晶華とリバTの出張
NOVA「俺はスパロボDDで忙しいので、ハイラスのところには、お前にあいさつに行ってもらおうと思うんだが」
晶華「ずいぶん、ご無沙汰だもんね。お土産は何がいいかなあ」
NOVA「とりあえず、これでも持って行け」
パスファインダーRPG ベスティアリィ (Role&Roll RPGシリーズ)
- 作者: ジェイソン・バルマーン,チームPRDJ
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2019/08/28
- メディア: 大型本
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晶華「こんなモンスター図鑑なんて土産にもらっても、喜ぶのはNOVAちゃんやリナ老師みたいなTRPGマニアだけだって。ハイラスおじさんが喜ぶとは思えないんだけど」
NOVA「何を言うか。ベスティアリィは本来、動物物語の意味で、ハイラスもドルイドであるからには、獣の知識は重要なはず。この書物が役に立たないはずがない」
晶華「そう言って、ハイラスおじさんにGMをさせたいという下心があるんじゃないの?」
NOVA「ああ。ゴブスレの時は経験不足を理由に断られてしまったからな。大体、GM経験もないのに、D&D話がメインのGTライフの管理人が務まるはずがない」
晶華「だったら、先にプレイヤー経験を積ませるのが正攻法じゃないの? プレイヤー経験もない人に、いきなりGMを始めさせるのが間違っていると思うけど」
NOVA「俺はそうだったな。まあ、その前にゲームブックとかシミュレーションゲームとかロードス・リプレイ読んだりとか、の経験があったからかも知れんが」
ケイP『マスター、どうしてもリバTもいっしょに行かないといけないのか?』
NOVA「晶華1人だと、万が一にもタイムジャッカー電撃隊に拉致される危険があるからな。それに、リバTの中に封じてあるバットクイーンの件で、ドクター・ウルシェードに検査してもらった方がいいんじゃないか、と思うわけで」
ケイP『だったら、オラも付いていくッピ』
NOVA「お前は、ここでスパロボDD話のアシスタントをするんだよ」
ケイP『ううっ、リバT。せっかくの妹をこんな形で手放さないといけないとは……』
リバT『お兄さま、今生の別れみたいなことを言わないで下さいませ。ちょっとミストレスのお供をして、検査を済ませて来るだけですから』
ケイP『分かった。しっかり、晶華ママの護衛をして来るんだぞ』
晶華「それじゃあ、行ってきま〜す」
フルメタルパニックの話(ワールド3の1話と2話)
NOVA「さあ、気を取り直して、DD話をするぞ。ワールド3のスタートは、フルメタルパニックからだ」
[スパロボDD] 単分子カッター・スパイラルチェイン (ARX-7 アーバレスト)[スーパーロボット大戦DD]
【スパクロ】テッサ(水着2016夏)/M9 ガーンズバック - カットイン - フルメタル・パニック!
NOVA「やはり、フルメタのヒロインはテッサちゃんの方がいいな。TRPG者の需要にも応えてくれるし」
ドラゴンブック フルメタル・パニック! RPGリプレイ フルメタル・パニック! アンダカヴァ(1)(書籍)
- 作者: 小太刀右京(チーム・バレルロール),F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
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NOVA「残念なのは、富士見の文庫リプレイでFEAR社の作品が出なくなったせいで、フルメタリプレイも1巻で終わってしまったこと。本当なら、続刊を出す予定だったろうに」
ケイP『2015年辺りに何かあったのかッピ?』
NOVA「2014年前後のKADOKAWA再編によって、富士見書房が吸収合併されて、TRPG部門も整理縮小された結果、一番売れているソード・ワールド関係を除く文庫リプレイが富士見系列では発売されなくなったと聞く。あわや90年代後半のTRPG冬の時代の再来か? と思ってドキドキしていたが、去年辺りからロードスやらスレイヤーズ!やら往年の人気作を復活させて、ブランド再構築をしている流れみたいだな」
ケイP『それとフルメタに何の関係が?』
NOVA「フルメタは、富士見のドラゴンマガジンに連載されていた作品だから、むしろ無縁じゃないわけで。おまけに昨年アニメが復活したわけだよ」
ケイP『フルメタのアニメと言えば、京アニのイメージがあるッピ』
NOVA「それは10年以上前の話だな。俺はアニメを見ておらず、スパロボを通じて間接的な接点しか持たぬ身だが。去年の作品は、京アニではなくて、XEBECが担当したようだ。どちらかと言うと、京アニは日常系のアニメとか、コメディーとかが主体で、シリアス方面でもハートフルな内容と美しい作画に定評があり、バトル物はメインじゃない。フルメタは数少ない例外に当たるわけだな。
「まあ、フルメタという作品自体、ミリタリー要素の強い戦場アニメの顔と、学園トラブル・ラブコメ物の要素の二面があって、京アニが担当していた時期の外伝作品『ふもっふ』がその象徴と言えるかもしれない」
Funniest Chidori x Sousuke Moments | Full Metal Panic? Fumoffu フルメタル・パニック? ふもっふ
ケイP『DDでは、ボン太くんは?』
NOVA「今のところ登場していない。さて、ここでスパロボにおけるフルメタ史を確認しておこう。初出は2005年のGBアドバンス版のJで、次のDS版のW(2007)にも任天堂携帯機シリーズで続投。その後、しばらく影を潜め、裏街道でひっそり消えるものと思われていた」
ケイP『だけど、表舞台で復活したッピ』
NOVA「2014年の第3次Z時獄篇で、オリジナル主人公ヒビキのクラスメートとして、学園コメディ要素を引っさげたメイン登場人物に抜擢。続編の天獄篇では、当時アニメ化されていない原作小説版のキャラや機体まで網羅し、フルメタ復活の機運を盛り上げた。その後、2015年に始まったクロスオメガに2016年から実装され、2017年のスパロボVにも登場し、今回はDDのワールド3の顔にもなったわけだ。この5年の間で、一気にスパロボを支えるVIPの一角にまでのし上がったんだよ」
ケイP『では、そのDDでは、どういうストーリーが展開されているッピ?』
NOVA「1話では、いつもの宗介とかなめの日常コメディが展開されているところに、かなめを狙ったテロリストが出現。アーバレストで応戦する宗介だが、その際に時空転移でディーダリオンとメグたちの機体が出現。協力してテロリストを撃退した後、かなめと謎の異世界人を保護するために、母艦のダナンに合流することになった」
ケイP『ディーダリオンはおとなしく付いてきたッピ?』
NOVA「うむ。ワールド1と2では、戦闘後に失踪して、しばらく謎の助っ人だった彼だが、ワールド3ではいきなりディドの姿に戻って保護されることになった。1話からいきなり合流しているという点で、ワールド4に通じる形だな」
ケイP『そして、2話では?』
NOVA「ダナンとの合流ポイントに向かう宗介とメグたちだが、そこにガウルン率いる部隊が襲撃してくる。マオさんとクルツの支援もあって、敵を退けた宗介たちは無事にダナンに合流。自己紹介と状況説明の後、メグたちとディドはミスリルが保護することとなった。そこへ、宇宙からアークエンジェルが大気圏突入してきたとの情報が入り、それを支援するための作戦行動が始まったんだ」
ガンダムSEEDの話(ワールド3の3話と4話)
NOVA「ワールド2ではラー・カイラムが太平洋に降ってきて、ワールド3ではアークエンジェルが太平洋に降ってきて、ガンダム関連は物語の途中から始まるみたいだ」
ケイP『ワールド4のオルフェンズでは、初めからスタートしたッピ』
NOVA「ああ、そう言えばそうか。オルフェンズは初参戦だから、描写が丁寧なんだな。ユニコーンとSEEDは恒例だということで、扱いが雑と見える。もっとも、キラがフリーダムやストフリでなく、エールストライクに乗っているのは実に久々なわけだが。スパロボでは、初参戦の第3次αかJ(ともに2005)ぐらいか。それ以降は、キラがフリーダムに乗って、エールストライクにはフラガさんかカガリがルージュ仕様で乗っているのが定番だし、2008年のZ以降は続編のデスティニーがメインになって、無印SEEDは本当にレアになった」
ケイP『スパクロでは久々に登場したッピ』
NOVA「出るには出たが、キラの機体はやはりフリーダムだったろう? ストライクはポンコツ扱いで、イベント会話のみの登場。ユニットで入手できるのも、パイロットはフラガさんばかりだ。キラの乗るストライクってだけで、今のスパロボではレアなんだよ」
スーパーロボット大戦DD エールストライクガンダム 全武装 | Aile Strike Gundam
NOVA「ストーリー的には、原作どおりにヘリオポリスでザフトの襲撃にあって、宇宙要塞アルテミスが陥落され、ハルバートン率いる地球連合第8艦隊が壊滅され、フレイの父親のジョージ・アルスターも死亡。ここまでは一緒だが、原作ではアフリカに降下して、砂漠の虎のバルトフェルドと戦うはずが、今作では太平洋に降下して、ミスリルの支援を受けることになる」
ケイP『すると敵キャラは誰になるッピ?』
NOVA「3話と4話では、クルーゼの命令でアスランとニコルが攻めてきたな。一方、キラは父を失ったフレイに乗せられて、暴走気味の戦いを行う状態だ。久々にフレイとカズイとトールを見た。いかにもSEEDの前半だな。ナタル副艦長も相変わらず、マリュー艦長に苦言を呈するポジション」
ケイP『エヴァのATフィールドが実装されていないということは、ストライクのPS装甲も?』
NOVA「ああ、実装されていない。機体の特殊能力は本当に再現されていないよなあ、このゲーム。今のところは本家に比べて、足りない部分が目立つので、本家ではやってくれない新参戦組と、過去のスパロボとは異なるキャラ間のクロスオーバーに楽しみを見出すしかないが、それでも物語の追っかけは楽しませてもらっている」
ケイP『フルメタのメンツでアークエンジェルを支援し、ザフトを追い払った……でいいかッピ』
NOVA「3話はそうだな。すると、4話ではガウルンとクルーゼが手を組んだ」
ケイP『敵勢力が手を組んだのは久しぶりッピ』
NOVA「そうだな。ワールド1では、あしゅらとガルーダ、邪魔大王国とデーモン族が結託したが、ワールド4では今のところ敵勢力の結託は見られず個別に攻めて来るだけ。ワールド2では、シャアのネオ・ジオンと、ボアザン星人と、インベーダーと、ゾンダーと、使徒なので手の組みようもない状況だ。せいぜい新スパロボのように、シャアが宇宙人と手を組むぐらいの可能性しかないが、シャアとハイネルが手を組む構図など、あまり考えにくいな」
ケイP『マスターとしては、敵の結託について、どう思うッピ?』
NOVA「俺はクロスオーバーの観点から、どんどん結託する方が面白いと考えるな。スパクロでは、あしゅらがスタドラの綺羅星十字団と手を組んだから、敵同士のドタバタコメディーとか、あしゅらの男意気とか、そういうドラマも楽しめたわけだし、各勢力の力関係とか、それぞれの思惑が交錯する様は、味方側に負けず劣らず面白いと思う。まあ結局、今回はガウルンがザフトの戦力を利用して、自分の思惑を果たそうとする形で、あっさり決裂するんだけどな」
ケイP『どういうことだッピ?』
NOVA「4話では、アスランのイージスが囮になって、味方軍を誘い出して、ニコルのブリッツがアークエンジェルの奇襲攻撃を仕掛けるんだ。結果的に、ダナンとアークエンジェルの切り離しが行われ、味方はアークエンジェル援護に駆けつけることになる」
ケイP『そこで、ガウルンはダナンを攻撃するんだな』
NOVA「違う。ガウルンが狙うのはディーダリオンだったんだ。ニコルたちを撃退した後の不意を突いて、ディーダリオンを急襲するガウルン。しかし、その時、不思議なことが起こった。生命の危機に陥ったディーダリオンは、時空の壁に穴を空ける特殊能力を発揮するのだ」
ケイP『すると、またも時空転移を起こしてしまうッピ』
NOVA「そうなんだ。アークエンジェルと味方部隊は時空転移に巻き込まれ、ガンダムOOの世界に飛ばされるようだ。そして、ダナンだけが取り残される。テッサちゃんとも、これでお別れだ」
ケイP『かなめは?』
NOVA「折悪しくと言うか、タイミング良くと言うか、アークエンジェルで作品間交流していたので、時空転移に巻き込まれてしまった」
ケイP『つまり、DDのワールド3では、SEEDの世界とOOの世界は別扱いだッピ』
NOVA「さしずめ、OOの世界はワールド3.5と言うべきか」
(当記事 完)