Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

質問力

翔花「ねえねえ、NOVAちゃん。質問していい?」

NOVA「何だ、翔花。つまらない質問なら、お断りだぞ。俺は仕事から帰って眠い。仕事でもないのに、必要以上の質問にわずらわされるのは真っ平ごめんだ。そのことをわきまえない愚か者は、他人の時間の浪費を何とも思わない時間泥棒だとまで考える」

翔花「うう、そんな風に釘を刺されると、質問する気をなくすよ。もういいわ」

NOVA「何だ、この程度で引っ込めるような質問なのか。大した質問じゃなかったんだな。念のため聞いておくが、どんな質問をしようとしていた? ロードスのことや、カーラのことなら、歓迎したいが、それについて語り出すとすぐに終わりそうにないので、今夜は勘弁してくれ。さすがに眠い」

翔花「じゃあ、簡単に聞くけど、NOVAちゃんにとって、どんな質問がいい質問で、どんな質問がつまらない質問なの? ある程度、その基準が分かれば、つまらない質問を繰り返してNOVAちゃんがイライラすることもなくなるんじゃないかな?」

NOVA「翔花、それはナイスな質問だ。偉い」

翔花「え、どういうこと? 私はただ、自分が質問しやすい状況を作りたくて、聞いただけなんだけど」

NOVA「だけど、その質問にここで答えれば、俺にとってもメリットになる。俺のブログを読んで、何がいい質問で、何がつまらない質問か読者の人に通じれば、少なくともむやみやたらに質問して来るケースは減ると思うぜ。まともな読解力と常識さえ持ち合わせていればな。そうでない人間の質問なら相手しなければいいだけだし。そう、翔花の今の質問は、俺にとってもプラスになる質問なんだ。無駄な質問じゃない」

翔花「ああ、自分だけでなく、相手の得になる質問ならいいってことね。これがWinWinってこと?」

NOVA「そうだ。俺は、自分の教え子に質問を推奨している。教え子が勉強内容について、きちんと理解してくれて、成績を上げてくれるなら、それは教えている俺のメリットにもなるからな。生徒の成績を上げるのが俺の責任である以上は、その目的を達成するために生徒が積極的にアプローチしてくることは、お互いにプラスになる。互いの利害関係や目的が一致している場合、その目標を達成するための質問は、生徒が積極的に学習に臨んでいる証でもあるため、拒む理由はない。だから、学習に関係のある質問であれば、どんな基礎的な、常識的なことでも、俺は馬鹿にするつもりはない。『先生、4X7って何でした?』と中2の子が聞いてきたとする。まあ、九九をド忘れしたんだろうさ。たまに、24とか、27とか、勘違いするケースもあるな」

翔花「NOVAちゃん、九九って何?」

NOVA「……花粉症ガールはそんなことも知らんのか」

常識は人によって違う


翔花「ああ、NOVAちゃん、私のことを馬鹿にした。『そんなことも知らんのか』ってひどいよ、傷ついた(涙目)」

NOVA「ああ、済まんな。悪かった。いや、馬鹿にしたというより、驚いたんだ。九九の一部、特に7の段をド忘れする子は時々いるが、九九そのものを知らない生徒は今までいなかったからな。だが、確かにお前が九九を知らない理由は分かる。生まれてまだ一年にも満たないし、学校に通ったこともない。お前が特別な存在だってことをつい忘れて、何となく教え子の中学生を相手にしている気持ちだったが、例えばアメリカ人は九九を習わない。掛け算表みたいなものがあって、その表の各列と各行の交差しているところを素早く読み取る練習をするとか、まあ、州によって違うとかあるみたいだが、とにかく文化や風習が違えば、常識も変わって来る。花粉症ガールが九九を知らないことは驚くべきことでもないし、まあ、日本の学校に通うことにでもなれば色々ハンデを抱えることにもなるが、その辺、どうすればいいんだろうな」

翔花「私、学校に通わないとダメ?」

NOVA「お前が日本に住む人間ならな。だけど、お前は精霊だから、戸籍もないし、人権もない。日本人としての権利もないが、義務もない。犬や猫が学校に通わなくてもいいのと同様に、花粉症ガールも学校に通わなくていい。これが道理だと思う」

翔花「だけど、私、NOVAちゃんの娘、でいいのよね」

NOVA「ああ、戸籍にはないが、お前は俺の魂の娘だ。普通に話すこともできるし、日本語を読むことだってできる。国語はできるんだよな。理科とか社会はどうなんだ?」

翔花「理科とか社会って何?」

NOVA「教科の名前も知らないってか。社会はあれだ。地理とか歴史とか公民とか」

翔花「あ、歴史なら知ってる。NOVAちゃんがよく使うから」

NOVA「ああ、そうか。お前は俺がブログに書いたことなら、理解するのか。つまり、俺が学校の教科の話をいっぱいブログに書けば、勝手に覚えてくれる、と。うーん、そりゃ大変だなあ。まだ、ケイPの方が、秀の魂を引き継いでいる分、教科知識は上かもしれん。おい、ケイP、起きてるか?」

ケイP(ネコ耳モード)『けぴっ?』

NOVA「起こしてすまん。お前、九九は言えるか?」

ケイP『マスター、バカにしているのですか? このK・ピエール・プルナレフ、ネコ耳とは言え、その華麗なる九九さばきはちっとも衰えていないであります。それ、インイチガイチ、インニガニ……』

NOVA「7X4は?」

ケイP『28』

NOVA「OK。九九はもう十分だ。一味散々……」

ケイP『北条氏の滅亡。1333年、鎌倉幕府が滅び、その後は建武の新政、そして足利尊氏室町幕府を開いた、であります』

NOVA「ああ、小学校の歴史もバッチリみたいだな。厳密には、京都の室町に幕府を移したのは孫の義満の時代だから、『室町幕府』と言っちゃうのは語弊があるのだが、他に一般的な呼称もないし、十分だと思うぞ。じゃあ、銀閣を作った将軍は?」

ケイP『それは確か……8代将軍、徳川吉宗

NOVA「ケアレスミスだ。8代将軍は合ってる。名前はそっちじゃないだろ?」

ケイP『ああ、ついうっかり言い間違えた。室町時代だから、当然、足利義政の方に決まっている。こんなミスをするなど、このK・ピエール以下略、一生の不覚ゆえ死んで……』

NOVA「第3条」

ケイP『ケイPは自己を守らなければならない。そうでした。死んでは翔花ママを助ける使命が果たせません。こんなところで死んでいる場合ではありません。一生の不覚は登録辞書より抹消します』

NOVA「いや、ギャグネタとして面白い芸だから、抹消する必要はないぞ。『一生の不覚。なれど、死んで花実が咲くものか』とポジティブセリフに置き換えておけ」

ケイP『了解、マスター。建設的な言葉をご教示いただきありがとうございます。「死んで花実が咲くものか、死んで花実が咲くものか、死んで花実が咲くものか」よし、3回言った。これでバッチリ覚えたであります』

翔花「ちっとも話について行けないよ(涙目) NOVAちゃんとKPちゃん、いつの間にそんなに仲良くなってるの。私、ハブられてる?」

NOVA「それは違うぞ、翔花。俺とケイPが仲良く振舞っているのは魂がつながっているからだが、それはお前も同じだ。そして、俺はケイPがどんな奴か知ろうとしたし、ドゴラの際限ない吸収力や好奇心、そして俺の13歳の時の知能などを宿していることに気づいた。あとは規範意識や社交のコツをコンピューターにプログラムするように音声入力すれば、まあ、何とかなったわけだが」

翔花「いつの間にそんなことをしたの?」

NOVA「もちろん、お前が寝ているとき、そして、ここのブログ記事を書いていないとき、仕事が済んだ後でコツコツとな。ケイPの学習能力の高さは周知の事実だし、後は学んだ知識がおかしな暴走をしないように知識を抑える封印処置だけをKカプセルにセットすれば完璧。まあ、人間を相手にするよりは、特性さえつかんでしまえば、よほど楽だったわけだ。何だかんだ言って、こいつは俺のことをマスターとして、従順に振る舞ってくれるからな」

翔花「だったら、私の代わりにKPちゃんをアシスタントモンスター、略してアシモンにするつもりなの?」

NOVA「アシモン! 何だかアシモフとか、それを元ネタにしたロボット犬*1みたいで心惹かれるものがあるが、そいつはダメだ。ケイPにも克服しがたい欠点というものがあって、こいつの知識は俺譲りだし、これからも学び続けるだろうが、本質として融通が利かない。教わったことを教わったままにしか使えず、応用が利かないんだ。例えば、今のアシモン。お前はとっさにアシスタントモンスターという造語を作って、言いやすいように省略して、俺のツボをかすめた単語を創造したよな。ケイPにはそんな機転は期待できない。新しく生まれた言葉を登録することはできるが。おい、ケイP、お前のアイデンティティーを表す言葉を翔花ママが創ってくれたぞ。お前は俺じゃなくて、翔花のアシスタントモンスター、アシモンだ。ただのペットから昇格決定」

ケイP『アシモン。翔花ママが創ってくれた、ぼくの新しい称号。プルプル。ペット、改めアシモン。うん、気に入った。翔花ママ、ありがとう、大好きだよ』

翔花「KPちゃん、うん、こちらこそ。私、そんなに大したこと言ってないし、ほんの思い付きで言った言葉でそんなに感謝してくれるなんて、私こそ照れちゃうよ。うん、KPちゃんは翔花のアシモン、これからもよろしくね」

ケイP『こちらこそ、であります。プルプル。翔花ママをサポートするのはマスターNOVAから託された使命であり、そして、ぼくがやりたいこと。だから、できる限りの力でやり遂げてみせるよ。こういうのが人間性ってものでしょ、マスター?』

NOVA「ああ、ポジティブな方の人間性だな。人間性にはネガティブな物もあるが、そちらは無理に吸収しなくていい。食べても不味いからな。たまに甘美そうに見える毒もあるが、お前は毒は嫌いだろう?」

ケイP『プルプル、ハチ毒は相変わらず苦手であります。それだけは勘弁』

NOVA「ああ、いい子にしていれば、お前にハチ毒の刑はしたりしないさ。俺は信賞必罰を旨とする男だが、理不尽な脅しで相手を縛ることを是としない男でもあるからな。将来の危険を見越した教育として脅すぐらいだ。ハチ毒以外にも世の中に毒はいっぱいある。毒と食べ物の見分けがお前に付けられるようになればいいんだが、それには俺や翔花のアドバイスを聞くことだ。少なくとも、お前よりは融通が利くし、防衛本能も備わっている、と信じる。ただ、俺たちが気付かずに、お前の方が先に気付く危険もあるはずだから、その時には助けてくれ。全ては役割分担、持ちつ持たれつってわけだ。お前とはWinWinでやって行けると期待しているからな」

ケイP『了解であります。そろそろ、ぼくの出番も終わったみたいだから、スリープモードに入るね。一度に大量の情報を吸収すると、眠くなるのも人間性なり。ZZZ』

翔花「NOVAちゃん、凄い。こんなにKPちゃんを飼い慣らしてるなんて」

NOVA「当たり前だ。俺を誰だと思っている? 魔術師云々とは別に、教育者として30年近く歩み続けた男だぜ。相手の特性を読み解くことさえできれば、最良の教育プログラムを考案し、実践できるぐらい技量は磨いてきたんだ。まあ、ケイPは、過去の俺の分身みたいな要素もあるし、元々学習能力は優れていたからな。お前のアシモンとして教育することは十分可能だったわけだ。人間相手の方がよほど難しい。人間はケイPほど単純じゃないからな。嘘だってつくし、サボリもする。思春期、反抗期なんて厄介なものまであって、人の話をまともに受け止めない、それでいて人を馬鹿にする底意地の悪さだって備えていて、個性がマチマチだ。俺との相性、最悪な奴もいれば、そりゃストレスだって溜まるってもんだぜ」

太陽と月


翔花「NOVAちゃん、それって愚痴?」

NOVA「ああ、そう聞こえるか? だが、愚痴かどうかはこの後の心構えで決まると思うぞ。『ストレスが溜まる。ああ、もう嫌だ。こんな仕事はやってられねえ。これ以上、面倒なのはゴメンだ』とネガティブオーラを噴出させて、そのうちオシマイダーって叫びかねないのが愚痴だな。至急、プリキュア、特に天使のキュアアンジュさんに昇華してもらう必要がある。だが、俺には花粉症ガールがいるからな。翔花が育てば、昇華だって簡単だ」

翔花「うん、花粉症パワーで涙目昇華OKよ。花粉症バスターいる?」

NOVA「いらねえよ。今の俺はネガティブオーラを噴出してないだろうが。さっきの言葉は愚痴じゃなくて、状況認識って奴だ。そして、その後はこう考える。『ストレスだと? ふん、たかがこれぐらいのストレスで、俺の熱きハートとクールな思考回路はへこたれない。このストレスとしっかり向き合って克服したとき、経験値ががっぽり入り、俺は次の段階にレベルアップできる。ストレスの野郎、来るなら来い。俺の血肉として昇華してみせるわ。このNOVAをなめるなよ』って感じだ。ただし、ソーラーNOVA、すなわち躁状態の時だけどな」

翔花「ルナー状態、鬱な時は?」

NOVA「今は違うが、その時の気分を思い出してみると、こうなる。『チッ、ストレスかよ。嫌な時に来やがるなあ。ええい、今はお前の相手をしている場合じゃない。お前の相手は後で思う存分してやるから、その時は、これでもか、くたばれって勢いで、やられたことの3倍ぐらいは徹底して殲滅してやるから覚悟しておけ。しかし、今は限界が近い! 一気に終わらせる! 後がどうなるか、そんなことは気にせん! うおおおおおおっ』って感じに、暴走モードに入る」

翔花「そ、それって鬱なの? 何か違うような……ええと、パトレン1号さん?」

NOVA「普通の鬱は、『ああ、やる気ねえ。もう、何もする気、起こらねえよ。俺なんて、どうせ何をしてもダメなんだ。このまま、死んじまってもいいと思うんだが、わざわざ死ぬのも面倒くせえしな』って感じに怠惰になるんだろうな。俺は今までそういう意味での怠惰に陥ったことがない。いつでも何かをしていないと気が済まないところがあってな。常にするべきスケジュールをメモにとり、そのメモを見ながら行動内容を確認して、自分で決めたとおりに動かないと気が済まない。もちろん、スケジュール通りに進まないこともあるし、むしろ躁状態の時に大雑把に決めた過剰な分量のスケジュールに、鬱状態の時にうまく予定どおりにこなせずにイライラを募らせることも多い。そんな時に、予定外の作業を強要されたときの気分は最悪だ。俺のスケジュールを邪魔した奴に対しては『死ねよ』と思うこともしばしばだ。口に出しては言わないけどな」

翔花「NOVAちゃん、言ってるよ。口に出して言ってる」

NOVA「相手に向かって直接口に出していないってことだ。とにかく、ルナー状態では、過剰に攻撃的になるわけだ。怠惰になるというより、自分で決めたスケジュール、やりたいこと以外は何も相手したくないって事で、その時は引きこもってブログ書いたり、想像を膨らませたり、外からは怠惰に振る舞っているように見えるってことだ。ネット上では、アクティブに書き込んだりしているように見えるから、気付かれにくいようだけどな。怠惰だから、頭の中の空想を巡らせること以外は何もしたくないのが俺の鬱モードで、それをつまらん用事で脅かすような奴は、金輪際許せない敵と認識しがちになる。その時の社交能力はボロボロなので、あまりややこしいことには関わらないようにしている。下手に関わると、自分も相手も傷つけて破滅的な結果になる可能性が高いからな」

翔花「ええと、今もそうなの?」

NOVA「昔に比べて、だいぶマシになったと思うがな。根本的な内面は変わっていないものの、経験を重ねて如才なく振る舞う術を身に付けたってことだ。自分のペースで行動している限りは問題ないし、塾のようにスケジュール通りの予定に基づいて業務を行うことが前提の職業では、割とストレスが溜まりにくい。もちろん、年度替わりとか変動の激しい時期は乗り越えるのが大変だけどな。こっちがバタバタしている時に、過剰なメール攻勢を仕掛けて来た野郎に対する俺の心象は最悪だ。そんなことは二度とするな、場合によっては怒鳴りつけてやる、と釘を刺しに行きたい衝動にも駆られたが、まあ、破滅的な結果に陥る危険は避けたかったので、いろいろと事前準備は施しておいた」

翔花「もしかして、例の自爆ばかりする人?」

NOVA「その認識で問題ないと思う。最初は4月15日の予定だったけど、天気が良くなかったので22日に延期になった。その時期の翔花絡みの物語は、いろいろと物騒な話題になったり、ケイソンとの和解や、ケイPとの対決などのバトル展開が多かったと思うが、要するに創作関係で攻撃衝動を適度に発散させることで、リアルではトラブルにならないようにメンタルを整えたという裏もあったわけだ。幸い、その時期はルナーモードになることもなく、ソーラーモードの上機嫌で応対することもできた、と思う」

翔花「うん、それで?」

NOVA「それで、とは?」

翔花「会った時の印象はどうだった?」

NOVA「それは語れねえ。一応、彼のプライベート関連は公の場では口に出さないよう相互に約束しているからな。まあ、内面がややこしい俺よりは、裏表のなさそうな感じだった、というぐらい。要するに、掲示板の書き込みやメールでの話と、会った時の彼の本質みたいなものがしっくり当てはまったというか、相変わらず衝動的で何をしでかすか分からないところがあるが、ここまでは言っても大丈夫、といった線引きはできるようになった、と思う。それと、2冊ほど本を献上した」

翔花「どんな本?」

NOVA「一冊は、俺の好きなSF小説のこれだな」

リプレイ (新潮文庫)

NOVA「過去の自分の人生をもう一度やり直すことになった男の奇妙な体験を描いた小説で、まあ、俺としては昔、TRPGのリプレイと同じタイトルに心惹かれたり、何かの雑誌であらすじが出ているのを見て面白そうだと思い、大学時代に読んだ本だ。一度は古本屋に売ったんだが、最近もう一度読みたくなって再購入して、昔と違って自分が主人公の本来の年齢に追いついた時に読んだから、また、違った感慨を得られてな。こういう感覚ってのは、件の男も理解できるだろうとか、若者向けのラノベばかりでなく少しは高尚なSFも読まないと幅が広がらんだろう、と老婆心から提供したわけだ。テーマが割と彼のツボにハマっただろう感はあるが、これはあくまでフィクションで考えて欲しいし、一応、話の最後は過去のやり直しなんてものは一時の夢に過ぎず、これからの現実を生き続けることを肯定するようなオチだ。ただし、主人公以外にも多くのリプレイヤーが増殖するような気配もあって、リプレイ経験者はこれからもいるだろうって匂わせ方。まあ、昔は俺も過去に戻ってやり直せたら、とか、仮面ライダー電王みたいな話に興味津々だったけど、今は自分の現状を肯定しながら、過去は歴史として受け止めるようにしている。ノスタルジーは好きだが、それは懐かしさであって、否定したいわけじゃないからな。過去の自分の延長が今の自分で、その先に未来があるって考えが好きだし、俺の見たいのは過去じゃなくて未来の先なんだ。失敗を乗り越えてこその今の自分だし、リセットして人生やり直しって感覚は、ゲームの中だけで十分だと考えている」

翔花「私は、過去の自分なんて持たない身だから、未来に向かって生きるしかないんだけどね。NOVAちゃんがいなくなったら、いなくなる前に戻りたい、なんて考えたりもするのかな」

NOVA「さあな。俺は、自分がいなくなった後のことなんて、あまり気にしねえ。いなくなる前に、やりたいことをいっぱいやるだけさ。昔は分からなかったこと、できなかったことをいっぱいできているわけだし、後ろ向きじゃなく前向きに生きているからこそ、得られる信頼もあるみたいだしな。この年になって分かったのは、自己肯定感の高い人間だからこそ、人は安心して付き合えるってことじゃないかな」

翔花「うん、そうだね。じゃあ、もう一つの本は?」

NOVA「それはどうやら、アマゾンにはないようなんだ。俺の教育業の心の師、齋藤孝先生の『発想力』って文庫本で、まあ、俺は齋藤先生の著作は結構、持っているから、そのうちの一冊、彼のキャラに合いそうな、かつ俺がもう読み尽くした本を献上したわけだ。一応、齋藤先生のサイトも挙げておくぞ。俺のブログの一部のネタも、アカデミックな方面は齋藤先生のアイデアを活用したものがあるからな。少しぐらい宣伝した方が、恩を返せることにもなるだろう」

齋藤孝のホームページ

翔花「あ、眼鏡の人だ。何となく、内海さまに似ているような気もする。私、この人、好きになれそう」

NOVA「そりゃそうだろう。21世紀に入ってからの、俺の師匠格だからな。ゲーム関連の夢に破れてからの俺の職業上の憧れは、この人に集約されていると言ってもいい。もちろん、他にもモデルケースは何人かいるがな。自分の教育哲学を打ち立てる上で、完全な自己流ってわけにもいかないから、複数のモデルケースから自分に合った人を選んで、その人の著書から学ばせてもらった結果が、まあ、今の俺ということになる」

翔花「ふうん。この人も魔法使いか何か?」

NOVA「違う。おすすめブックリストを見る限り、ファンタジーに関係しそうなのは『ゲド戦記』ぐらいしかねえ。そして、回りに回って、ようやくここにたどり着いたが、翔花、最初のお前の問いに対する答えがこれだ」

質問力 ちくま文庫(さ-28-1)

質問力とNOVAの過去


翔花「ねえねえ、NOVAちゃんにとって、どんな質問がいい質問で、どんな質問がつまらない質問なの? ある程度、その基準が分かれば、つまらない質問を繰り返してNOVAちゃんがイライラすることもなくなるんじゃないかな?」

NOVA「う〜ん、だったら、この本を読め」

翔花「うん、分かったよ。NOVAちゃん、いい本を紹介してくれてありがとう」

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NOVA「……とまあ、このように展開していれば、この記事はあっさり終わっていたんだが」

翔花「どうして、そうしなかったのよ?」

NOVA「本当に、それであっさり終わると思うか? 試してみるぞ、翔花、この本を読め」

翔花「いやだ、面倒くさい」

NOVA「そう答えるだろう? 多分、そうなると思ったんだ」

翔花「いや、私、NOVAちゃんマニアだから。NOVAちゃんがブログで最近書いた文章はしっかりチェックしているの。だけど、NOVAちゃんはブログで齋藤孝先生のことを書いていない。だから読む気になれないの」

NOVA「ほう。そんなことを言うか。だったら、これを見ろ」


2006-12-19 - White NOVAの スーパー空想(妄想)タイム


翔花「そ、そんな。齋藤先生のみならず、NOVAちゃんが12年も前に、ロードスの話を書いて、しかも自分が一時期、SNEに見習いとして関わっていたことを明かしているなんて。そういうのを明かしたのって、最近の話じゃないの? 12年も前にこんな記事を書いているのなら、どうして今ごろまでくすぶっていたのよ? 12年前に一体、何があったと言うの?」

NOVA「ああ、俺もこの記事を見つけて驚いたんだけどな。俺のこの12年は何だったんだって。だけど、この日付を見て、俺は納得した。そう、あの忌まわしき出来事が起こったのは、そのわずか2日後だったんだ」

翔花「2日後。2006年12月21日」

NOVA「こっちのページを見てみな」


遅ればせながら、明けましておめでとう! - White NOVAの スーパー空想(妄想)タイム


翔花「……知らなかった。NOVAちゃんに、こんな過酷な過去があったなんて(涙目)」

NOVA「ああ、俺も久しぶりに自分の12年前、いや、年が明けたから11年前か、の記事を読み直して、泣けてきたところだ。文章上では、読者に心配をかけないように明るく元気に振る舞っているが、この時の俺の心情を思い出すと、辛いはずなんだよ。仕事をしないといけない時期なのに、入院生活を余儀なくされ、それまで積み上げてきたものがまた崩れ行く中で、現実逃避のゲームで気を紛らせたりもしながら、一生懸命リハビリで歩けるように頑張る姿。12年前の俺に、『辛かったよな。よく頑張ったよな。お前が頑張って試練に耐えて、その後、いろいろと迷いながらも自分の新たな居場所を作るために動き出し、できることからコツコツ不自由な足で杖をつきながらも歩き続けてきた、その先に、今の俺がいるんだ』って声を掛けたいぜ」

翔花「その声、過去のNOVAちゃんに届けられないの? 時空魔術が使えるんでしょ?」

NOVA「声は送れるさ。だけど、伝わるかどうかは分からねえ。発信装置が機能しても、受信装置が壊れていては、どうしようもないからな。俺が何をどう一生懸命訴えても、伝わらないケースはいくつか知っている」

翔花「それでも伝えるべきだよ。12年前には届かなくても、11年前、10年前、その時々に頑張っているNOVAちゃんに、未来つまり今のNOVAちゃんが応援している声を送れば、昔のNOVAちゃんが『何だ、この声は? 天の声か何かか? いや、ただの妄想か。しかし、言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い勇気が湧いて出た。よっしゃラッキー。こいつは伝説の、何だっけ、妄言になるぜ』って反応してくれるかもしれないでしょ?」

NOVA「しねえよ。何だ、その例え。宇宙戦隊キュウレンジャーで、ツルギさんが出てきた去年の夏以降限定じゃねえか。俺はそれ以前に『こいつは伝説の云々』って言い回しは聞いたこともないし、多用するようになったのも、番組終了後に、このブログで書き始めてからだ。いや、それ以前にツイッター掲示板で書いたかもしれないが、少なくとも、キュウレンジャー放送中に、そんな声が届いたことはない」

翔花「でも、それ以前は?」

NOVA「よく覚えてねえな。いや、もしかすると、言い回しが違うだけで、何らかの反応をしていたかもしれん。『俺は未来を信じてる。その時、その時で頑張る俺の姿が見えるからな』とか、『今やってることが辛いときは、それを乗り越えた1時間後の自分を思い浮かべれば、何だってできる』なんてのは、小学校の時から割と言ってきたし、ずっと自分を励ます格言として大切にしてきたからな。その時、本当に未来からの声が働きかけていた可能性がある。よし、向こうに届くかどうかは関係なしに、俺の声ぐらいは送っておくか。『お前の苦労は無駄じゃねえ。お前が12年前に昇華したいと思っていたSNEへの想い。その後、意識からぶっ飛んで、懸命に今その時を生きるだけになってしまったが、そういう気持ちを俺が確かに受け取った。紆余曲折を経て、ようやく今年、昇華してやったぜ。だから安心して、今の苦労から逃げず、真正面から戦って乗り越えて行け。お前の未来は明るい』こんなところか」

翔花「うん、どこかの時間のNOVAちゃんが『その声、確かに受け取った』って、きっと応じてくれているよ。翔花が保証する」

NOVA「お前に保証されてもな。だが、悪い気はしねえ。ところで、ブログの過去記事読んで思ったんだが、この時の入院時の気持ちが、まあ、パトレン1号なんかにも感情移入しまくった原因だったんだな。笑えるのが、『気合』と『根性』という言葉を使って、激痛の折れた左足で授業を行い、頑張って帰宅って描写。いや、この時の過去NOVAはリアルパトレン1号だったりするな。もう、周りの迷惑なんか考えずに入院先の病院から抜け出し、授業に出向こうなんて思いつめていたり(リアルには無理だったが)、仕事に行けない不甲斐ない自分に家族の前で泣き喚いていたり(大の大人が情けないが)、年明け以降のブログ日記ではクールと明るさを装っていたものの、まあ、その時の年末のクリスマス前の感情はひどいものだったぜ。今、思い出すと、恥ずかしいぐらいに情緒不安定丸出しだった。ふう」

翔花「でも、NOVAちゃんらしいと思う。自分のためじゃなくて、自分の教え子だった生徒たちのために、そうしたかったんでしょ?」

NOVA「ああ、そういう意識は確かにあった。だけど、やっぱり不十分だ。その時の俺は心配する家族の気持ちが分かっていなかったし、自分の感情を自分でコントロールできていなかったんだからな。ホットハート&クールロジックってのが、俺の論師の教えだし、そこは貫いていかないといけないところだ」

翔花「もう。KPちゃんだけでなく、NOVAちゃんだって融通が利かなすぎるよ。ストイックというか、自分に厳しすぎるんじゃない? まるで修行僧か何かみたい」

NOVA「ハハハ、時々言われる。その時は、いやあ、仏を目指して修行もしましたし、と答えると、冗談だと思って結構、受ける。事実なのにな」

翔花「え、本当に修行したの? インドの山奥かどこかで?」

NOVA「アノクタラサンミャクサンボダイ、ジョウセッポウキョウケ、ムシュウオクシュウジョウ、リョウニュウオウブツドウ……って感じに一部の経文だって素で言えるぜ。レインボーマンにはなれないが、提婆達多の魂は宿したくもないが、一応、菩薩の境地までは体感したこともある」

翔花「ええと、時空魔術と言霊魔術を使えて、仏法僧の修行をして、仕事人みたいな暗殺者を目指したりもして……って、確かクラシックD&Dのポリマスって言うんだっけ。何でもできちゃうイモータルの道の一つ」

NOVA「ああ、戦士だけがダメなんだ。持久力はあっても、筋力がない。まあ、ゲームの世界なら、戦士も結構こなして来たんだがな、リアルじゃ魔術師と僧侶が限界だ。仕事人は、裏稼業の心構えとニードル投げしか身についていないし、リアルに手を染めていないからな。物を盗んだことも、鍵開けも罠外しもスリもできないからシーフにだってなれない。まだまだ、ポリマスの道は遠いぜ」

翔花「うーん、翔花が思っていた以上に、NOVAちゃんは凄い人だったのかもしれない」

NOVA「凄いかどうかは自分ではよく分からないが、周りの人間からはよく勿体ないという言葉を聞くな。それだけいろいろできるのに謙遜し過ぎるから、正当に評価されていないとか何とか。まあ、父の教えで、『お前は調子に乗ると、すぐに慢心しがちだから、頭を低くして生きろ』って言われてきたから、それをまともに受け止めすぎて、背だって伸びなかった。あと10センチはあれば良かったんだけどな」

翔花「ええと、ここまで長々と話してきたけど、NOVAちゃん眠くならないの?」

NOVA「ああ、途中、時間を止めて、何度か寝たり起きたりしたからな。今は記事を書き始めた22日の夜1時ではなくて、24日の朝7時前だ。なかなか予定どおりの結論に到達しないから、どうしようか、と思い始めたところだ。今日は、『翔花伝』の続きを書く日だしな」

翔花「だったら、そっちを優先しようよ。私、もう、この記事飽きちゃった。NOVAちゃんのいろんな過去が分かって面白かったけどさ」

NOVA「最初の質問の結論がまだ出てないだろうがよ」

翔花「出てるじゃない。齋藤孝先生の『質問力』って本を読め、でしょ。読者の皆さんが勝手に読めばいいと思うわ。NOVAちゃん推奨のありがたい本よ。もちろん、翔花も勧めるわ。これでいいでしょ」

NOVA「よくねえよ。お前も読むんだ」

翔花「どうして、私が読まなきゃいけないのよ。大体、読みたくても、そんな本がどこにあるわけ? 花粉症ガールはお金を持ってないから、欲しくても買いに行けないわ。だからネットでタダで読めるものしか読まないの」

NOVA「あのな。他の読者ならいざ知らず、お前、どこに住んでいるんだよ? White NOVAの部屋に居候してるんだろ? たまには俺のブログだけじゃなくて、周りを見渡してみろよ。本棚だってあるだろう? お前、本の山に埋もれていたじゃないか。だったら、俺の本をちょっとぐらい読んでみようって発想にはならないか? ほれ、そこのロードスと、齋藤孝先生の『質問力』 それぐらい読んでみろよ。そうしたら、灰色の魔女のことだって、つまらない質問といい質問の違いだって分かるから」

翔花「うう、私はネット時代に生まれた精霊だから、紙の本とは親和性が欠けるのよ。分かるでしょ?」

NOVA「分からねえよ。White NOVAの魂の娘にして、アシスタントガールを務めようとする花粉症ガールが、俺の愛読書を読もうともしないなんてあり得るか?」

翔花「いや、だって、崩れてきた本の山にはトラウマが……」

NOVA「お前、物理攻撃無効じゃねえか。もう、本の山でダメージを受けることなんてないはずだぜ」

翔花「あ、そうだった。だけど、こういうのは日頃の習慣ってものが……」

NOVA「そんなにゴネるなら、一ついいことを教えてやろう。俺は以前、この『質問力』をいろいろな人に推薦図書として勧めてきた。そして、それを読んだ人間は必ず言うんだ。『面白い本を教えてくれてありがとうございます。いい勉強になりました』って。そして、俺にたびたびメールして来る男に対しても、せめて質問を改善して欲しいから、この本を勧めたんだ。さあ、問題です。この男は『質問力』を読んだのでしょうか? それとも、いつものように俺の言葉をスルーし、読まないまま、相変わらずつまらない質問を続けているのでしょうか?」

翔花「つまり、『質問力』を読まないと、翔花も怪奇自爆男みたいな人になるって言いたいわけ?」

NOVA「いや、そこまでは言っていないが、少なくともWhite NOVAマニアを自称する花粉症ガールなら、White NOVAの愛読書がすぐそこ、手の届くところにあるというのに、何だかんだ理由をこじつけて読まないなんて手はないと思うぞ。読書の習慣なんて、これから付けていけばいいんだし。お前がロードスと、齋藤孝先生の著作を読んで、俺と和気藹々感想を語り合ってくれるなら、俺は翔花のことがますます好きになるなあ」

翔花「読みます。絶対、読む。……って、そうじゃなくて、ふん、NOVAちゃんがそこまで言うのなら、読んであげてもいいわよ。私だってアシスタントガールとして立派に振る舞うためには、何かが足りないって感じ始めていたところなの。たかだか一冊の本を読むだけで、NOVAちゃんを幸せにできるなら、この花粉症ガール、粉杉翔花の名誉にかけて、ロードスと齋藤孝先生のために貴重な時間を割いてあげてもいいわ。つまらない質問を連発するようなげんとくんもどきな人にはなりたくないものね」

NOVA「だから、いちいち、げんとくんをバカにするなよ。彼はもうすぐヒーローとして大活躍する男なんだぞ」

翔花「ふん、げんとくんなんて私の内海さまがそのうちコテンパンにしてあげるわ」

NOVA「おお、その勝負、受けて立った。もしも、内海さんが勝てば、お前にはWhite NOVA2世の称号を捧げるぞ。砂の嵐に隠されたコンパーニュの塔でしっかり修行して来い」

翔花「って、それは私じゃなくて、[バトル創作]の方のパラレル翔花なんだから。私はここでまったり、NOVAちゃんとトーキングタイムをエンジョイするの」

NOVA「ダメだ。向こうがバトルで戦闘技術を磨くなら、お前は読書で知力を磨く。そうして、二人で力と技の風車を回すといい。それがNOVAの壮大な計画の一環なんだ」

翔花「あれ、この間、私がそういうことを口にしたとき、『そんなことは考えてねえ』って言わなかった?」

NOVA「言った。後から考えて気が変わった。向こうが1号、こっちが2号。そして、U号合体して、翔花Vスリャーになるのって、いかにもこのブログらしい設定だとは思わないか」

翔花「え、それってつまり、翔花の適当に言ったアイデアが公式に採用されたってこと?」

NOVA「そのネタが面白くて、使いやすいならな。さあ、これで終わりにするとしよう。限界が近い! 一気に行く! 唐突な締め方でも構わん! まだなら、今からでもロードスを読め! 当記事終了!」

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 戦隊ヒーローシリーズ パトレン1号快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 戦隊ヒーローシリーズ パトレンU号
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*1:それはAIBOまたは小文字でaiboアシモは人型ロボット