White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

コンパーニュの塔への旅路(翔花修行編2)

前回のあらすじ


さて、粉杉翔花の九州修行編、第2話です。
時空魔術師のWhite NOVAによって見知らぬ大地に転移させられた翔花と、お供のネコ耳ドゴラ、ケイPは、理不尽な状況に戸惑いながらも、力を合わせて、新フォーム「重装騎士のドゴラン・キーパー」を発現し、擬似世界の阿蘇を目指して荒野を進むのだった。
阿蘇のふもとで、翔花たちを待つのは一体何か?

ホットでミステリーな九州荒野


ショーカDK「KPちゃん、ここ九州よね」

ケイP(ナビモード)『ええ、精霊ネットからダウンロードしたマップによれば、間違いなく九州です。ただし、仮想世界ですが』

ショーカ「九州ってのは、こんなに暑かったの? 私、聞いてないよ」

ケイP『九州は日本の南西部に位置し、基本は亜熱帯。南西諸島ほど顕著ではありませんが、暑い地域であることは間違いありません。とりわけ、古来より肥前・肥後と区分けされた当地は肥の国、またの名を火の国とも呼ばれ、雲仙および阿蘇の二大火山が有名。中でも阿蘇は世界最大級のカルデラで知られ、その中核には五つの峰が存在。そのうち最高峰の高岳は、標高1592m。地名の「肥後国(ひごくに)」の語呂合わせで覚えている地元民も多いとか』

ショーカ「へえ、KPちゃん、凄い。いつの間にか、そんなに勉強したんだ」

ケイP『私の知識ではありません。精霊ネットの話を聞いたマスターNOVAが、翔花ママをサポートするDKフォーム時に限り、精霊ネットへの自由アクセス権を私に委任したおかげです。普段のネコ耳アクセサリーモード、あるいはネコ耳ハロモード時は、残念ながらアクセス権は限定され、翔花ママの制御下に置かれます。DKフォーム時は、大抵は戦闘中であることが想定されているため、翔花ママが精霊ネットを閲覧不可能であることを鑑み、サポートナビの機能を全開できるように配慮されたと推察します。DKフォームを解除した際は、私の知識は翔花ママがお持ちのKカプセルに封じられ、一時的な知力向上による暴走の危険を抑えこむように設定されています。マスターはああ見えて、その気になれば、あらゆる事態を想定した手を打つ策士であると判断します。ただし、常日頃はバイオリズムの変化からか、脳の負担の大きさを和らげる知恵からか、それとも能ある鷹は爪隠すを気取ってらっしゃるのか、あるいは中村主水の昼行灯を真似てらっしゃるのか、いずれにせよ、ダメ人間に思える言動が多々見られますが。あと、想定外の事態に直面し、ストレス過多な状況に陥ると、生存本能からか暴走回路が起動して、悪霊を呼び込む危険が発生するようです。人間のサンプルとしては、極めて珍しい思考回路を形成していると考えますが、私の知るサンプル例は決して多くはございませんので、確率がどれほどになるかは目下、計測不能です』

ショーカ「う〜ん、話が長すぎて、しかも難しいから、よく分からないんだけど、とにかくNOVAちゃんが変わり者で、凄いのか凄くないのかよく分からないけど、本気を出せば、超天才になる時がもしかしたらあるかもしれないし、そんなことは妄想かもしれないって解釈でいいのかしら」

ケイP『概ね、その解釈で当面は問題ないかと。ただ言えることは、マスターNOVAが制御できないほど暴走した暁には、我々の存在するスーパー空想(妄想)タイム時空はおろか、最悪、ホビー館周辺の全ての世界を抹消するほどの大惨事になるケースが予想されます。とある掲示板ワールドが崩壊の際には、周囲が巻き添えになることを案じたマスターがただ一人、崩壊する世界から大勢の住人を逃がした後、他への波及を最低限に封じ込めて、自らもかろうじて脱出し、ホビー館および周辺の掲示板の安泰を図ったとの記録もございます。今となっては、その事件を記憶する者も少ないかも知れませんが、つい15年ほど前の出来事だと精霊ネットには記されております』

ショーカ「何で、精霊ネットにNOVAちゃんのことが記されているのよ。別に精霊が注目するほどの有名人ってわけないでしょ?」

ケイP『さあ。精霊界において、マスターがどれだけ有名な人物か、私には精霊の知人が翔花ママ以外におりませんし、マスターの過去の情報も断片的で、抹消されているものも多く、どこまでが事実で、どこまでがただの噂話なのか判断することは困難です。仮に、マスターが精霊ネットにアクセス可能だとすれば、マスター自身が記録を改竄し、自分の逸話を妄想交えてバラまいている可能性も想定できるでしょうし』

ショーカ「う〜ん、私の知ってるNOVAちゃんは、そんな小細工をして、嘘偽りの自分を示して悦に入る人じゃないのよね。そんなことをしても虚しいだけだろう、大切なのは真実と人の想いなんだ、って言いそうで」

ケイP『しかし、マスターのセリフには「俺の言葉は半分近くが妄言さ」というものがあるのは、無謀にも直接、戦った私がよく知っています。あれは老獪なマスターが、私を翻弄するためについた嘘、策の一つなのかも知れませんが、マスターは自分や大切なものを守るためなら嘘も辞さないという十分な証拠になります』

ショーカ「確かに、有言半実行って堂々と言っちゃう人だもんね、NOVAちゃんは。でも、半分近くは妄言ということは、残り半分が真実ということじゃない? 半信半疑ってのはこういうことを言うのかな」

ケイP『一つだけ確かなのは、マスターNOVAが翔花ママを守るために、私の準備を整えるだけの時間と労力を費やしたという事実です。つまり、翔花ママに対するマスターの想いは十分信用に値すると考えられます』

ショーカ「うん、そうだよね。NOVAちゃんにはミステリアスなところもあるけど、決して翔花一人を愛してくれるわけでもなさそうだけど、それでも私のことを大切に考えてくれている。今はそう信じるしかないよね」

ケイP『ところで、翔花ママ。先程から歩き通しで、暑くはないでしょうか? 阿蘇に近づくにつれ、周囲の温度が上昇しつつあるようですが』

ショーカ「え? そう言えば、すごく暑くなってきたような。今、何度ぐらいか分かる?」

ケイP『計測温度摂氏44度。お風呂のお湯の少し熱いぐらいという例えで、お分かりでしょうか』

ショーカ「分からないよ。花粉症ガールはお風呂に入る習慣なんてないもん。汗もかかないし。涙は出るけど。どうしてなんだろうね」

ケイP『花粉症ガールに関して、研究している精霊ネット内のデータであまり適切なものが発見されません。花粉症に悩む人間の女性、中にはガールと呼ぶにはふさわしくない御年齢の方も含めますが、とにかく、そういう使えないデータが多く、翔花ママのような花粉症の精霊に関しては、個体数が極めて少ないらしく、それもまたマスター同様にミステリアスのようです』

ショーカ「何よそれ。私の周りはミステリアスだらけじゃない。KPちゃんだって、宇宙生物だからミステリアスだし。ええと、ネコ耳ミステリアスガールって名乗ってもいいのかな」

ケイP『私としては、宇宙からの使者ミステリアンに心惹かれるものがありますが。これぞ、元祖宇宙戦隊って感じのコスチュームが素晴らしい』
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ショーカ「ミステリーにせよ、ヒステリーにせよ、そろそろ対策を立てないとダメみたい。40度越えなんて、人間じゃとっくに熱中症で倒れていてもおかしくないわよ。私も、花粉症改め熱中症ガールなんてなりたくないし。九州の人たちって、いつもこんな暑さに耐えてるの? さすがは火の国に住む人たちね。ファイヤーマンの称号を与えてもいいんじゃないかしら」

ケイP『そう言えば、ファイヤーマン及びアカレンジャーを演じた誠直也氏は、佐賀県出身だとか。確かに九州出身はファイヤーマンの称号がふさわしいのかもしれません』

ショーカ「え、そうなの? だったら、キレンジャーさんは? あの人も九州出身なんでしょ?」

ケイP『初代キレンジャー大岩大太役の故・畠山麦氏は長野出身。2代目キレンジャー熊野大五郎役のだるま二郎氏は広島出身。つまり、どちらも九州出身ではありませんね』

ショーカ「何よそれ。九州出身じゃないのに、『阿蘇山たい!怒ればでっかい噴火山たい!』なんて叫んでいたの? 絶対許せない。NOVAちゃんが聞いたら、激怒するわよ」

ケイP『さすがにマスターNOVAは、番組中の役と役者が違うものだって納得すると考えますよ。そんなことで怒るのは、現実とフィクションの違いの分からない、お子様だとおっしゃるのではないでしょうか』

ショーカ「ふえーん。どうせ、私は生まれてから、まだ二月も経たないお子様ですよーだ」

ケイP『翔花ママがお子様なら、私もまた……と、それより本当に大丈夫ですか? ますます温度が急上昇中ですよ。このまま進み続ければ……』

ショーカ「え? キャーーーーッ。気が付いたら髪の毛が燻ってきた。髪は女の命、花粉症ガールは火に弱いの。いくら九州が火の国だからって、本当に燃えるなんて有り得ない。KPちゃん、お願い、何とかしてーーッ。こんなところで焼け死ぬのなんて絶対にイヤだよーーッ」

ケイP『命令受諾。やはり命の危険と判断。ドゴランアーマー冷却機能起動。花粉症ガールという存在のデータ不足ゆえ、とっさの判断の遅れをエラーとしつつ、今後は高熱および火炎対策を優先して処理するようプログラムを修正。周囲の高熱はエネルギー源として有用と見なし、吸収開始。九州だから吸収。プルプル。駄洒落ユーモアはマスターの少年期の魂に起因するバグと断定。これも人間性と判断し、修復は保留。以上、環境に合わせた機能の最適化作業終了。今後はさらなる作業の効率化を学習予定』

ショーカ「ふー、死ぬかと思ったわ。九州がこんなに危険なところだなんて驚きよ。ここの人たちって、火炎耐性が標準的に備わっているのかしら。こんな過酷な環境で生きていけるなんて、人間もなかなか侮れないわね。だから、進化してアギトにだってなれるのかも」

ケイP『お言葉ですが、翔花ママ。ここは擬似空間ゆえ、人間の存在は確認されておりません。人間の住む現実空間の環境は、もう少し緩やかかと推測します。それでも、毎年の台風や、時折の火山活動などで危険が多いことはデータ検討して間違いございませんが。いずれにせよ、修行の地に九州を選んだマスターの判断は正解と見られます。危険でなければ、修行にはならないゆえに。しかるに、事ここに及んで我々の対応の甘さを懸念します。敵は見当たらないのではなく、この過酷な環境そのものが敵であった、と判断を修正。速やかに今後の作戦行動の再検討を提案いたします』

ショーカ「え〜と、簡単に言えば、これからどこへ向かうか考え直せってことよね。そもそも、私たち、阿蘇へ行って何をするつもりなの?」

行き当たりばったりなデンジャラス・ジャーニー


ケイP『さあ。荒野の果てにある阿蘇を目指すと決めたのは翔花ママのはずですが』

ショーカ「あれ、阿蘇へ向かうといい、ってKPちゃん、言ってなかったっけ?」

ケイP『言ってません。南東に向かえば、阿蘇が見えると言っただけで、その途中の荒野を越えることを決断したのは翔花ママです。お忘れですか?』

ショーカ「そんな細かいこと、覚えてないよ。もしかして、阿蘇を目指したのって失敗?」

ケイP『さあ。成功か失敗かを判断するには、目下のところデータ不足。ですが、我々が軽率な判断の元に行動したことは疑いようのない事実と考えます。何せ、阿蘇に何があるか、そこに行って何をするのか、考えずに突き進んだのですから。マスターなら「だから、お前はアホなのだ」と叱責するのではないでしょうか』

ショーカ「そんな、ひどい(涙目) NOVAちゃんなら、こんな時どうすると思う?」

ケイP『まずは、事前に情報を集めるでしょうね。思いつきだけで行動することを戒める方ですから』

ショーカ「あれ、そうだっけ? 結構、行き当たりばったりで動いているような感じだけど」

ケイP『それは表面的な姿しか見ていない誤解です。ああ見えて、目的意識は常に持ち、大局的な戦略行動に沿って行動している様子が窺われます。シナリオはしっかり組みながら、臨機応変のアドリブの才にも恵まれている。問題があるとしたら、迂遠な行動が多く、行きたいところになかなかたどり着けないケースが多々見られることです。しかし、そもそも我々は行きたいところをしっかり意識していないので、戦略も何もあったものじゃない。買い物しようと街まで来てみたが……』

ショーカ「あ、その続きは知ってる。裸足で駆けてく病気なサザエさん、でしょ?」

ケイP『違います。歌詞を言うなら、財布を忘れて愉快なサザエさんが正解なのですが、私が言いたいのはそうじゃない。街まで来たのに、そもそも何を買いに来たのか考えておらず、目に付くものを衝動的に買っていき、無駄な買い物をして後悔するようなもの』

ショーカ「う〜ん、何だかKPちゃんが、NOVAちゃんみたいに説教臭くなっているみたいなんだけど、どうしろって言うのよ?」

ケイP『それを判断するのは、私ではなく翔花ママの役目です。私は命令どおり行動するよう、そして翔花ママを何としてもお守りするよう、マスターから命令を受けております』

ショーカ「もう、融通が利かないんだから。だったら、情報をよこしなさいよ。阿蘇には何があるの?」

ケイP『マップを拡大。「コンパーニュの塔」なる施設が存在するようですが』

ショーカ「どこよ、それ。もう少し詳しいデータをちょうだい」

ケイP『了解。居住者は南郷阿里と三つのしもべ。砂の嵐に隠されたコンパーニュの塔に住んでいる、正義の美少女アリナ1世。日本の平和を守るため、三つのしもべに命令だ。ヤー!だそうです』

ショーカ「あれ、ここは擬似空間だから、人間の存在は確認されないんじゃなかった?」

ケイP『正義の美少女というアリナ嬢が、人間だという保証もございませんが』

ショーカ「人間じゃないけど、正義の美少女ってことは、人間になれなかった妖怪人間か何か? それとも、サイボーグとかアンドロイドとか、もしかして宇宙人? 一体、何者だと言うの? ますます謎は深まるばかりよ。本当にミステリーだらけ」

ケイP『突然ですが、翔花ママ。花粉症LINEで、翔花ママ宛に通信が入っているようですが』

ショーカ「え、こんな時に誰から?」

ケイP『発信者はヒノキとのこと』

ショーカ「ヒノキちゃん? 私に代わって。音声通話モード使えるわよね」

ケイP『花粉症LINE、音声通話モード起動』

ヒノキ「やあなのじゃ。コナっちゃん、で良かったよな。先日以来じゃが、近くに来てるって知らせがあったのでの。連絡してみたのじゃが、今、どこにおる?」

ショーカ「うん、スギ花粉の翔花だよ。まさか、ヒノキちゃんから連絡あるって思わなかった。知らせって誰から? どこって、どう説明したらいいんだろう」

ヒノキ「わしに知らせをよこしたのは、お前さんの主さまじゃ。まさか、お主がかの有名な白新星殿のご息女とは思いもしなかったぞ。どうして、そのような大切なことを黙っておったのじゃ」

ショーカ「え、白新星ってWhite NOVA、もしかしてNOVAちゃんのこと? 知ってるの?」

ヒノキ「ああ、精霊界において、かの伝説の魔法使いの一人、白新星の名を知らぬ者は……まあ、いっぱいおるじゃろうが、少なくとも、わしは知っておったぞ。いろいろ風変わりな御仁じゃったからな。おまけに、わしの今の主にして精霊の友、サブロー殿と懇意の仲とも聞く。人の縁とは何とも不思議なものじゃのう」

ショーカ「へえ、NOVAちゃんって、伝説の魔法使いだったんだ。ちっとも知らなかったよ。そんなこと、私には話してくれなかったから」

ヒノキ「自分の娘に、自分が伝説の魔法使いだって話す親は普通いないじゃろうが。いたとしたら、よほどの常識知らずということになる。そなたの親にして主さまの新星殿は、割と破天荒な逸話もお持ちじゃが、少なくとも常識知らずということはないぞ。さもなくば、サブロー殿と懇意にはなれん。それにじゃ、コナっちゃんと接したことがあるから分かる。そなたは可愛い良い子じゃからな。わしが認めた新たな花粉の精霊の親が、常識知らずとあっては、わしの眼力に狂いが生じたことになる。いささか年を重ねたとはいえ、まだ、そこまで耄碌はしておらんつもりじゃ。まだまだガールと言っても通じよう」

ショーカ「ヒノキちゃんは十分可愛いよ。花粉症ガールには年齢なんて関係ないもん。あるのは、心が健やかかってことだけ。ヒノキちゃんは見た目も心もさわやかだから、いつまでも若々しい精霊ライフをエンジョイしているんだよね」

ヒノキ「もちろんじゃ。幸いにして、主人にもしばしば恵まれて来たからな。さて、我が住まい、コンパーニュの塔のことはご存知か? いささか到着困難なところゆえ、望まれぬ客人に煩わされることも少ない。じゃが、そなたは別じゃ。歓迎するぞ。近くまで来ておるのなら迎えの者を寄越すゆえ、安心するがよい」

ショーカ「え、コンパーニュの塔の住人って、確かアリナって……」

ヒノキ「もちろん、そうじゃ。わしの名前は日野木アリナ。南郷家の巫女付き精霊、阿里と名乗っていたこともあったが、今のセンスだと少々野暮ったい名前でな。近ごろは日野木アリナと名乗るようにしておる。その方が可愛いじゃろ?」

ショーカ「え、だったらアリナちゃんって呼んだ方がいいの?」

ヒノキ「今さら呼び名を変えるのも面倒じゃろう。わしはそなたのことを粉杉だからコナっちゃんと呼ぶ。だったら、日野木という姓をヒノキちゃんと呼ぶのが道理というものじゃろう、ヒヒヒ」

ショーカ「うん、だったら、ヒノキちゃん。私たち、阿蘇のすぐ近くまで来ているの。もう暑くて大変。KPちゃんがいなかったら、とっくに焼け死んでいたところだよ。すぐに現在地を送るね。防護用のアーマー着ている女の子が私だよ。早く迎えに来てね。ああ、ヒノキちゃんが連絡してくれて助かった」

ヒノキ「感謝は、お前さんの身を心配していた新星殿にするのじゃな。お主のことをくれぐれも頼む、と頭を下げてくれたわ。伝説の魔法使いとはもっと偉ぶるものだと思っておったがな。過去の噂を聞いた限りでは、もっと荒々しい無頼漢だか、抜き身の刃のような狂犬を想像していたが、噂には尾びれが付き物じゃからの。まあ、あの男の真相はお前さんがいっぱいご存知じゃろう。いろいろと教えてくれると幸いなりじゃ」

ショーカ「私こそ、昔のNOVAちゃんのことは、あまり知らないから、教えて欲しいな。今のNOVAちゃんと別人みたいな人なの? 35年前は殺人鬼を生み出したりしたそうだけど、その後も物騒なモンスターや悪霊をいっぱい創っていたのかな」

ヒノキ「いや、音に聞くあの男の所業は……と、これ以上は会ってから話した方が良さそうじゃな。まずは食事を一緒に、歓迎パーティーじゃ。楽しみにしておれ」


(こうして、荒野の旅は無事に迎えの者が来て、完。次回、果たして白新星ことNOVAのミステリアスな過去は? そして、翔花の修行の旅の行方はどうなる? 続きはまた来週木曜に書く予定)