さて、旧年のサイト記事(2月27日分)で、自分はこういうことを書いておりました。
水木一郎が『原始少年リュウ』で、アニソン歌手として再デビューというのは大きなトピック。
改めて、氏の経歴を確認すると、68年に歌謡歌手として一度デビューしたんだけど、状況が恵まれなかったとか、その前には「落語家」を目指していて、近年のお笑い芸人風のスタイルも、本人的には納得できる持ち味だとか。昨年末には、ささきいさおのデビュー50周年記念で、アニメや特撮ソング満載の記念DVDも買ったりしたんだけど、
水木アニキの方も同様の企画で出ることを期待してみる。
で、昨年末に期待どおり、こういうのが出ましたね。
ちなみに、ささきさんのはこっち。
水木さんの歌を堪能した後、ささきさんの歌も堪能した新年だったんですが、正直、東映系の作品はアニメも特撮もOP映像集をすでに持っていたので、その点は新鮮感が薄し。
では、何が新鮮だったか、という話をしてみます。
水木さんの歌(前編)
まず、「原始少年リュウが行く」ですね。
これは東映ですけど、自分の手持ちのOP映像集(ビデオ版)は72年の「魔法使いチャッピー」からなので、71年のリュウはぎりぎり入ってませんでした。
そんなわけで、まずはアニキのアニソンデビュー曲のリュウを堪能。
次に、「バロム1」「嵐」を経て、「アストロガンガー」ですね。
これは、OP映像だけでなく、CD音源も持っていないので、自分にとってはレア。
その次に、「マジンガーZ」や「バビル2世」「V3のエンディング」のあとで、「白獅子仮面」。
いやあ、オープニング映像を見ると、白獅子仮面って怖い顔してますなあ。変身前の三ツ木清隆の瞳パッチリな表情とのギャップが凄い。
同じ白いタテガミのライオン丸が、ネコ科ヒーローとして毅然とした顔つきなのに対し、
白獅子仮面の顔は、何だかブロンズ像みたいな強張った表情で、夜中にアップで見ると、呪われそうなたたずまいです。
続きまして、「ロボット刑事」「イナズマン」の後は、「侍ジャイアンツ」。
これは前期のみですが、ロイヤルナイツの後期主題歌も捨て難い。
「仮面ライダーX」「グレートマジンガー」の後は、「ウリクペン救助隊」。これはなかなかレア。自分も番組の詳細は知らないんですが、毎日5分、6回で1話という帯番組形式ですな。
検索すると、「クレクレタコラ」と「冒険ロックバット」の間にはさまれるタツノコ製作のアニメ。
ウリクペンは、救助隊メンバーの「ウサギ、リス、クマ、ペンギン」の頭文字から来ているとか。
次いで、「ロボコン」はいっぱいあるなあ、とか、見慣れた「ストロンガー」を経て、「テッカマン」。
この辺から、リアルタイム視聴が目立ちます。
テッカマンは、歌は何度も聞いてますが、映像を見るのは実に30数年ぶり。CGのワイヤー画像がアニメキャラに変わる映像が、SFっぽくて今見ても格好いい。
こういう演出は、今でも流用可能だと思いますけどね。ヒーローの変身シーンとか、瞬間移動シーンで。手の込んだ作画もいいけど、抽象的なイメージ画像を織り込んで、雰囲気を高める描画はね。
で、いろいろ省略して、「ゴーダム」と来ます。
ゴーダムは、「ジーグ」「ガ・キーン」「バラタック」といったマグネロボの範疇でとらえていたけど、これだけ東映じゃなくて、タツノコなんですね。
だから、メカやロボットのデザインも、東映系のスマートな感じではなく、どこかデフォルメされた無骨な感じ。
キャラデザインも天野さんなので、タイムボカンちっくな感覚が懐かしいな、と。
ええと、「タツノコアニメのOP集」って出ませんかね。
いや、まあ、YouTubeなんかで見るなり、集めるなりすればいいのかもしれませんけど。
水木さんの歌(後編)
で、1枚目のディスクが「ガ・キーン」で終了して(ミッチーとのデュエットがいい)、
2枚目は「快傑ズバット」から。
いやあ、ズバットはCDだと、「復讐の風〜アスカ〜(絶叫)」がないですからね。映像で見たことがない人が多いと、カラオケが盛り上がらない(笑)。
そして、「メカンダーロボ」だ。
これは、DVDボックスのイラストだと格好いいけど、OP映像は何というか、ギンガイザーと同じで、同時代の東映作品に比べると、作画が軽いというか、迫力に欠けるのを感じます。
でも、戦闘映像が実にエグいというか、いやあ、あのトゲトゲのシールドで、両側からガシャンとはさみ込む絵が実に素敵。
ええと、キン肉マンのジャンクマン?
まあ、ギンガイザーの巨大な回転ノコギリもすごいけど。
それに対抗してか、東映のバラタックも、いかにも武装過剰で、必殺技が突撃仕様でエグく見えます。
まあ、そんなことを言えば、「コン・バトラーV」も凄いのですが、これはスパロボで見慣れているからなあ。
とりあえず、メカンダーロボは携帯機でスパロボ参戦しているけど、いつか据え置き機で出て、あの「左右のシールドで挟み込む攻撃」を再現して欲しいものです。確か、携帯機で披露したのは、シールドを投げるだけだったと思うし、メカンダー自体よりも、オメガミサイルの印象の方が強かったからなあ。
で、いろいろ飛ばして、「恐竜戦隊コセイドン」だ。
これも映像で見るのは久しぶり。LDは出てるけど、DVD化はされていないのね。昨年11月まで、チャンネルNECOでやってたらしいけど。
さらに、いろいろ飛ばして、「ムテキング」。
ムテキングに惚れる敵の紅一点タコミのファンでした(笑)。
で、「ゲームセンターあらし」。
「月面宙返り」と書いて、「ムーンサルト」と読むのは、この作品の影響。
この後は、いろいろ省略して、「ゴーダンナー」と「ゲキレンジャーのED(道)」で終わり。
ということで、「道(みち)」と来たからには、次は「ミッチー」の歌のOP映像集が見たいなあ、とか。
まあ、「ボルテス」や「ダルタニアス」以外は、女の子ものが多いだろうけど。あ、ミッチーのOP映像集だと、「キャンディ・キャンディ」問題をクリアしないと完全版はダメかあ。
ささきさんの歌
ここまで来ると、ささきさんの方もやってしまいましょう。
ささきさんの1つめは、「キャシャーン」。
これも、カラオケの時は、曲が始まる前にOPナレーションを言うのがいいですね。
「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体
鉄の悪魔を叩いて砕く、キャシャーンがやらねば誰がやる」
そして、フレンダーが火を吹いて、OPにつながる、と。
完全変形のゲッターが何とか作られるなら、完全変形のフレンダーも見たいものです(笑)。
フレンダージェット、マリン、タンク、カーの4つのマシンに変形。
次に「ゲッター」を経て、ささきさんの代表曲ともいえる「宇宙戦艦ヤマト」。
ええと、本DVDでは、OPが2種類。出だしがスローな合唱のバージョンと、おなじみの勇ましいイントロから入るバージョンがあります。
どうせなら、ヤマト2や3のOP映像も収録して欲しかったですが、そんなにヤマトが好きなら、DVDを買え、というツッコミもあるので、そこまで好きかどうかは……と疑問視。
どちらかと言えば、放送当時はブルーノアの方が好きでした。まあ、宇宙にはなかなか出ない宇宙空母というツッコミはさておき。
そして、「破裏拳ポリマー」ですね。
これも、完全変形のポリマーが見たいです(笑)。
こちらの変形はフレンダーより一つ多い5種類(人型を入れると6種類)。
自分でも全部は覚えてなかったんですが、飛行型のポリマーホーク、水中型のポリマーグランパス、地底戦車のポリマードリル、高速車両のポリマーマシン、それからポリマーローラー。ええと、ローラーを忘れてました。
ごめんよ、ローラー……って、何だか女の子に謝っているみたいだなあ。
その後、「ゲッターロボG」「グレンダイザー」「ガイキング」「ダンガードA」を経て、「ギンガイザー」です。
これも、DVDボックスのイラストは格好いいなあ。相当、美化されてます。
あ、でも、こういう美化された作画で、リメイクして欲しいなあ。
もしくは、スパロボ参戦でもいいですよ。
それにしても、ギンガイザー、それほど懐かしさを感じなかったのは、これを持っていたからか。
で、「新巨人の星」も「ルーベンカイザー」も「ダイモス」も「スタージンガー」も「999」も、主題歌映像自体はすでに堪能しており、次に懐かしい気分を覚えたのは、「ガッチャマンII」と「ガッチャマンF」。
最初のガッチャマンは、子門真人やコロムビアゆりかご会の歌なので、本DVDには収録されず。
さて、「ガッチャマンII」の主題歌は、すぎやまこういち作曲なので、そのフレーズがドラクエっぽいというのが特徴。
一方で、「ガッチャマンF」の方は、小林亜星作曲で、より子供向きな印象。まあ、実際の作品イメージも、ハードSF方向なIIに対して、Fは子供向き路線に転向したらしいけど、終盤はやっぱりハードな方に流れたのは、何となく「Zガンダム」と「ZZ」の関係にも思えたり。
その次になつかしいのは、「ザ☆ウルトラマン」。
これは、ウルトラマンとして見るより、サンライズメカアクションとして見る方が、楽しめるんじゃないか、と思いますね。
そして、近年の作品としては、「銀河鉄道物語」と「三国演義(風の会話)」。
また、ささきさんの方の構成は、「アニメ編」と「特撮編」に分かれていますが、特撮編は、自分にとっては、懐かしいものが一つもない(笑)ということで。
並べてみると、「ゴレンジャー」「キョーダイン」「ビビューン」「ジャッカー」「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」「メタルダーOP」「デカレンジャーED」。
不満を申すなら、「どうしてレッドタイガーがないんだ?」ってことですね(笑)。まあ、映像ソフト化されていないから、という可能性が大ですが。
後は「燃えろアーサー」がないのも不満と言えば不満ですが(水木さんの「白馬の王子」の方はあるのに)、まあ、それは東映作品なので、自分の手持ちビデオでチェックはできるので不問に処しておきましょう。
それにしても、「アーサー」も映像ソフト化はされていないのね。
『透明ドリちゃん』と並んで、自分にファンタジーの種を植えてくれた作品なんだけどなあ。
まあ、今年は辰年、ヒロイックファンタジーにも栄えて欲しいので、紹介だけはしておこう、と。