White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ドゴラちゃんと翔花ちゃんとNOVAちゃんと

うん、翔花が「NOVAちゃん」と言うのは、何だか慣れてきて、翔花限定なら、そう呼ばれても構わないんですけど、自分で客観的に「NOVAちゃん」とタイトル表記するのは、なかなか恥ずかしいですぞ。
まあ、翔花の奴は、自分で自分のことを「翔花ちゃん」と言ったりもするけど、それは女の子だから許される特権というか、そこはちょっと幼い気もするけど、あいつも時々はませた口の聞き方をするけど、そもそも生まれてから、まだ一月も経たないキャラだし、時々、幼児返りしても許容範囲かなあ、と思ったりも。


しかし、よりによってドゴラかよ。
いや、掲示板で話題に挙げたりしたのは、自分だけど、まさか翔花の話にリンクしてくるとは思わなかったです。


これも、万丈龍我が悪い。


って、完全に逆恨みじゃないですか。


いや、だって、あいつドラゴンなのに、新たに不定形属性なんて確保して、「ドラゴンと不定形」がベストマッチしたら、語呂的に「ドゴラ」が浮かび上がったりして、何というかまあ。


さらには、スギ花粉について、創作ネタの宝庫wikipediaで調べてみたら、「大きさが太陽虫よりも少し小さい程度で、形状は楕円形で先端が少し突出した紡績型で、イメージとしてはドラゴンクエストシリーズのスライムに近い」なんて記述概要が見つかったりして、
誰だよ、NOVAの記事におあつらえ向きな記述をしやがってよ(断じてNOVAの手によるものではない)、NOVAの隠れファンかよ、NOVAの好き勝手な創作の手助けをしてくれるなんてよ、どこの誰かは分からないけど、まあサンキューだ、と、いささか自意識過剰気味なリアクションをしておいて、
ネタとして利用できるものなら惜しまずに投入するというエンタメ作家精神のあるべき姿に応じて、「翔花とスライムとドゴラ」を混ぜてみることにする。
まあ、さすがに翔花本人がドゴラになってしまうのは嫌なので、そこはオプションパーツのペット、アクセサリー扱い。勇者がスライムピアスを付けているようなもんですな。


プルプル、ぼく、悪いドゴラじゃないよ。


なんて、ネタセリフも作れるわけだし、翔花が前にプレイしていたドラクエ5は仲間モンスター制の初採用ゲームだし、そもそも、ドラクエの音楽家は「すぎやまさん」で、杉の山から翔花の出自につなげられたりもする。


たぶん、言葉にすると、そういう脳内思考ルートを辿って、ドゴラちゃんを登場させてみたはいいけど、
ええと、創り手の自分はいいとして、作中のセリフを持ったパパ風味の当人比1.1倍から1.2倍ぐらいは成熟している感じの「俺NOVA」は、それほど簡単にドゴラなんて受け入れないんじゃないの? 翔花を心配する余り、ドゴラから引き離そうとするんじゃないの?
一方で、そんな頭の固い、でも良識的な大人NOVAちゃんに対して、反抗期がちょっと入った年頃の娘の翔花は、衝動的に反発しちゃうんじゃないの?
というようなストーリーが、昨夜の眠たい頭にムクムク沸き上がってきて、いつの間にか「翔花が家出」という展開になっちゃって、まあ大変。
作者は、この事態をどう解消するんだよ、どんなアイデアを見せてくれるのかなあ、と他人事みたいにワクワクしてみたら、ふと我に返って、「え、この続きを書くのは自分? 何てこった。こいつは伝説の家出になるぜ」とかツルギさんに後を託したくなったりも。


いやね。
昨日の話を書き始めた段階では、ケイソン事件の後始末(平成って新元号名を信じようとしない、意外と頭の固いNOVA1983とか、会話ネタは結構考えてみた)をちょろちょろ書いて、それからふと翔花の頭を見たNOVAがドゴラ帽子に気づいて、「えええーーーっ」て驚いて続く予定だったんです。
それが昼段階での脳内プロット。
だけど、書いてみると、どうして「ゲド戦記」? って話が浮かび上がったり(まあ、名付けとか、過去の自分の生み出した影との戦いとか、無意識ながらつながってた部分はあるけど)、「Gレコ」に関するネット議論を見ての所感になったり、「侍ジャイアンツ」だったり、まあ、眠い頭で書いていると、どこに転がるか知れたものじゃないな、と。
こういうのがNOVAの創作実態ですね。綿密に立てたつもりのプロットが執筆中の唐突な思いつきによって、あさっての方向にズレていく(書いている最中は、半分トランス状態なので、夢中になって楽しんでいる)。まあ、小説を書く場合は、途中で我に返ったりして、ズレすぎて軌道修正不可になった箇所はボツNGにして、軌道がズレたと思しきところから改めて続きを書き直すのもしばしば。
だけど、当ブログでは、そういうストーリーに合わせた改編はまずしておらず(誤字や表現追加などの推敲は読み返しながらマメにしているけど)、当初の予定と変わった際には、小見出しの方を必要に応じて変えたりする程度。
要するに台本ありのアドリブ状態。ライブ感を重視って感じですね、良く言えば。
悪く言うなら、地図はあるけど、面白そうな道があれば迷わず入って、後から迷子になってるのに気付いて、あれ、ここどこ? とさ迷っているうちに、元の行き先に通じる裏道なり大通りを見つけるなりして目的地にたどり着いたりするラッキーな時もあれば、どこに向かっているか分からないまま、楽しければそれでいいか、こいつは伝説の回り道になるぜとワクワクしていて、どっちに転んでもNOVAハッピーになれるという。
これがNOVAの幸せ回路の実態ですね。計画は立てるけど、計画どおりに行かなくても、割とトラブルを楽しめるというか、トラブル解消という過程に充実感を覚えられるというか、トラブルさえも貴重な体験と感じたり。まあ、それが不謹慎な場面では、そういう気持ちを自制し抑え込む程度の知恵はあるけど。トラブルそのものを喜んでいるわけではない、念のため。
トラブルで落ち込みはしても、そこをバネに、とか糧に、と考えられる自分が理想だったり。そして、落ち込んでいる時も、そこからピンチのBGMが流れて、まもなく逆転勝利のテーマに切り替わる回路、ヒーロー魂が根付いている、と。

いや、プロ作家なら締め切りとの兼ね合いとか色々あるので、さすがにここまで好き勝手に気の向くままに終始ハッピー状態では書けないと思うのだけど、まあ、好き勝手に書けるのがアマチュアの特権って奴ですね。それと、版権はあまり気にせずに、他の作品のネタをポンポン出しても大きな問題にはならないのもいい。


あ、念のため、今、これを書いているNOVAは「4月14日NOVA」ではなくて、リアルタイム通りの「4月20日NOVA」という設定ね。
ええと、ケイソンとの戦いが結構長引いたので、4月14日中には終わらず、リアルタイムで3日ぐらい戦い続けて、掲示板書き込みでインターバルをはさんだりしながら、気がつくと「一晩の話のはずなのに、もうすぐ一週間になっちゃうよ」という状況。


まあ、連載マンガではよくあることですな。
「たった1時間ほどのサッカーの試合を、数ヶ月に渡って続けたり」
キャプテン翼 ライジングサン 8 (ジャンプコミックス)キャプテン翼 (第1巻) (ジャンプ・コミックス)
「最近の超人レスリングについては、2、3週、多くて一月ぐらいで1試合終了というテンポの良さを感じたり(ネタキャラとして有名な剛力ビッグボディさんの格好いい見せ場に期待中)」
キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)キン肉マン 24 (ジャンプコミックスDIGITAL)
「12時間の時間制限があるはずなのに、もう十年以上、中断と再開を繰り返しながら、延々と話が続いて、とうとう時空に激しい歪みが生じていることを公式がネタにし始めて、タイトルの主人公がずっと昏睡状態で寝たまま、過去世の主人公すら大して活躍せず、脇役勢だけが戦い続けて、今の主要キャラは敵か味方か、謎の医療系蛇遣いのバトルに見せかけた治療物語になっているという、公式サイトの生々流転を体現した超時空アクション活劇だったり」
聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話 11 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話 12 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)

うん、そういう名作マンガの世界に発生している時空の歪み、特異点に比べれば、NOVAの部屋という小宇宙で起こっている私的な時間の歪みなど小さい小さい。
まあ、それでも小さいからこそできる、ニッチな需要の開拓を目指して、我が娘の連れ戻し作戦を決行するNOVAでした。


ええと、持って行くのは、ポータブルDVDプレイヤーと、『宇宙大怪獣ドゴラ』の映像ソフトだ。これで、我が愚かな娘をしっかり啓蒙しちゃる。
大体、翔花がいないと、ブレーキをかけて話を止めてくれる声が聞こえないので、必要以上に前書きが長くなってしまう弊害があることに気づいたりもした。
やはり、NOVAには、粉杉翔花が必要です、ハイ。

翻訳魔法の怪

一方そのころ。


翔花「NOVAちゃん、行っちゃったね」

ドゴラコア(翔花の頭から下りている)「プルプル、プァプァ」

翔花「『ぼくがいるから大丈夫、ママ』かぁ。うん、そうだよね。NOVAちゃんは人間。私とお前は人間じゃない。しょせんは一緒にいられない運命だったのよ。NOVAちゃんは優しいから、私みたいな花粉症ガールでも、きちんと向き合ってくれて、名前まで付けてくれて、そのままだと消滅しそうな命をつなぎとめてくれた。自分の睡眠時間まで削ってだよ。いつの間にか、私はその優しさが当たり前のものだと思って、2人で一緒の生活がずっと続くものだと考えていた。こんな関係、誰が見ても不自然なのにね」

ドゴラコア「プァプァ、プルン?」

翔花「『ママ、泣いてるの?』ですって? そんな風に見える? 私、花粉症の精霊だから。涙目なのは生まれつきだから。こんなことで泣いたりしないんだから。NOVAちゃんなんていなくても、元気にやっていくんだから。翔花は強い娘なんだから。NOVAちゃんなんて、NOVAちゃんなんて……えーん、グスグス、ズルッ。やだ、何? これ? 涙だけじゃなくて、鼻水まで。これじゃヒロイン台無しじゃない。こんなの嫌だ。悲しみも、涙も、止めたいのに止まらないよーー。こんなの初めてだよーー」

ドゴラコア「プァプァ、プルプル、プルッ、プルーン(;0;)」

翔花「『ママが悲しいと、ぼくまで哀しいよ、ウェーン』ですって。お前、優しいのね。だったら、このまま一緒に泣きましょう。えーーん、シクシク。NOVAちゃん、早くニチアサ見終わって、帰って来てよ。『GTライフ』で放置されたときも悲しかったけど、あの時は必ず戻って来てくれると信じていたもん。だけど、今回は私……NOVAちゃんに、さよなら、なんて言っちゃった。嫌いだなんて言っちゃった。こんな我がままな娘じゃ、嫌われちゃっても仕方ないもんね。帰ってきてなんてくれないよね」

謎の声「どこかで誰かが泣いている。誰が助けてくれようか」

翔花「え、このOPナレーションは一体? 続きは、確か、『この世は人情紙風船』だったかしら?」

謎の声「涙を拭いておいでなせえ。恨みを断ち切る仕事人。心の闇を晴らして見せやす」

翔花「助け人だと思ったら、仕事人IVからVまで絶妙に切り替えてきた? こんな器用なアレンジができるのは、もしかして」

NOVA「やあ、翔花。相変わらず、涙目で充血しているな。鼻水が止まらないってことは、お前もとうとう花粉症か? 今だとヒノキになるかな。粉ヒノキ翔花に、改名した方がいいんじゃないか?」

翔花「バ、バカね。スギに決まってるでしょ。ここ、スギ林の中だから、花粉がひどくて。泣いてなんていないんだから」

ドゴラコア「プルプルプル、プラーーッ!」

NOVA「何だ、ドゴラ。『ママをいじめる悪い奴、あっち行けーーッ!』だと? やるのかよコラ。お前は翔花の哀しみを癒すこともできず、一緒に泣いてるだけじゃねえか。そんなガキに、翔花は渡せねえ。おい、翔花、ハンカチだ。涙はこれで拭いとき」

翔花「うん、ありがとう。今度はティッシュじゃないのね」

NOVA「寝起きじゃないからな。準備はバッチリだ。ニチアサも見たし、仕事もいろいろ片付けた。今朝はこれからシンカリオンが待っているが、時間は十分余裕がある。知りたければ教えてやるが、今は4月21日、午前3時だ。夜に来ようと思ったが、ちょっと睡魔には勝てなくてな。3時間ほど寝て、それから目が覚めたから、ここに来たって寸法だ」

翔花「え、今日は4月14日よ。NOVAちゃんはついさっき翔花たちと別れて、一人で帰って行ったはずなのに……」

NOVA「俺を誰だと思っている? 時空魔法の使い手White NOVAだぜ。多少の時間の操作なら朝飯前だ。あまり長く待たせると悪いと思ったから、できるだけタイムラグが生じないように駆けつけてきた。可愛い娘を、いつまでもドゴラなんかと一緒に置いておけないからな」

ドゴラコア「プルプルプル、プラーーッ!」

NOVA「『ママは絶対に渡さない、どっか行けーーッ!』だと。いちいち面倒くせえ奴だな。日本語喋れねえと、こっちが通訳してやらない限り、読者に伝わらないじゃねえか。その辺の気も利かせられないようじゃ、お前にこのブログのレギュラーキャラになる資格はない。書いている俺がうんざりする。ケイソンはカタカナ語だったが、まだ何を言っているかは分かった。お前のドゴラ語は分かりにくいこと、この上ない。今どき、スライムだってプルプル交じりの日本語を話せる時代に、コミュニケーションもままならない60年代キャラじゃ、文字通り話にならん」

翔花「だけど、NOVAちゃんには通じているよね。どうして?」

NOVA「お前、少しは考えろ。俺は言霊魔術の専門家だって知っているはずだろうが。歴史と語学が大学時代の専門なんだぜ。魔法だって、当然、そういう関係のものが一番得意に決まっている。ついでに言っておくが、翔花、お前がこいつの言葉を分かるようになったのは、別に天才だからでも、不定形仲間だからでもねえ。お前、こいつに最初に花粉症バスターを打ち込んだろう。その時に、お前の花粉成分がこいつの中に溶け込んで、お前と精神的なリンクを構築したんだ。ブログ記事で、お前とこいつの出会いのシーンを読み直して、検討した上での仮説だがな。証明するには、こいつから花粉成分を全て抜いて、素の状態に戻す必要があるが、わざわざそうするメリットは見えないよな。とりあえずは、飴と鞭を使い分けて、うまく飼い慣らせたようじゃないか。お前にしては上出来だ、と言っておく」

翔花「それじゃ、飼うことを許してくれる?」

NOVA「結論はまだだ。まず、読者のために、言葉の壁を取り除かないとな。おい、ドゴラ。今からお前に翻訳魔法を施すからじっとしてろ。翔花、お前の言うことなら聞くだろうから、そう言ってやれ」

翔花「うん、分かった。ドゴラちゃん、今からNOVAちゃんがお前に魔法をかけるけど、痛くないから、大人しくしておいてね」

ドゴラコア「プルプル」

NOVA「行くぞ。呪文は省略だ。日本語で喋れ」

ドゴラコア『おっす、おらドゴラ。ヒャア、普通に喋れるようになったぞ。こいつはたまげたなあ。さすがはNOVA仙人の爺ちゃんだ』

NOVA「誰が爺ちゃんだ。これは翻訳失敗だ。キャラが違いすぎる。魔法の掛け直し」

ドゴラコア『吾輩はドゴラである。名前はまだない』

NOVA「猫じゃねえ。次」

ドゴラコア『みんなのアイドル、ドゴランだよ』

NOVA「違う、次」

ドゴラコア『我が名はドゴラージュ。火星の王妃なり』

NOVA「嘘つけ。ネタはもういいから。大体、お前はオスなのか、メスなのか、それとも性別不定なのでどっちでもいいのか、その辺はどうなんだ、翔花」

翔花「え、私?」

NOVA「お前がママなら、こいつがオスかメスか決める権限はお前にあると思うぞ。こいつはお前が決めた方に合わせてくるはずだ」

翔花「そりゃ、今まで男の子だと思って来たから、オスよね。今からメスにして、ドゴラガールなんて作ったら、私とキャラ被りしそうだし」

NOVA「じゃあ、お前がこいつに抱くイメージを、俺の翻訳魔法に合わせてくれ。俺ではこいつのキャラが定まらんから、違うキャラがどうしても混ざって、おかしなことになる」

翔花「うん、分かった。私のドゴラちゃんへのイメージを思い浮かべたらいいんだね。あとは、それを汲み取って、NOVAちゃんが何とかしてくれると」

NOVA「そういうことだ。準備はいいか。よし、イメージがつながった。今だ」

ドゴラコア『ぼく、ドゴラ。よく分からないけど、普通に喋れるようになったよ。こいつは凄いや。さすがはママのパパだね。えっと、何て呼べばいい? お爺ちゃんじゃ怒るよね』

NOVA「ああ、怒る。ドゴラにお爺ちゃんと言われる覚えはねえ。NOVAちゃんも却下。そう呼んでいいのは翔花だけだ」

ドゴラコア『確か、師匠とかマスターって呼ぶのが、偉い人への敬称じゃなかったかな。どっちがいいですか?』

NOVA「おお、意外に礼儀を弁えているじゃないか、こいつ。少しは気に入ったぞ。翔花がママなら、マつながりでマスターがそれっぽいんじゃないの?」

ドゴラコア『だったらそれで。マスターNOVA、今後ともよろしく』

ドゴラのスキル

NOVA「いや、まだだ」

翔花「どうしてよ、NOVAちゃん。話が通じるんだからいいでしょ?」

NOVA「こいつにとりあえずの悪意がないのは、俺もよく分かった。しかしだな、悪意がなくても、世の中には脅威を与える存在、あるいは迷惑を伴う存在というのがいる。悪意と脅威は必ずしも一致するとは限らないんだ」

翔花「どういうことよ?」

NOVA「ここは単純な二元論ではなく、数学的座標軸の概念を応用した四分割分析が分かりやすくていいぞ。悪意のあるなし、脅威のあるなしで以下のように分けられる」

  1. 悪意があって、脅威である
  2. 悪意はあるが、脅威にはならない
  3. 悪意はないけど、脅威である
  4. 悪意も脅威もない

NOVA「1のケースだと、明確に敵だな。こっちは全力で倒すなり、排除するなりを考えればいい。逆に4のケースだと、普通にお友達として仲良くすることも可能だ。2のケースも意外と扱いやすい。相手は敵意を向けてくるが、所詮はザコで大したことはできないので、適当に排除するなり、無害なようなら相手しなければいい。どうとでもなる。一番、扱いに困るのが3のケースだ」

翔花「悪意はないけど、脅威って? よく分からない」

NOVA「無能な味方で一生懸命なんだけど、ドジばかり踏んで迷惑な奴っているだろう。そういう奴は、単純にやっつけるって訳にもいかないので、迷惑にならないように教え諭すなり、下手な仕事をさせないように隔離するなり、そんな奴でもできる役割を見繕うなり、うまく管理すれば、そこそこ使えるスタッフになるのかもしれない。バカとハサミは使いようってことだよな」

翔花「ドゴラちゃんはバカじゃないよ」

NOVA「どうだかな。それに、無能な味方というのは一例に過ぎん。他には、多くの天災や怪獣災害なども悪意とは関係なしに脅威ということができる。花粉症なんかもそう見なすことが可能だ。つまり、ドゴラは石炭などの炭素を欲しているだけ、スギ花粉は単純に繁殖の必要からばらまかれているだけ、そこに人間に対する敵意は存在しないのかもしれないが、結果的に社会に被害をもたらしたり、個人を苦しめたりしている。ドゴラ本人に悪意はなくても、普通に振る舞っているだけで人類に対する潜在的脅威となるならば、俺たちはそのことを予想し、前もって対処しなければならない。それが怪獣を飼う者の責任だと考えるのだがどうか?」

翔花「どうか、と言われても、よく分からないよ。頭脳労働はNOVAちゃんが得意でしょ。だから考えるのはNOVAちゃんに任せた」

NOVA「あのな。それじゃダメなんだよ。お前、こいつのママなんだろう。お前が考えなくてどうするんだよ。確かに、俺は頭脳労働担当だよ。考えるのが仕事だよ。だけど、丸投げされちゃ、こっちもやってられん。お前も一緒に考える。そうすれば、お前もいずれ俺抜きで戦えるようになる。今はまだ難しくてもな。お前がNOVAなしでも戦えるようになったら、俺以外の誰かが『花粉SHOWガールのショーカ』を使って、外伝的2次創作を書けるかもしれないだろう。俺もチャンスがあれば、お前をこんなちっぽけな自分だけの場所から旅立たせて、世界へ飛躍させたいんだよ。夢は大きくどこまでもって奴だ。だから、翔花、お前もいろいろ学んで、強く賢くなれ。俺がいないだけで、グスグス泣いてるんじゃなくてな」

翔花「NOVAちゃん、そこまでしっかり私の成長を考えて……分かった、翔花、強く賢くなるよ。そのためには何をしたらいい?」

NOVA「とりあえず、今はこいつの生態を学ぶ上でも、持ってきたこのDVDを見るんだ」
宇宙大怪獣ドゴラ [東宝DVD名作セレクション]

翔花「うん、見よう。でも、どうやって?」

NOVA「心配するな。ポータブルDVDプレイヤーなら持ってきた。後は電源さえあれば……」

翔花「ここはスギ林だよ。電源なんてあるわけないよ」

NOVA「そうか。仕方ないな。おい、そこの、せっかく日本語が喋れるようになったのに、奥ゆかしく黙り込んでいるドゴラ。お前、クラゲに似ているんだから、電気ぐらい作れないのか?」

ドゴラコア『電気って何? 食べられる?』

翔花「ドゴラちゃん……」

NOVA「な、バカだろう?」

翔花「うん、ママとしては、しっかり教育してやらないといけないと思うの」

NOVA「とりあえず、今は電気の確保が最優先課題だが、その前にバカドゴラ、いや、万丈と名付けてもいいかもな」

翔花「そ、それは、いくら何でも……」

NOVA「何だ?」

翔花「あんなバカと一緒にされたら、ドゴラちゃんが可哀想だと思うの」

NOVA「い、いや、そこは普通、ドゴラと一緒にされたら、万丈が可哀想と言うところだろ。お前の中で、万丈の評価、どんだけ低いんだよ。同じ不定形の系譜を受け継ぐ者同士だろうが、もっと仲良くしてやらないと……」

翔花「何、それ。万丈が不定形なんて話、私、聞いてない」

NOVA「いや、前回のビルドでやってたじゃないか……って、こいつ、14日頭だから、15日のニチアサはまだ見ていないんだったな。とにかく、万丈の話は後回しだ。今はまず、電源がないと映画も見られない。おい、ドゴラちゃん、お前、何ができるんだ? それによって、レギュラーキャラに採用するかどうか決まると言っても過言ではない。真剣に答えろよ」

ドゴラコア『うん、ぼく、ママを守って戦うよ』

NOVA「そいつはペットキャラとして見上げた心意気だが、その答えじゃ『ぼく、一生懸命がんばります』て言ってるのと大して変わらん。就職面接じゃ、答えになってない回答として、ダメなパターンだ。お前に具体的に何ができるか、スキルを聞いてるんだ」

ドゴラコア『マスターNOVA、どのように答えればいいのか、分かりやすく説明して下さい』

NOVA「学習意欲、旺盛なのは買うけどな。ただ、今の時代、即戦力を求めてる。会社に入ってから学ぶと言うのでは、遅いんだ。それまでにある程度は働けるスキルを磨きつつ、就職後も学び続ける。いいか、学ぶというのは一時期だけやってればいいというんじゃダメなんだ。できる男というのは、あらゆる機会に学ぼうとする。たとえ、余暇の娯楽であったとしても、そこから何かを学び、自分の仕事に活かせないかを考える。あらゆる経験が学びに通じる。それこそが人間性を豊かにするんだ」

ドゴラコア『いや、ぼく、ドゴラだし。人間性をどうこう言われても困るんですけど。ドゴラは、ドゴラらしく、ありのままにってのはダメなんですか?』

NOVA「今の時代、そういう甘い考えじゃ生きていけない。ありのままにってのは流行った時もあったが、それはストレス解放のための美辞麗句に過ぎん。人間社会で生きていこうと思えば、怪獣だって人間社会の流儀を学ばないといけない。そうして、努力した姿がこれだ」
怪獣娘(かいじゅうがーるず)~ウルトラ擬人化計画~ [DVD]ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣娘アギラ ソフビ製塗装済完成品ウルトラ怪獣擬人化計画 ゼットン ノンスケール 完成品 フィギュアウルトラ怪獣擬人化計画 キングジョー ノンスケール 完成品 フィギュアウルトラ怪獣擬人化計画 ゴモラ
『ウルトラ怪獣擬人化計画』怪獣大図鑑ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣大図鑑 Vol.2ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣大図鑑 Vol.3
NOVA「いいか、ドゴラちゃん、お前のクラゲ後輩のバリケーンだって、21世紀の人間社会に順応しようと、このような涙ぐましい努力をしているんだ。一応、言っておくが、俺は怪獣たちのこのような姿を、手放しで喜んでいるわけじゃない。怪獣たちの本来の姿が好きだし、こういうのは世間の風潮に迎合した怪獣の堕落と考えたりもしている。だが、今の時代を理解しようと思えば、こういう風潮が現実に存在していることだけは認めて、一応の距離感だけは計っていかないといけない。無知や無理解で、ジャンルを語ることは時に恥ずかしく、場合によっては不毛なトラブルをも生みかねんからな。ウルトラマンレオがゼロの師匠であることを知らずに、ウルトラ兄弟から差別された被差別賎民みたいに主張して、レオファンを心底怒らせたケースがあることも最近聞いたわけだし。俺は全てのレオ好きの味方だ。逆境の中で、厳しい試練にも耐え抜いて、自分の居場所をしっかり確保して、今や師匠として崇められるまでに至ったヒーローの鑑だからな。レオは一時期の逆境にも決してめげることなく、己を鍛え抜いて、その弟子は今や、多くの舎弟を指導するに至っている。今のウルトラ界で、レオ門下は一大勢力を為し得ているんだ。確かに出自は外様かも知れんが、だからこそ外の世界とM78星雲光の国の架け橋、多元世界にまで門戸を開くアウトサイダーとしての矜持を示し得たヒーローだと強く主張するよ」

ドゴラコア『ええと、マスターNOVA、言葉の意味も、話の展開も、どうして突然レオの話になったのかも、ぼくにはちっとも分からないんですけど、マスターの熱い心意気だけは分かったような気がします。なるほど、時代や社会から目を閉ざして、自分のありのままだけを求めても、ダメだ。自分の世界を広げないといけない、ということですね』

NOVA「おい、翔花。さっきの言葉は修正する。こいつ、基礎知識は欠けるが、吸収力はものすごく高いぞ。バカと言ったのは謝る。こいつは、今はバカでも、考えて吸収するバカだ。つまり、成長する。潜在的可能性は計り知れないものがある。何てこった。こいつは伝説の……ええと、何と言ったらいいかな」

翔花「だって、ドゴラちゃんだもん。成長して当然でしょ?」

NOVA「確かにそうだな。伝説のドゴラ、さすがは宇宙大怪獣の異名に恥じない成長性を持っているよなあ。今のこいつは花粉を吸収して、花粉ドゴラに進化しているようだし、きちんと正しく育てていけば、立派な人材、いや怪獣材になって行きそうだな。こいつはとんだ掘り出し物だぜ」

翔花「良かったね、ドゴラちゃん。NOVAちゃんから誉めてもらったよ」

ドゴラコア『いえ、ぼくなんてまだまだですよ。もっと大きくなって、いつか世界をも包み込んでみせます』

NOVA「それが問題なんだよ。今の人間の社会は、ドゴラの可能性を全て受け止められるほど寛大ではない。だから、人間社会にいかにドゴラを順応させるかが、課題なんだよ。ドゴラの可能性をありのままに認めてしまえば、それは人間社会や文明を崩壊させてしまう。一般庶民の家で、象や恐竜を飼うことなどできないようにな。ドゴラちゃんは自制することを覚えないといけない。欲望のままに、本能のままに、ってのはダメだ」

翔花「つまり、人間社会のルールを覚えないといけないってことね」

ドゴラコア『ルールって食べられる?』

NOVA「おい、ドゴラちゃん。手遅れになる前に言っておく。ルールは食べ物じゃないし、俺の部屋にはいろいろなルールブックが貴重な蔵書として存在するが、本を食べたからと言って、中に書いてある文字が覚えられるわけじゃない。暗記パンじゃないんだからな。いいか、人の大切な物をやみくもに食べたりしたら、その人を怒らせたり、悲しませたりする。食べる前に、食べていいかどうか翔花ママの確認を得ることだ。さもないと、ハチ毒のお仕置きが待ってるぞ」

ドゴラコア『ハチ毒、怖い。プルプル』

NOVA「その上で、さっきの質問をもう一度、行うぞ。お前、何ができる? どんなスキルを持っているんだ? ここまでの話をちゃんと聞いて、考えたら答えられるはずだ」

ドゴラコア『ママを守るためのスキル、方法……敵の攻撃を受け止め、吸収します。いろいろなエネルギーを餌にできる、ぼくの得意技。これでいいんですか、マスターNOVA』

NOVA「そうだな。翔花の奴も、たいていの物理攻撃はかわせるんだが、今のところ、二つの弱点がはっきりしてる」

翔花「二つも? 火が苦手というのは分かるけど、もう一つは何?」

NOVA「風だよ。お前、気づいていなかったみたいだが、お前を構成する花粉の粒子は、強風に煽られるとあっさり吹き飛ばされて原型を保てなくなるんだわ。まあ、ブルー・スタンドの時は、俺が風の力を制御しているから、風で飛ばされることもないんだがな。翔花、素の状態のお前じゃ『三匹の子豚』の狼にも勝てない。鼻息パワーで、ワラの家よりもたやすく消し飛んじまう」

翔花「そうなんだ。見えないところで、さりげなく私を守っていたんだね、NOVAちゃん」

NOVA「そうだ。『見えないところで、人知れず輝く光だってある。ヒーローってそういうものだろう』ってのは、今先ほど時空電波で受け取ったクレナイ・ガイさんの有難い教えだ。今ごろ3次元世界では、オーブクロニクルが終わって30分後って感じだろうが、俺の脳裏には伝わってきたぜ。娘との交流に悩むハードボイルド渋川パパの男意気がよ。別に狙っていたわけじゃないのに、思いきりタイムリーな物語だもんで、感情移入しまくりだ。以前に見たときは娘がいなかったから、ここまで感じ入ることはなかったんだが」

翔花「私には、もちろんNOVAちゃんが何の話をしているのか分からないけれど、私、生まれてきて良かったんだよね。NOVAちゃん、ハッピーなんだよね」

NOVA「当たり前だ。最初は花粉症で萌えキャラなんて、どうなるか自分でもバカなアイデアだと思ったもんだが、作り始めはどう扱っていいかもよく分からないで手探りだったんだが、今でも思い悩むときもないわけじゃないんだが、それでも翔花を生み出して後悔したことは一度もないんだぜ。翔花に嫌いだ、と言われ、さよならと言われたときは、どうしようか、と内心、愕然としたものだ。それから、ドゴラちゃんを憎みもしたんだが、憎しみや、無理解ゆえの悪意に支配されちゃ、悪霊の思うがままだからな。翔花がいなければ悪霊とも戦えないし、いつでもゴレンジャーやリュウケンドーの加護が俺を助けてくれるとも限らない。俺には、自分の心を闇から守るためにも、翔花が必要だ。ケイソンとの戦いでも、危うく俺は自分殺しをしてしまうところだった。翔花が話し合いを提案してくれたからこそ、俺は秀の奴と向き合えたんだ。感謝している。ありがとうな」

翔花「そんな。私だって、いつもNOVAちゃんに助けてもらってるし、いっぱい教えてもらってるし、ありがとうって言いたいのは私の方だよ。これからもよろしくね、NOVAちゃん」

NOVA「ああ、お互いにな」

ドゴラコア『プルプル。マスターと仲直りできてよかったね、ママ♪』

(長くなったので、この記事はこれで終わります。ドゴラ編はもう少し続く予定。まずは映画を見ないと)