Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

スパクロ11章の話

月が変わっても、スパクロタイム

 

晶華「月が変わっても、スパクロよ🌙」

NOVA「何だそりゃ?」

晶華「ええと、セーラームーンのパロディー?」

NOVA「お前、スパクロにはザンボット3がいないから、月のネタはあまり面白くないんだぞ」

晶華「だったら、日輪の力を借りるわ。万丈さんなら出てるのよね」

NOVA「ああ、万丈は万丈でも、万丈龍我じゃないからな」

晶華「当たり前よ。筋肉バカにさん付けなんてするわけないじゃない」

NOVA「いや、その筋肉バカと天才物理学者が、とうとう映画に帰ってくる月になったからな。一応、CMを流しておこう」


【告知1:総出演!編】『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』

 

晶華「そうかあ。とうとう平成最後のクリスマスから大晦日になっちゃう月なんだね。平成ライダーも、平成ウルトラも、平成花粉症ガールもみんな終わっちゃうんだ」

NOVA「ちょっと待て。ライダーや、ウルトラならともかく、ちゃっかり花粉症ガールを混ぜてるなよ。花粉症ガールは今年生まれたばかりなんだから、わざわざ平成なんてつける必要がないだろうが」

晶華「ええ?  NOVAちゃんは時空魔術師でしょう?  だったら、時代を遡って、昭和花粉症ガールぐらい作ったらどうなのよ。そして、いつか花粉症ガール・ジェネレーションなんて映画が作れるように頑張るの」

NOVA「お前、そういうネタは、花粉症ガールが時代を乗り越えてから言ってくれ。とりあえず、一周年記念になって、俺の意欲が続いていたら、平成から新時代へ花粉症ガールの世代交代劇を作るってネタもある」

晶華「え?  世代交代?  ダメ。花粉症ガールの物語の主人公は、私とお姉ちゃんなんだから。後から来た子に主役の座は譲るものですか」

NOVA「いや、そのうち花粉症ガールXや、花粉症ガールアマゾネス、花粉症ストロンガールなんて出てきたら、栄光の7人花粉症ガールとなって、伝説に語り伝えられることになるんじゃないか」

晶華「いいえ、主役の座は譲らないわ。2年目は花粉症ガールR、3年目は花粉症ガールS、4年目はスーパーズ、5年目はスーパースターズと、タイトルと敵キャラだけ変えて続いていくの」

NOVA「いや、俺だったら、A、R、D、J、W、K、L、UX、BXと続けていきたいなあ」

晶華「そのアルファベット順にどういう意味が?」

NOVA「スパロボに決まってるだろうが。それもアドバンス以降の任天堂携帯機対応型の系譜だ」

晶華「他にも、いろいろあるでしょう?  EX、S、G、F、α、Z、MX、GC、XO、OG、NEO、OE、V、X、T、DD。あと、使われていないアルファベットは何があるかしら」

NOVA「H、P、Q、Yってところかな。IはIMPACTの頭文字があるな。そうなると、スパロボHAPPYってのも、そのうちできるかも知れない。ハピネスチャージ・スパロボとか。ハートキャッチ・スパロボでもいいぞ」

晶華「HUGっとスパロボってのもいいわね」

NOVA「マックスハートとか、Hはプリキュアと結構、相性がいいアルファベットなんだな。まあ、来年はスター★トゥインクルなんだが」

晶華「星のプリキュアかあ。星といえば、NOVAちゃんも新星だよね。プリキュアNOVAとか、スパロボNOVAって出たらどう思う?」

NOVA「いや、プリキュアじゃなくて、レイアースなら普通にノヴァってキャラが出ているんだけどな」


Magic Knight Rayearth Soundtrack *Nova ~ Rival Toujou

 

晶華「へえ、ライバルキャラなんだ。つまり、このノヴァを仲間にできるかが問題なのね」

NOVA「主人公の心の闇だからな。実際にプレイすれば、名前つながりで、妙な感情移入をしてしまいそうだ」

晶華「今までのスパロボには、ノヴァってキャラはいなかったの?」

NOVA「キャラはいなかったと思うが、サイバスターの必殺技コスモノヴァや、マジンカイザーの技のカイザーノヴァや、ダンクーガノヴァってロボットがいたなあ」


Evolution of COSMO NOVA (1993-2016) | コスモノヴァ | SRW


スパロボ マジンカイザー (~カイザーノヴァ) 進化の軌跡 | Evolution of Mazinkaiser (~Kaiser Nova) | SRW F - X (1998-2018)


第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 ダンクーガノヴァマックスゴッド All Attacks

晶華「なるほど。ヒーローの技やロボットなどNOVAちゃんの名前は大活躍だね。でも、今度は敵キャラだと」

NOVA「ああ、だから味方にできなければ、スパロボTでノヴァを倒すことで、日頃の俺に対する憂さを晴らす、という遊び方もある」

晶華「そうか。White NOVAがムカつく、と思ったら、スパロボTをプレイすればいいんだ。じゃあ、私もスパロボTで、ノヴァちゃんを頑張って倒すね」

NOVA「ちょっと待て。お前、俺にムカついているのかよ」

晶華「そりゃ、ムカつく時もあるわよ。好意を示しているのに、振り向いてくれないときは、壊したくなる時だってあるのが愛ってものなの。だから、くらえ、花粉症バスター!」

NOVA「目、目が〜」

晶華「というわけで、長い前置き終了。これより、殺すお目が、の話に行くよ」

NOVA「クロスオメガだ。それにしても、このパターン、何度続けるつもりだよ。俺の目をつぶすつもりか」

 

ガオガイガーと勇者の話

 

NOVA「さて、前章は痴女コスの異次元かあさんを倒して、ついでにガオガイガー最終話のゾヌーダロボを倒した話だったな」

晶華「思いがけず、ジェネシックガオガイガーにパワーアップしたのよね」

NOVA「それなんだが、ジェネシックガオガイガーのユニットもGETしたぞ。エクスカイザーのために200以上溜め込んだΩクリスタルを消費してな」

晶華「え、エクスカイザーは諦めたの?」

NOVA「いや、エクスカイザーは勇者だろう?  だけど、ガオガイガーはその上を行く勇者王なんだぜ。しかも金色の破壊神を超越した最強の破壊神の異名を持つ。王とか破壊者とか、今の時期のネタとしては思いきりツボだ。ゲットできるチャンスがあれば、欲しくなるのが人情というものじゃないかね」

晶華「そういうのが人情かどうかは分からないけど、NOVAちゃんがガオガイガー好きだということはよく分かった」

NOVA「当然だ。エヴァガオガイガーのどちらを選ぶ?  と言われたら、迷わずガオガイガーを選ぶぜ」

晶華「じゃあ、エヴァシンカリオンを付けたら?」

NOVA「う、それは迷う。エヴァはともかく、シンカリオンは勇者ロボの系譜を受け継いでいる現役ロボと見ているからな。スパロボに参戦希望だが、先にクロスオメガに出そうな気がする」


シンカリオン+エヴァンゲリオン | SHINKALION + EVANGELION

晶華「そう言えば、ガオガイガーも肩に新幹線を乗せているよね」

NOVA「ああ、勇者ロボには新幹線絡みも多いしな。まあ、ジェネシックの肩は新幹線じゃないけど。一応、関連動画を挙げてみよう。まずは、ノーマルのガオガイガー


スパロボ ガオガイガー・ファイナルフュージョン!合体成功で超胸熱っ!!

NOVA「次にジェネシックの方だが、オリジナルが見られないので、アレンジ動画で代用した」


【MAD】合神!ジェネシックガオガイガー - GaoGaiGar with Gravion

晶華「ジェネシックは、獣型マシンの合体なのね。肩に乗せているのは何?」

NOVA「右肩がサメで🦈、左肩がイルカだな🐬」

晶華「つまり、これみたいな物か」


百獣戦隊ガオレンジャー 百獣合体 ガオキング 誕生

NOVA「まあ、胸にライオンで、右腕がサメで、ガオつながりだから無縁ではないわな。なお、エヴァが95年、ガオガイガーが97年、ガオレンジャーが2001年で、この時期がスパロボの発展期に当たる。ゲーム機もPSからPS2の頃で、映像の進化に毎回驚かされる頃だったな。放送時期的にも、ガオガイガーにはいろいろ勇気をもらった記憶もある。やっぱりスーパーロボットは熱い叫びだよなあ、と感じさせてくれた作品の一つだ」

晶華「エヴァの主題歌で『少年よ、光になれ』って歌ったら、ガオガイガーの必殺技が『光になれーーッ!』だからね」

NOVA「映像的には、ピコピコハンマーでドツいてるんだけどな。それまでの勇者ロボの定番が剣での両断だったのに、巨大なハンマーで叩きつぶすパワーファイターだから、インパクト絶大。『これが勝利の鍵だ』って小林清志さん(次元大介だったり、VRVマスターだったり)の渋い声で解説されるのもツボで、今だに勝利の鍵ってキーワードは耳にするわけだし、ガオガイガーの影響って結構あると思うんだよ」

晶華「そうか。だから、NOVAちゃんはジェネシックガオガイガーのために、Ωクリスタルを大量に使ったんだ」

NOVA「フッ、甘いな。この俺がジェネシックガオガイガーだけのために、Ωクリスタルを200も使うと思うか?」

晶華「うん、思う。NOVAちゃんだもん。好きな物のためなら、結構ムダ使いするキャラじゃん」

NOVA「そうか?  割とコツコツ溜め込んで、ここぞというところで吐き出すキャラだと自覚しているんだがな。そして、12月はクリスマス。つまり、運営側もクリスマス向けのサービス品を提供してくるわけだ。それがこいつ」


【スパロボxω】揺れる!ルネ(サンタコス2018)/キングジェイダー - ライブカットイン【勇者王ガオガイガーFINAL】

晶華「キングジェイダー、ルネ・カーディフ獅子王のサンタコスバージョンか。これもゲットしたの?」

NOVA「おお、当てたぞ。おまけに、スパロボAのソウルゲイン、アクセル・アルマーも当てたんだが、そちらは少し格の落ちるSRバージョン」

晶華「ええと、最高がSSRで、2番目がSRね。その辺の格付けの話をもう少し初心者にも分かりやすくお願い」

NOVA「ああ、この辺はトレーディング・カードゲームからの等級分けで、標準のカードがコモン(C)、少し珍しいのがアンコモン(UC)、稀少品がレア(R)、ここまでは近年のコレクション系ゲーム共通の呼称だと思ってくれ。D&D5版のマジックアイテム格付けも採用しているしな。ただ、レアより上がゲームごとに違う等級が設けられている。D&Dだと、ヴェリー・レアと、レジェンダリー。超稀少品と、伝説の品って感じだな。クロスオメガだと、レアの上がSRと、最上級がSSRになっている」

晶華「つまり、下から順にC、UC、R、SR、SSRの5段階ってことね」

NOVA「そうだ。Cは標準と言いつつ、まあ、初心者以外には見向きもされず、種類も少ないので、今ではかえって稀少となっている弱小ユニットたち。昔のスパロボでは、ボールとか旧ザクに相当する。最初は主人公機とC機体2つ、ボスボロットとグラスゴー(カレン機)から始まった。レベル20までしか上がらず、限界突破してもレベル40までしか伸びないので、正直、今では役に立たない倉庫のお荷物だな」

晶華「UCは?」

NOVA「ここからマジンガーやゲッターなど、各主人公機が登場する。レベルは30まで上昇し、限界突破で50まで行くから、それなりに育てたい気にもなる。ゲットするだけで、ユニットシナリオを全部チェックできるのも美味しいが、それだけに育てる必要を感じないとも言える。本気で育てたいのはRからだな」

晶華「本来はレアだけど、現在のインフレ環境では、Rが標準になっているということね」

NOVA「普通にガチャでポンポン出てくるからな。最初の主人公機もR仕様で、最大レベルで40。限界突破で60だから、この段階で普通に戦力になると言ったところか。ユニットシナリオも10レベルまで育てて解禁されるので、少なくともそこまでは育ててみようって気になる。ポンポン出てくるってことは限界突破もさせやすく、フル改造も容易だ。育てればそれなりに強くもなるし」

晶華「そのパターンだと、SRでレベル50、SSRでレベル60。限界突破で最大レベル80ってことかしら」

NOVA「ああ、目下のうちの最高レベルはSSRのゴーショーグンのレベル65。稀少なSSR用の限界突破アイテムを使って、一段階の限界突破を果たした。SRやSSRは限界突破が難しいので、今のところはレベル60まで上昇すればOKと思わざるを得ない。ベテランプレイヤーだと、レベル80機体をたくさん持っているみたいだがな」

晶華「NOVAちゃんはレベル60機体をいくつ持ってるの?」

NOVA「ゴーショーグン、バルディオスSSR主人公機、Mr.ブシドーのスサノオ、それにフリーダムといったところかな。そして、目下育成中なのがジェネシックガオガイガーキュベレイMK2、ヴァイタルガーダー、ゲッターロボ號などなど。まあ、R仕様で最大限界突破したコン・バトラーとか、他にも育てている機体はあるんだが、やはりSSR機体を優先する形になるな。

SSR機体には、パイロットユニットを乗せて強化できるとか、一部が音声あり必殺技を撃てるとか、いろいろと特権があって、みんなSSR機体をゲットして喜ぶという状況だな。SRも育てたら強いんだろうが、特典が少ないので、レベル20になって見られるユニットシナリオのために育てるという感じだな。育成ではRの方が手軽なので、SRはゲットしてもレベル1のまま放置されている、もったいない機体が結構ある」

晶華「10日前にプレイを始めたばかりとは思えないぐらいのハマりっぷりね」

NOVA「自分でも、ハマったら取り返しのつかないのめり方をするのは分かっていた。だけど、これがそのうちふっと冷めちゃうんだよな。だから、冷める前に目一杯堪能して、その経験が無駄にならないように、ハマった記録だけは残しておきたいんだ」

晶華「とにかく、NOVAちゃんはジェネシックガオガイガーと、サンタコスのルネ仕様キングジェイダーのために200個のクリスタルを使って、今はすっからかん。だからエクスカイザーを諦めるしかない、と」

NOVA「いや、それは違う。そこから、また貯めて、今は80個のクリスタルを持っている。100個ぐらいあれば、エクスカイザーはゲットできると思う」

晶華「そんなに貯まりやすいの、クリスタルって?」

NOVA「各話の初クリアで2つ手に入るし、他にもイベントとかミッションの達成でももらえるし、本命が来るまではガチャを控えれば、何とかなるんじゃないか。最悪、課金も辞さないが、自分が突然、冷めてしまうのはFFRKの経験で分かっているからな。ストーリーをクリアすれば中断する気でもいるし、無料で楽しむのが本来の姿だと思う。物足りなければ、中断しているスパロボXとかもあるしな」

晶華「一応、そういう計算はしているんだね」

NOVA「ああ、ハマる時はしっかり夢中になって楽しむし、情熱も注ぐ。だけど、ある程度、見切ってしまえば、後腐れなくスッと身を引いて距離を置いて、冷静に観察する。奥の深い趣味なら長続きするし、すぐに見限れるような底の浅さを感じたら、無駄な時間は費やさないようにしたい。この場合の底の浅さってのは、発展性とか、コツコツ地道に取り組むコンスタントさ、だな。人間関係とか、創作とか、全てにそれが言えて、温故知新、昔からの伝統を大切にしながら、新規を開拓する精神こそ、俺には魅力に映る。

「逆に、マンネリといって伝統を軽視するとか、奇抜という言葉で新規を受け入れない偏狭さとか、そういう狭くて刹那的でネガティブな振る舞いを見せるものには未来がない。だから、歴史あるシリーズ作品には敬意を向けるし、古い盃に新しい酒を入れて飲むとか、往年の作品がメモリアル的にリバイバルするのは大好きだ。まあ、さすがに全てを追跡するのは不可能だから、信頼できる他人の知見も当てにして、自分の評価の参考にもするんだけどな」

晶華「うん。NOVAちゃんは、シリーズ物が好きだし、一度ハマれば研究熱心にあれこれ考えて、好き嫌いとは別に、その作品の歴史的意義とか、目指そうとした方向性とか、後から振り返ることも楽しむ人だからね。シリーズである以上、成功作も失敗作もあるかもしれないけど、駄作とか、ダメとかのレッテル貼りをするような論評は毛嫌いする。自分に合う合わないというのは作品評価とは別だし、他人の評価に流されて、自分で経験もしていないことにダメ出しするような人間は軽蔑するってことでOK?」

NOVA「まあ、いちいち軽蔑するのも、時間の無駄だと思う。この辺は、ゴーバスターズのエスケイプさんと同じで、いい物を堪能したいし、いい物でなければわざわざ相手にするまでもない。そして、自分がいい物と判断したものは愛でて、守りたい。この辺は理屈じゃなくて感情だな。そして、守る過程を通じて、自己主張することによって、自分がどうしてその作品やキャラが好きなのか、再確認するわけだ。感情を理論に移行する過程は、まあ議論のネタになるとも言える。自分一人で堪能するなら、『好きだから好き、嫌いだから嫌い』で十分だけど、人と感想を伝え合ったりする場合には『自分にとってはこうだから好き、自分にはこの点が合わないから見たくない』という理屈を加えないと、自分の意見を理解してもらえない。

「結局、作品感想を通じて、自分のアイデンティティーを確認する作業なんだな。だから、他人の評価に流されて、自分が知りもしない作品の評価を安易に決めるような奴の文章は総じてつまらない。面白い感想には、その人の作品との向き合い方が表れているし、そうでない感想や論評には、どこか上から目線で作品を愛していない、向き合っていないように思える。まあ、作品との距離を置いて、客観的視点で論評するスタイルもあるが、その場合は事実認識を正確に、両論併記の末に結論を出す緻密さが問われる。客観的な文章の形態をとりつつ、中身が主観的な感情論でしかない文章は、どうにも鼻につく。感想なら主観的でもいいが、その場合はネガティブな意見を書く場を弁えるべきだな。とりわけ、根拠なく何かを下げるような文章は、無用なトラブルの元になるわけで」

晶華「NOVAちゃんは、文章を書く際は、思いきり対象を分析して、向き合おうとしているもんね」

NOVA「ああ、だから根を詰めすぎると結構、疲れる。好きなことなら、それで充実できるから、いいんだがな。クロスオメガについては、これまできちんと向き合っていなかったから、遠巻きに見ているぐらいだった。自分がプレイしていないゲームは、あるいはルールを分析していないゲームは、語る資格がないと思っているし。語るなら、じっくり研究した上で、自分のスタンスを決めてからでないと。もちろん、現在進行形なら、感想を書きながらスタンスが変わることもあるが、最初からネガティブな目で見ないようには心掛けている」

晶華「で、今のスタンスは?」

NOVA「アクションゲームとして、小手先の操作が必要だと思っていたから、自分には合わないと決めつけていた。俺が好きなスパロボは、戦術を考えるシミュレーションRPGだからな。だが、そのアクション部分が全てオートバトルで代用できて、小手先操作よりも、コレクションと育成がゲームの本質だと知った上、ストーリー部分も楽しめると分かったから、話のネタにできている、と言ったところか。これがまた、各ユニットごとのスキルとか丁寧にチェックする段階には至ってなくて、キャラが育ちきって、どうしても勝てないボスに、有利に立ち回れるユニットチームを編成して……という段階まで考えると、また一段踏み込む形だが、まだ、そこまでには至ってない。とりあえず、育てたいユニット、強そうなユニットを編成して、力技で各面をクリアしている段階だな。データ分析を駆使するレベルまでプレイするかどうかも未定だ。とにかく、3年も続いたわけだから、それなりに奥深いゲームに進化していると思う」

晶華「ハマろうと思えば、ハマりすぎてしまう人だから、程々にね」

NOVA「ああ、本命はスパロボDDと考えているからな。今はまだ前座という認識でいる」

 

11章は仕込みの話

 

NOVA「ずいぶんと寄り道が過ぎたか。ともかく、ガオガイガーに燃えながら、11章なんだが、実はこれだけだと仕込みだけで、話の的が絞れないんだな。ゾヌーダ戦後の後始末と、宇宙にいるメガノイドとの決戦に向けて準備している最中に、南十字島で異変があって、スタドラの物語につながって、ドクターヘルの機械獣軍団と戦うという、小競り合いだけの章だった。まあ、12章になると、スタードライバーの最終決戦と、マジンカイザーの終盤戦に通じることが分かるんだが、俺はスタードライバーの本編を知らないからな。話の理解に手間がかかった」

晶華「ええと、2010年のMBS日曜日5時の番組で、SF学園ロボットアクション物という謳い文句があるわね」

NOVA「伝奇要素も入ると思うが、つまり、コードギアスR2→ガンダムOO第2シーズン→鋼の錬金術師FA戦国BASARA弐の後に続くわけだな。そこから青の祓魔師に続いて、ガンダムAGEか。つまり、AGEの前年度の作品ということで、一応、スパロボに登場しても納得できる系譜になるな」

晶華「NOVAちゃんの知らないロボットがあるなんて、とロボット研究者としてはプライドを損なったりはしない?」

NOVA「2000年以降のアニメは、特撮と違って観測対象外だからな。だから、スパロボマニアは自称するが、アニメマニアとは自称しない。スパロボに出たからチェックするって作品が最近は多い。ゼーガペインもそうだな。放送年が2006年ということも今さっきチェックした。だからこそ、本編ストーリーにがっつり組み込まれているのは新鮮に楽しめたよ」

晶華「で、NOVAちゃん的には、スタドラってどういう話に思った?」

NOVA「単純にセカイ系の話だと思った。主演声優がOOの刹那、すなわちウルトラマンゼロで、ヒロインがキュアフェリーチェで、主人公の相棒がルルーシュだということも今、初めて知った。学生たちが演劇部に所属していたり、仮面を被って秘密結社『綺羅星十字団』に参加していたりしながら、普段は学生、そして裏では世界の破滅につながる古代の遺産ロボ・サイバディを操作したりして、日常生活の陰で暗闘を繰り返す話だな。戦闘の舞台がゼロ時間と呼ばれる異世界であるため、派手なバトルを展開しても、日常は壊れない。ただ、ゼロ時間の封印が敗れると、サイバディの力が現実世界に及ぶ。最強の王のサイバディ・ザメクは時間操作の能力を持ち、地球のリビドーを吸い尽くして、地球を滅ぼすとか。11章は、このザメクの目覚めと、マジンカイザーの地獄王ゴードンの起動に向けての物語と言える。そして12章で、自軍と、ザメクと、あしゅら男爵の機械獣軍団の三つ巴の決戦に発展する流れだな」

晶華「セカイ系って、意味がよく分からないんだけど」

NOVA「エヴァ以降、主に2000年代の頭に提唱されたフィクションのジャンル概念だな。これまでのロボSFなんかが、侵略者との戦いや、よりリアルな国家間の戦争を背景に、明確な外部要因に対して向き合う主人公を描いてきたのに対して、エヴァ以降は登場人物の内面、心理描写を主題とした作品が多く見られるようになり、『主人公やヒロインの心の危機=世界の危機に直結』するような作品が増えた。要するに『ぼく(私)を受け入れない世界なんて滅びちゃえばいいんだ』とか、『彼(彼女)のいない世界なんて云々』とか、そういう敵キャラの言いそうなセリフを、心が壊れかけた主人公やヒロインが言うようになって、世界の危機が登場人物の心理状態に委ねられる。その心を癒すことが世界の救済につながるような、クライマックス展開を見せることが多い。

「まあ、世界を滅ぼす兵器にヒロインが閉じ込められて暴れ回るのを愛の力でヒーローが助け出し、助けたヒロインと共に器の巨悪を倒すロボット物といえば、Gガンダムガオガイガーも同様の傾向になるんだが、それらの2作は、主人公やヒロイン以外の外の世界も綿密に描いているため、セカイ系には分類されない。セカイ系は、主人公周りの狭い世界と人間関係しか描いていないのに、唐突に話が世界の滅亡にまで肥大化してしまう。『個人ー社会ー世界規模』の中間に位置する社会を中抜きしてしまうんだな」

晶華「つまり、NOVAちゃんが部屋に引きこもって、iPadをいじっていて『世界よ滅びろ』と願ったら本当に世界が滅びるような話が、セカイ系ってことね」

NOVA「何だよ、その例えは。俺のiPadは究極兵器か何かかよ」

晶華「少なくとも、このブログ時空は簡単に滅ぼせるわよね」

NOVA「ああ、その気になれば、ホビー館ごと抹消することも可能だが……そもそも、どうして俺が自分の構築した世界を、自分で滅ぼさないといけないんだ。俺はそこまで破滅志向ではないし、精神的に追いつめられてもいないぞ」

晶華「だけど、昔、ある掲示板時空を抹消したことはあるのよね」

NOVA「未熟で運営に行き詰まったからな。禊ぎと再出発の意味もあった。住人たちにはきっちり告知したし、アフターケアも可能な限り果たしたぞ。無責任な滅ぼし方はしていない」

晶華「つまり、その時のNOVAちゃんは、今のルーブのツルちゃんと同じだったということね」

NOVA「掲示板一つと、地球という惑星の規模を一緒にするなよ。まあ、そこに住んでいる人間にとっては、規模の大小は関係ないんだけどな。自分の日常的な居場所がなくなることは、世界の滅亡と同一視してしまう者も多くいるだろう。自分が楽しんでいるソーシャルゲームの運営が終了してしまう=世界の滅亡と擬似的に考えることもできるわけで。要は、大きな世界ではなく、小世界が乱立していると人々が感じられるようになったのが、90年代末から21世紀の世相なんだろうな」

晶華「インターネットの発達で、個人レベルで公の場を管理できる人間が増えるようになって、擬似的な世界の乱立が広がった。他にもコンピューターゲームなんかで、世界の滅亡物語がたくさん作られるようになった。そういうところも、セカイ系という言葉が流行した理由かもしれないわね」

NOVA「1970年代から80年代に青春を送った人間にとっては、世界滅亡の危機というのは割とリアルな感覚なんだけどな。1999年に世界が滅びるほどの大天災とか大戦争とか起こる想像は、当時の人間にとっては荒唐無稽とはとても言えず、もしかしたら起こり得る未来像だったわけで。ただ、実際には滅亡せずに、その感覚の記憶だけが残って、80年代の若者が社会の中核に育った2000年代に、『心の危機=世界の危機』の物語が多く生まれた。直接、物を壊すのは、阪神・淡路大震災に匹敵する恐怖をリアルな物として描くことはなかなか困難。だから、そういう物理的な破壊描写は抑えながら、心情描写と世界の危機を直結させるような作劇手法が用いられるようになった、とも考えられる。

「そこから今は、2011年の東日本大震災を経て、フィクションも世界の危機を描くよりも日常ドラマに多くの需要が生じる時代にもなっているんだけどな。滅びる世界じゃなくて、つながる世界という風潮が主流に見える。平成生まれだと、ノストラダムスの予言や冷たい戦争に実感がなく、生まれた時からゲーム機が日常にある世代だから、現実世界よりも擬似世界での交流の方がリアルといっても過言ではない。こうなると、バーチャルの中での交流や、現実と非現実の境界線とか、擬似世界にまつわる物語というのが主流になっているのが、この10年近くの潮流かな、とも」

晶華「今は、あまりセカイ系とは言わないのよね」

NOVA「ああ。昔は世界は一つだったけど、今は多元世界、複数世界が当たり前になっていて、こうなると一つの世界が壊れても、別の世界を作ればいい、という感覚にもなる。世界というものがこれまでよりも壊れやすいものになり、キャラによっては理想の世界の構築に力を注ぐ神気取りの存在や、自分の世界に過剰な愛を注ぐ者と、もっと大局的な視点で見る者の対立とか、キャラと世界の一体感とか、世界同士の交流クロスオーバーとか、違った形の物語構造が生まれている。個人的には、フィリップ・K・ディックの多用した『現実と虚構の逆転現象テーマ』が、SFではなく現実感覚として日常的に受け入れられるようになったのが現状だと考えたり」

 

晶華「スタドラの物語から、そこまで考えたの?」

NOVA「いや、どちらかと言えば、ゼーガペイングリッドマンから、だな。スタドラは、どちらかと言えば、メガテンのペルソナみたいだな、とも思った。サイバディも、メガテンにおける召喚悪魔のイメージで捉えたし。世界観としては、やはり島一つが舞台で、もの凄くミニマムな話なんだよね。だから、スパロボの戦争テーマとは本来なら噛み合わないんだ。そこで、ティターンズアロウズといった外からの侵略者が、世界を滅ぼすと言われる伝承の力の秘密を求めて干渉し、島を荒らす物語に改編されて、スパロボの世界観に落とし込んだわけだが、そこから、いよいよ島内部の物語を展開させて、クライマックスに突入というのが現状」

晶華「戦争ではなく、巫女とか、儀式とか、そういうのは確かにメガテンの方向性かも」

NOVA「一応、12章のプレイも間もなく終わるわけだが、ここで、あしゅら男爵が格好いいキャラとして描かれるんだよな」

晶華「え、あしゅら男爵が?」

NOVA「彼はDrヘルのスパイとして、南十字島に封印された超パワーの秘密を調査しているんだ。そして、超パワーを目覚めさせようとしている綺羅星十字団の面々の客将として、島の平和を脅かすティターンズアロウズとも戦う。つまり、味方になったわけではないが、島の平和を守るために、自軍と共闘したりする局面もあるんだな。こういう本来は敵だったキャラクターが、別の敵の出現で一時休戦して協力する場面なんかも、クロスオーバーの面白さだと思う」

晶華「まあ、昔からあしゅらさんは憎めない敵キャラとして、和ませてくれたものね。スパロボファンとしては、おなじみのコミカルな敵役で、操る機械獣も決して強敵ではなく、こいつが出るとホッとするそうね」

NOVA「うむ、そうだな。少なくとも、『うわ、あしゅら男爵か。こいつは厄介だな』と思ったことは、スパロボでは一度もない。そんなあしゅらが12章になると、地獄王ゴードンのコアユニットとして改造され、Drヘルのために暴れるんだが、目覚めたザメクが制御できない、地球を滅ぼす存在だと分かると、『世界を滅ぼしてしまうと、Drヘルの世界征服計画が達成できないではないか』と、対ザメクの先陣を切ったり、『綺羅星十字団の連中は詰めが甘く、ほとんど学芸会のノリだから見下していたが、少なくとも連中には一途な夢があった。しかし、ザメクがその輝きを消すというのなら、このあしゅら、見過ごすことはできん。空虚な破滅しかもたらさない邪悪など、何の価値もないわ』と綺羅星十字団を酷評しつつも彼なりの敬意を示したり、敵なのに実に格好いいセリフで描かれているわけだ」

晶華「そんなあしゅらさんに対して、甲児くんはどう反応したの」

NOVA「『分かっているさ、あしゅら。今のお前は味方で、あっちのデカブツが敵ってことだろう?』『その通りだ、兜甲児。貴様との決着は、世界を滅亡させる邪悪を倒してから、しっかり付けてやる』とまあ、典型的なライバル関係だな。とにかく、これほど格好いいあしゅら男爵を見るだけで、スパロボファンとしては癒された気分になった。何だか、このまま味方として自軍に参入してくれないか、と思ったよ」

晶華「最後は、スタドラじゃなくて、あしゅら男爵を持ち上げる話になったわね」

NOVA「ああ、スタドラのキャラはよく分からない初心者だから、下手なことは書けないが、あしゅら男爵については書きやすいし、愛着がある。このあしゅら男爵の顛末については、次の話で語るとしよう。最後に本来のスタドラの不足分は、ザメクとの決戦動画で補足して、当記事は締めくくることにする」


Apprivoise... Samekh!


Sugata vs Takuto


Star Driver Finale - Tauburn vs Samekh