ガンダムUC
最終巻、ようやく読了。
いや、買ったときから大雑把には読んで概要はつかんでいたんだけど、その後、じっくり時間を掛けて読んでみたってことで。
で、大雑把な読み方では誤解していたことに気付きます。
バナージ、最後、帰ってこない人になった、と思い込んでいたんだけど、最後の最後で、何とか帰還を遂げたって終わり方だったんだね。
今回、きちんと読むまで、「Zガンダムのカミーユ」とか、「ゲッターロボ號(コミック版)」みたいに、奇跡パワーを起こした挙句、魂とかあちら側に行ってしまった、と誤認してました。
何せ、宇宙世紀が黒歴史と化した超未来まで刻を見て、神の視点まで達してしまうもんね >バナージ
でも、無事に人の世界に生還したな、と感じたところで、終わりか。
できれば、その後、オードリーとの再会とか、事件終了後の日常風景後日譚が読みたかったんだけど。
その辺は、アニメとかでフォローしてくれるかな。
アニメの新作は、4月予定。
小説の文庫版は、8巻が出たところ。
コミック版「バンデシネ」は読んでないけど、ストーリーは何か小説版とは違っているのかな?
伊上勝評伝
仮面ライダー40周年だからか、こういう本も出て購入。
脚本家・井上敏樹氏の父親で、ヒーロー番組のお約束をいろいろ作ってきた方、という認識を持ってきましたが、その伝説とか、壮絶な晩年とか、いろいろ語られてました。
脚本から感じるイメージとしては、明朗快活なヒーロー活劇を書く伊上さんと、その反動・反発的な重い人間ドラマの多いアンチヒーロー的な敏樹さん、という風に受け止めていましたけど、実際の人間像は逆なのかなあ、とも感じたり。
伊上さんの方が何だか繊細でアンチヒーロー的、息子の敏樹さんの方が豪快で、という印象。ある意味、脚本には現実よりも、そのネガあるいは理想像、の方が強く出るのかな?
ともあれ、天才的なホン書き、と称賛された伊上さんの栄光と、苦闘の両方が網羅された本、ということで、ヒーロー関連の物書き業界に興味のある人間としては、いろいろ勉強になった、と思います。
息子の目から見た父親……ってのも、実に書きにくい素材だとも思うので、敏樹さんの複雑な気持ちみたいなのも味わった感じ。