Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

レイズナーとボトムズ(DDワールド4編その2)

SPTとATキター(ワールド4の3話から6話まで)

 

NOVA「今回は、ワールド4の中盤だ。地球にクーデリアを送る仕事のため、宇宙に出航した鉄華団イサリビの前に、グラドスの脅威を伝えに来たエイジと、護衛のキリコが現れて、宇宙海賊ブルワーズやギャラルホルンの追っ手との戦いも合わせて、物語が錯綜する面白い展開だな」

ケイP『レイズナーがメインで、ボトムズのキリコはおまけ……と考えていいのかピ?』

NOVA「そうだな。一応、エイジは相手のコクピットを狙えないということで、不殺主義パイロットの先駆者みたいなところがあるのだが、彼の甘さを補うのがキリコって感じだな。ガンダムパイロットで言うなら、キラ・ヤマトやバナージの護衛をヒイロ・ユイが務めているようなものと考えていい」

リバT『どちらも高橋良輔監督の作品なので、相性がよろしいのでしょうか?』

NOVA「スパロボでは、OEで初共演したのだが、物語の絡みはあまりなかったと記憶する。だから今回、エイジのことを気に掛けるキリコってのは新鮮に映ったなあ。それと、不殺のエイジに対して、『そんな戦いを続けてると、あんたも死ぬよ』とオルガの指示なら殺害上等のミカヅキが説教する絡みが、彼らしいな、と。そういう鉄華団に感化されたなら、第2部のワイルド・エイジに変わってしまうのも納得できるってもんだ」

リバT『第2部のワイルド・エイジですか?』

NOVA「レイズナーという作品は、グラドスの地球侵攻までの純リアル宇宙SF物語としての第1部と、3年後にグラドスが地球を占拠した状況で、レジスタンスとして戦う主人公たちの『北斗の拳』風なアクション、および古代遺跡の秘密を追うアドベンチャーやら、VーMAXという必殺技を撃ち合うスーパーロボット感覚をごった煮した第2部の二つがある。そして、スパロボでは第1部と第2部を割とチャンポンにしていたりするわけだな。これについては後述しよう」

ケイP『まずはDDのストーリーに沿って、話して欲しいっピ。マスターの話は、レイズナー第2部同様、いろいろ混ぜこぜしたカオスになりがちだからな』

NOVA「瞬間瞬間を必死で生きているから、仕方ないだろう。舗装された道よりも、凸凹な荒れた原野を歩くのが、夢を忘れない大人になるための秘訣なんだよ。ともあれ、3話はレイズナー初登場回だが、鉄華団がメインなので、少し原作を改変している」

ケイP『どのように?』

NOVA「では、話数ごとに小見出しを付けるようにしよう」

 

彼の名はエイジ(3話)

 

NOVA「レイズナー原作では、ドクター・エリザベスが引率するコズミック・カルチャー・クラブ(CCC)の少年少女たちが火星宇宙基地を社会見学に来た際に、グラドスの襲撃に遭い、エイジの保護下で地球へ向かって脱出する流れが第1部のメインプロットとなっている。だけど、DDのグラドスは火星を攻めずに宇宙空間で鉄華団の母船イサリビ接触する流れだ」

ケイP『CCCは登場しないのかピ?』

NOVA「いや、登場するよ。彼らはクーデリアお嬢さまの知り合いという設定で、クーデリアがギャラルホルンに狙われた巻き添えを食って、火星から地球に戻れなくなっているという形に改編された。そこで、クーデリアがCCCの人たちも一緒に地球に連れて行ってくれないだろうか、とオルガ団長に打診し、追加料金込みでイサリビレイズナーの関係者が同乗することになる。レイズナーのアンナと、オルフェンズのアトラが友達になって、食堂で料理を作る仕事をするとか作品間交流も賑やかだな。さらに、ドクター・エリザベスが地球圏の動向に詳しいので、鉄華団のアドバイザー的な立場になったりするわけだ」

ケイP『原作レイズナーでは、CCCの子供たちは16人いたそうだが、グラドス襲撃で生き残ったのが5人だけ。デビッド、シモーヌ、ロアン、アーサー、アンナを唯一生き残った大人のエリザベスが保護しながら、エイジと共に決死の逃避行を図る流れだピ』

NOVA「その過酷さに比べれば、DDの改変は幸せかもしれないな。デビッドも親友のジュノを失わずに済んだわけだし。まあ、その分、鉄華団の争いに巻き込まれる形になるんだが」

ケイP『鉄華団もヤクザの傘下に入る組織だから、社会見学に行ったらヤクザの抗争に巻き込まれました……じゃ、洒落にならないッピ』

NOVA「あっ、DDでは任侠組織のテイワズが登場しないという情報を聞いたから。ヤクザと絡まずに、代わりにジオール総理大臣の娘と絡むらしいが、それは7話以降の話だな。3話では、マクギリスとガエリオ、そして復讐鬼のアインが追撃してくるけど、それをバルバトス他(ディーダリオンとか、彼の関係者のメグたち異世界人)の活躍で撃退。しかし、直後にエイジとキリコ、そして追っ手のグラドスと接触するわけだ」

 

さよならの赤い星(4話)

 

NOVA「ギャラルホルンに狙われる革命の乙女クーデリアの地球への護送任務を遂行中の我らが鉄華団異世界出身の白き超人ディーダリオンと、彼の関係者らしい少女たち(メグとマイコ)を戦力として受け入れて、さらにCCCのメンバーも護衛対象として引き入れたオルガ団長の前に、今度は異星人が現れるわけだが」

リバT『原作以上に、鉄華団が大組織になっていくのですね』

NOVA「スパロボでは、よくあることだ。ついでに、オルガも第1部だから有能だぞ。マクギリスも第1部だから有能な敵だし。鉄華団がダメになるのは、第2部の中盤以降に、火星の王云々と言い出した辺りからだな。まあ、その前に有能なビスケットが戦死して、現実的な視点で世渡りできなくなって破滅へのブレーキが掛からなくなったという意見もあるが、DDでは救済されると信じたい。ともかく、今のオルガは懐の広い、頼れる団長だ。だから、グラドスの脅威を伝えに来たエイジのことも、あっさり受け入れた。後の副団長になるユージンなんかは反対したんだがな」

ケイP『確か、原作序盤のユージンは、オルガに反対しまくるキャラで、そのうち裏切るんじゃないか、と見なされていたんだっピ』

NOVA「ZZのビーチャみたいな立ち位置だったと思う。リーダーシップを取りたいけど、カリスマはない。それでも彼なりの努力で、リーダーのサポート役として成長していく陽性キャラ。オルガが割とギャンブラー気質なので、その無茶ぶりに反対してみせることで、オルガの危なっかしい凄さを劇中で強調する立ち位置だ。オルガのカリスマに嫉妬する面はあっても、同時にそれをモデルケースとして自らの成長の糧にした努力家の面もあって、好きなキャラだな。要するに、オルガの無茶にツッコミ入れる比較的常識人視点のキャラなんだが、スパロボでは常識が通用しない」

リバT『新しいことをして成功するキャラを描くためには、保守的で反発するキャラも必要ということですね』

NOVA「それを単なる敵対勢力として排除しがちなのは、子供っぽい物語なんだけどな。大人視点では、そういう保守派勢力をどう納得させて、協力関係に持ち込むか、というのがリーダーや主人公の懐の広さだと考える。まあ、保守的な性格の人間は現状維持と堅実な改善を望むから、破壊と創造を一気に押し進める手法は苦手なんだが、逆に組織や社会の安定度を高めるには必要な人材と言える。だから、それを排除してしまえば、壊したはいいが建設に移せずに短命に終わる」

ケイP『つまり、マスターにとっては、ユージンみたいなキャラがいるからこそ、大人視点で面白いってことなんだピ?』

NOVA「というか、常識人視点でツッコミ入れるキャラがいてこそ、リアルな物語と考える。そして、常識人視点を排除しない物語こそ、話が膨らむわけで。まあ、物語である以上、そこには何らかの変化や動きが必要なので、主人公側は積極的にせよ受動的にせよ、変化に巻き込まれる立ち位置だ。その変化に対して、能動的に立ち回るキャラもいれば、流されるだけとか、反発する者とか、いろいろな人間模様の錯綜があればいいとは思う。それを単純な善悪や好き嫌いだけで見せれば子供向きだし、立ち位置による異なる視点を上手く混じえれば、話が膨らむだろう。後は、どうまとめるかだな」

リバT『まとめることに失敗すれば、今のグランドマスターのお話のように、寄り道ばかりで取り止めのないものになるわけですね。……そういう無軌道な自由闊達さは嫌いではありませんが』

NOVA「いやね、ワールド4は革命とかカオスがテーマだと思うんだ。『悪を倒して正義を守れ』のワールド1に比べて、ワールド4は『圧制に対する自由を求めての戦い、反攻』がテーマっぽいから、そういう視点で語りたくもなるんだよね。とにかく、本作のレイズナーが第2部のグラドス支配後の物語まで想定しているなら、より革命色が高まるな、と考える。単に火星つながりだけでなく、レイズナーの作風がオルフェンズと相性がいいという意外な発見もできたり」

ケイP『それはともかく、そろそろ4話の内容をまとめて欲しいっピ』

NOVA「ゲイル先輩がエイジを連れ戻すためにやって来たので、ミカヅキが問答無用でぶっ倒した。鉄華団としては、キリコは戦力になるから歓迎しつつ、エイジの不殺主義に関しては『大丈夫か、こいつ?』という目線になりつつ、ギャラルホルンに引き渡すわけにもいかず、地球の権力者の一人である蒔苗(まかない)さんを頼ろうという話になる。エイジの父親の知人でもあるらしいので、クーデリアが追加料金込みで保証人となってくれ、エイジを鉄華団保護下に置くことが決定する流れ」

 

ヒューマン・デブリ(5話)

 

NOVA「この回で、レイズナーとオルフェンズが一層がっちり絡んで来ることになる。メインエピソードは、オルフェンズの宇宙海賊ブルワーズ編なんだが、そこで昭弘の弟・昌弘の件にスポットが当たるわけだ」

リバT『生き別れた弟さんが海賊の手下になって襲い掛かってきたけど、何とか説得して兄弟再会したのも束の間、海賊のボスが昭弘さんを殺そうとしたのを弟さんが庇って戦死する話……だそうですね』

NOVA「そうだ。ここで弟を殺した海賊ボスの機体グシオンを、改修したのが昭弘の愛機ガンダム・グシオンリベイクになるのが原作なんだが、DDではグシオンがあっさり撤退するので未入手。そのうち海賊再登場で、グシオンリベイクをゲットできるエピソードでも実装されることを期待したい。ともかく、今回、昌弘の死の原因となるのは、レイズナーの凶暴なゴステロさんと来たもんだ。新スパロボのラスボスとして、デビルガンダムにも乗った伝説の脳がはち切れそうなお方」


[PS] 新スーパーロボット大戦 ラスボス Shin Super Robot Wars Final Boss

 

ケイP『つまり、ワールド4の5話めは、 オルフェンズの昭弘とレイズナーゴステロにスポットが当たる回なんだなッピ』

NOVA「エイジの不殺主義にミカヅキが批判的なのは前述の通りだが、エイジの対戦相手が姉の婚約者の義兄だと知って、昭弘が同情的になったりするんだな。弟が兄と戦わなければいけないという境遇を、自分の生き別れた弟のことを思い出したりして。その果ての悲劇に直面するのが5話なんだ。ワールド1では、ダンバインのショウが心を通わせたガラリアをコンVの敵ガルーダに殺されて復讐を誓い、ワールド4では昭弘が弟をゴステロに殺され、代わりにミカヅキゴステロを撃退する流れ。ゴステロがギャーギャー騒ぐのを、『うるさいなあ』の一言で一蹴するミカヅキさんが格好いい」

リバT『グランドマスターは、不殺系のキャラよりも好戦的なキャラの方が好みなのですか?』

NOVA「まあ、無駄に好戦的なのがいいとは思わんが、必要なら戦いを辞さない覚悟の決まったキャラが好みだな。まあ、温和な主人公キャラとか、未熟な少年が戦いに巻き込まれて、望まぬ人殺しに慌て哀しむというドラマ作りは分かるが、バトルを描いたゲームで自分が操作するキャラだと、いちいち『ぼくに撃たせないでくれ』とか『何で戦っているんだろう。こんなことはしたくないのに』とか嘆かわしく言われると、ゲームを楽しむ気持ちが萎えてきたりする。やっぱりゲームだとテンション上げて、『行けえ、ハイメガキャノン』とか『やってやるぜ』とかいう熱い叫びに同調したくなるじゃないか」

ケイP『つまり、矢尾一樹が好きだピ』

NOVA「いや、別に特定声優を意図したわけじゃないんだが。そもそも、八尾さんはDDには出ていない。ダンクーガもZZも参戦していないからな。今はミカヅキさんの話だ」

リバT『レイズナーのエイジさんの話じゃなかったのですか?』

NOVA「いや、だって、レイズナーが正式に味方ユニットになるのって、6話が終わってからなんだぜ。それまでは出撃メンバーにいるのに、機体改造とか武装強化ができないので、ずっと弱いまま前線で戦わないといけない。まあ、敵もそれほど強くないので何とかなったんだが、3話に出てきて6話まで強化できないのって、酷くない?   同時に加入したキリコは普通に強化できるのによ」

ケイP『つまり、エイジの戦う覚悟が定まるまでは、強くもできないってことかピ』

NOVA「おかげで、みんながエイジの保護者になる展開なんだな。そして……」

 

蒼き流星となって(6話)

 


SRW DD - Layzner V-MAX Event l スパロボDD レイズナーV-MAXイベント

 

NOVA「ゲイル先輩が再びエイジの前に立ち塞がって、覚悟の定まらないエイジが窮地に陥ったとき、レイズナーの中に秘められていたVーMAXシステムが暴走して発動し、望まぬままにゲイル先輩に襲い掛かる。エヴァでお馴染みの機体暴走の先駆者も、レイズナーと言えるかもしれない。まあ、その前にイデオンという金字塔があるわけだが」

ケイP『つまり、3話から6話まで、レイズナーの物語を濃厚に描いているんだなッピ』

NOVA「だから、無理矢理、ッピを付けなくていいんだが」

ケイP『けぴっ?  ケピピピン

NOVA「やれやれ。好きにしろ」

 

歴代レイズナーの話

 

NOVA「さて、ここまでレイズナー話を続けてきたわけだが、スパロボ界では割とおなじみの参戦回数ながら、あまり表街道を歩いている作品とは言えない」

リバT『スパロボ界の表街道とは何ですか?』

NOVA「うむ。スパロボは91年からスタートして以来、多くの作品が作られたわけだが、その中には当然メジャーなものとマイナーなものがある。まず、最初の無印シリーズが、第2次(91年)、第3次(93年)、EX(94年)、第4次(95年)およびF(97年)、F完結編(98年)までで、そこまでは割と一本道で順当進化を辿ってきたと言える」

ケイP『ゲーム機の流れでは、ゲームボーイファミコンスーパーファミコン→プレステ1およびセガ・サターンまでの時期だッピ』

NOVA「厳密には、95年にリメイクの第2次Gがゲームボーイ版で登場したり、96年に初めてPS版で声の入ったリメイク版の第4次Sが登場したり、外伝的作品の魔装機神が出たり、リメイク商法や派生作の兆しはあるんだが、とりあえず、第4次までは一本道。その後、Fに至って、参戦作品に明暗が出てくるようになった」

リバT『どういうことですか?』

NOVA「第4次は、無印シリーズの集大成であり完結編だったんだが、そこからリメイク作品のFが作られるに当たって、いくつかの作品がリストラされた。具体的には、グレンダイザー、ライディーンザンボット3ダイモス。代わりに、エヴァGガンダムガンダムWイデオントップをねらえが参戦したんだが、ここでリストラされた作品の中には、しばし不遇な時期を過ごすことになるものもあるわけで、この辺から作品ごとの優遇や不遇が語られるようになる」

ケイP『スパロボでは、マジンガーシリーズが常連だが、3作めのグレンダイザーが亜流として退けられることも多いッピ。ザンボットは、後番組のダイターンの陰に隠れることが多いし、ライディーンは10年以上ご無沙汰で、スパクロにも出ていない。ダイモスは、コンVやボルテスに比べると不遇かも』

NOVA「ダルタニアスに比べれば、マシなんだけどな。とにかく、第4次からFに向かう90年代の終わり頃に、スパロボは次なる展開を図るわけだが、そのうちの一つが、96年に出た『新スパロボ』で、これがレイズナーの初参戦となる」


Shin Super Robot Wars - Layzner Mk-II Attacks

NOVA「新スパは、それまでSD体型だったロボをリアル頭身で描いたり、第2次Gに続いてのVガン、Gガン参戦や、ガンダムW初参戦、トライダーG7ガイキングボルテスVの初参戦、それにSRXのデビューとか、初めて敵味方の全キャラに声が入ったなど、非常に意欲作だったんだが、残念ながら諸事情で主流とはならなかった。ここに出た作品は、トライダーとレイズナー以外が続くメジャーシリーズのαなどで挽回を果たすことになる」

リバT『レイズナー初参戦での評価はどんな感じでしたか?』

NOVA「機体性能的には、ポストダンバイン的な評価だったんだが、主役のエイジが精神コマンドの集中を覚えないのが残念と言われていたな。ユニット的には、TV未登場のレイズナーMK2が隠しユニットで注目され、ストーリー的にはラスボスがゴステロだったり、基本は第1部のストーリーに第2部のル・カインや死鬼隊を混ぜてたりしたけど、当時のスパロボでは原作に忠実なストーリーを描く方が珍しかったからな。あくまで、原作の要素を引っ張ってきて、つぎはぎする形だった」

ケイP『東方不敗が宇宙人だった、というネタが今でも語り伝えられているッピ』

NOVA「まあ、新スパの参戦作品だと、エイジも宇宙人とのハーフだし、ボルテスの剛三兄弟も宇宙人とのハーフだし、ガイキングのヒロインのミドリも宇宙人設定があるし、トライダーだって宇宙人の贈り物だし、実は地球人と宇宙人が割と友好的に関わったりもしている世界観なんだな。ただ、そこまで物語でクロスオーバー的に描ききれずに、いろいろな要素が宙ぶらりんになって終わった感がある。そこを仕切り直したのがαシリーズになるわけで」

リバT『しかし、αシリーズにはレイズナーは出ていないのですね』

NOVA「ああ、αシリーズは2000年から2005年まで展開したスパロボ最盛期とも言える作品群で、同時期に展開したゲームボーイ・アドバンスのシリーズと並んで、現在のスパロボの伝統を定めたとも言える。まあ、αが表街道で、携帯機のシリーズは表から外れた作品の受け皿とか、補完シリーズとか、実験作みたいな印象で受け止めている。もっとも、64とかCOMPACT、GCなどに比べれば、任天堂携帯機シリーズはまだメジャー寄りなんだがな」

ケイP『レイズナーは、新スパの次に64に出たんだッピ』


Super Robot Taisen 64 - New Layzner All Attacks

NOVA「スパロボ64は99年の作品で、当時はF完結編でスパロボ終了という空白期間の穴を埋める形で出た印象だな。完成度は割と高くて、隠れた人気作だと考えるが、版権問題が複雑でリメイクもできないらしく、幻の名作扱い。どうも、レイズナーの出る作品は、黒歴史化しやすいというジンクスがあって、DDもその点が心配だな」

ケイP『64でのレイズナーの扱いはどうなんだッピ?』

NOVA「前半はグラドスに占拠された後の地球という設定で、レイズナー第2部をがっちり再現している。スパロボの定番といえば、異星人や地下帝国の侵略から地球を守りながら、ガンダム由来の地球人同士の争いも収めるために頑張る話なんだが、最初期の第2次は独裁者の武力に支配された世界を解放するためのレジスタンス物語でもあったから、そちらに原点回帰したと言えなくもない。だが、『すでに異星人に征服された後の物語』というのは、当時、異色作として、なおかつ新鮮に受け取られたと思う。表街道ではできない意欲作なストーリーともな」

リバT『では、次のレイズナー裏街道パート3は?』

NOVA「2004年のGC、およびリメイクのXO(2006年)ということになるか。3Dスパロボはいかにもな実験作だと思う」


Super Robot Wars GC - Layzner Mk-II Attacks

NOVA「64に続き、こちらも第2部のワイルド・エイジの方だな。その一方で、第1部エイジはGBアドバンススパロボJ(2005)に出て、ナデシコと火星つながりしたり、SEEDのキラ・ヤマトと関わって気弱キャラ同調したりしている。たぶん、一連のレイズナー登場作品で最もメジャーなのが、スパロボJだと思う」


GBAスーパーロボット大戦J jp レイズナー系の武器 簡易まとめ

 

NOVA「そして、DD以前の最近作が2013年のPSP配信作のOEだ。これも現在は入手困難な黒歴史の一つだな」


Super Robot Taisen OE: Powered Layzner All Attacks

 

NOVA「最後に、最新となるDDのレイズナー映像を流して、このテーマは終了だ」


スーパーロボット大戦DD レイズナー 全武装集 スパロボDD 蒼き流星SPTレイズナー V-MAX

 

おまけ的なボトムズ

 

NOVA「さて、レイズナーは裏街道ばかりを歩いている作品だと称したが、それに比べて、ボトムズは作品そのものがマイナーメジャーな方向性なのに、スパロボ界では表街道で連続出演している感がある」

ケイP『この場合の表街道とは、何だッピ?』

NOVA「2008年から2015年まで続いたZシリーズだな。ボトムズスパロボデビューは2011年の第2次Z破界篇からで、その後、OEにも出てきて、スパクロや今春に出たばかりのTにも登場している。割と近年の常連格となっているな」


【スパロボT】スコープドッグ換装パーツ全武装


スーパーロボット大戦DD スコープドッグRSC 全武装集 スパロボDD 装甲騎兵ボトムズ

 

NOVA「ボトムズに関しては、実のところ俺はあまり詳しくないし、マニアとも言えんから多くは語れない。ただ、今回、エイジの保護者として、また鉄華団の客分として、キリコがまた新しい顔を見せてくれたのは楽しいと思う」

リバT『次はヴァルヴレイヴですね』

NOVA「実装されているのは、現在ハルトの1号機だけだが、他の機体も登場することを願いつつ、今回の記事はこれで終わり」 

(当記事 完)


蒼き流星SPTレイズナー 5分だけのわがまま 富沢聖子