらっているから、私も自分の好きなスイーツ作りで喜んでもらえたら、と思ってお菓子作りに励んでいるんです。やっぱり、日頃から感謝の心で、ご恩返ししながら付き合いを深めていかないと、一方的にあれこれ要求するだけじゃ相手に嫌われると思うんですね。持ちつ持たれつ、お互いに幸せを与え合える関係を作っていきたいものです』
ミリィ「いいことを言うわね。同じエルフとして、あなたとはいいお友達になれそうだわ。あたしが女王になった暁には、あなたにスイーツ担当大臣の要職を与えてもよくってよ」
ラナ『女王さまって……本当に?』
ミリィ「今はまだ修行中で、お忍びの旅の最中なのよ。やはり庶民の暮らしを知らないと、良い統治はできないから」
サイバ「こらこら。どさくさ紛れに嘘をつくな。相手が信じたらどうするんだ?」
ミリィ「嘘じゃないもん。TRPGはなりたい自分になれる夢のゲーム。女王になりたいと思って、しっかり経験点を貯えて行けば、それに負けない力量が得られて、自分の領地だって持てるようになるんだから」
サイバ「まあ、名誉点を1万点支払えば、王位を取得できるルールも2.0版にはあったが。だけど、妖精郷では〈剣のかけら〉を冒険者の店に納めて名誉点を稼ぐことはできないので、そのルールを使うにはまず妖精郷からラクシアに帰還しないといけないわけで」
ミリィ「とにかく、ラブラブ❤️ミンキーモモさん曰く、『ドリーミング、夢がきっと叶うわ』ということなので、あたしは『大人になったら、妖精郷の女王になる』ってことで、フェナリナーサのプリンセスさんにお願いを聞いてもらうんだから」
サイバ「まあ、今はミンキーモモが個人的な旬だからな。それに、もしかすると再来年の40周年に向けて、何か大きなイベントがあるのかもしれない。空モモが昭和モモで、海モモが平成モモだから、令和の時代の大地モモが始まる可能性もゼロとは言えないし。ロボコンが復活するなら、ミンキーモモの新アニメが作られても不思議ではないのかもしれない、と感じる次第」
GM「う〜ん、モモでござるかあ。ラナのスイーツ店には、葡萄とミカンとリンゴと苺と梨の料理は用意されているが、桃のスイーツはシナリオに書いていないのでござるよ。ラナさんは『モモのスイーツね。何か作れないか、今度、考えてみるわ』と言っていることにしよう」
ミリィ「モモのスイーツの効果は、『アダルトタッチで、なりたい自分に変身できる』ことにしましょう」
サイバ「さすがに、それはルールを逸脱しすぎだろう。GM初心者のハイラスに無茶振りするな」
マークス「話がどこまで広がるか分かりませんので、そろそろ私が仕切ることにしましょう。我々には〈蜂蜜漬け梨のクリームケーキ〉が5つ必要なのです。それをおもてなし亭に持って帰って、依頼主のケットシー、ペンネさんに渡すのが、ここに来た目的なのですよ。35ガメル払って、さっさとクリームケーキを購入して帰らないと」
ミリィ「そ、そうね。話が寄り道するのも、ミンキーモモが悪い」
サイバ「魔法少女のせいにするな。魔女のせいにするのはよくても、魔法少女のせいにしてはいけない」
ミリィ「じゃあ、『魔女の宅急便』のキキさんのせいにはしてもいいの?」
サイバ「そこまで話を脱線させるか? この文脈でキキを登場させるなら、宮崎駿さんつながりで、ラナという名前から未来少年のテレパシー少女を連想したくなるじゃないか」
GM「『あのう、あなたたちの寄り道脱線話に、私まで巻き込まないでください』と蜂蜜姫のラナさんは困惑顔をしているでござるよ」
サイバ「とにかく35G払って、クリームケーキ5個を買って、このシーンを終えよう。今回は何故かいつにも増して話が寄り道ばかりで、ちっとも進まん」
GM「すると、ラナさんはニッコリ微笑んでこう言うでござる」
ラナ『お客さまは妖精ケットシーさんの使いなんですよね。だったら、このクリームケーキのお代は結構です。今後のお付き合いを願って、特別サービスにいたしますわ。妖精さんに私のスイーツを喜んでいただける。それだけで私は幸せなんです』
ミリィ「何ていい娘なの。絶対、ここの常連になるわ」
ラナ『あっ、妖精さん以外はきちんと代金を支払って下さいね。それと、一人10ガメル払っていただければ、宿も提供いたしますわ』
ミリィ「それはまあ、助かる時もあるかもしれないけど、おもてなし亭までの道がつながれば、無料で寝泊りできるそちらを選ぶようにするわ」
おもてなし亭への帰還。そして……(16日め昼〜深夜)
サイバ「とにかく、いろいろ雑談脱線だらけだったけど、ブラウニーとクリームケーキ5個をゲットして、おもてなし亭へ帰還するぞ」
ミリィ「移動判定は今度こそ成功。少し遅くなったけど、無事に戻って来れたわ」
ペンネ『おお、お疲れさんやったな』
ドリア『ホーホホホ。わたくしのためにブラウニー1人と、クリームケーキを持って帰って来るとは、ずいぶん殊勝な下僕たちですわね』
ミリィ「別に、あんたのためにしたんじゃないもん。これは、ペンネさんのミッションなんだから」
ドリア『だけど、クリームケーキは5つ。そして、今ここにケットシーは5人いる。ペンネがわたくしの分も考えて、あなたたちにクリームケーキを頼んでくれたのは明らかよ。早速、お茶にしましょう』
サイバ「あ、ペンネ君。約束の〈パイプ草〉3つをもらえないか。今はまだ昼だし、ついでに西エリアの【煙草好きの森】に寄って、エントレットに渡しに行って来る。そうすれば、夜に帰ってきて、ここで寝泊りして、未明から北→北東エリアに向かうことができるから。南でいろいろ寄り道してしまったから、少し急いで仕事を済ませたい」
ペンネ『ほう、それこそ殊勝な心がけやな。じゃあ、これ、パイプ草や。気いつけて行ってきいや』
サイバ「よし、西の森には道がつながっているから、ランダムイベントの確認だけだ。はい、無事にエントレットの森に着いた」
GM「ここは相変わらず、煙草の煙で息苦しいでござるな」
サイバ「ゲホゴホ。さっさと用事を済ませて帰るぞ。おい、エントレットの旦那がた。お求めのパイプ草を3つ持って来たぞ」
エントレット『おお、これは気が利くではないか。ならば、褒美として〈エントの葉〉を3つ進ぜよう』
ミリィ「エントの葉? 何の役に立つの?」
GM「特に効果はないが、本来ならエントレットを倒したときに得られる戦利品で、100Gの価値があるでござるよ」
サイバ「つまり、わずか5Gのパイプ草がここに来ると、20倍の価値のアイテムに交換してもらえるというわけだな」
ミリィ「すると、パイプ草100個を500Gで購入すれば、1万Gが稼げてしまうのね」
サイバ「だけど、パイプ草は店では売ってないんだよな。手に入れようと思えば、ペンネの薬草園で地道に1つずつ採取するしかないわけで、まとめていっぱい手に入るものではないみたいだ」
マークス「ヘビースモーカーにタバコを大量に売りつけて大儲けってわけにはいかないのですね」
サイバ「アヘンを利用した三角貿易みたいな商売は無理ってことさ。何にせよ、これでクエスト完了だ」
GM「実は、このパイプ草配達は、クエストではないので★は得られないでござる。単に100Gのアイテムが得られるだけのイベントということで」
サイバ「何だ。パイプ草→エントの葉から、さらに違うアイテムに交換されて、最後はパイプ草長者になる話じゃないんだな」
マークス「わらしべではないのですから」
サイバ「とにかく、用事が済んだから帰る。ゲッ、どうやらランダムイベントが発動したようだ」
GM「イベント内容は『妖精の小道』。見たこともない小道があるのを見つける。どこに続いているのか気になり、思わず足を踏み入れてしまう。マイナス2のペナルティーで移動判定を行うこと」
サイバ「ギャー、道に迷った」
GM「中央エリアに【闇の木】という場所が出現したでござるよ。時間は、16日めの夜。鬱蒼とした森の中を歩いていくと、ほどなく小さな広場に出る。広場の真ん中には、1本の大木が……これは何と読むでござるか?」
サイバ「どれどれ。『佇んでいる』か。それは『タタズんでいる』って読むんだ。読みにくい漢字は飛ばし読みして、大体、意味が通じればいいぞ。一字一句、正確に読む必要はない。とにかく、その木は何だか危険な感じってことだな」
GM「うむ。全員、危険感知判定12を行うこと」
サイバ「危険感知か。よし、6ゾロで成功」
ミリィ「1差で失敗。二日酔いでさえなければ」
サイバ「二日酔いはスイーツ食べて治ったんじゃないのか?」
ミリィ「それでも出目が悪くて、失敗したのよ。パーティーのメインスカウトとして恥ずかしいから、二日酔いのせいにさせて(涙目)」
マークス「私も失敗しました。全ては二日酔いが悪いのです」
GM「危険感知に失敗した者は、落とし穴に踏み込んでしまう。罠感知16に成功すれば、寸前に踏みとどまることができるでござるが」
ミリィ&マークス「失敗」
GM「では5メートルの穴に落下して、15点の物理ダメージを受けるでござるよ」
ミリィ「受け身判定でダメージを減らすわ。達成値13。残り2点は防護点で減らして無傷よ。フッ、この天才のあたしを落とし穴にはめるなんて、やってくれるわね。だけど、傷つけるには至らなかった。誰かは分からないけど、まだまだ詰めが甘い」
サイバ「誰か分からない相手に対して、いちいち勝ち誇るなよ」
マークス「金属鎧だと、受け身にマイナス4のペナルティーなんですね。それでも出目10が出たので、達成値11。それに防護点でノーダメージ」
GM「すると、闇の木の方から妖精語の声が聞こえてくる。『バカが落とし穴に引っ掛かったぜ。こいつは警告だ。木に近づくんじゃねえ』」
サイバ「今は夜だったな。宣言が遅れたが、ライトの呪文を使っているはずだったんだ。自分の発動体の指輪から光を放って、相手を照らすぞ。発動判定も成功」
闇の妖精シェイド『バ、バカ。光を向けるんじゃないよ。オレたちを照らし殺す気か?』
ミリィ「ふうん、闇の妖精さんか。リオン様、光はそらせてあげて。あたしが交渉してみる」
シェイド『お前、妖精使いか?』
ミリィ「そうよ。そして、妖精郷の未来の女王。頭が高い。控えおろう」
シェイド『契約妖精は、風、光、炎、土か。どうして闇と契約しないんだ?』
ミリィ「闇は暗くて、ハッピーじゃないもん」
シェイド『闇の妖精は心を司るんだぜ。オレたちに心を閉ざしている妖精使いの話なんて聞けるか。オレたちは別に悪いことをしているわけでもないのに、陰気だって理由だけでイジメられているから、ここに隠れ住んでいるんだ。オレたちのことは放っておいてくれ。オレたちは誰にも邪魔されず、ここで静かに暮らしていたいんだからよ』
ミリィ「本当に悪いことをしているわけじゃないのね。妖精郷を破壊しようとしている魔女について、何か知らない?」
シェイド『妖精郷を破壊しようとしているだって? そんな悪い奴がいるのか? オレたちだって妖精の端くれだ。自分の住む世界を破壊したいなんて、思うわけがない。だけど、オレたちはここで引きこもっているだけだからな。世間のことは何も知らないんだ。だから放っておいてくれ』
ミリィ「分かったわ。だけど、あたしが女王になったら、あなた達にも従ってもらうから」
シェイド『女王ね。その時は【ブレイブハート】、勇気の魔法で祝福してやるさ。本当に女王になってから出直して来な』
ミリィ「じゃあ、また用事があったら来るから。それまでは静かに暮らしてなさい。引きこもりライフを満喫するのも、今の御時世だったらいいのかもね。あたしたちは、GO TO 冒険の旅を満喫しているけど」
GM「ともあれ、道に迷った経験で、★1つを進呈するでござる」
サイバ「深夜になったけど、おもてなし亭に帰還だ。移動判定には成功して、【闇の木】からの道もつながった」
GM「では、今回の話はここまででござる。次は、17日めに突入して、北東へ向かうということで」
●フェアリーガーデン第2部4話の状況
経験点:★7個、ピンゾロ分(サイバ1回、ミリィ1回)
収入:美肌草(20G)×5、風精鉱、パックの宝石
苺マフィン、クルミ入り葡萄パン×2
エントの葉(100G)×3、
妖精郷同化度1(カシュミーラのみ2)
ブラウニー発見数:4体
遂行中のミッション
・果樹園でスイーツを購入→達成。
・花畑の白い石碑に花を捧げる。
・羊ヶ原に薬草を配達する。
クエスト&冒険目的
「エマのハンカチを見つけて、帽子とセットにする」
「煙草好きの森にパイプ草を持っていく」→達成
「火柱の塔に〈炎精鉱〉を持ってくる」
「火柱の塔にいるレベル5魔動機ドゥームを倒せるよう成長」
「大神殿の信者を解放できるよう成長」
「火柱の塔にある〈ダレス写本〉を入手」
「白百合の谷のエマを救出する」
「そのために、大神殿に封印された吸血鬼シーラを解放する?」
「崩壊しかけている妖精郷を救う」
冒険達成度:合計12%
(当記事 完)