Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

明鏡戦隊メガネンジャー第3話「宇宙とメカと不定形」

打ち合わせタイム


NOVA「さて、予定より2日ほど遅れたが、メガネンジャーの第3話を発表するに際して、ケイPに朗報がある。この度、スペーススクワッド上映を記念して、宇宙に関連性の強いケイPにも登場させては? と坂本浩一監督の心の声が聞こえたような気がしてな。それなら、と思って、お前に重要な役割を考えた次第だ」

ケイP『おお、さすがは坂本監督だ。イニシャルKを冠するだけのことはあるぜ。しかし、うちのマスターが坂本監督とコネがあるとは思わなかったな』

翔花「NOVAちゃん、単純なKPちゃんを騙さないで」

NOVA「騙すとは人聞きが悪いな。俺は『監督の心の声が聞こえたような気がした』と言ったのであって、『監督本人がNOVAにそう言った』とは言っていないぞ。勝手に勘違いするケイPが悪い」

ケイP『いいや。勘違いだろうと、騙されていようと、オラはメガネンジャーに登場できるなら、何だってするぜ。何たって、念願の戦隊映画出演なんだからな』

NOVA「あのな。メガネンジャーは映画ではなく、ただの個人ブログの妄想創作ストーリーなんだが。ともかく、坂本監督がうちのブログの読者である根拠は一切ないが、俺が坂本監督と同期どころか同学年の生まれで、坂本監督の作品が大好きで、しかも坂本監督が俺のツボをしっかり突いてくれる事実には変わりない。何しろ、監督が子供の時に好きだった作品が、『仮面ライダー』『ウルトラマンレオ』『仮面ライダーストロンガー』『科学戦隊ダイナマン』『マジンガーZ対暗黒大将軍』とインタビューに答えたことがある上、平成ライダーシリーズは参加する前から愛好し、日本国外にいた頃もチェックしていたとのwikipedia情報もあるからな」

翔花「NOVAちゃんはそんなに坂本監督のことが好きなんだ」

NOVA「当たり前だろ。自分の好きな作品を愛していると表明してくれ、しかも自分の好きな作品をきちんと作ってくれる監督をどうして好きにならずにいられようか。もう、2018年現在において、俺の21世紀ベスト特撮アクション監督と言っていい。いや、雨宮監督などの大御所の方々は20世紀から応援しているけどな。だけど、もう、ホビー館の歴史は、坂本監督の追っかけと同時に始まったと言っても過言ではないほどだ」

翔花「え、そこまで? だけど、クウガの時は監督は参加していなかったのよね」

NOVA「ホビー館の立ち上げ初期に、俺は日本で放送された『パワーレンジャー・イン・スペース』にハマっていたんだよ。そして、その監督やアクション監督、スタント・コーディネーター、SFX監督、そして最終回脚本の原案などで八面六臂の活躍をしていたのが坂本監督なんだ。考えてみれば、俺が坂本監督の名前を初めて意識したのは、この時と言っていい。まあ、当時はパワーレンジャーそのものが日本ではマイナーな扱いで、特撮サイトでも国内ではほとんど扱われていなかった。『だったら、俺が日本最大のパワーレンジャー追っかけファンサイトを作ってやる』って意気込みに燃えたりもしたが、まあ結局そこだけに専念する気もなく、いろいろ手を広げて試行錯誤。そうしているうちに、wikipediaなど検索できる資料も充実して、『ああ、便利な時代になったもんだ。だったら、俺がいちいち海外サイトを漁って、情報を探して回らなくても、普通にチェックできるよな。無理にパワーレンジャーに力を注ぐ理由もなくなったわ』と考えるに至ったのが今、ってことだな。さすがに今はパワーレンジャーに昔ほどの情熱は注いでいないが、そうしなくても普通に話題に上がるうえ、ハリウッド映画にもなったからな。無理に推す必要はなくなった、と」

翔花「そうか。パワーレンジャー好きで、ホビー館もパワーレンジャーに力を注いでいた時期があったから、その時期の作品を作った坂本監督を追っかけていたという言葉も嘘じゃないわけね」

NOVA「ああ、こう言っちゃ何だが、初期のパワーレンジャーは日本の戦隊のフィルムを適当につぎはぎしただけの、低品質な話も多くて、明らかに日本の方がドラマ面でも、技術面でも格上だった。まあ、アメリカで戦隊ヒーローが流行しているという話題性だけでも十分だったし、ハリウッドの大作と違って、テレビ予算で毎週、一定以上のヒーロー映像作品をコンスタントに作っている日本の特撮業界の方が異常だということが、海外のTV事情を知ることで認知されるようになったわけだ。しかし、坂本監督がメインに立った時期から日本の培ってきたTV映像作りのノウハウやセンスがアメリカにも伝わり、はっきり分かるぐらい作品の質が向上した。アクションでも、ストーリーでも、特撮要素でもな。『イン・スペース』を初めて見たときの俺の感想は、『え? 最近のパワーレンジャーってこんなに凄いことになっているの? 高校生戦隊のメガレンジャーが、スターウォーズみたいな話になっていて、しかも歴代悪役とかヒーロー大集合のシリーズ総決算ドラマになってるよ。ここまで化けるとは思ってもいなかった。何てこった、こいつは伝説の作品になるぜ』って感じだった」

翔花「何てこった、から後は嘘ね。そういうセリフネタをNOVAちゃんが使うようになったのって、キュウレンジャーが終わった後だもん」

NOVA「3月に入って、このブログを再開するようになってからだな。たぶん、それ以前の掲示板では使っていなかったと思う。ちょっとした感動を、大げさに記載するには便利なフレーズなんで、試してみたら結構、気分が良くなったのでハマった次第。それはともかく、言い回しこそ違えど、坂本監督の作った『イン・スペース』にそれだけ感じ入ったって話だよ。その後、日本に帰ってきた坂本監督が最初に撮ったのが2009年の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』、つまりゼロのデビュー作だ。翌2010年に初めて参加した平成ライダーは『仮面ライダーW』、さらに2011年に『海賊戦隊ゴーカイジャー』に参加し、『イン・スペース』同様の歴代戦隊大集結作品を再び見せつけた。また『牙狼』の第2期のお手伝いもしたり、時々パワーレンジャーにお呼ばれしたりしつつ、『キョウリュウジャー』にも参加したり、『ウルトラマンジード』も撮ったり……って、え、メガネンジャーって『坂本浩一監督に捧ぐ』って言ってもいいぐらいの設定じゃないの、これ」

翔花「つまり、NOVAちゃんのメガネンジャーは、坂本監督ファンの、坂本監督ファンによる、坂本監督ファンのための物語なのね」

NOVA「いや、今、この記事を書くまで、自分がそこまで坂本監督に傾倒していたという自覚がなかったわけで。何てこった、こいつは伝説の坂本監督マンセー記事になっちまったぜ」

メガネと呼ばれた男


甲高い謎の声「だーい宇宙から集まったヒーーーローの諸く〜ん! こ〜のア〜ストロメガネスターーッによーこそ!」

ゼロ「うおっ、何だ、このハイテンションな爺さんは?」

NOVA「ああ、紹介が遅れた。この方は、ドクター・ウルシェード。初代キョウリュウバイオレットにして、メガネンジャーの科学技術主任だ」
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レイト「ウルシェードってもしや?」

弥生「そうです。私のお爺ちゃんなんです。お騒がせして済みません」

ドクター「おお、ウルトラ〜セブンにウルトラ〜マンズェロウ、それに我が孫娘が同じ戦隊チームに集うとは、こ〜れがハイテンショ〜ンにならずにいられようか。いや、いられるはずもな〜い。ましてや、メガネと名のつく戦隊。かつて、メガネと呼ばれて友引高校で宇宙娘の親衛隊最高幹部会議長を務めたこともある、このワシが参加しないのは、メガネ〜ンジャーの名折れというもの。違わないか?」

NOVA「ああ、弥生ちゃんをスカウトしようと挨拶に出向いたら、ドクターの方がメガネンジャー企画に大乗り気になってな。このベース基地メガネスター🛰の製作とかいろいろと協力してくれたんだ。もう、科学技術主任として、本当に助けてもらっている」

ドクター「司令。この基地の名前は、アーストロ・メガネスターだ。省略して呼ぶのは、い〜くら司令とはいえども、だ〜んじて聞き捨てなら〜ん」

NOVA「いや、しかし、ドクターのおっしゃる通り、アストロ・メガネスターと言ってしまうと、パワーレンジャーのパクリじゃねえか、というツッコミが聞こえてくるようで」

翔花「え、アストロってアストロモンスの略じゃないの?」
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ダン「いや、私はてっきりアーストロンのこととばかり」
ウルトラ怪獣シリーズ 80 アーストロン

ゼロ「そう言えば、師匠の弟の名前だったりもするよな。アストロって、あ、ちょっと違ったか」
ウルトラヒーローシリーズ 13 アストラ

レイト「え、子供のマンガに出てくるロボットの呼称じゃないんですか?」
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ドクター「ほ〜れ見ろ。アーストロという言葉の響〜きだけで、ヒーローたちの心をたちまち引きつけるでは〜ないか。司令がど〜んなに反対しようとも、我々、友引高校有志はだ〜んじて本基地の名称をアーストロ・メガネスターにすることを、今、ここに進言する」

弥生「ああ、もう、お爺ちゃんったら若いときみたいに、ところ構わずアジ演説しないでよ」

NOVA「やれやれ。ドクターがそこまで言うなら、仕方ないですな。ここは坂本監督に謝意を表明しながら、本基地は『イン・スペース』のアストロメガシップを元ネタに、アストロ・メガネスターに確定しましょう」

ドクター「うむ。さすがは司令。アストロという言葉こそ、宇宙を意味する接頭語。そう、地球の海はオレの海。宇宙の海もオレの海。宇宙メガネ星という基地の名称こそ、ワシの若い日の夢と英知の結晶とも言えよう。ウワーハハハ」

NOVA「とまあ、こういう人なわけだ。ついでに戦隊紫戦士の変身画像集も挙げておこう。内海さんをメガネパープルとして招くことが目的なんだしな」

メカの素体


ダン「頼りになる科学技術主任どのを紹介していただいたことは、ありがたいうえ、後々くわしい話も聞きたいと思うが、次のNOVA司令の展望も聞いておきたいところだ。メガネンジャーは現在、レッドの私と、ブルーのゼロ、それにピンクの弥生嬢とでメインのメンバーが構成されている。それにホワイトの司令と、シルバーの翔花嬢、ゼロの憑代のレイト殿、そしてドクター。これだけでいいのか?」

NOVA「的確なまとめをありがとう。これに戦隊らしく、残りはグリーンとイエローを想定している。メンバーの選定も終わっており、後はそれぞれの世界に迎えに行くだけだ」

ゼロ「おお、多元世界を飛び越えるなら俺に任せてくれ。ひとっ飛び行って、仲間を連れて戻って来ればいいんだな」

NOVA「いや、次の目的地は仮面ライダー世界の一つだから、ウルトラ一族が直接干渉はしにくい場所だ。それが可能なウルトラ戦士は、ハヤタさんやダンさんのような大御所を除けば、ウルトラマンアグルとネオス、それにオーブぐらいじゃないか。まあ、防衛チームの関係者や、グレンファイヤーの声の人なども含めれば、結構増えると思うが」

ダン「ちなみに弟のAの声と、悪の首領の声が似ているという話も聞いたことがあるが、それも他人の空耳という奴だろうな、念のため」

ゼロ「だったら、どうやって次の世界へ向かうんだよ」

ドクター「フフフ。それには、このアーストロ・メガネスターの次元転移機能こそが〜役に立つであろう。ま〜さに天才の作りしメカであるがゆえ〜に」

レイト「次元転移って、そんなこともできるのですか?」

NOVA「元は、俺が考案したんだ。宇宙刑事の技術を応用した超次元戦闘母星グランドアースの素案を元に、人工衛星サイズに縮小して実用化したのが、このメガ……いや、アストロ・メガネスターなんだ」

ドクター「さ〜すがに地球そのものを改造して、次元転移機能を持った戦闘メカにしよう、な〜んて発想は、バカか、お前は〜としか言いようがないからな。その妄想オタクのバカさ加減を、実現できるように現実を示すのが科学担当の役割というわけだ。司令の妄想を魔術か何かで無理矢理に実現したら、世界がどんどん歪んでいくと危険視したんでな(眼鏡クイッ)」

翔花「へえ、ドクターはいつもハイテンションな暴走発言ばかりの人だと思ったら、結構シリアスで格好いいセリフも言っちゃうんだ。その眼鏡クイッは、ファンになっちゃうよ」

ドクター「そうだろ、そうだろ。海の男に必要なのは、陽気なテンションと、冷静沈着な観察眼と判断力。そして何よりも、熱く燃えるロマンを求める魂だ」

ゼロ「ほう、言うじゃねえか。うちのグレンの野郎と話をさせたら、意気投合しそうだな。あいつも宇宙海賊の用心棒をやってたしな。元ネタのファイヤーマンは、海底に沈んだ大陸の末裔で、実は海の戦いが得意だという話も聞くぜ。炎と海なんて、相反するイメージだと思うが、そういうヒーローなんだから仕方ない。闇と光を合わせ持つヒーローだって増えている今だからこそ、そういうジレンマこそがベストマッチって物なのかもな」

ドクター「そうか〜、海と宇宙のロマンを理解する男が、お仲間にいるのかね。それはまたいずれ会いに行きたいところだな。だが、今はその時ではな〜い。我々は使命を果たすために、このアーストロ・メガネスターの真の力を発動せねばなるまい」

ダン「真の力? 次元転移以外に何かあるのかな」

NOVA「まあ、海の獣電竜プレズオンを生体改造して、宇宙航行のできるロケット形態にしてしまう人だからな。人工衛星をロボ形態に変形できるように設計することぐらいはお手のものなんだよ、これが」

ドクター「そう、本基地は通常のメガネスター🛰の他に、高速移動モードのアーストロ・メガネウラ🦋、そしてバトルロボ形態のアーストロ・メガネンオー🤖に三段変形可能な設計なのだ」

翔花「ロボキター。これこそが戦隊ヒーローの醍醐味よね」

ゼロ「戦隊に限った話じゃないぜ。俺たちにだって、ジャンボットがいる。宇宙戦闘機が人型巨人になることなんて朝飯前だ」

ダン「私のウルトラ警備隊時代は、ロボというとペダン星人のスーパーロボット、キングジョーを思い出すのだが、基地が移動形態や戦闘形態に変形できるという発想は悪くない。思い返せば、MAC基地にそういう機能があれば、みすみす円盤生物に壊滅を許さなかったものを。その円盤生物だって、宇宙での巡行形態と、怪獣形態の2種類の姿を持つ上、ウルトラ警備隊時代にもワイルド星人の宇宙竜ナースなどというものもいた。つまり、ことメカやロボを操る技術においては、我々ウルトラ一族よりも、敵の異星人の方が数段上を行っていたわけだ」
ウルトラ怪獣シリーズ 07 キングジョーウルトラ怪獣シリーズ 70.ナース

NOVA「ウルトラ族は、自らが超人的能力を得たために、機械文明が発達しなかったのかもしれませんね。むしろ、地球人や一部の異星人など、肉体的に脆弱な生物ほど、メカロボを発展させる傾向がある。まあ、地球人の強みは、そうやって宇宙から来た未知の科学技術なんかを丹念に解析し、自分たちでも再現しようとする学習能力の高さにあると考えるんですが」

ドクター「そう、その通り〜。デンジ星の遺産であるダイデンジンや、バード星のコンバットスーツおよび各種装備を知った我々は、すぐにそれらを再現しようと考え、サンバルカンロボを作ったり、機動刑事ジバンを作ったりした。残念ながら、人が装着可能なメタルスーツを地球人の手で作るには時間を費やし、サイバーコップを経て、ウィンスペクターまで待たないといけなかったが。それまでは、もっと軽装の戦隊用スーツに頼るか、アンドロイドないしサイボーグ技術に頼るかといった流れの先に、90年代に入ってレスキューポリスやインセクトアーマーに至る、と」

ダン「地球人の科学発展の歴史は大変興味深いが、懸念も感じている。宇宙人の侵略に対して、過剰な武装を行うのは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンじゃないかって」

ゼロ「親父の心配する気持ちも分からなくはないがな。しかし、師匠は言っていたぜ。力を持つこと自体が悪ではない。力と共に心を鍛えればいいんだって。悪いのは力そのものではなくて、何のための力なのか、それを見失った弱い心なんじゃねえか。守るための力、世界を救うための力まで否定しちゃ、俺たちウルトラ一族の持つ力さえ否定することになる。大体、俺たちだってベリアルみたいな悪党を生み出したんだ。それを棚に上げて、地球人の科学発展ばかりを非難するんじゃ、身勝手もいいところだぜ」

ダン「ああ、メビウスもそう言っていたな。私のカプセル怪獣なんかを再現したマケット怪獣の技術や、ウルトラ一族と友情を築いて共闘したクルーGUYSの心意気は、私も最初に話を聞いた時は驚いたが、その後、さらに驚いたのは、ティガやダイナ、ガイアといった違う宇宙のウルトラマン達だ。まさか、地球人の中からウルトラの光を身に宿し、M78星雲の我々とは異なる出自で変身する者が誕生しようとは。ウルトラ族だけが特別だと考えるのは、我々の驕(おご)りであったのかも知れんと思い知らされた。新世代のお前たちには、ウルトラ族と他の種族の懸け橋となって、共に宇宙の平和を守っていく友情の絆を構築することを期待している。この10年近くの間で、ウルトラ族の間でもだいぶ意識改革が進んで来ているのだ。もっと地球人を信頼するように努めよう、とな」

NOVA「ああ、そう言ってもらえると、安心してダンさんにこれを見せることができる。正直言って、メガネンジャーにこいつを参加させるのはどうしようか迷ったんですけどね。出自が怪獣だし、少々好戦的な性格に育ってしまったし、まだまだ教育指導が必要かと思っていたんですが、ここは怪獣トレーナーの先駆者でもあるセブンの意見でも聞ければな、と思ってたんですが、ウルトラ族は地球人の科学発展に対して、否定的な意見を示すものもいるって聞いてたし。まあ、俺のは科学ではなくて、魔術の部類ですけど」

ダン「まだ、何か隠し玉があるのか?」

NOVA「ええ、文字どおり隠し玉なんですけどね。元々は83年の俺に託された怪獣カプセルなんですが、とある宇宙怪獣の幼生体を封印してまして。その際に、騎士とか警察とかドラゴンボールとかガンダムだか、いろいろな魂というか要素がいっぱい混じってしまい、どうも不定形で何が飛び出すか分からない奴になっちまったんですよ。翔花、Kボールを皆さんに見せるんだ。とりあえず、ハロモードで一部解放させてな」

翔花「うん、分かった、NOVAちゃん」

NOVA「今は司令と呼べ」

翔花「ロジャー、司令。さあ、KPちゃん、出番よ」
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ケイP『プハー、ようやく出番かよ。待ちくたびれたぜ。おっす、オラ、ドゴラ。名前はケイP。正式名称は、K・ピエール・プルナレフだ。他に、何か言うことは、っと。そうそう、何はともあれ、監督さんに挨拶しておかないとな。坂本監督はどこ?』

NOVA「坂本監督はここにはいない」

ケイP『ええ? じゃあ、撮影スタッフの面々は? カメラに向かって挨拶しないと』

NOVA「だから、これは映画じゃないと言っておろうが」

ケイP『弱ったな。みんな到着が遅れて、現場にいるのは俳優さんたちだけかよ。森次晃嗣さんに、小澤雄太さん、それに飯豊まりえさんは前回も出演していたな。それに、ええっ? 何と、声優界の大御所、千葉繁さんまで顔を出しているだと? 何てこった、こいつは伝説の作品になるぜ』

ゼロ「おい、司令。こいつは一体、何なんだ? さっきから意味不明のことを言いやがってよ」

ケイP『おお、その声は刹那か。刹那、ゲンキカ? 相変わらずガンダムしてるな〜。いや、ELSと対話を果たして、宇宙から帰って来たメタル刹那の方か? オラと同じ不定形の金属生命体になったのか? これで、お前の好きなガンダムにだって自在になれるぜ。良かったな、ダブルオークアンタ
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NOVA「訳の分からんメタ発言をするな。今、俺はお前をメガネンジャーに登場させたことを心底、後悔している」

ゼロ「こいつ、ロックオンのところから逃げ出したのか?」

NOVA「あんたも話にノッて来るんじゃないよ、声優の宮野真守さん」

ダン「何だかグダグダになっているところ申し訳ないのだが、その球体の怪生物らしきものの声が、幼少期のタロウの声に似ていると思うのは気のせいかな?」

NOVA「いやあ、気のせいですよ。野沢雅子さんの声で喋るキャラって、この宇宙ではいっぱいいますから。鬼太郎だって、いなかっぺ大将だって、ど根性ガエルのひろしだって、日テレ版ドラえもんだって、えん魔くんだって、ガンバだって、ロペットとかオレアナだって、ハックルベリィだって、その親友のトム・ソーヤだって、ピコリーノだって、999の星野鉄郎だって、怪物くんだって、釣りキチ三平だって、太陽の子エステバンだって、プロゴルファー猿だって、孫悟空と息子たちだって、仮面の忍者の弟分の青影だって、キュアホワイトのお婆ちゃんだって、目玉のおやじだって、マグマ大使のガムだって、ロボット110番のガンちゃんだって、意外と特撮番組の方は少ないと思いつつ、もう自分に分かるキャラをざっと言っただけでこんなにある。ゲスト出演とかどうなることやら。もう、本当に野沢声で話すキャラは多すぎて、他人の空耳どころの話じゃ済まないレベル。今さら、ドゴランハロの1匹や2匹が野沢声で話そうが誰も気にしませんって、いや本当」

ダン「あ、ああ、司令がそこまで熱く力説するのなら、うん、声の似たキャラは宇宙にいっぱいいるということで納得しておこうではないか。で、その球体が宇宙大怪獣ドゴラというのは本当かね」

NOVA「いや、いろいろ混ぜこぜして融合させちゃったものだから、ドゴラそのものじゃないんですけどね。ドゴラ起源のメカ生命体と言いましょうか、何というか」

ゼロ「メカドゴラとか、サイバードゴラって感じか。サロメ星人やら、舎弟のエックスが使ったりするような」
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NOVA「どちらかと言うと、エックスさんの方が近いかな。翔花の装着するアーマーになったりするんで。ただ、今、エックスさんと言うと違うものが飛び出して来そうだけどな。金色とか銀色とか」
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ドクター「未知のXはと〜もかく、ワシは今、未知のドッゴーラとやらを研究したい。そのボールを、ワシに改造させてはもらえんかね」

ケイP『プルプル。オラを改造だって? 改造プランは?』

ドクター「試案1.スペースドゴラ」

ケイP『却下。元々、オラは宇宙生物だ』

ドクター「試案2.メガネドゴラ」

ケイP『却下。そういう外見の変化なら、自前で何とかなる』

ドクター『試案3.アーストロ・メガネンオーを強化できるドゴラメガ。そして、スーパー・アーストロ・メガネンオーに超明鏡合体するというのは?』

NOVA「あのう、ドクター。大変、心惹かれる提案なんですが、こいつの使用目的はもう決まっていますんで、研究とか改造はまた別の機会に」

ケイP『そう。オラは翔花ママことメガネシルバーのアーマーパーツになって、メガネシルバー・ゴールドモードに強化するという重要な役目が……』
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翔花「ゴールドモードじゃないし。ドゴランキーパーは白と赤はあっても、金色になったりはしないし」

ケイP『そこは翔花ママが明鏡止水に目覚めるか、スーパー花粉症ガールに覚醒すれば、自然に金色にだってなれるんじゃないか?』

ゼロ「つまり、俺のシャイニングゼロと同じようにか? だったら特訓には付き合うぜ。なあ、親父」

ダン「ああ、必要なら10年ぐらい鍛えてやってもいいが」

翔花「ちょ、ちょっと勘弁してよ。今、修行しているのはお姉ちゃんの翔花1号ちゃんであって、2号の私は知性派だから、こう体育会ではなくて、科学の力でクールにパワーアップとかじゃないと」

ドクター「だ〜か〜ら〜ワシが改造してやる〜と言っているのだ。ワシの手に掛かれば、ドッゴーラだろうが、カ〜粉粧ガールだろうが、未知の姿にプァワーアップすることは間違い〜ない」

NOVA「ああ、うちのドゴラならともかく、人の娘を勝手に改造するような発言は控えて欲しいんだが、ドクターマンよ」

ドクター「だ〜れがドクターマンだ。ワシは新帝国ギアの首領じゃな〜い。宇宙の青いエメラルド、チーキュウに悪の手が伸びるのを遮〜る壁になるためにだな〜」

ゼロ「おお、宇宙にきらめくエメラルド、地球に迫る最期の時を防ぐために、立ち上がって燃えるのが、師匠から受け継いだ俺の使命、俺の願いなんだ。ドクターには喜んで力を貸すぜ」

ケイP『大体、ドゴラならともかくってどういうことだよ、マスター。あんたのドゴラへの愛はその程度なのか』

ダン「何だかメンバーが増えて、グダグダだな」

弥生「ええ、みんなが好き勝手騒ぐものだから、私が口を挟む余地がありません。せっかくヒロインとして注目が当たると喜んでいたのに」

レイト「本当に一言でも喋らないと、存在感がなくなりそうで。ゼロさんの憑代が僕だって、みんな忘れているかも」

NOVA「そう、それだ。レイトさん、あんた、この状況を収拾するために良いことを言った。みんな、よく聞け。このケイPをメガネンジャーに出演させる一番の目的は、憑代として使うためなんだ。我々が次に仲間にスカウトする相手の名前は、ロイミュードのブレン。仮面ライダードライブに登場した敵の一人のメガネキャラだ。彼こそがメガネグリーンに相応しい人材であることは間違いないのだが、いかんせん、彼の肉体は消滅していて、現在、バイラルコア003の残留思念がどこかをフワフワ浮遊しながら、いつか仮面ライダーブレンとなって復活するのを待ち望んでいるわけだ。しかし、公式は現在、彼を復活させる様子がない。つまり、我々が先にブレンを復活させ、メガネグリーンとしてスカウトしようという計画なのだ。そのためには、憑代となるアンドロイドボディが必要。そこでケイP、ドゴランアーマーに白羽の矢が当たったのだ。ケイP、お前は仮面ライダーブレン、改めメガネグリーンの憑代として頑張ってもらう。いいな」

ケイP『お、オラがブレンに乗っ取られてしまうのかよ。そ、そんなの聞いてねえ』

NOVA「お前、最初に『メガネンジャーに登場できるなら何だってする』って言ったよな。大丈夫、レイトさんだって、ゼロの憑代として元気にやっている。お前だって、ブレンの憑依する素体として普通にやっていけるはずだ」

レイト「いや、僕は普通にやっていけているとは思わないんですが。いえ、別にゼロさんと一緒なのが嫌だってわけじゃないんですけどね。ただ、そのために仕事に差し障りが出たりもするんで、せめて超過勤務手当でもいただければなあ、と思ったりもして」

ゼロ「何、言ってるんだ。ヒーローってのは無償奉仕ってのが当然だろう?」

ダン「いや、それじゃ地球では生きて行けんぞ、ゼロよ。お前は短期間しか地球に在住したことがないから分かっていないのかもしれんが、地球ではヒーローだろうと金がなくては生きていけんのだ。かの宇宙刑事ギャバンなど地球での金銭感覚が身についていないために、後輩のシャリバンに金の無心などをして、威厳をなくしていたと聞くぞ。郷に入れば郷に従え。地球在住のウルトラ族は基本、何らかの防衛組織に所属して、働きに応じた高給をもらって、その金で世話になった先輩戦士にバーベキューでも奢るのがかつての嗜みだったわけだ。ヒーローであろうと、資本主義のルールからは逃れられん。だからこそ、かつて私に似た天王路という男は、職業ライダーという思想にこだわったのだろうな」

NOVA「はいはい、ヒーローと資本主義の話はリアルっぽくていいけど、夢が壊れるし、何よりもここは妄想時空だから。給料が欲しければ、財団Bと掛け合ったり、東映さんや円谷プロから出演料をせしめること。で、ケイPについては、かっぱえびせん一月分でどうだ?」

ケイP『そ、それは素体でも何でもやらせていただきます。早速、ブレンのバイラルコアをゲットしに行くぜ。でも、同じ素体ならチェイスハート様の方が良かったなあ。どうしてブレンなんだよ』

翔花「そりゃ、チェイスハート様はメガネをかけていないからじゃないの」

NOVA「というわけで、ブレン召喚用のメガネとハンカチを用意して、今からドライブの世界に行くぞ!」

(完。本当はブレン参入まで書きたかったけど、話が長引いたので、ここまで。次回は、幻の仮面ライダーブレンを書く予定)
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