White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

水戸黄門20話「タイムファイヤーが悪党の手下になる話」

 日常に戻るため、水戸黄門ダブルヘッダーで一気に行きますよ。
 そして、明日の放送を楽しみに……と思いきや、
 え? いきなり明日で最終回?
 最終1話前は、震災特別報道番組で中止になった?(延期ではなく)


 つまり、本来は22話で終わるはずだった*1のが、放送スケジュールの都合で、21話で最終回と相成って、本来、21話にする予定の話は、放送されず、と。まさに幻の話となりにけり。
 まあ、もしかすると、次の第43部に持ち越しされるのかも知れませんが。


 ええと、特撮者としては、ゲスト出演者が、サコミズ隊長(inメビウス)役の田中実だったり、松永管理官(inネクサス)役の堀内正美だったりで、2大ウルトラ関係役者に期待もしていたんですが、彼らの話がいずれ日の目を見ることを期待してましょ。
 ま、撮ったけど、諸事情で放映されない話も、稀にだけどあるさ*2
 書いたけど、発表されない原稿も、それなりにあるしね(ボツとか、習作扱いとか)。
 

 以上、放映されない話は置いておいて、結構面白かった20話について。竹中直人演じる骨董屋、その正体は盗賊団のボスが面白いキャラで、その第一の部下がタイムファイヤー役の笠原紳司であるなど、思わず掘り出し物の回でした。

印籠紛失

 舞台は碓氷峠。ええと、長野と群馬の県境にある場所です。とうとう、関東に入ってまいりました。
 ご老公が無事に旅を終えて、震災に見舞われた水戸に戻られて、復興に勤しんでくれることを期待……って、あれ? フィクションと現実を混同した上、時代感覚なんかもおかしくなってます。
 ええと、とにかく、碓井峠の宿で、温泉につかっている間に、印籠を盗まれるというハプニングが発生する本話。


 この印籠の行方をめぐって、格さんがあれこれ探し回ったりしながら、視聴者としては、次々と他人の手に渡る印籠の行方にハラハラする話となっております。
 で、最終的には、『必殺仕事人・激突!』の第3話*3を参考あれ……って、それは違う話。
 もとい、最終的には、アイテムコレクターの代官の手に渡ることに。
 この代官と、手を組んだ骨董屋(竹中直人)のやりとりがコミカルで、ああ、この話は全編コミカルなギャグ編なのね、と思ったら甘かった。
 実は、親子の人情あり、陰謀あり、しかも最後は派手なアクション活劇あり、のいろいろ盛りだくさんな、しかも、それが「水戸黄門の印籠」というキーワードでしっかり有機的につながっている、完成度の高い話だったわけですな。
 まあ、いつもの水戸黄門のパターンをいろいろ覆してますが、最終的には落ち着くところに落ち着いて一件落着、と。
 結果的に、最終回1話前にふさわしい傑作回という評価。
 そして、この話の感想を喜んで書こうと思っていた矢先に、震災に見舞われたんだ。自分にとって、止まっていた時間が、これを書き上げることで動き出すって感覚。


 もう、地震は来るな。
 「この紋所が目に入らぬか、ご老公の御前である、頭が高い、控えおろう!」と厄払いしたい心境ですよ、ホント。
 水戸の老公と、伊達政宗公のお二方の御威光で、退散してくれれば目下の幸いなり。

ご老公、印籠を2両で買う

 ええと、本編中で、印籠を盗んだこそ泥が、骨董屋に持っていても買ってもらえず、結局、ご老公のところに持って行きます。
「そこのご隠居、掘り出し物を拾ったんだがよ。5両で買わねえか」
「5両ですと? う〜ん(懐を探って)今は手持ちがこれしかありません」
「ち、偉そうな顔して、しけた爺さんだな。まあ、2両でもよしとするか」


 こんなわけで、印籠を2両で買ったご老公。
 その後、紛失した印籠を探し回って、楓とあちこち調べまわった格さんですが、結局、見つからずに、ご老公に謝罪します。
「カッカッカ、格さん。心配には及びませんぞ。そなたが落とした印籠は、ほれ、この通り」
 懐から取り出した印籠は、しかし、真っ赤な偽物でした。
「な、なんと。このワシとしたことが、偽物をつかまされるとは。ええい、必ずこの2両は取り返してくれるわい」
「い、いや、ご老公。2両よりも、印籠の方を……」


 って、こんな感じの会話を行なうわけですから、本話のコミカル要素がお分かりいただけるか、と。

印籠の行方

 で、途中いろいろあるものの、結局、印籠はこそ泥の手から、骨董屋の部下の女が奪い、アイテムコレクターの代官の元に。
「おお、これが三つ葉葵の印籠か。またとないお宝だ」
 ある意味、この作品世界における究極アイテムですからね。
「おお、これが仮面ライダーの変身ベルトか」とか、「おお、これがウルトラマンのベーターカプセルか」とか、「おお、これがゴレンジャーの爆弾ハリケーンか」とか、言うのと同じような感じ……というと、何だか有難みがあるのかないのか良く分かりませんが、
 変身アイテムとか、必殺技に該当するものだと思えば、まあ、大したものかな、と。
 さらに、印籠一つあれば、あらゆる天災・人災が防げるともなれば、どんなことをしても手に入れたくなる代官の気持ちは、よく分かりますぞ……って、そこまでのご利益があるかどうかは謎ですが、是非あってほしい。
 明日の放送で、水戸黄門は最終回。すなわち印籠が江戸から水戸にたどり着くということ。この印籠に秘められたパワーがあるのなら、そのご利益で、これ以上の茨城を中心とする関東・東北の災厄は祓って欲しいもの。
 気のせいかも知れないけど、今回のご老公の旅の範囲(中山道上越→越前→京都→播磨(兵庫)→中国地方→四国→中山道)は、震災の被害をほとんど受けていないと思われる。まあ、つまらない縁起かつぎかも知れませんが、印籠が関東に戻っていくことで、これ以上の災厄を封じ込められるならって気持ち。


 で、この話に戻りますが、この印籠騒ぎには、悪党側のドラマの他に、こそ泥に脅されて印籠盗みに手を貸してしまった子供と、その父親のドラマが挿入されています。
 自分が格さんに疑われたことで子供の悪事を知った父親は、その罪をつぐなうために、自ら印籠探しに邁進するのですが、犯人のこそ泥の荷物を探っているところを宿の人に見つかって、代官所に囚われてしまいます。
「お父ちゃんはバカ正直だから、捕まったんだ」と嘆く子供に対して、
「いえいえ、子供の罪をつぐなうために一生懸命になった素晴らしい父上ですぞ」と、ご老公は事の善悪を説きます。「脅されたとはいえ、盗みに手を貸したことは悪いこと。お前さんがそれを分かったのなら、必ずお父上も帰ってくるはず」
「本当?」
「本当ですとも。この爺を信じなさい」って感じのドラマ。


 で、ご老公は、印籠なしに代官所に乗り込む決意をします。
「印籠より、今は人の命が大事ですからな」

ラストは派手な大立ち回り

 骨董屋が怪しいとにらんだ弥七は、その正体が盗賊団の首領と気付きます。
 そして、骨董屋と代官の密会中に、いつものように、天井裏に潜んでの盗み聞き。しかし、首領に気付かれ、ネズミの声音でごまかす。この天井裏の気配に気付くかどうかで、敵のレベルが大体、分かるわけですね。今回の相手は強敵と。


 そして、代官所に現われたご老公たち。
 印籠が代官の蔵の中にある、という情報をご老公に伝える弥七。
 いつもの、代官の出会え、出会え、と思いきや、代官はご老公の正体が分かって、いきなり弱気モード。
 代わりに、盗賊首領が、「代官、お前の役目は終わった。蔵の中に預けていた宝も全部返してもらう。お前ら、爺もろとも皆殺しだ!」と宣言し、
 ご老公たちと、盗賊団の大バトル勃発。


 もう、これが見応えある殺陣でした。
 弥七に対して、「お前さんが、噂の風車の弥七か。面白え面構えだな」と首領。
 「手前に言われたくねえわな」と返す弥七。
 本作最強キャラの弥七は、盗賊ボスと一騎打ちして撃退。


 そして、助さんは刀で、格さんは素手でいつものように戦い始めるのですが、タイムファイヤーの攻撃などでピンチの格さんに、刀を投げ渡す助さん。まるでゴーカイジャーの殺陣をなぞったみたい。
 今回は、格さんが刀を使うのも、納得できる展開です。


 ともかく、これまでの地味な殺陣を払拭するかのような一大アクション活劇*4の末に、相手を完膚なきまでに撃退した後で、蔵の中から印籠を取り出してきて、いつもの「控えおろう」 
 で、盗賊の首領は、「オレは確かに盗人だが、そこら辺の小者とは一緒にするな。金持ちからしか盗んでいないんだぜ。だから許してくれねえか」と訴えますが、
「黙らっしゃい。どんな相手だろうと、盗みは盗みです」と正論で論破するご老公。
 こんなわけで、いろいろ満足な一話でした。


 次回は、晴れて最終回。ちょうど祭日なので、昼間に春期の準備とかすれば、夜には見られるわな。
 地震の憂さを晴らせて、災害の連鎖を止められるような話になることを期待します。

*1:いや、その前には16話で終わる予定だったいう話もあったり。

*2:自分の記憶では、『ウルトラマン・コスモス』以来。

*3:サブタイトルが文字どおり「水戸黄門の印籠」。

*4:相手が侍ではなく、機敏な盗賊なので立体的なアクションも見られる。