現在、38話までクリアしたということで、そこまで感想。
厳密には、ルート分岐は、32〜35話、および38話で、間の36〜37話は共通ルートなんですが、まあ、まとめることに。
第32話「奪われた鉄人」
28話のブラックオックス顔見せ話の続きです。
敷島博士のところに預けたブラックオックスの様子を見に行った正太郎くんですが、そこで「生きていたローレライ」に出会います。
彼女は、マジンガーZとの戦いで大ダメージを受けていたのを、ブラックオックスの生みの親の不乱拳博士の手で修復されていたのでした。
おかげで、隠しユニットのドナウα1が使えます。最初から援護攻撃と援護防御が使えるし、長射程武器のゲルマンブリザードがそこそこ強力なので、きちんと育てると役に立つはず。
欠点は、空が飛べないことですか。ええと、彼女用にスクランダーを作ってもらえないでしょうかね。
で、ローレライやオックスとの再会でくつろいでいた正太郎くんですが、ブランチに女友達のマッキーを人質にされて、彼女を助けるためにVコンを盗られてしまいます。
悪のロボットと化した鉄人を奪い返すために、オックスとローレライ、そして、オックスの戦闘訓練を担当していたコクボウガーの飯塚さんが奮闘することに。
鉄人のHPを2000以下にすると、イベント発生。
Vコンを操作しているブランチを、超能力者のマーズが急襲して、奪回しようとする。そこに、ブランチの黒幕のゲシュタルトが出現して、マーズをデビルリングで苦しめることに。
ピンチのマーズを救うために現われたのが、謎のバラの騎士。おお、デビルリングとバラの騎士という「ゴッドマーズ第3部」のメイン要素が出ましたよ。まさか、出るとは思わなかったバラの騎士。ええと、正体は「亡きマーグに憑依されてスーパーパワーを身に付けたロゼ」なんですが、亡「飛影」みたいに勝手に敵を倒してしまう仕様じゃなくて幸いです。というか、アイコン表示の会話イベントだけで、戦闘してくれるわけじゃない?
戦闘デモも見たかったんですけどね。
ちなみに、「バラの騎士」のイメージは、スマートなテッカマン、あるいは装飾の少ない地味なデザインのテッカマンブレードですね。
ロゼも、コスモクラッシャーのサブパイロットではなく、バラの騎士として使えたらいいのですけど。SSサイズのユニットで、回避は凄いはず。
さて、そんなバラの騎士イベントもあった挙句、敵援軍のマリリンに支援され、ブランチ最期の戦いになるわけですね。
で、ブランチが倒されそうになると、「メカに自爆装置を仕込んだので、それでゴッドマーズと鉄人を道連れにせよ」とゲシュタルトの非情な命令。ええと、つまり、ブランチさんに「ボスボロットになれ」と?
さすがに、ブランチさんもマフィア首領としてのプライドがありますので、そんな命令は聞けません。命を助けようとする正太郎の制止を聞かずに、自分を利用したゲシュタルトに特攻。悪党ながらも天晴れな最期を遂げました。
これで、鉄人関係のシナリオは終了して、ゴッドマーズ関係に引き継がれる、と。
マリリンについては、お供のザコがうっとうしいけど、本人は大分、弱く感じましたな。この辺りに来ると、HP3万代は強敵と思えなくなっています。まあ、必殺技で与えるダメージが、以前は5000ぐらいだったのが7000ぐらいになってますからね。こちらの体感攻撃力が10話ぐらい前に比べて、1.5倍になっている感じ。
ともあれ、コクボウガーはスポット参戦ですが、ローレライとオックスは部隊に参入。オックスの姉気取りのローレライですが、もう少し会話イベントに参加してくれると、嬉しいんですけどね。
ええと、オーガスのモームとか、ビッグオーのドロシーと、アンドロイド少女絡みのイベントがないかなあ。
第33話「ブラック・アヴェンジャー」
宇宙ルートに向かったチームは、メメントモリ攻略を頑張ってたわけですね。
で、こちらは、倒壊した軌道エレベーターの破片が降って来るので、人々の避難誘導に当たっていたわけですが、そこに次元獣とインベーダーが邪魔してくるというシナリオ。
まあ、制限時間内に敵を全滅させればいいだけなんですが、そこに出現したのが、真ドラゴンと、それを狙う竜馬さんのブラックゲッター。
竜馬は、逃げる真ドラゴンを追おうとするのですが、「それよりも、避難民を助けるのを手伝ってくれ」と訴えられて、復讐よりも人助けを優先するように気持ちが切り替わるドラマです。
第34話「亡者再臨」
チームDの基地ドラゴンズハイブにて、アースWILLの能力でヴェーダを掌握しようという実験が行なわれたものの、復活したムーンWILLの罠で、アースWILLが囚われる、というイベント。
ええと、ノヴァじゃない方の無印ダンクーガのOVA「ゴッドブレス・ダンクーガ」のネタが、ここに来て浮上します。
前作・破界篇では、ノヴァがメインで、無印ダンクーガは、ノヴァとの共演のためだけで自身のドラマは持たない立場だったのですが、今回は「復活したムゲ・ゾルバドスを敵役としたOVA物語」を引っ張ってきた、と。
スパロボのダンクーガは、いるだけ参戦が多く、他にはシャピロ絡みのTV版がほとんどですが、OVA話を採用したのは、IMPACTが思い出されます。順番としては、「ゴッドブレス」「白熱の終章」になるのですが、IMPACTでは、先に「白熱の終章」で植物生命体のディラドと戦ってから、「ゴッドブレス」の復活ムゲと戦う流れになります。*1
ただ、これまでは単に「復活したムゲ」という点だけ再現され、ドラマ面での登場人物は割愛されてきたわけですが、今回は沙羅の友人の道那賀小百合が出てきたことで、ゴッドブレスの再現が一層濃くなった、と。ムゲの霊に憑依される彼女ですが、まあ、マーグの霊に憑依されるロゼといい、何となくオカルトな雰囲気が多くなってきたなあ。
また、ゴッドブレスの敵役だと、怪獣みたいなグザードが印象深いです。何せマップ兵器の「自爆」を持っていましたから。倒せば資金をいっぱいくれるのですが、素早く倒し損ねると、自爆して大ダメージを与えて、せっかくの資金が消えてしまう。倒すのに、実に神経を使う敵でした。
今回も、グザードが出現しますが、戦闘中の自爆はしません。代わりに、基地目掛けて特攻してきて、そこで爆発するわけで、要は基地のエリアに奴らを侵入させないように守り抜くことが目的。
ちなみに、その数7体で、数の脅威になった、と。
あ、前後しましたが、本シナリオで当初、ドラゴンズハイブを守っていたのは、エイーダのRダイガン1機。そこに、獣戦機隊のファイナルダンクーガが駆けつけて支援。
その後、自軍部隊とダンクーガノヴァが現われてからが本番。ノヴァは、Rダイガンと合体してマックスゴッド状態に。
で、グザードを基地エリアに侵入させないよう、自軍で防衛ラインを敷くわけですが、この辺りから、精神コマンド「かく乱」のお世話になり始めています。ルルーシュが2回使えるので、2ターンは、相手の攻撃が命中しにくくなる、と。
ともあれ、グザードさえ倒せば、後はボスキャラもいないので、快適に敵の掃討ができた、と。
今後は、復活したムゲとズールの関係で、ダンクーガとゴッドマーズの絡みが深まりそう。
第35話「昨日への決別」
気力が70で、精神コマンドが使えないという厳しい状態でインサラウムのメカや次元獣と戦わなければいけない厳しいシナリオ。
まあ、ルルーシュの指揮範囲で、防御主体の戦術指揮を駆使して、キングゲイナーとかドミネーターなど、回避の強いオーバーマンで応戦すれば、何とかなったかな。
物語的には、アサキムが昔のシュウみたいに、思わせぶりな救援をしてくれて、相手の精神攻撃の解除法を教えてくれたので、オーバーマンや打たれ強い鉄人なんかを囮にしたまま、戦艦にスーパーロボット積んで、精神攻撃の元凶の次元獣を責めると、状態異常回復。まあ、そうなった後では、さくさくと倒せていける、と。
耐えて耐えて抜いて、起死回生の逆転から一気に盛り上がるメリハリのあるシナリオでした。最初は、非常に苦しんだけど。
第36話「加速する世界」
前回の厳しいシナリオを終えて、部隊合流。
でも、ここから物語が急展開するわけですね。
宇宙の次元歪曲地点で、次元の通廊たる「アビス」が出現。その調査に当たっていたのが、ガンダムエアマスターとレオバルドとスモーの3機。いわゆる、GXとターンAの脇役部隊です。
彼らの前に出現するのが、次元獣。
寡勢のまま奮闘する彼らに、次元の向こうから救援が。
母艦エターナルと、ジャミルのGXディバイダー、エニルのジェニス改。ZEUTH世界に残っていた戦力が、こちらと連携をとるために駆けつけてくれたわけですね。
そして、自軍が合流すると、ガロードのDXにパーラのGファルコンが合体してくれます。これで、使いにくい機体も少しはパワーアップ。
それはともかく、エアマスターも、GXディバイダーも、射程が短いのには閉口しました。最大射程5じゃ、どうも一方的に攻撃されがちで前線には出しにくい。バルキリーのマイクロミサイル射程6とかを当たり前に考えていたので、若干、想定外のミスをした感じで、反撃できないのにイラっとしたり。避けない機体なら、「反撃できないなら防御してダメージを減らす」という代替行為ができるのに、「100パーセントの回避率なのに、反撃できない」ってのは、無意味にターンを浪費した感じです。
ともあれ、新機体の使い勝手に戸惑いを覚えつつも、援軍が充実すると、さくさく進みます。レオパルドのロアビィと、エニルが「かく乱」を覚えるので、前までなら強敵と言えたモビルドールも、命中率が激減して、さほど苦労を感じず。
本シナリオで予想以上に活躍したのは、マクロス7のガムリン。ピンポイントバリアパンチで敵MDに大ダメージを与えつつ、相手の攻撃を回避し、まあ、回避し続けることができなくても、ピンポイントバリアでダメージ軽減。予想以上に戦闘継続力が高いことが判明。敵も、ガムリンばかり狙ってくるものだから、もうガムリン無双が実現しました。何だか、バサラのおまけみたいなイメージがあったので、射程の短いGXやエアマスターよりも活躍してくれたことに喜びもしきり。
マクロスと言えば、フォッカー隊長や、マックス、オズマ隊長の印象が強くて、ガムリンはあまり主力とは思ってませんでした。まあ、ガムリンが使えるスパロボのDとか、第3次αは未クリアなもので、十分プレイしていないだけなんですが。
そういう意味では、バサラもあまり使ってないなあ。たぶん、今作が初めてクリアできる「マクロス7参戦スパロボ」になるでしょう。
さて、ストーリー面ですが、今回マルグリットが情報をリークして、今回の事件の裏でいろいろ糸を引いていたのが、牡羊座のアイム・ライアード、通称・嘘つきアイムだと判明。前回で死んだはずですが、「死んだということも偽り」で、要するに実は生きていた、と。
まあ、前回のラスボスのガイオウも、生きていることが分かったりして、結局、破界篇で倒したのが無効化されたことに、半ば落胆、半ば脅威を感じる自軍でした。
もっとも、アイムの機体アリエティスのHPは3万代。今さら、3万代の機体なら、ボスキャラでも強敵とは思えなくなったり。
とにかく、新戦力の追加もあって、話が盛り上がってきた時期。
あ、そうそう、前後したけど、部隊合流した際に、アムロさんとクワトロさんも加入したり、ガンダムOO勢が軒並み武装強化してパワーアップしたり、トレミーがトランザム可能になったり、そういう強化も重なった話でした。
第37話「銀河をステージに」
この辺で、ZONEについて整理。
ZONEは、敵国インサラウムが次元エネルギーを搾取するのに用いるシステムで、放置すると周辺の土地が死に絶えるために、敵が設置するたびに封印して回らないといけない、と。
で、敵は今まで、4つのZONEを設置してきたわけですが、
1つめは、16話でセツコが封印。
2つめは、30話でランドが封印。
そして、同時に設置された3つめと4つめに対してどうするか、で主人公のクロウが悩んでいたわけですが、結局、3つめは35話で意外にもアサキムが封印。さらに意外なことに、4つめは36話の攻略前イベントで、ガイオウが自分を犠牲にすることなく、あっさり無効化。
その後、嘘つきアイムの出現によって、ZONEが囮でしかなく、本命はそのエネルギーを利用して、次元通廊「アビス」を固定化させることだという話になります。
まあプレイヤー視点では、「気の優しい真面目な王子が、責任を抱え過ぎて後戻りのできない半ば狂気の選択をしていく流れ」が物語として見えてくるわけですが、敵国の背景事情が限られた情報でしか見えない自軍視点では、「情報が出揃わないために対症療法に回るしかない」と。
一応、マルグリットを連絡役に、「悪人に騙されている王子に、考え直すことを説得」という手段を試みるわけですが、その頃には、王子は「騙されたことを知りながら、それでも受け止めつつ、自分の為すべきことを改めて為そうと強く決意した後」だったので、改心の余地なし、と。
いろいろと複雑な背景事情ですが、本シナリオは責めてくるバジュラを迎撃するという、政治とは関係ない怪物退治の話。
でも、そんなバジュラに自分の歌を聞かせようとするのが熱気バサラ。
で、バサラの凄いのは、バジュラに対しては、歌うことであっさり撤退させることができる点。他のキャラが、バジュラ退治にはザコでも攻撃を2発以上、ボスに対しては、少なくとも5〜6発は与えないと退治できないのに対し、バサラは歌1発で相手の気力を下げて、撤退に追い込む(撃退した扱い)。しかも、そういう強力な歌をマップ兵器としても使えますからね。
普段は攻撃できず、味方の気力を上げたり、ステータスを高めたり、支援に徹するだけなのですが、ことバジュラ相手だと、最強キャラ。何だか、攻撃力のない支援魔法中心の白魔導師がアンデッドに対しては、聖なる力を攻撃に転用できるみたいな感じで、面白いです。
さらに、次元獣を放って、こちらの邪魔をする嘘つきアイムですが、バサラの新曲披露でダメージを受けて撤退(笑)。
さらに、バサラの相方のガムリンも、バサラとの合体攻撃を会得。ええと、「バサラの歌を聞け」と言いながら、拳で殴りかかる攻撃(笑)。
このシナリオ、すごく面白かったです。
で、次元獣は撤退こそしませんが、バサラの歌でダメージを受けます。しかも、バサラはこの段階で珍しい「熱血」持ち。だから、手強い次元獣も、熱血付きのマップ兵器で大ダメージを受けて、なかなか清々しい。
あまりのバサラの活躍ぶりに、これまで彼に苛立っていたアルトも、「彼の芸は本物だ」と認めることに。さらに、アルトはガムリン先輩から、いろいろと飛び方の教授も受けられる形で、新旧両作品の交流話が盛り上がります。
こういう先輩・後輩めいた交流話って、今作では「WとOO」「ダブル・ダンクーガ」「ゲッターとグレンラガン」「ゴッドマーズと鉄人」など、いろいろクロスオーバーが楽しい。
そして、最後は、バサラの歌に引き付けられる宇宙クジラを見て、自軍が感動する話。
なお、自分的には、マクロス7だと、どうしても「戦場に乱入するバサラに苛立つガムリン」というイメージが強くて(ゲームでも、ガムリンがバサラを認めるようになるまでプレイしていないので)、いろいろと不思議な感覚を覚えていたりも。
やっぱ、第2次Zをやると、スパロボDをしたくなりますな。
まあ、第1次Zをやったときは、α外伝をしたくなったけど、結局、手つかずのまま今に至っているわけですが。
第38話「告げられる絶望」
で、この38話は、グレンラガン編と、ギアス編に分岐。
自分は前者に向かったわけですが、まず本ルートのみの特典として、生身ユニットのヨマコ先生のイベント的戦闘が見られる、と。いわゆる「東方不敗」に端を発するスーパー生身大戦ですな。
こういうのがありなら、近い将来、「モスピーダ」の参戦にも期待したいと思います。
まあ、ガーランドとか、電童のベガとか、バイクに乗って戦うのがあったわけで、ボトムズが行けるなら、小さいサイズもOKかな、と。
さすがに「プラレス三四郎」は無理だろうけど、「ゴールドライタン」なら行けるか。
格闘戦しかダメだけど、鉄人がありなら、「ゴールドライタン」がダメな理由がない。ゼロハチのおかげで修理装置付きなら、こっちにも「メカニックライタン」がいる。まあ、他のライタン軍団(スコープ、アイシー、タイム、デンジ)の能力をどう再現するか、が問題だけど。
……と、「生身→SSサイズのロボ」と脱線しましたが、本シナリオのポイントは、ヴィラルとの決着と、アンチスパイラルの出現になります。ええと、ニアが変貌しちゃいました。
まあ、グレンラガンは、アンチスパイラルとの完全決着までは話が進まないようですが、とりあえずニアの救出まではできるようなので、敵になったニアを助けるまでの物語を堪能したいです。
他には、カミナシティーを襲撃するティンプ、ベック、カン・ユーのクロスオーバー三悪トリオを楽しみつつ、万丈さんのダイターンの登場まで、いろいろ劇的な展開の目立つシナリオでした。
あと、面白い改変は、グレンラガン劇中で「100億の猿が満ちる」となっているのを、ゲームの中では「地球圏には、コロニーを入れても80億が限界だ。今は50億しかいないのにどうして?」という疑問があって、
それに対する答えが、「次元通廊アビスで、2つの世界がつながったから」という答えが示されてたり。
何だか、いろいろ物語がクライマックスに向けて、大きなうねりを見せてきたな、と思いつつ。(つづく)