そろそろ5周年
NOVA「久々にスパクロの話をしようと思ったら、驚いたことに牙狼が参戦することになった」
NOVA「それが無印牙狼、つまり冴島鋼牙と涼邑零、すなわち黄金騎士・牙狼と銀牙騎士・絶狼がユニットとして出てきて、兜甲児らと共演するらしい。時間軸はメシア打倒後みたいだが、ストーリー開始は10月2日から」
晶華「ああ、流牙さんや雷牙さんの話じゃなく、アニメのレオンさんや雷吼さんやソードさんでもなく、一番最初の作品の牙狼になるのね」
NOVA「そうだな。ついでに、プロレスラーの牙狼阿修羅ことゴウキでもなく、鋼牙の父親の冴島大河でもなく、牙狼VRの空遠世那でもなく……って、まるでスパイダーバースみたいに牙狼バースができているな。ええと、正式に牙狼の鎧をまとったことのある作品主人公を挙げると、現在9人か。まあ、世那は牙狼を継承することを拒んだから、俺的にはノーカンみたいなものと思っているが」
晶華「それでも、VRのキャラがキラメイジャーの敵女幹部ヨドンナさんとして登場したので、作品をスルーするわけにもいかないのよね」
NOVA「いいんだよ。今はMSの再放送を楽しんでいるんだから。とにかく、15周年記念として、スパクロに牙狼が出るとはマジビックリって奴だ。特撮だと、ギャバン、ゴーカイジャーに続いて、そろそろまた何か来て欲しいと思っていたが、先日、東方不敗を当てようとクリスタルを費やしたために、今度の牙狼ガシャで当てられるかなあ、と不安だよ」
晶華「で、東方不敗さんは当たったの?」
NOVA「いや、当たらずに、代わりにケロロ軍曹のアンゴル・モアちゃんが当たった。まあ、これはこれで当たりだからいいんだけどな」
「スーパーロボット大戦X-Ω」戦闘演出集:アンゴル=モア[Ω]
SRW X-Ω - MASTER ASIA (G GUNDAM) l スパロボxω 東方不敗マスターアジア (Gガンダム)
NOVA「とりあえず、SSRの生身師匠は当てられなかったが、SRの生身師匠は普通に配布されているので、それで良しと考えている。牙狼の方もSR鋼牙は普通に配布されるので、クリスタルが足りなくて当てられなくても、それはそれで諦めはつくかも。要は、そういうイベントストーリーを楽しむことができるという点が大きいわけで」
Garo All Opening (2005 - 2017)
NOVA「とにかく、スパクロの話をしようと思ったら、緊急速報的に牙狼のニュースが入って来たので、嬉々として語ってみた次第」
10月5日で5周年
NOVA「で、本題はこちらだな。まさか5周年お祝いイベントが牙狼とは何たるサプライズと思って、脱線気味な書き出しだったけど、とにかく、この一月間のスパクロネタはいろいろと話題が多くて、どのタイミングで記事書きしようかと思っていたぐらいだ」
晶華「前のスパクロ記事はこれよね」
NOVA「サーバインの話だったな。DDにサーバイン参戦で、スパクロの方はガイキングLODイベントと、ラスボスっぽい創造神オウラの登場が目玉だった。とりあえず、今回は本編の話から入るか」
晶華「ええと、今は火星でオウラさんと戦っているわけ?」
NOVA「そう。25章の初めは、オウラがしばしの時間の猶予をくれたので、訓練したり、新しい仲間としてソリスやら、一部のキャラが参入したりした」
晶華「ええと、新しいメンバーって?」
NOVA「エウレカセブンAOのメンバーと、SEEDのイザークとかディアッカといったザフト組(デスティニーはまだ)、それとガンダムOOのコーラサワーとか、要するに今までちらっと顔見せしていた続編作品、および和解した元敵キャラたちだな。完全に新作品ということはないが、続編物語への伏線みたいな連中だと思っている。オウラを倒した後、この世界がどういう展開を見せるかは分かっていないが、相当大きな仕切り直しが起こるような印象だ」
晶華「仕切り直しって?」
NOVA「だって、オウラって世界の創造主みたいなキャラだぜ。そいつを倒してしまったら、世界の大改変が起こったりしないかな。それをつなぐために、主人公機のヴァンオメガが世界の礎になって主人公のアサヒが封印されて、ソリスの面々が表の主人公に格上げとか、あるいは、そして数年後に時間が飛んで、続編的な作品がメインになったりするとか」
晶華「続編的なストーリーって?」
NOVA「第一世界では、マジンカイザー、ガオガイガー、Zガンダム、SEED、OO、スタドラが終了しているが、暗黒大将軍、ガオガイガーFINAL、ZZなど宇宙世紀の続編、種D、劇場版OOなんかのストーリーは触れられていない。他にも、いるだけ参戦の作品も結構あって、ドルバックやアルベガスなどはもっと掘り下げてもらいたいと思っている。あと、まだまだ原作をたっぷり残しているのは、コードギアスだな。
「第二世界の方は、ゼーガペイン、エウレカセブン、アクエリオンの話が終了して、いるだけ参戦だったのがガンダムWとボトムズ。それからキングゲイナーは一応、敵勢力との戦いはあるけど、世界滅亡の危機が連続して、もはやエクソダスがどうこう言っている話じゃなくなったので、物語的には大して踏み込まれていない。
「何にせよ、一度、世界を再統合するなり、物語を締め括るなりして大きく整理しないと、本筋の展開を続けにくいようにも思えてくる。オウラを倒すと、XΩの本編世界が大きく新展開に切り替わるタイミングかなあ、と思っているわけだ」
晶華「NOVAちゃんとしては、どうなって欲しい?」
NOVA「第一世界と第二世界の融合が起こって、ブリタニア皇国とシベ鉄が手を組むとか、宇宙からベガ星連合軍が攻めてくるとか、デュランダル議長とハマーン・カーンが手を組むとか、既存の作品の流れで行くならそんな感じかな。とりあえず、宇宙からの侵略者というのが今のところ、ゾンダーとゲッターのインベーダーしかいなくて、コンVやボルテス、ダイモスがほぼいるだけ参戦に近いので、キャンベル星人やらボアザン星人やらバーム星人やら、いろいろ異星人系の敵が襲来して欲しいかな、とは思う。地球人の内乱と、次元侵略者的なオルブロだけじゃ今一飽きた気はする」
晶華「宇宙人系の敵かあ。他にどんな作品が考えられるかな」
NOVA「ダンクーガのムゲ・ゾルバドスとか、新規参戦としてゴッドマーズのギシン星人とか、いっそのこと、第3次スパロボのインスペクターや第4次のゲストを復刻登場させるとか、むしろ東方不敗を宇宙人として襲来させるとか」
晶華「いやいや、あの人は地球人のはずでしょ?」
NOVA「まあな。東方不敗=宇宙人ネタは、新スパロボのみの黒歴史だな。本編のストーリーがこれからどう展開するかは期待しつつ、25章の最後を楽しみにしているわけだ」
ここまでのイベント
NOVA「9月の印象的なイベントは、まずスパロボDの物語だな」
SRW X-Ω - Aile Chevalier (Joshua) l スパロボxω エール・シュヴァリアー (ジョシュア・ラドクリフ)[Desire BGM]
SRW X-Ω - Blanche Neige (Rim) l スパロボxω ブランシュネージュ (クリアーナ・リムスカヤ)
晶華「スパロボD? 第2次OGと混ざってない?」
NOVA「ええと、イベントストーリーはスパロボDに基づいていて、ユニットシナリオは第2次OGに基づいている感じだな。とりあえず、自分はジョッシュを当てたが、リムは当たらなかった。まあ、こいつらはレギュラーであり、期間限定ユニットではないので、そのうちリムも出てくるとは思う。1年後か5年後ぐらいになるかは知らんが」
晶華「リムさんは、二重人格少女よね」
NOVA「ああ、萌える二重人格ってのはこういう感じだな。内気系と勝気系はよくある組み合わせだが、勝気系が下品な醜悪キャラになっちゃダメだよな」
晶華「でも、シーちゃんのボクっ娘とワイルドオレサマ男人格って、そういう感じよね」
NOVA「まあ、シロ君は元々、男女の差が曖昧な中性キャラとして登場したんだけど、成長すると揺れ幅が大きくなってしまったな。そして、まさかTRPGまで二重人格キャラがダイス目で偶然に生まれてしまって、その後、百合街道を暴走してしまうなんて、リプレイ書いてる俺ですら想定外の事態だ」
晶華「NOVAちゃんって、割と創作していて、脳内キャラの言動をあまり制御できていない感じだもんね」
NOVA「プロットは作るんだけど、プロット通りにキャラが行動してくれないケースが多いんだよな。それはともかく、リムはスパロボオリジナルキャラでも好きな部類なので、いつかゲットしたいものだ」
SRW OG 2nd ブランシュネージュ All Attacks
SRW OG 2nd デア・ブランシュネージュ All Attacks
NOVA「ともあれ、今回のイベント参戦は、ブランシュネージュとエールシュヴァリアーだけなので、今後、2機の後継機やフォルテギガスの登場も期待できる。だから、リムについて語る機会もまたあるだろう」
マジンガーの話
晶華「じゃあ、次のイベント話をどうぞ」
NOVA「ええと、マジンガーZEROの暗黒大将軍に対して、グレンラガンの前半ボスキャラのロージェノムが戦う敵ボス同士の死闘シナリオってところだな。シナリオ的には興味深いし、新規登場ユニットもボスキャラだから強力だけど、目玉はスパロボ初登場のグレートマジンカイザーだと思う」
SRW X-Ω - Great Mazinkaiser (ZERO Tetsuya) l スパロボxω グレートマジンカイザー (剣鉄也ZERO ver.) [真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]
晶華「ええと、マジンガーシリーズの歴史って、ずいぶんとややこしいことになってない?」
NOVA「ああ。原点は72年のアニメ版Zと、その後番組のグレートマジンガー(74年)なんだが(同時期のコミック版もあって、そちらでは量産型グレートマジンガーなんかが登場したり)、他にも劇場版ネタとかそれだけでもいろいろとスパロボに取り込まれているな」
晶華「でも、基本はマジンガーZさんとグレートマジンガーさんの2体だけだったのよね」
NOVA「それに企画だけなら、第3作のゴッドマジンガーというのがあったらしいんだが、それはボツになり、第3作は映画『宇宙円盤大戦争』をブラッシュアップしたグレンダイザーになったのは、マニアの間では有名な話だ」
晶華「公式では、マジンガーシリーズの第3作はグレンダイザーさんなのよね」
NOVA「でも、グレンダイザーはデザインこそマジンガー寄りにアレンジされたけど、世界観は甲児が出てくる以外が大きく異なるし(マンガ版では独自に関連づけしたけれど)、何よりも作品の製作体制が違うんだな。スタッフの異動的には、グレートマジンガー→鋼鉄ジーグという流れがあって、ゲッターロボG→グレンダイザーという方向性になる。つまり、サイボーグという素材と古代遺跡を扱ったハードな物語がグレートからジーグに受け継がれ、変形合体ロボと支援戦闘機という組み合わせがゲッター→グレンダイザーに通じている」
晶華「でも、鋼鉄ジーグさんだって、変形合体と支援戦闘機の流れじゃない?」
NOVA「それもそうか。すると、アフロダイA→ダイアナンA→ビューナスAの女性型支援ロボの系譜は、グレートで一度途絶えた形になって、そこからジーグの後番組のガ・キーンのマイティーになるのかな。それはともかく、マジンガー史におけるグレンダイザーの立ち位置は、特殊な3作め、亜流ということにはなっている。スパロボでも甲児くんと鉄也さんはセットなのに、大介さんだけがハブられていることもしょっちゅうだ。おまけに、グレンダイザーだけパワーアップ機体が登場していないしな。そのうち、グレンダイザーギガが参戦するかもしれんが」
Grendizer Giga - Official Trailer (2015) HD
晶華「まあ、グレンダイザーさんについては、またそのうち語り直すってことで」
NOVA「ああ、今はマジンガーと名のつくものに絞ろう。グレンダイザーよりも、さらに不遇なのが、ゴッドマジンガーだなあ」
晶華「え、ボツ企画の?」
NOVA「その後、その名前のアニメが 84年に作られているんだよ。スパロボ未参戦だけど」
NOVA「まあ、俺の中では、この作品は『ムーの白鯨』の系譜に位置づけられたりもしているんだが、とりあえず『ライディーン』『ムーの白鯨』『ゴッドマジンガー』でムー3部作と呼んでもいい。実際、制作体制的には、アニメ版ゴッドマジンガーは東映ではなく、東京ムービーが作っているので、『ムーの白鯨』→『鉄人28号(太陽の使者版)』→『六神合体ゴッドマーズ』→『ゴッドマジンガー』という流れになるしな。その後が『星銃士ビスマルク』で最近、スパクロにイベント参戦していたから、ゴッドマジンガーも近いのかもしれないが、そう思っていつまでも出ない『ダンガードA』とかあるからなあ。版権的に難しい可能性も大かも」
晶華「ゴッドマジンガーさんという黒歴史の話は置いておいて、表舞台の話をしましょうよ」
NOVA「ああ、スパロボとマジンガー史において重要な作品が、スパロボF完結編(98年)に初登場したマジンカイザーだな」
Mazinkaiser SRW version song complete
晶華「マジンカイザーさんは、スパロボ初のオリジナルマジンガーという位置づけになるのね」
NOVA「ああ、それ以前の95年に『第4次スパロボ』で当時最強のゲッターである『真ゲッターロボ』が登場して、マジンガーもパワーアップをという声で97年にマジンカイザーが発表されたんだが、ゲームが前半のFと後半のF完結編に分かれたために、実際にゲーム内に登場したのは98年になってから。その時期に発売されたダイナミック企画の小説版『スーパーロボット大戦』では、敵にデビルマジンガーが登場し、それに対抗する最後の切り札として、マジンカイザーのデザインを流用したゴッドマジンガーが登場している。当時は、マジンカイザーが究極のマジンガーとして『神にも悪魔にもなれる最強マシン』の位置づけだったんだな。F完結編で登場したときは、それほど強くなくて、ガッカリ仕様だったんだが。
「マジンカイザーがもう一度、激強機体としてスポットが当たるのが、世紀をまたいだα時代(2000年〜05年)のこと。2001年から03年にかけては、OVA版マジンカイザーも制作されて、スパロボと東映およびダイナミックプロがゲームとアニメのジャンルで共にマジンガーを盛り上げていた時代になる。
「一方で、この時期はマジンガーZがグレートマジンガーに性能負けしていたのが、マジンカイザーになって、今度は不遇な鉄也さんという時代になってしまう。不遇な鉄也さんの時代は割と長く続き、そこに救いの手がもたらされたのが、2010年以降の話となる」
晶華「不遇というのは、どういうこと?」
NOVA「要するに甲児が主役で、鉄也さんは脇役という扱いだ。ええと、仮面ライダー剣における橘さんのポジションに、鉄也さんが位置づけられたと言っていい。頼れる先輩と思いきや、急成長する後輩に嫉妬して、精神的な弱さを露呈して迷走した挙句、ハードなストーリーに関わらず、『戦闘のプロ(笑)』という扱いに堕してしまう」
晶華「ああ、それは不遇ね」
NOVA「スパロボでは、別に鉄也をギャグキャラとして扱っているわけではなく、むしろ2000年代頭のα時代は、鉄也をドラマの主役として盛り立てようとする流れが多かったんだけどな。どちらかと言うと、特訓好きのコーチとして後輩の司馬宙(鋼鉄ジーグ)を鍛えたりするような役どころ。鉄也さんの立ち位置は、ウルトラセブンのモロボシ・ダンやレオ師匠なんかに受け継がれて、昭和の象徴にもなっている感じだ。鉄也をバカにしたのは、インターネットによる平成キッズの所業だと考えている。昭和の俺世代は、甲児も好きだけど、鉄也も好き。そして、大介さんがいてこそのマジンガーチームだと考えるわけだ」
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NOVA「昭和時代の旧マジンガーのノスタルジーに浸れるスパロボ作品は、2004年のスパロボMXから2008年のZまでが最盛期ということになるかな。一方で、マジンカイザーの流れも、2009年の『真マジンガー 衝撃!Z編』のアニメから次の時代に入る。そこで兜甲児の声も、それまでの石丸博也さんから赤羽根健治さんに代わり、ある意味、スパロボの主役声優とも言うべき立ち位置にまで昇り詰めるんだよ、赤羽根さんが」
晶華「え? スパロボの主役って、マサキの緑川光さんや、リュウセイの三木眞一郎さんや、キョウスケの森川智之さんじゃないの?」
NOVA「どのキャラを主役と思うかは、作品やプレイヤーの愛着によって変わってくるだろうが、スパクロで主役のアサヒを担当しているんだから、今、この場では赤羽根さんを主役扱いしてもいいだろうが。まあ、アイドルマスターのプロデューサーさんの声でお馴染みという人もいるだろうし、特撮者としては現在、魔進マッハとして瀬奈お嬢さまにイケメンボイス(イケボ)と称されているのもブレイクしてるなあ、と。正式デビューは2008年以降だが、この10年ほどの間に、新人から一気に上り詰めた中堅どころとなっているな。まあ、熱血漢からクールな役に切り替える頃合いなのかもしれないが」
NOVA「2011年の第2次Zからになるなあ。そこでスパロボのメインターゲットも、昭和世代から平成世代、まあ、エヴァを見て育った世代辺りに移行するのかな。当時は、石丸さんの交替を残念がってもいたが、石丸さんは同時期にウルトラマンタロウの声の常連になっていき、スパロボではなくウルトラニュージェネレーションを支える立ち位置になっていたから、声が聞けなくて寂しいということもなく、特撮者としては、それはそれで悪くないと思うようになった。まあ、俺としては、またスパロボで、ダイケンゴーのライガー王子と、バラタックのディッキーと、ダイオージャのスケさんと、トランスフォーマーのロディマスコンボイ司令官と、スタージンガーのジャン・クーゴの声を入れて欲しいと思っているが」
晶華「他はともかく、スタージンガーのスパロボ参戦は難しいと思うけど。ロボット出ないし」
NOVA「カウボーイ・ビバップが戦闘機で参戦できるなら、スタージンガーは十分、許容範囲だと思うぞ。石丸さんの『アストロ棒!』の叫びが聞けるなら、スタージンガーの参戦を俺は大いに歓迎する」
晶華「でも、仲間のサー・ジョーゴさんの声が富山敬さんなので、スタージンガーのオリジナルキャストは不可能みたいね」
NOVA「そこは、山寺宏一さんに代役してもらうしかないな」
晶華「だったら、ジャン・クーゴさんの声も、赤羽根さんが代役する可能性も高そうね」
NOVA「まあ、スパロボにスタージンガーが参戦しても喜ぶような奴は、もはや少数派だろうけどな。70年代作品を出すぐらいなら、まだ勇者シリーズの未参戦作品とか、ゴーバリアンやアクロバンチやスラングルやモスピーダの方が可能性が高いと思う」
晶華「スタージンガーのスパロボ参戦を目指すなら、まずアニメのリメイク作品を出すとか、ダンガードAとセットにするとか、いろいろ事前準備が必要そうね」
NOVA「話を戻そう。真マジンガーで、兜甲児の声優が石丸さんから赤羽根さんに替わったとのことで、俺の石丸愛が暴走してしまったんだな。ええと、真マジンガーはアニメ的には中途半端に終わったり、剣鉄也さんがすでに故人になってしまったりで、スパロボ的には少し扱いにくい素材になってしまった。あしゅら男爵が生身で東方不敗先生みたいに暴れたり、くろがね屋五人衆が東方不敗先生みたいに暴れたりして、途中はロボ戦よりも等身大戦の方が盛り上がるという今川監督演出ネタを楽しんだ挙句、まあ映像的インパクトと旧作オマージュの因縁話で物語をつないで、最後はミケーネ復活のバッドエンド風味で、後はない。まるでバルディオスみたいな困った終わり方だった」
晶華「続編はもう作られないの?」
NOVA「『真マジンガー 復活!ミケーネ編』みたいな形で作ってくれたら、俺は喜ぶかもしれんが、今さら感が付きまとうな。真マジンガーの絶望投げっぱなしエンドも、スパロボ改編で決着をつけて、それなりに綺麗にまとめて終わった形だしな」
晶華「だったら、真マジンガーさんから切り替えて、グレートマジンカイザーさんとマジンガーZEROさんの話をしないと」
NOVA「真マジンガーと同じ2009年にマンガ版の『真マジンガーZERO』がスタートした。こちらはアニメ版とは全く異なるストーリーで、時空改変、多元宇宙、ゲームのようにリセットされる世界を舞台にした暴走マジンガーの物語。マジンガーZが窮地に陥って、パイロットの兜甲児が起死回生の奇跡を願ったとき、魔神化したZEROが目覚めて、失敗に終わった物語をリセットして、新たな物語が展開されるという設定で、その意味ではアニメ版の真マジンガーもバッドエンドが改変されて、ZEROの物語に統合されたと解釈することもできるな」
晶華「つまり、マジンガーZEROさんが世界の創造神みたいなもので、全てのマジンガーの物語がZEROさんの記憶の一部みたいなものってこと?」
NOVA「まあ、それまでもマジンガーは原作の永井豪自身のコミック作品だけでも、『マジンサーガ』(90年開始)とか『Zマジンガー』(98年開始)とか、いろいろリメイクされては未完に終わることを繰り返し、そこにスパロボ時空やらアニメ企画やらSD物やら、多様なマジンガー物語が公式だけでも多数作られていった。それを統合する集大成として『真マジンガー』のプロジェクトが展開されたみたいだが、最終的にはそれを成し遂げたのがコミック版のZEROということになるのかな」
晶華「うん、いろいろ複雑そうなことは分かったわ」
NOVA「結局、アニメの真マジンガーは2009年だけで終わったが、コミック版のZEROは暗黒大将軍との戦いも含めると、2016年まで続いた形になる。グレートマジンカイザーは、その世界を滅ぼそうとする暴走魔神のZEROを止めるべく、グレートマジンガーが進化した姿ということになる。ここで初めて、剣鉄也に後継機ができるわけだ」
晶華「ええと、アニメを基準にすると、最初の『マジンガーZ』『マジンカイザー』『真マジンガー』の3つの世界観があるということでいい?」
NOVA「良くない。2018年に劇場版の『INFINITY』が公開されて、大きく4種類だな。まあ、そっちは最初のTV版の続編(ただしグレンダイザーの位置づけが曖昧)ということで、各世界観に番号を付けると、最初のアニメ(72年)は1、カイザー(01年)は2、真(09年)は3、INFINITY(18年)は1'と言ったところかもしれんが」
晶華「そこにスパロボ時空が絡むと、さらに複雑化するわけね」
NOVA「2011年の第2次Zで初めて真マジンガーが登場し、2017年のスパロボVで初めてZEROと、それからグレート強化型のマジンエンペラーGが登場する」
| スーパーロボット大戦V | マジンエンペラーG | 全武装 |
NOVA「そして翌18年のXでは、別物だったマジンカイザー時空と、真マジンガー時空がつながり、マジンカイザーとマジンエンペラーGの二大魔神皇帝が共演した」
NOVA「一方で、2019年のTでは、INFINITYバージョンの登場になるな」
| スーパーロボット大戦T | マジンガーZ | 全武装 |
NOVA「ただ、INFINITYで兜甲児の声優が森久保祥太郎さんに替わったので、赤羽根時代も終わりなのかなあ、と思ったけれど、むしろ森久保甲児の方が後に続かず、定着していないのが現状だな。とりあえず、スパクロでは赤羽根甲児が続いているし、DDの方はマジンカイザー版の石丸甲児なので、森久保甲児の影が薄いと思っている。来年30周年になる版権スパロボでは、どの甲児で出るのか、あるいは30周年記念のトリプル甲児大集合になるのかは、まだ未定だ」
晶華「いや、いくら何でもトリプル甲児さんにはならないと思うけど」
NOVA「マジンガーも初代が出るのか、マジンカイザーなのか、真およびZEROなのか、INFINITYなのかが気になるなあ」
晶華「今のところ最強なのは、ZEROでいいの?」
NOVA「ああ、そう思う」
| スーパーロボット大戦V | マジンガーZERO | 全武装 |
晶華「でも、NOVAちゃんはもう一つのマジンガーさんを忘れているわ」
NOVA「何だと? 何か忘れてたっけ?」
晶華「そんなことを言うと、地獄送りにされちゃうわよ」
NOVA「ああ、あいつらか。甲児くんや鉄也さんの機体じゃないので、うっかりしていたぜ」
ドクロの魔神
【SRWBX】 マジンカイザーSKL(ウイングクロス) All Attacks 【スーパーロボット大戦BX】
NOVA「マジンカイザーSKLは、2011年を中心に展開されたOVAシリーズだな。スパロボでは、2013年のUXと、2015年のBXに登場し、現在はスパクロにもイベント参戦していて、ゴーカイジャーと対決したり、ケロロ軍曹に恐れられたりしている」
【スパロボxω】ゴーカイジャー参戦!「激突!宇宙海賊✕地獄」 第1話
【スパロボxω】ゴーカイジャー参戦!「激突!宇宙海賊✕地獄」 第2話
【スパロボxω】ゴーカイジャー参戦!「激突!宇宙海賊✕地獄」 第3・4話
NOVA「他にSKLイベントで興味深いのはこれかな」
【スパロボxω】#01「月日は流れ」 - マジンガーZ/INFINITY
【スパロボxω】#02「あの頃の少年たち」 - マジンガーZ/INFINITY
【スパロボxω】#03「躍動する心」 - マジンガーZ/INFINITY
【スパロボxω】#04「正義の心を、平和の祈りを」 - マジンガーZ/INFINITY
晶華「SKLイベントというよりは、INFINITYイベントだったけどね」
NOVA「まあ、今回のマジンガー話の締めくくりにはちょうどいいネタだったということで。最後に、この戦闘シーンで今回の記事は終わりにしよう」
【スーパーロボット大戦BX・ニンテンドー3DS】マジンガーZ・戦闘集
(当記事 完)