Shiny NOVA&晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』追想・補録

 昔の日記を読み返していて、発見した記録を転載。

二つの塔の昔の感想

●2003年3月2日(日)
 本日は、更新なしです。
 理由は、「ロード・オブ・ザ・リング二つの塔」見て、疲れたから(笑)。

 原作では、前半がローハンでの旅(アラゴルンメイン)で、後半がフロドの旅と、きっちり分かれていたけど、映画だと、見事にバラバラ。こりゃ、原作を読んでないと、ストーリーについていけないのでは? と思ったり。
 まるで、ファイズの初期4話みたいに、登場人物が絡まないわけですね。

 あと、原作の「二つの塔」の最後までは、話が進みませんでした。
 アラゴルンたちの方は、ヘルム峡谷の決戦までで終わり。サルマンとの対面は、次作に持ち込まれます。
 フロドたちの方も、大蜘蛛シェロブとの遭遇は、次作に持ち越し。

 原作ファンとしては、最初の「ガンダルフVSバルログ」と、最後の「エント大暴れ」が、迫力ある映像で描かれたのが拍手です。何せ、原作では、どちらも登場人物の回想でしか語られていない場面でしたから。
 逆に、カットされて哀しいのは、「ギムリレゴラスのオーク殺戮競争の顛末」がきちんと決着ついていないこと。最初は、ギムリが2人に対し、レゴラスは20人弱。これは映画でもセリフがあったんだけど、最後はギムリ42と、レゴラス41で、ギムリの勝ちだったんですね。その肝心の部分が削られたので、ギムリはただのギャグメーカーとしての扱いになってます(シクシク)。

 他に、扱いが原作より悪くなったのは、ローハンの王セオデンと、ボロミアの弟のファラミアでしょうか。映画でのセオデン王は、蛇の舌の呪縛が解けてからも弱気ぶりが消えておらず、アラゴルンの偉大さを引き立たせる役割に格下げ。原作のセオデンは、もっと英雄王としての威厳を身につけていたんですがねえ。
 一方、映画でのファラミアは、ボロミア同様、指輪を持つフロドをゴンドールへ強制的に連れて行こうとしたものの、ラストで、それが賢明でないことに気付きます。ある意味、ファラミアに見つかったことが、フロドにとって危機であるかのように描かれているわけですが、原作ではファラミアは兄よりも思慮深い男として描かれています。
 何となく、トールキンの原作では、善側の勢力に英雄的な人物が多かったのを、映画ではあえて人間的に、卑小化された感じですね。

 微妙な立場なのは、ローハンの騎士エオメル。原作の彼はヘルム峡谷での戦いに当初から参戦。ギムリとの因縁もじっくり描かれています。でも、映画では、ガンダルフに導かれて、味方の窮地を救う騎兵隊長の役どころ(原作では、それは国境守備隊長のエルケンブランドの役どころでした)。
 どちらも、格好いい役なんだけど、キャラとしては原作の方が深みがあります。

 以上の3人は、第3部「王の帰還」でも、ゴンドールでの最終決戦で、それぞれ英雄的な活躍を示すわけですが、今回、貶められたキャラにもそれぞれ納得できる見せ場を与えてほしい、というのが、原作ファンの思うところ。
 それと、やはりエオメルの妹のエオウィンですね。指輪のヒロインとしては、アラゴルンの婚約者のアルウェンよりも、エオウィンの方が、原作では劇的な活躍を示しますから。そして、アラゴルンへの恋情をあきらめて別の恋人と幸せになることを思うと、今回の彼の扱われ方は……と不満に思うわけです(微妙にネタばらし^^;)。

 いずれにせよ、不満はいくつかあったけれども、それ以上の迫力で魅せてくれた「二つの塔」。最終部の「王の帰還」では、そうした不満もすべて払拭してくれる出来になることを期待しています。

 まあ、感想文としては、短くまとまっているので、昨日書いた追想よりも、まとまっていていい感じかな、と。
 う〜ん、10年前に書いた文章の方が、手堅くまとまっているのを実感。
 ブログだと、短くまとめる気持ちがなくて、頭に思いついたことをダラダラと書き流すスタイルになってますからなあ(苦笑)。


 書いている中身に関しては、キャラへの評価が昔とさほど変わってないなあ。
 唯一、ローハン王セオデンに対して、昔は不満を書いていますが、第3部の「ローハン騎士軍を率いるセオデンの雄姿」を見た後では、彼の評価が高まったので、不満が解消された、と。
 同様に、ギムリレゴラスの撃退数比べも、DVDの特別版で補完されたので、劇場公開版の不満は解消、と。


 ちょっと気になったので、第3部『王の帰還』の感想も再録しておきますか。

王の帰還の昔の感想

●2004年2月16日(月)
 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」。
 初日に見に行きました。もう、感無量の作品です。原作の「指輪物語」を最初に読んだのは、高校2年の時だから、15年来のファンです*1
 中でも、一番印象的なシーンは、ナズグルの首領に挑むエオウィン姫(デルンヘルム)の場面。これがどう映像化されるかが、自分にとっては最大の注目でした。
 映像で見ると、エオウィン姫の毅然とした姿よりも、強敵を前に怯えている部分が目立ちます。が、それでもけなげに立ち向かう姿に萌えました。
 惜しむらくは、その後、アラゴルンによる癒しと、ファラミアとの恋の場面が割愛されたこと。元気なエオウィン姫が黒門前での最終決戦に赴いちゃいかんよなあ。療養のために最終決戦に置き去りにされて、それを哀しむ姫の姿と、それを優しくなだめるファラミアが描かれてほしかった、というのが原作ファンの想い、と。

 全体的には、エオメル、ファラミア、そしてギムリの扱いが悪いなあ、と思っております。原作のエオメルはアラゴルンの頼れる戦友だし、ファラミアは控えめながら賢明な思慮の持ち主、そしてギムリは頑固な友情を示す仲間思いのドワーフでした。
 でも、劇場版では、エオメルはロヒリムの一指揮官として埋没。ファラミアは、父親に疎まれ、生きながら焼かれそうになった哀れなだけの男。ギムリは、文句だけブツブツ言っている割に、戦いの場面ではあまり目立たず……と、悲しい扱い。
 一方、原作以上の描写で大活躍したのが、アクション担当のレゴラス。1作目のアクロバティックな対トロール戦、2作目のシールドサーフィンに次いで、今回は巨獣ムマキルに飛び乗って、その上に乗った多数のハラド人を撃退するという華麗な暴れっぷり。これを見て、ますますエルフファンが増えるんだろうなあ、と思います。
 こうなったら、ドワーフのファンを増やすために、やはり前作の「ホビットの冒険」を映画化してほしいですねえ。ガンダルフの剣グラムドリングと対を成す名剣オルクリストを振りまわして、果敢に戦うトーリン・オーケンシールドの姿を見たくなります(まあ、13人のドワーフという映像だけで、腹いっぱいという気もしますが^^;)。もちろん、CGを使った熊人ビョルンの変身シーンとか、ゴクリ(ゴラム)とビルボの謎々シーンとか、クライマックスの五軍の戦いとか、いろいろな場面を妄想。

 何はともあれ、わずかな不満はあるけれど、それを遥かに凌駕する満足感を与えてくれた大作でした。

 う〜ん、的確な感想だ(自画自賛)。
 自分的にはこれ以上、改めて何を書く必要があるかな、と思ったり。
 まあ、書き始めたら、あれもこれも書きたくなるんでしょうけど。
 それは来年初めの課題としておいて。


 ともあれ、「ドワーフのファンを増やすために、『ホビットの冒険』を映画化してほしい」という文章が今見ると泣けて来ますね。
 この希望が実現するのに、8年かかった、と。
 で、あと2年は、こういう気分を堪能できるのは、ありがたいです。


 昔、希望した「ガンダルフの剣グラムドリングと対を成す名剣オルクリストを振りまわして、果敢に戦うトーリン・オーケンシールドの姿」も見られましたし。
 また、「自前の楯が破壊され、その場に生えていた樫の切り株を楯代わりにして戦う伝説の雄姿(オーケンシールドの仇名の由来)」が映像化されたのも拍手。
 まあ、第1部では、渋さだけが先行して、ワーグ(魔狼)に乗ったオークのボス・アゾグに圧倒されてましたが。格好良いんだけど、無双というわけでないのは、リアリティ重視のためか。
 アゾグは、昔、トーリンに片腕を切り落とされ、フック付きの義手を付けて、トーリンへの復讐を誓っているという設定。
 トーリンも生きていたアゾグの出現に驚きながらも、父祖の仇である彼に対して改めて闘志を燃やし、仲間を顧みずに突撃を敢行……したものの力及ばず。
 このトーリンVSアゾグの因縁の対決は、第3部の「五軍の戦い」まで引っ張るのかな。


 「13人のドワーフという映像だけで、腹いっぱい」というのも、実現すると、確かに腹いっぱいなんだけど、この13人に個性付けをしようという努力がポイント。
 普通のファンだと、トーリンの他には、バーリン*2、グローイン*3、フィーリとキーリ*4、それからボンブール*5ぐらいしか印象残らないんじゃないかな。
 あと、「くろがね山の領主で、トーリンたちの援軍として駆けつける鉄の足のダイン」が期待どころですが、それはどうなるかな。


 「CGを使った熊人ビョルンの変身シーン」
 これは、次回の第2部ですね。
 公開されている撮影記録だと、「ビョルンの館での宴」のセットが見られて、第1部の「小さいホビットの家での宴」と、第2部の「大きなビョルン家での宴」が対になっている感じ。


 「ゴクリ(ゴラム)とビルボの謎々シーン」
 第1部の大イベントでした。もう、原作の雰囲気を見事に映像化してくれました。ゴラムのキモ可愛さとか、怯えるビルボの機転とか。


 「クライマックスの五軍の戦い」
 五軍とは、「人間」「ドワーフ」「エルフ」の軍勢VS「ゴブリン」「ワーグ」のことですが、
 映画だと、「ゴブリンとオークは別種族設定」になっているんですね。
 原作では、『ホビットの冒険』で出てきたゴブリンが、『指輪物語』ではオークに改訂された形で、同じ種族の言い換えだったんだけど。
 映画設定では、「霧降り山脈の地下に王国を築いていたのがゴブリン」で、数は多いけど単体の戦闘力は大したことない。一方で、「モリアでドワーフと死闘を広げたのがオーク」で、こちらは単体でも結構強い上、ワーグに乗った騎兵の行軍速度が脅威となっている形。
 最終的には、『指輪』にも匹敵する大規模な戦争になる話なので、そこまでワクワクを持続中。


PS:まさか、『王の帰還』の感想再録から、『ホビット』の今後への期待の文章につながるとは、思わなかった。まるで、この日のために書いたかのような昔の自分に感謝。

*1:厳密には17年ね。

*2:後の滅びたモリアの領主として『指輪』で語られる

*3:『指輪』の旅の仲間のギムリの親父

*4:若いドワーフとして、ビルボと親しい関係。最後の戦いで戦死。

*5:デブっちょぶりが原作で強調される。