Shiny NOVA&晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

マニアとかオタクの話2

授業のつづき

 

NOVA「さて、前回は自分的に失敗作の授業だった。何が失敗かというと、目的地にたどり着けず、自分が何を話したいのかを見失ってしまったからだ。さて、こんなダメな授業の中でも、鋭く要旨をつかんだ人はいるかな?」

晶華「何だか、自虐教師モードなんですけど、生徒は優秀だから結論ぐらいはつかんでいるわ」

NOVA「おお、さすがはアシスタントガールを務めて2年の娘は違うなあ。はい、じゃあ、読者に分かりやすく、前回のポイントをまとめて下さい」

晶華「結論は文章の最後の方にあり。すなわち、こいのぼり萌え〜❤️」

NOVA「そんなことは言ってません」

晶華「言ってるよ。こんな感じに」

 

世の中には、こいのぼり萌え〜とか言って、5月5日の空を見上げるこいのぼりオタクがいるのか?

 

NOVA「うおっ、言ってたわ」

シロ「今のは、うおって驚きを表現した叫びと、魚を掛けた面白いジョークですね」

NOVA「ギャグを解説するというAI芸で、ただのつまらないダジャレに光を当てる高等話術は、ゼロワンという番組の最大の収穫だぞ。何だかんだ言って、ヨイショ芸として成立しているからな。それはともかく、こいのぼりが結論にならない理由は、国語の読解問題の解法的に説明できる」

リトル「え、そんなことまで説明できるのですかぁ?」

NOVA「そりゃ、できるよ。基本的に説明文は『問題提起→端的にまとめられる結論→結論の理解を深めるための解説・例示→(いろいろ積み重ね)→文章全体の結論・まとめ』という形で構成される」

晶華「ええと、(いろいろ積み重ね)の部分が気になるんですけど」

NOVA「要は、問題提起→結論→解説を幾重にも繰り返して、最終的な結論に持って行くってことだ。この、いろいろ積み重ねの部分にギャグとか無駄な薀蓄とか、キャラの掛け合いとか余計な寄り道を挟まなければ、スッキリした文にまとまる」

晶華「へえ。NOVAちゃんは、スッキリした文のまとめ方を知っていたんだ〜」

NOVA「当たり前だ。その技術を駆使して、きちんと推敲さえすれば、まとまりのある文を書けないことはない。ただし、まとまりのある文が面白いとは限らない」

晶華「どうしてよ?」

NOVA「物語に例えよう。『敵が出た→倒した→では、その倒し方のプロセスを詳しく見てみよう→はい、きれいに倒せてめでたしめでたし』 こんなことを繰り返すだけの単調な物語が面白いか?」

シロ「え〜と、説明文における問題提起とは、その文章における倒すべき敵。そして、物語において敵は倒されるものという結論は初めから分かっている(一部例外あり)。そして、その倒し方を詳しく描写する。その後で、倒した後の達成感を描写。こんな感じですか?」

NOVA「そう。説明文と物語の構造はそれなりに対応させることが可能。そして、複雑な説明文や物語は、その手順を幾重にも重ねて、最終的な結論、あるいはラスボス退治にまで持っていくわけだが、まとまりのあり過ぎる文とは『敵出た→倒したの過程をひたすら繰り返し、結論まで一直線に突き進む』わけだ。事務的な報告書とか、実験後のレポートとか、余計な寄り道をとことん削って、すっきりまとめて事実を正確に分かりやすくするタイプの文章ならそれでいいんだが、俺のブログはそうじゃない」

晶華「じゃあ、NOVAちゃんのブログはどうなのよ?」

NOVA「俺の心の中の混沌状態、気まぐれな思いつきを文章の形で提示して、読者をNOVA空間に引きずり込むのが目的だ」

晶華「何よ、それ? 悪の魔王か何か?」

NOVA「いや違う。妄想時空の言霊魔術師と呼んだ方がいいだろう。そして、俺の妄想は悪じゃないし、俺は管理人だが王ではない。悪の魔王と定義するのは間違っている」

晶華「うん、分かった。NOVAちゃんは悪くない。だけど、結論はまだ出てないわ」

NOVA「そうだな。今、倒すべき敵は『どうして、こいのぼりが結論にならないのか』という簡単な解説だ」

晶華「ええと、こいのぼりがラスボスじゃなくて、ザコなのはなぜ?」

NOVA「『説明のための例示は結論にはならない』 これは国語の読解問題の基本な。しかし、読解力の低い者は例え話に注目し過ぎてしまい、肝心要の部分を読み落としてしまいがちなんだ。例え話には筆者のセンスが反映され、分かりやすく、かつ面白く書かれていることが多く、時には書いている人間さえ、例えに夢中になりすぎて、本筋を見失うこともありがち。説明文的には、こういうのを虚飾過多な駄文と言う。ただし、エッセイ(随筆)と称すれば味わいのある文と評することもできるんだがな」

晶華「つまり、NOVAちゃんの文章は、会話型のエッセイということね」

NOVA「そういうことだ。めでたしめでたし。当記事 完」

 

まだ終わるな〜(by 晶華)

 

NOVA「さて、こいのぼりという例え話から発生したザコ敵を倒して、次の戦いに移るわけだが、そもそも、どうしてこいのぼりが出現したか分かるか?」

シロ「5月が終わりを迎えるからですか?」

NOVA「そう、本当なら5月5日は日本中の空をこいのぼりが泳ぎ、季節の風物詩として、みんなをハッピーにしてくれるはずだったんだが、今年は新型コロナのせいで、こいのぼりも自粛を余儀なくされたんだ。可哀想なこいのぼり。だから、せめてこいのぼりの無念を晴らして、悪霊にならないように、この場でネタにしようと思った次第だ」

晶華「だったら、記事タイトルを『こいのぼりの話』にすればいいだけじゃない」

NOVA「いや、別に最初からこいのぼりの話をしようと思ったわけじゃないし。思いがけずPONと飛び出しただけだし。もしも、花粉症ガールがいなかったら、俺の頭の中は『こいのぼり萌えキャラ計画』を発動させていたかもしれないが、『こいのぼりガール』ってネタは、ダブルクロスってTRPGリプレイで『薬王寺結希』ってキャラが印象的だし……って、ネタを広げるのもこれぐらいにしておこう」

晶華「つまり、こいのぼりはメインの敵じゃなかったんだ」

NOVA「そう。俺がこいのぼりの例えを通じて言いたかったのは、若者との文化的ギャップの話だよ。メインテーマは、『オタクという言葉のイメージがある世代からネガティブ→比較的ポジティブなものに切り替わった』ということだな。それは80年代からアニメ、ゲーム、コミック、後にラノベと呼ばれるヤング向け小説がメディアミックスされ、そこに90年代のインターネット情報社会への展開を受けて、21世紀にはそれまでアングラ感覚のあったサブカルチャージャンルが一般化・浸透していったという歴史背景もある。

「ぶっちゃければ、オタク相手の商売が金になることが分かり、世界的にもクールジャパンと称されるほどの文化産業にもなっているのが、平成を越えた令和の時流ということだ。まあ、今年のコロナ禍という状況で、その時流がどう変化するかは見えていないが」

シロ「各地でイベント自粛やら、一部の商品や作品が予定どおりに出荷・放送・公開されないなどの問題が生じ、企業の収益も落ちていると聞きます」

NOVA「ネガティブ的にはそうだな。しかし、オタク文化的には、ポジティブに受け止められる面もある」

リトル「それは何ですかぁ?」

NOVA「ここではオタク文化を、インドアで楽しめる読書、映像鑑賞、ゲームと定義づけよう。スポーツ観戦やアウトドア的な趣味活動が大きな被害を受けた中で、部屋にこもって堪能できる系の趣味に再度の評価の目が当たっているわけで、アフターコロナでもお勧めの娯楽としてプッシュされる時代になりつつあるわけだ」

シロ「インターネットが生活に欠かせないインフラであることも、コロナの件でより鮮明に浮かび上がり、潜在的な文化活動が公にクローズアップされるようになった」

NOVA「もちろん、俺は手放しで喜んでいるわけじゃない。何せ、上映予定の映画が延期され、放送予定の番組も延期され、追っ掛けている人間としては、『おのれコロナ。世界の破壊者め』と鳴滝さんみたいに憤りを感じたりもするわけだ」

晶華「コロナと同列扱いされちゃ、ディケイドも可哀想よ」

NOVA「確かにな。ディケイドは世界をつないで融合させるが、コロナは世界を分断させる働きをするので、真逆の働きをしているとも言える。ともあれ、オタク文化と称されるものが、テレワークというオンライン化の職業スタイルの浸透と共に、どう発展していくかはそれなりに興味深くもあるわけだ」

晶華「そう聞くと、真面目な話に聞こえるわね。こいのぼりとは全然違う」

NOVA「というか、こいのぼりという文化習俗も、子どもたちに伝達されなければ、令和の終わる頃には消えてしまうんじゃないか、と懸念している俺もいる。ヨドンヘイムが、こいのぼり邪面を作ったりしないかなあ、と思ってみたが、さすがに今から作っても季節外れだしな」

晶華「もう、こいのぼりの話は十分よ」

 

友だちになれない男へのメッセージ

 

NOVA「さて、ここまで『時代によるオタク観の移り変わり』みたいなことを大雑把に語ってみたわけだが、個人としても、それをどのように受容するかの流れがある。ラーリオス以前の俺は、萌え文化というものを自分とは無関係のものと考えていたが、ラブコメを書きたい原案者に合わせるかのように、自分なりに毛嫌いせずに研究してみたわけだ。

「この点で、彼は自信を持つといい。少なくとも、NOVAにとって彼の文章で良かったと感じたのは、『彼のリビドーの昇華である女性キャラの描写』と『リアルな格闘技のアクション描写』の2点で、そこは12年前の俺にはあまり描写の持ち合わせがなくて、参考にしたいと感じられた部分だ」

晶華「NOVAちゃんは、女性キャラが描けなかったの?」

NOVA「だって、俺の頭のイメージは、神々しい女神さまか、無機質なサイボーグもしくはアンドロイド少女しかなくて、生身の人間に萌えを感じるのを罪であるかのように思っていたわけだよ。ああ、あと吸血鬼の女の子や妖怪とか、そっち系の非実在少女には関心があったな」

晶華「今も、その傾向は変わっていないんじゃない?」

NOVA「ああ、好きなものは変わっていないさ。ただ、それ以外で人間の美少女キャラとか、幼馴染みとか、現代学園ものに登場しそうなリアル風味の女性キャラをイメージ構築できるようにはなったな。主にプリキュアの恩恵とも言えるけど、まあ、きちんと勉強すると、萌えというジャンルにも忌避感はなくなったわけだ」

晶華「で、もう一つの格闘技はどうなの?」

NOVA「この場合、空手とか投げ技とかリアルな方向の格闘描写を描いた経験がない、ということだな。それまでの俺が描いたバトルイメージって、剣と魔法のファンタジーとか、銃を使うSFとか、格闘でも空中高く飛び上がってのライダーキック風味とか、武器を使ったり、非リアルなアクション主体だったから、そもそも原案者の作品と描いてきたジャンルが全然違うわけだよ。

「自分が描いたことのないアクションなんて、他人の描写を正しく創作視点で批評できるはずがない。まあ、書き慣れた剣や魔法の描写については、原案者の未熟さははっきり分かったわけだけど、原案者がラブコメと格闘アクションを描きたいなら、批評する上でも、サポートする上でも、こちらは速やかに勉強しないといけないと思っていたし、実際にそうした。結果として、その勉強が花粉症ガールの創作の役にも立っていると思うしな」

シロ「なるほど。12年前に自分が足りないと感じたものを習得するのに、新星さまも頑張って修行した、と」

NOVA「描きたいと思うイメージを自分の中に取り込んで、パクリでなく、自分なりに消化した形にアレンジできるまでには、多少とも手間暇が掛かるけどな。途中で自分の作風がブレたり、受容が定着しなければ不向きじゃないか、と迷ったりもするわけで。そして、こっちがこういう努力を陰でしている以上は、向こうも同様の努力をしているだろうとは期待するわけだが、どうだろうな?」

晶華「努力していなかったの?」

NOVA「それは知らん。奴は口では努力したとか、精読したとか、いっぱい頑張っているって言葉をアピールするんだけど、具体性を伴わないんだよ。先ほどの説明文の例示で言うなら、『問題提起→解決しようと頑張る』で話が終わり。どう頑張るのかという説明もなく、頑張った結果どうなったかの事後報告もなし。基本的に奴の説明は言葉足らずで、相手に伝えるべき具体的な情報量が少ないんだ。その時の話はその時だけで終わり、情報の積み重ねをしないまま、唐突に違う話にポンと飛ぶ。だから話が薄いと思われる」

晶華「NOVAちゃんだって、結構、話をポンポン飛ばすじゃない?」

NOVA「まあな。だから、その点で奴を批判はできないんだが、俺の場合、説明不足ということは少ないと思う。説明しまくって、話が固まったなって段階で、次の話に切り替える。その際には、内容をうまく引き継いだ上で話題転換しているつもりだし、自分の話の筋は自分で説明できるように意識している」

シロ「要は、その人は説明下手なのでは?」

NOVA「だろうな。ネットで文章を書く作業が下手なだけで、実際に会ったら違うものが見えるかと思えば、逆だった。実際はネット上の文章に輪をかけて、話のキャッチボールに苦心する感じで、まあ、生来のコミュニケーション下手なのは間違いないだろう。具体的な話の中身は語らないけど、TRPGを共にプレイするには、情報伝達の面で苦労しそうだろうなあ、とは思った。

「まあ、初対面でお互い探り探りでやっていたり、緊張していたりもしたのだろう。もちろん、こちらは職業上、初対面の相手との懇談も慣れているから、話す材料さえあれば、会話に困ることはないんだが、これは共通の話す材料だろうと思ったラーリオス関連の話題が、彼の関心をちっとも引き出さないことは閉口した。こちらは彼のメールやブログコメントに見られるような唐突な質問連発にも、適当に答えたりしていたが、話していて思ったのは『彼は自分の関心のないことには本当に相槌も打たずに聞き流し、自分の言いたいことだけを聞いてくるタイプ』で、まあ、メールなどから推測される通りの男だった。その点は、いろいろ納得したよ。

「ただ、会ったときの印象は、コミュニケーション下手な面や、話題が続かないという面を除けば、おとなしく真面目そうで、大らかな雰囲気はあって、害になるようには見えなかったから、その後、コミュニケーションは継続できるかな、と思って、再会を期して別れを告げた形。こっちとしても、彼に合うだろうと思って、何冊か本をあげたし、もしも、その本の感想を書いてくるだけでも、話を通じ合わせることは可能だろうとか、だな」

晶華「でも、そういう風にはならなかった、と」

NOVA「この2年の間、たぶん彼としては、こちらを一度会ったことで、『気心の知れた、何でも許してくれる親友』と一方的に思い込んでしまったんだろう。そして、俺の管理する場所に出没して、場の安寧を乱すことをいろいろやらかして行くようになった。その結果、メール拒否、掲示板からの追放、ブログコメントのみ許す、ただし、彼はそこが公開された場所だと自覚しないでメールみたいに自分のプライバシーを不用意に明かす……まあ、悪意はないにしても、コミュニケーション下手とうっかりを連発しすぎて、いい加減にしろって流れだったんだな」

晶華「NOVAちゃんとしては、その人をどうしたいわけ?」

NOVA「悪意はなくて、表面上の言葉は礼儀正しいんだけど、とにかくコミュニケーション下手なトラブルメーカー君で、ネットリテラシーが低すぎて、すぐに考えがパニクって、自分の行動も自分で上手く抑えられなくなりがちで、社会人として必要な謝罪と反省もろくに表明できない世間知らず君をどうしたいってか?」

シロ「ズバズバ切り捨ててますね」

NOVA「下手にオブラートに包んで遠回しに言っても、自分に都合よく勘違いするからな。何でも許してくれる親友と思うなら、これぐらいの悪意のない説教口撃には耐えてくれないと、俺には付き合えん。刃唯阿さんの執拗な首チョップにさらされた不破さんを思えば、どうってことはないはずだ」

晶華「その人は、不破さんほどタフじゃないと思う」

NOVA「だろうな。ただ、違う意味でタフなところがある」

リトル「何ですかぁ?」

NOVA「いやなことには向き合わず、責任放棄して逃げ出す癖がある。まあ、逃げたければ逃げればいいし、俺としては過剰防衛することで、誤解なく、彼に本音をぶつけているだけだ。俺の中の親友の定義は、本気でぶつかり合って、その後は相手の本音をイヤと言うほど思い知って、それを軸に一段と大きな男に成長する関係だからな。それに耐えられないような、けじめを付けられないような腑抜けに、何でも許してもらおうと甘える資格はない。

「大体、こちらの気心を知っているような奴なら、俺が大事にしている場所を荒らしたり、俺を怒らせるような発言をうっかり口にしたり、謝るべきときにプライドが邪魔して謝れなかったり、まあ、現状、彼が陥っている俺とのトラブルには至っていないはずだ。俺は何でもかんでも許す、彼にとって一方的に都合のいい友人になる気は一切ないが、『価値観の共有に向けて、本気でぶつかる話し相手』ぐらいには時々、時間のある時になってやってもいいとは思う。ただし、テーマはあくまで『ブログ記事に書かれたテーマ』に絞ること。自分のアピールのために、こちらの話題にも挙げていない(記事と関係ない)話を振ってくるのはなしだ。

「それと、本当にこちらの気心を知りたいなら、こっちのブログ記事をしっかり読むことを勧める。結構、彼宛てのメッセージをいっぱい含んでいるし(トラブルを起こした直後は特に)、そこから汲みとることが多少なりともあれば、まあ、いろいろとトラブルも避けられたんじゃないか、と思う。こっちに関わろうとする割に、いろいろとメッセージを読み落としているから、話がしばしば噛み合わないんじゃないか、と判断する。『こいつは俺の文章を読み込んでくれているなあ』と感じるならば、まあ、それは記事の良い読者ってことで、ブログ書きとしては評価に値するわけだし」

 

良いオタク、悪いオタク

 

NOVA「さて、特定個人への誠意あるメッセージを仕上げたところで、俺が懸念する彼の多数ありそうな勘違いについても、触れておこう」

晶華「オタクとは何か? という命題ね」

NOVA「正確には、『オタクになりたいとはどういうことか?』ということだな。例えば、俺は先述のように『オタクになりたい』なんて感じたことは一度もないわけで、気づいていたらなっていた、目指してなるものじゃないって感じだ」

シロ「だけど、こういうラノベがありますからね。世間一般でも『オタクになりたい』という願望はあるのかもしれません」

NOVA「これらの本では、オタクの対比語としてリア充という言葉が選択されているが、これも俺の世代だとピンと来ないんだな。たぶん、若者の間では、ラブコメ的な恋愛関係で成功した者を『リア充』と称する風潮があって、逆にオタクは非モテの部類だという一般論なんだろうけど、これには『異性にモテるというのがリアルで充実している価値観』が前提としてある」

晶華「逆に言えば、オタクは異性にモテないということね」

NOVA「というか、異性にモテることよりも、サブカルチャー的な趣味にノメり込んじゃって、恋愛ゲームから身を引いたとか、そもそも興味がない人間は、萌え少女をメインの商材にしたラノベ業界の考慮の対象外なんだよな」

シロ「新星さまは恋愛に興味がないのですか?」

NOVA「ラーリオスを書いたときは、仮想的に恋心とはどういうものか考えてみたくはあったが、いまいちだったな。一人称小説にも関わらず、そこはあまり感情移入できなかったというか、真っ当な恋愛劇とは違う物語に突入しちゃって、未完で終わった。結論、俺はこの年になって、いまだに恋愛という感情を我がものとして実感したことがない。

『愛? それはいかなる感情か? つまらない人間の抱く愛という感情を余は実感したことがない。もちろん、想像することはできるがな。しかし、人への愛よりも大切なものがある。それは物語を慈しみ、創造する娯楽だ。愛と娯楽のどちらを選ぶとなれば、余は後者を選ぶだろう』と、魔王みたいなセリフを言うだろうな」

晶華「愛を知らない哀しい妄魔……って感じね」

NOVA「俺はターボレンジャーの敵かよ。まあ、俺が趣味愛でリアルに充実している感情を、異性愛に邪魔されたら、それは俺じゃなくなってしまうような気がするし、恋愛という感情は俺にはただのフィクションでしかないってことだな」

晶華「う〜ん、こういう人間を私への愛で堕とすには、相当手間が掛かりそうね」

NOVA「せいぜい妥協して、父子愛とか、同じ趣味を持つ仲間への同胞意識とか、師弟愛だな。恋愛対象ではなく、娘と認定することで、可愛がることはできる」

シロ「つまり、新星さまは恋愛話については、非常にストイックな方だと」

リトル「自分の決めた道を、ひたすらに突き進む求道者の鑑ですぅ」

NOVA「そこまで大したものじゃない……が、大したものなのかな。やたらと恋愛推しの世の中の風潮に迎合せず、己の信念を貫き通そうとするとは。ただし、『恋愛事にあまり興味のない、そのことにコンプレックスさえ感じていた(過去形)男』『自分が習作として書いたラブコメ作品(たぶん、そういうジャンルだろうと決め付け)を読んで感想をくれ』と要求するのは、『時代劇やミステリーに興味がないと言っている相手に、読めと突きつけるようなもの』だぜ。俺はそんなことをしていないがな」

晶華「ああ、NOVAちゃんが彼の作品をラーリオス以外、読まずに感想を拒絶するのも……一番の理由は、彼の描きたいジャンルがそもそも自分の興味と食い違うことが大きいってことね」

NOVA「それだけじゃないけど、大きな要因だな。それと前もって、何がしたいのかを伝えないのは彼の悪癖の一つだ。しかも、彼は自分の読んで欲しい作品について、昔から『それがどういう作品か、誰向きの作品か説明しないで、ただ読めば分かる的なプッシュの仕方』をしてきたからな(共同企画のラーリオスさえ、彼から作品の方向性を聞き出すにはかなり苦労した)。こっちは何を読むにしても、自分の好みのジャンルか概要をつかんでおきたいわけだし、事前情報もなしに、自分にとってつまらないと思う可能性の高い作品に時間を割きたいとも思わない」

シロ「確かに、事前情報もろくに与えずに何かを勧める、要求するのは、詐欺師の手法に近いものがあります」

NOVA「いや、詐欺師とは違うと思うけどな。もちろん、『信頼できる相手に第一読者になってもらい、いろいろ指摘してもらって、ブラッシュアップしたい』って気持ちは分かるよ。俺も高校時代に、そうしてくれる親友がいたわけだし。ただ、まあ、この親友くんがそれに付き合ってくれた一番の理由は、それが彼の参加したTRPGのリプレイ小説だからであり、主役の戦士が彼の演じたキャラだったから、という理由が大きい。要するに、彼にとっては疑似的に『自分の物語を読ませてもらう』経験だったわけで、他人事ではなかったわけだ。

「ラーリオスは、俺にとっては他人事じゃないし、そこを原案者として大事にしてくれたのなら、それを土台に絆を再構築することは可能だった。そして、ラーリオスを捨て去った彼は、あの手この手で俺の関心を惹こうと食いついてくる(そこまで執着される経験は、俺にはあまりない)のだけど、そのやり方が稚拙で、俺を苛立たせ、とにかく的を外してくることが多い」

晶華「どう稚拙かは、聞かなくても分かるわ」

シロ「ボクは分からない」

リトル「リウもですぅ」

NOVA「俺が食いつくと彼なりに考えた話題を、ブログ記事の内容とは無関係に振ってくる。彼の拙い考察、思い出話を気まぐれに書く。そして、とにかくつまらない質問を連発せずにはいられない。そして、しばしば、こちらの興味あるジャンルについて、無関心や無知っぷりをわざわざ表明して、自分の世界を広げようとはしない。それから、これが何よりも問題だが、たまに俺が好きなものをそうと知らずに口汚く罵り、嘲る迂闊さを示し、やたらとネガティブな面が目立つ。まとめると、こんなところか」

 

晶華「呆れるぐらい、よく研究しているわね」

NOVA「別に、こっちから追っかけているわけじゃないぞ。向こうから来るから、仕方なく傾向と対策を考えた結果だ。おそらく、こういう研究者気質なところを、彼が『自分のことを理解してくれる、と誤解する原因』なんだろうが、だからと言って、それを受け入れているわけじゃない。こちらとしては、『こういうところをきれいに改善できれば、まだコメント欄で楽しく付き合えるかもしれない』のに、治らないものは一生治らないものなのだろうか。まあ、バカなら治らないんだろうな。だけど、少しぐらい学習能力があるのなら、言動の改善ぐらいは、その時その時できちんと行って、積み上げていく努力はして欲しいよな、と思うわけだ」

晶華「まあ、ワクチンを作るにはコロナウィルスのことを研究しないといけないけど、研究者がコロナウィルスを肯定し、受け入れているわけではないということね」

NOVA「その例えは、人間に対して失礼だぞ。いくら花粉症ガールでも、言っていいことと悪いことがある。コロナウィルスは現状、人類社会を脅かす敵だが、俺は彼をそこまで害悪だとは思っていない」

リトル「コロナウィルスと同じくらい害悪だと思われる人の方が稀ですぅ」

シロ「程度の差はあれ、害悪と思われていることに変わりはない、ということですね」

NOVA「で、善悪の話題になったことで、やっと小見出しの『良いオタク、悪いオタク』に話が届いたわけだな」

晶華「ええと、つまり、ここまで特定個人のことを延々と書いてきたのって……」

NOVA「悪いオタクの例示だな。良いオタクは『特定ジャンルにおいて、コミュニケーション能力に長けていて、その経験を社交に活用することもできる』一方で、悪いオタクは『コミュニケーション能力に欠けていて、嫉妬と怨念を募らせていき、言動がネガティブになりがち』と定義してみるか」

晶華「ああ、つまり『オタクになりたい』という言葉を聞いて、NOVAちゃんは『今風の若者の憧れる社交能力、自己発信能力に長けた専門分野の知識を持つ人間』を目指して欲しいのに、オタクのマイナス面ばかりに転んじゃってる特定個人に、改善の策を示したいって考えているのね」

NOVA「そこまで大それたものじゃないけど、単にオタクというテーマで社会を語ろうというときに、反面教師役がいるとイメージしやすいってだけだ。それはともかく、子供たちの将来の憧れの職業に『You Tuberのような動画配信者』というのがトップレベルに挙がっているんだよな。それを見て、古い大人は嘆いているわけだ。何しろ、You Tuberという職の実態をよく知らずに、遊びでやっているようにも見えるわけだし、将来性があるかも未知数な『人生まじめに考えているのかよ』って感じるからな、一般のご父兄は」

晶華「ご父兄って、もしかして、NOVAちゃんのお仕事方面でも?」

NOVA「ああ、『子どもが将来、You Tuberになりたいと言って困ってるんですけど』みたいな懇談は何度かしたことがある」

晶華「で、その時の対応は?」

NOVA「まず、You Tuberというのが、どういう職業かという点を、親の意見と自分の知る意見を重ねて、すり合わせたりした。曰く、『You Tuberは新聞やTVなどの行う情報発信を、IT機器の発展によって個人レベルで行うことができるようになった、情報産業の自営業者の新形態である』という認識だ。子どもには当然、You Tuberの実態なんてものは見えないから、時代の最先端の花形職業のように映っているのだろうさ」

シロ「ああ、親世代と子ども世代の認識の差を分析して、説明するわけですね」

NOVA「実際、子どもの見るアニメや特撮でも、You Tuberなる情報エキスパートは定番になりつつあるからな。昔は博士と呼ばれるタイプのインドア技術者が、現在はIT機器の操作に長け、引きこもらずにアウトドアでレポートと称する取材活動と映像撮影を行い、そして情報コミュニケーションの達人として仲間の絆をつなぐ役割を果たす。そりゃあ、子どもたちから見たら格好いいと映るわな。とりあえず、『子ども番組がYou Tuberをどういう風に描いているか』を軽く分析するだけで、子どもたちの嗜好の変化を間接的に読み解くことは可能になる」

晶華「You Tuberって思ったより凄いのね。私もYou Tuberになる!」

NOVA「お前は、ブロガーのアシスタントガールだろう。まずは、今ある立場を堅実に歩み続けることだ。花粉症ガールファンクラブが順調に発展し、動画配信の技能を持ったファンが付いてくれて、花粉症ガールをプッシュしてくれたら、お前も動画配信のマスコットキャラに祭り上げられる未来が来る……かもしれないし、そんなものはただの妄想、見果てぬ夢かもしれない。だが、とりあえず、今を生きて、自分自身を成長させろ」

シロ「You Tuberになるためには、何が必要なんですか?」

NOVA「まずは動画作成用の機械と、その操作能力だな。まあ、最初はスマホ一つでも練習できると思うが。次に自分が楽しく語れて、他の人も楽しんでくれそうなネタを選ぶこと。人気があるのはゲームの実況中継とか、雑誌から得た情報の考察とか、玩具など持ってるお宝アイテムのお披露目とかだけど、頭が悪いYou Tuberは『普通の常識ではやらない大胆かつ悪ぶった迷惑行為』を調子に乗って披露して、バカだねえ(笑)という意見を称賛的肯定と勘違いして、時に訴訟沙汰になったりもする。公に自らをさらすというのは、社会的責任も問われるということだ」

晶華「賢いYou Tuberは?」

NOVA「アクセス解析や、コメント欄の声などから、世の中のニーズと自分がどう応えられるかについて、空気を読む資質に長けているよなあ。人気商売のパターンだが、『好きだから作る(芸を披露する)→適度に続けると稀に関心を示す人が現れる→ファンとのコミュニケーションで自分に求められるニーズを知って、そこに上手くハマり込むよう努力する→世間から広く受け入れられる』って流れだな。まあ、それに金銭面の収益をどう絡めるか、とか、ネタを継続するための隠れた努力とか、それに割ける自分の時間とか、自分が飽きないためのモチベーションの維持とか、いろいろ複雑に絡み合ってくる」

シロ「それを個人でやるのだから、多岐に渡る才能が必要ですね」

NOVA「そうなんだ。だから、You  Tuberになりたいって気持ちを大事にしながら、そのために何が必要かを真面目に考える子どもは、それらの技能を習得するために頑張る。そして、仮に夢かなわなくても、身につけた技能がいくつかあれば、そこから違う職業につぶしが効いたりもするんだ。何かが好きだ、何かをやりたいって気持ち、憧れを土台に、しっかり社会に通用する技術を磨いていくことは子どものやる気にとって、必ずプラスになる。まあ、それが金銭を得る手段として成り立つかどうかは、別の問題だけどな」

晶華「長文を書く技術をしっかり磨いても、それが収益に結びついてなくて、ただの趣味止まりの人もここにいるしね」

NOVA「どうも色欲と金銭欲は、俺にはあまり縁がないんだ。少欲知足で青春時代を送ってきて、その辺が面白みのない男になってしまった感がある。それを補うために、童心の物語の追っかけを自分の生きる道に定めて、今に至っているわけだが。まあ、でも資本主義社会では欲望を原動力にアクティブに振る舞うことも世渡りの秘訣という考えもあって、その中で自分にできること、やりたいこと、求められることを続けている俺がいるってことで」

 

晶華「ああ、結論はNOVAちゃんがこれからも、前向きに人生頑張ろうって話ね。オタクというテーマで過去を振り返ってみたけど、そこから何かの教訓を引き出せるかどうか考えながら」

NOVA「良いオタク、悪いオタクのテーマから、You Tuberの話に飛躍したのは、想定外の収穫だったけどな。このテーマは、きちんと資料を集めて調べれば、まだまだ深められると思う。次は、俺が思う良いオタク、悪いオタクについて、もう少し掘り下げて、話を締めくくりたい」

晶華「まだ続けるんだ」

NOVA「語りたいことのゴールにはたどり着いていないからな」

晶華「まだ語りたいことがあるんだ」

NOVA「飽きたのか?」

晶華「いいえ、全然。私はNOVAちゃんの語る話だったら前向きに受け止めたい花粉症ガールなんだから」

シロ「これも、時空魔術と言霊魔術の修行のため、精進あるのみ」

リトル「リウも全部はよく分からないけど、お話の続きが楽しみですぅ」

NOVA「話ってのは、一人じゃできないからな。いい聞き手に恵まれたら、俺も気分よく話せるってもんだ。願わくは、そこそこの数の読者の感じ入る話ができたらいいなってことだな。少なくとも、この文章は俺の気心だからな。読んで通じない人間には俺の気心が分からない。通じた人間は……拙い長文に付き合って、ここまで読んでくれてサンキューな」 

 (当記事 完)