White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ゲンブVS翔花NOVA(後編)

前書きコント


翔花「みんなのアイドル、ショーたんだよ」

ゲンブ『うむ。世界の守護者ガメたんだ』

翔花「二人合わせて……」

ゲンブ『どうして合わせねばならんのだ? このゲンブ、そなたの営業活動に付き合ういわれはござらん。我なら有名な名前ゆえ、ゲンブで検索すれば、シンカリオンメガテンけものフレンズなどにも登場しているし、画像検索で萌えキャラにだって派生可能。玄武と漢字表記すればまた違った我の姿が検索できる上、ガメラでもいろいろと大人気だ。それに比べて、そなたはどうだ、粉杉どの?』

翔花「うう、亀おじさんの意地悪(涙目)。翔花で検索すれば、まず中華料理のお店に行き当たるもん。次に、世界一の美少年とか、櫻井翔とか、レオパレスのマンションとか関係ないものばかり。ショーカで検索すれば、ショーカライザーって何だかヒーローっぽい名前に出くわすけれど、その実は最高級鋳物用加炭材とかで、要は炭素の塊。これじゃドゴラちゃんの餌になっちゃう。インドの王様や有名人の名前にもショーカって名前は時々見られ、他にもネタとして面白いのはちらほら見かけるけど、これぞ私、粉杉翔花そのものってのには出くわさない」

ゲンブ『粉杉翔花、で検索してはどうなのだ?』

翔花「へっ?」

ゲンブ『フルネームで検索してみれば、と言っておる』

翔花「ん〜と、おお、NOVAちゃんのブログがいっぱい。画像検索したら、たさ様の描いた、ここでは未発表のイラストに溢れている。あと、ブログのタイトル一時変更した影響で、私の名前が結構見られるようになってるよ。これ、営業戦略がそれなりに当たっているってこと?」

ゲンブ『どれだけの人間が、粉杉翔花で検索するかは未知数だが、少なくともそなたのフルネームがオリジナリティ溢れる、そなただけの特別な名前である事実は変わるまい。そのことは誇りに思うのだな。後は、今後も地道な営業あるのみ。千里の道も一歩から、の精神で、諦めることなく精進するが良かろう』

翔花「うん、ありがとう、亀おじさん。勇気が湧いてきたよ。お返しにジェネラル・バックラーで検索してみるね。あ、これもNOVAちゃんのブログがトップで出た。他は、盾ばかりで、それとスワッシュバックラーって軽戦士の職業とか、この辺はNOVAちゃんが詳しそうだけど。やるわね、NOVAちゃん、ジェネラル・バックラー、略してゲンブ(GenBu)って発想は、オリジナルっぽいわよ。こういうのって、登録商標取れないかしら」

ゲンブ『新星どのは、そういうネーミングで儲けようとは考えておるまい。「名前のオリジナリティは大事だし、ラーリオスのネーミングはいまだにオリジナリティある素晴らしいものだと原案者を称えるものだが、迂闊に触れると過去の噂や悪評も掘り下げることになるから困ったものだ。そんなことよりも大切なのは、話の中身だろう。読んで面白ければそれで良し。つまらなければ、まあ自分に出来る限りの努力で少しでも面白くできるよう精進したいところだな。とは言え、ラーリオスはもう終わったし、原案者とはそれ以上関わる理由は俺の方にはほぼない。縁をすっぱり断ち切るのは冷たいとも思うが、向こうのドジでこっちのストレスが溜まるのは辛い時もあるからな。腐れ縁結構、ただし周りには迷惑かけるな。うちの花粉症ガールにも一切の関わりを持たせる気はねえ。彼との共同企画はもうこりごりだ」と考えているでござろう』

翔花「亀おじさん、結構、辛辣すぎ」

ゲンブ『我は盾の名を持つ守護騎士だからな。新星殿の創作作品を、不埒な輩から守り、安心して楽しい創作活動に励んでもらうのも我が使命と心得る。未熟者はしっかり鍛えてやるから、覚悟を決めるがいい。精進の想いなくば立ち去れい。覚悟も定まらず、成長もせぬまま、なおもグダグダ言うなら斬り捨てる。これぞ我が士道』

翔花「おお、ここまで言い切るとは、惚れちゃいそう。NOVAちゃんやたさ様の次に、翔花の好きな人リストに登録してもいいよ」

ゲンブ『だったら、ファンクラブ会員ナンバー4番ということで。3番はアリナお嬢さまがすでに先約済みなものでな。コンパーニュの塔で対面する日を楽しみに待っておられたぞ』

翔花「うん、だったら私たちのバトルを早く終わらせないとね」

ゲンブ『ああ、殺し合いではなく、さわやかな試合、不毛ならぬ果たし合いで決着をつけようぞ』

翔花再臨


ゲンブ『新星殿が姿を消して、どれほどの時間が流れたか。この青いメガネ、預かったはいいものの、どうすべきか。壊れたピンクのネコ耳ボールはラビットタンクの中に放り込んでおいたが、奴を粉杉殿の形見としてアリナお嬢さまの元に報告に戻るがいいか。それとも新星殿の言葉を信じ、ただ待つのがいいか。待つのは得意とはいえ、こうも状況が予測困難だとな。ムッ? メガネが熱を帯びて? うおっ、勝手に我が手を離れ、宙に舞い上がるとは、一体何が起こっておる?』


ブルーアイズ・ダミーが神秘的な光を放ち、そこに緑色の粒子が絡みつくように姿形を形成し、一人の少女の姿が浮かび上がった。


ショーカ「空の力を想いに変えて、灯せ平和の青信号。花粉SHOWガール、ショーカ・ブルー・スタンド、ここに見参。スギ花粉の力で涙目浄化OKね」

ゲンブ『こ、粉杉殿! 衣装は変わったが、ヒラヒラドレスが何やら戦場には場違いで痛々しくもあるが、粉杉殿で間違いはござらんな! 夢ではあるまいな!? 新星殿は本当のことを仰っていたのだな!』

ショーカ「うん、ゲンブさん。心配かけてゴメンなさい。翔花がもっと意地を張らずに素直に降伏していれば、ゲンさんに迷惑をかけなくて済んだのにね。私、まだまだ未熟だった。熱くなったら、自分でも止められなくて。NOVAちゃんにたっぷりお説教されちゃったの。『俺の好きなガメラと戦って欲しくなかった』って」

ゲンブ『よいよい。少女が未熟なのは当然ではないか。熟女ではないのでな。未熟なら学べばいい。大きく育てばいい。未熟は決して否定語ではござらん。未来に必ず熟すべし、という可能性を秘めた言葉なのだ。それゆえ、我ら大人がしっかり守らねばならん。そなたが生きていて良かった。散ってしまっては、育つこともできんのでな』

ショーカ「うん、やっぱり亀おじさん、優しい人、そして怪獣だね。NOVAちゃんの言ってた通りだ。どうして、素直にそれが分からなかったんだろう。真実を見通すブルーアイズがなかったからかな。だけど、NOVAちゃんが私の誕生日のために作ってくれた、もう一つのブルーアイズ。亀おじさんがしっかり守ってくれたんだよね」

ゲンブ『守るというほどのことはしておらん。ただ、預かり持っていただけだ』

ショーカ「それで十分だよ。だから私はここに戻って来れた。ゲンブさんが私の帰還を願ってくれたおかげなんだから」

ゲンブ『新星殿は一緒ではないのか? てっきり一緒だとばかり』

ショーカ「NOVAちゃんは忙しいんだって。だから、後はお前一人でやれって。だけど、NOVAちゃんの心と想いは私の中にいつでも宿っている。だって、NOVAちゃんの作ってくれたブルーアイズが一緒だから。そして、NOVAちゃんの愛するものを私も愛せるようになったから。ジェネラル・バックラーさん、お願いです。翔花と戦ってください。翔花の本当の力を示せるように。明日への可能性をゲンブさんにも見てもらえるように」

ゲンブ『明日への可能性、か。新星殿は我の想いをも汲んでくれたのだな。良かろう! 殺し合いではなく、結果を残す果たし合い、今一度、心行くまで楽しむとしよう! その代わり、我の降伏勧告には従ってもらうぞ!』

ショーカ「そんなことにはならない。NOVAちゃんの想いと一つになった新生翔花は決して負けない無敵なんだから!」

空我の力、変幻自在の舞


NOVA(見せるんだ、翔花。二つの心が一つになったときに、生まれる無限の力を!)

翔花「新しいブルーアイズから、NOVAちゃんの想いが溢れてくる。そう、私はNOVAちゃんを見るんじゃない。NOVAちゃんと同じ物を見て、感じ、そして愛するの。だから私はNOVAちゃんその人の想いを継承できる!」

ゲンブ『おお、粉杉殿の赤い瞳が、青いメガネの光と一つになって紫色に! これは一体?』

翔花「そう、これは今までのブルー・スタンドじゃない。その名も翔花シャイニング・パープルNOVA。略して翔花SPNOVA。名乗りの文句はまた今度考えるとして。SPはスーパーの意味でもある。それにNOVAちゃんの想いに応じて何でもできる。だって、スペシャルやしな。だけど、簡単に発動できない究極奥義。こんなサービスパワー滅多に見せないんだからね。書く方も、考える方も本当に疲れるんだから。気力MAX、準備も気合も大充填しないと使えない。そして、ガメラと対峙する今がその時ってことで」

ゲンブ『それが真の最強形態ということか。我と戦うにおいて、その姿を披露するとは光栄だ。そなたの本気、見せてもらおうか』

翔花NOVA「望むところよ。来たれ、英霊たち。我が心一つにして、空をつかむ。選びし力は、空我。平成ライダー第1号にして、White NOVAのホビー館の歴史を始めることになった伝説の作品にして、世界の破壊者ディケイドのパートナー。五代さん、小野寺さん、お二人の力お借りします。今、空っぽの星の時代をゼロから始めよう。今年は平成30年、まだ決まっていない新元号ゼロ年に当たるこの年に、伝説を塗り替えてみせる!」

マイティー翔花「まずは赤の力から。行くわよ、ジェネラル・バックラー」

ゲンブ『来い、受けて立つ!』

マイティー翔花「しっかり助走して、トオッ! 炎の力で赤く燃えるマイティー翔花キーーック!」

ゲンブ『ふん! そんな単純な跳び蹴りぐらいで、この我が怯むか! Gバックラーで軽く受け止めてやるわ!』

マイティー翔花「盾を蹴って、その反動でもう一度、宙に舞って超変身!」

ゲンブ『何? 色が変わった?』

ドラゴン翔花「青の力は水を宿し、素早く動くこと中国武術のドラゴンの如し!」

ゲンブ『青いドラゴン? もしやセイリュウか? いや、彼奴は今、ここにはいない。あの裏切り者めはコンパーニュの塔より姿を消した。今は戦いに集中せねば』

ドラゴン翔花「花粉症バスター!」

ゲンブ『何、いきなり飛び道具? うおっ、目眩ましか。不覚』

ドラゴン翔花「空我の力を借りてはいても、翔花の元の技が使えないわけじゃない。そして、チグリス・ドラゴンロッド生成!」

ゲンブ『小賢しい! ムッ、どこに消えた!?』

ドラゴン翔花「足元よ。長柄のロッドによる足払いを喰らいなさい!」

ゲンブ『うおっ、バランスが! このままでは転倒してしまう! だが、この我をただの亀と思うな! ウォォォォォ!』

ドラゴン翔花「足を引っ込めて、ジェット噴射で飛んだ? さすがガメラの眷属ね。空中戦にも対応しているなんて」

ゲンブ『ガハハ、空我とやらがどれほどの力を宿しているかは知らぬが、空中戦なら我もギャオスと渡り合った怪獣。基本は飛べないセイリュウと違い、陸海空宇宙どこでも戦場を選ばないのが我の長所よ。さあ、今度は我の反撃だ。空から連続火球でも見舞ってやるとするかの!』

ドラゴン翔花「空我の力を知らないのが仇になったようね。ゴウラムを召喚すれば、空中戦だってできないことはないけれど、空の相手にはあの手がある。超変身!」

ゲンブ『くらえ……って、また色が変わった!?』

ペガサス翔花「飛んだなら、落としてみせよう、ペガサスボウガン(字余り)。風の力で狙いすましたこの一撃、決してかわせはしない!」

ゲンブ『かわす必要などあらぬわ! ギャオスの超音波メスとの撃ち合いをも制したプラズマ火球で、そんなか細いボウガンの矢など正面から向かい撃ってくれよう!』

ペガサス翔花「チグリスペガサスボウガン発射! すかさず超変身!」


DOGAAAAAAAAAAANNNNNN!


ゲンブ『グボーーーッ! 火球を貫いてなお、このダメージとは何たる威力! ペガサスボウガン恐るべし。この我ともあろうものが撃墜されてしもうたわ。しかし、空我とて無事では済むまい。粉杉殿、そろそろ降伏されては……ハッ!?』


爆炎の中から、ゆっくり歩み出る紫アーマーの影。


タイタン翔花「大地の力を秘めしタイタンアーマーに火球は効かない。チグリスタイタンソード! 接近戦で片を付ける!」

ゲンブ『空我! 一体いくつの姿を持っておるというのか! 劇場映画ばかり目を向けておったが、よもや仮面ライダーごときにこのような恐るべき戦士がいたとは!』

タイタン翔花「ゲンブさん、今の言葉は聞き捨てならない。仮面ライダーごとき? あなたが姿を消した1999年。クウガは翌年2000年に蘇りし伝説のヒーローなの。歴代の仮面ライダーの伝統を廃し、新たな世紀の幕開けを飾る時代を0から始めたヒーロー。それより今年で18年。放送回数は以降の平成ライダーだけでも単純計算50×18で900回を越えようとしている。1話30分で計算して約450時間。それだけの長時間の劇場映画を作るなら、1本2時間でも200本以上の作品を必要とする。時間計算なら、あの怪獣王の映画ですら、平成ライダーの歴史には到底及ばないのよ。おまけに次作のアギト以降は毎年必ず1本、電王以降は複数本の劇場映画が制作されるようになった。大怪獣ガメラ、あなたはTVのヒーローをバカにしたかもしれないけど、そんなことをNOVAちゃんの前で口にしたら最後、あなたの居場所はこの世界から抹消されても不思議じゃない。それだけの禁句をあなたは口にしてしまったの。悪いことは言わない。『仮面ライダーごとき』というさっきの言葉を取り消しなさい! 今なら、ただの失言だったということで間に合うから!」

ゲンブ『粉杉殿、いや新星殿かもしれんが、調子に乗るでないぞ! このゲンブ、たかだか小娘と人間の魔法使い風情に、ここまでの屈辱を味わったことはないわ! 我に失言を取り消させたくば、力で示してみよ! 接近戦なら望むところよ!』

タイタン翔花「優しくはあるけれど傲慢なのね。だから渋谷の大惨事を引き起こす」

ゲンブ『言うな! 我のトラウマをえぐるとは、言葉が過ぎるぞ! ブレードウィップ、その身に受けて後悔するがいい!』


BISHHHHaaaaaaaaaa!

Zugaaaaaa!

Gwaaaaan!


ゲンブ『バ、バカな! さっきから何度も蛇腹剣の斬撃がヒットしているのに、臆すことなくズンズン歩んで来るとは! タイタンアーマー、この我のナチュラルアーマーに匹敵する装甲だとでも言うのか!? 相手は非力な小娘なのだぞ!』

タイタン翔花「残念ながら、旧世紀から新時代へうまく脱皮できなかったあなたじゃ、新世紀の進化するヒーローには勝てない。今からそれを証明してあげる」

ゲンブ『大剣を振るうか。だが、そんなもの、Gバックラーで防ぎ止めて……なっ、貫通しただと!?』

タイタン翔花「さっき、私のマイティーキックを受け止めたとき、その盾には亀裂が入っていたの。そのことに気付かなかったのは、あなたが盾の硬さを過信しすぎていたから。どんなに固い装甲も、同じ箇所に何度か打撃を受けていては、脆くなるもの。ましてや、ここは灼熱の地、決して金属に優しい環境じゃない。そこに炎のマイティーキックを受けては、亀裂が入っても不思議じゃない。その割れかけた箇所を、タイタンソードが貫いて……その後は」

ゲンブ『そんな、我を象徴する盾が砕け散る! これが空我の力! 世紀を乗り越え、新たな歴史を紡ぎ始めた力! 我の時代は終わった』

成長する力、そして未来


アメイジング翔花「空我の力は、まだまだこんなものじゃない。次、行くわよ」
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ゲンブ『ま、まだ来ると言うのか!?』

アメイジング翔花「あなたが先程の言葉をまだ取り消していないからね。その身にくらいなさい、黒と金の力、アメイジングマイティーキック!」

ゲンブ『ガハッ! ナチュラルアーマーで防ぎ止めても、この威力! 分かった、仮面ライダーを見下した発言は謝罪する。等身大の人間が変身した戦士が、これほどの破壊力を備えるとは思いもよらなかったのだ。怪獣の力を宿したがゆえの思い上がり、痛烈に反省する。そなたの父上にも謝る!』

アルティメット翔花「足りないわ。あなたは渋谷で大勢の命を奪った。その罪をここで断罪しなければならない。イリスを倒しただけでは、その罪は消えないんだから。同じ劫火をその身に味わうのよ!」
S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダークウガ アルティメットフォーム

ゲンブ『ご、劫火だと!?』

アルティメット翔花「究極の闇の力。チグリス花粉翔破パイロキネシス!」

ゲンブ『その姿。力に溺れて闇に堕したか! 行かん、我が止めてみせる! 炎など、我には効かん! 正気を取り戻すのだ!』

アルティメット翔花「ご心配なく。瞳の色まで闇に染まってないわ。メガネの奥は涙目で充血してるの。あなたを攻撃しなければならない哀しみにね。あなたが生まれ変わるには、過去の罪を清算し、劫火の中から再生する必要があるの。フェニックスのようにね。そうして、新たな時代に、再び劇場のスクリーンであなたの姿が見られることを、あなたを愛するみんなが望んでいるの。そのために、古き時代に凝り固まったあなたの肉体は地獄の劫火で焼かれなければならない」

ゲンブ『! その言葉。かつてアリナお嬢さまが我に言い渡した予言と同じ言葉。そなた、もしや……ぐわっ、炎に強いはずの我が肉体がよもや焼ける日が来ようとは思わなかった。一体、この炎はどういう!?』

アルティメット翔花「体内発火。外からの炎ではなく、細胞内のミトコンドリアに発火作用を促す電磁波を伝達し、体じゅうの細胞の自焼作用を引き起こす。一度発動したら同種の反作用効果を生み出せない限り、食い止める術はない」

ゲンブ『そんな訳の分からない理屈で、我が滅びるというのか!?』

アルティメット翔花「あなたは滅びない。私もNOVAちゃんも、そんなことは望んでいないのだから。ただ一時の夢を見るだけ。罪がことごとく清算され、世紀を超えて、新たな時代に転生するまでの短く充実した夢をね」

ゲンブ『夢? 悪夢ではなく、未来への希望ある夢だというのか!』

アルティメット翔花「お休みなさい、ゲンブ。ジェネラル・バックラーさん、1999年の古きガメラよ。本当は、この後、ライジングアルティメット、さらにスーパーライジングアルティメットまであるのだけど、空我本来の姿ではなく、後付け設定なので、名前を挙げるだけに留めておくわ。それに、私とNOVAちゃんの今一番好きなクウガはそういう強いクウガじゃない。最後の変身はこれよ」

ゲンブ『し、白いクウガ? 弱くなっただと?』

グローイング翔花「白の力、White NOVAを象徴する色。弱いんじゃない、これが原点なの。全ての光線は混じり合うと白になる。未熟な色。だけど、ゲンさん、あなたが言ったじゃない。『未熟は否定じゃない。未来に必ず熟すべし』って。もちろん、成長を重ねればってことだけど。NOVAちゃんも、私も、未来に向かって成長する気持ちに溢れているわ。永遠の白は、永遠の成長を意味する。時に違う色に染まることはあっても、最後はやはり白なの。そして濁ることなき浄化された綺麗な魂で、輪廻転生を果たし、新たな白となる。幸せな人生は白に始まり、白に終わる。だから、人はいくつになっても成長を諦めないことが望ましい。成長を捨てて濁りきった魂は闇となって、生まれ変わることなく悪霊に堕ちる。そういう哀しき魂を浄化して、元の輪廻の輪に戻してあげるのが花粉症ガールの使命。今の私にはそれが分かる。私も炎に焼かれたから」

ゲンブ『我の魂も白に戻れるであろうか。罪にまみれたこの身で』

翔花NOVA「やっぱり、忘れていた、あるいは気付かなかったのね。あなたは一度、生まれ変わっているのよ。世紀を越えて。今、見せてあげる」

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ゲンブ『こ、これは!?』

翔花NOVA「平成仮面ライダーを見下していたあなたは、この映画の存在を心の中で封印していたのじゃないかしら。そう、数々の平成ライダーを製作してきた巨匠Tドラゴンの生み出せし伝説のジュブナイル映画なの。2006年の話よ。世紀末のガメラ3の後、あなたの魂の一部はトトと名付けられ、少年の友となって、幼い姿ながら悪の怪獣ジーダスと懸命に戦った。NOVAちゃんはこの映画も見て、過酷な運命から生まれ変わったガメラ平成ライダーの流れを受けて、新たな戦いを始めたと喜び、続きの話を期待した。だけど、続編は作られることなく、今に至る。劇場映画のガメラは深い眠りについたまま、間もなく平成は終わろうとしている。みんなの記憶では、平成ガメラ3部作が語られることは多く、トトの物語はどこか遠くに忘れ去られ、一部の者のみが知るだけとなった」

ゲンブ『トトが我の未来のあるべき姿だというのか』

翔花NOVA「今となっては、それも過去よ。だから、ゲンさん、未来はまた、あなたが紡ぐの。私たち花粉症ガールだけじゃなく、あなただって未来に向かって、まだまだ成長していってリフレッシュしてもらいたいの。子供たちの期待や応援の声に応えるのが、 昔からガメラってものでしょう?」

ゲンブ『なるほど。粉杉殿、いや新星殿。我に老いさらばえることなく、新時代の準備を始めよ、と言うのだな。そなたの放った炎は、濁りきった鬱屈を祓い清めるための浄化と癒しの炎。ようやく合点が行ったわ。ガハハ、このゲンブ、久しぶりにこれほど痛快な気分になれたわい。歓迎するぞ、コンパーニュの塔に。粉杉殿、そなたはまこと、うちのアリナお嬢さまが見込んだ通りのお方。未来の可能性の使徒やもしれぬな』

翔花「よかった、ゲンさん。分かってくれて。私はもう疲れたわ。限界まで頑張ったんだからZZZ」

ゲンブ『い、いかん。ここで変身を解いては、身を炎に包まれる。すぐにラビットタンクに収容するからな。新星、いやWhite NOVA殿、聞いているかどうか分からんが、きっと何処かの地よりこちらの様子を伺っているのであろう。そなたの娘御は確かに預かった。無事にコンパーニュの塔にお連れするゆえ、そなたは安心して、ご自分の為すべき仕事に戻られるが良かろう。では、またいずれ』

(完)