White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

水戸黄門4話&5話

 先週書かなかった分も含めて、今週は2回分。

4話「風車の弥七、天狗になる」

 ええと、この話、特に誰が主役ということもなく、レギュラーではなくて、ゲストキャラを中心にストーリーが進む、「割と典型的な水戸黄門エピソード」でした。
 黄門さま一行が知り合った「若き医者」と、彼の昔の親友で荒み果てた「用心棒」の友情が復活するまでを描いた話で、ドラマ的には見応えありましたね。
 必殺なら、こういうシチュエーションだと、「医者」と「用心棒」がどちらも非業の死を遂げて、晴らせぬ恨みを晴らしに参るわけですが、
 そこはハッピーエンドを旨とするお年寄り推奨時代劇ですから、うまくまとめるわけですね。
 結果としては、病気の母親の治療代のために悪徳商人の用心棒に堕していた剣士が改心して、医者の命を守る気持ちで刺客の刃に身をさらします。自分を庇った旧友の命を救うために、医者の方も懸命の治療を施したおかげで、万事うまく収まる、と。


 あと、注目の楓さんは、用心棒が襲撃してきたときに、黄門さまを庇って戦おうとするのですが、力量差を見極めたのか黄門さまが制止をかけます。そこは本格的なバトルが見たかったので、ちと残念に思ったのですが、
 それでも、クライマックスの悪徳商人や悪代官との乱戦でも、楓さんがきちんと参加して、棒を振り回していたのが当たり。くノ一ルックにはなってくれないですが、そういう萌え方向へのチェンジは、顔見せ的な今期が終了してから、次シーズンへの課題になるかもしれません。


 なお、創作タイトルの「天狗になる」は、医者に、急患の子供を看てもらったときの弥七のセリフから。
 昼でも歩くのが困難な山道を抜けて、忍びの脚で洞窟の氷を取ってきた弥七に、医者が驚いて「どうやって、こんなに早く?」云々と質問するのですが、
「いや、実のところ、あっしは……天狗なんでさー」と冗談めかして答える弥七。こういうはぐらかし方が、何だか粋に思えたりも。
 今期メンバーの中では、弥七ちゃんが一番、安定感のある格好いい役どころで新人さんたちをまとめ上げている感じがします。

5話「ご老公、越後のちりめん問屋になる」

 今までのシリーズの旅がリセットされ、今回が初旅となった設定の水戸黄門。これまでの作品ではおなじみだった「越後のちりめん問屋の光右衛門」という偽名が、今話で初めて登場します。
 舞台は「糸魚川藩」という、これまた越後なんですけど、「越後が舞台の場合は、どんな偽名を使うんだ?」と思っていたら、今作では「同じ越後でも、もっと北の小千谷の方から来た」と発言。確かに、越後と言っても広いですからな。今、調べてみると、「越後国には10個以上もの藩があった」わけで。そのうち、高田藩というのがお取り潰しにあって、浪人たちが野盗化しているというのが本作の時代背景だったり。
 野盗化した浪人が、越後の周りの山中をうろつき回っていて、悪事の尖兵として繰り返し登場してきたりもするのが、本作の特徴。4話の「医者」と「用心棒」は元高田藩士だったし、今話でも浪人たちが黄門さまを襲撃して、そこに居合わせて怪我した木こりのおっちゃんとの交流劇につながります。
 旅もの設定なので、舞台背景が毎回変わるのが本シリーズの特徴ですが、それでも「お取り潰しになった藩の旧臣」という要素を縦糸につなげてくれると、キャラ以外に連続した背景を感じさせてくれます。
 これまでは、あまりそういう細部のつながりをチェックはしなかったのですが、改めて、ブログに書くとなると、違った見方を意識するようになったなあ、と思いつつ。


 さて、今回のエピソードは、2時間スペシャルだった第1話の事件の解決編(の一つ)。
 そのときは、「ご禁制の翡翠の抜け荷にまつわる謎が、糸魚川の方にある」との情報が入ったので、わざわざ中山道から遠回りして京を目指す、という経緯でした。
 で、今回は、抜け荷を働いている悪党の方が黄門さまに気付いているので、黄門さまが早く領内を通り過ぎるよう、いろいろ画策するわけですが、結果的に尻尾をつかまれてしまい、追い詰められます。
 ここで一つ番狂わせがあります。いつもなら大立ち回りの末に、印籠を見せられて裁きを受けるところです。が、今回の悪党どもは証拠を消すための口封じを目論んで、黄門さまが乗り込む前に、勝手に同士討ちの末に全滅してしまいます。いや、江戸にいる黒幕の老中は無事なんですが、糸魚藩の内部の悪党は勝手に全滅と。思いきり拍子抜けですな。
 印籠シーンは、全滅した悪党たちの惨殺現場に駆けつけた黄門さまを、「お前たちが下手人か?」と捕まえに来た藩の役人たちに対して、誤解を解くために見せただけ。
 まあ、物語途中でも、いろいろアクションの連続はあったわけで、分量的には十分楽しめたのですが、クライマックスの大立ち回りがないと、何だか締まりません。やはり、悪党たちが互いに殺しあって勝手に全滅、ってのは、しっくり来ないのですが、黄門さま一行が人を殺すわけにはいかず、それでいて悪党が殺されなければ、黒幕の老中の実態が分かってしまうので、作劇の都合上、こういう形を取らざるを得なかった、と。
 だったら、レギュラー的な刺客をもっと暴れさせたら良かったのに、2時間スペシャルの込み入った陰謀が、こういう形で実にあっさり済まされたのは、不満材料です。


 あと、注目の楓のアクションは、「棒を槍のように投げて、窮地の人を救う」という技を披露。その後、そこら辺に落ちている適当な木の枝を拾って、乱戦に突入。山が舞台では、楓が強いことを実感させます。


 次回は、今作初の助さん主役編。
 一つの山場エピソードを越えたので、またいつものパターンに戻るかな、と思いつつ。


PS:今作で格さんの定番のアクションに、「黄門さまの腰をもむ」というのがあります。もみながら、悪党の計画の話題が出て、義憤に駆られた格さんがつい強くもみ過ぎて、ご老公があいたたた……という場面もあったり。
 また、格さんのドジキャラぶりとして、一般人の前で「故郷の水戸では……」と言いかけて、助さんにたしなめられ「故郷の越後では……」と言い直す場面も。
 その一方、「うっかり」をほぼ返上した八兵衛は、黄門さまの宿探しに地味な活躍。まあ、4話の方で、医者のたんすの上の薬草を「うっかり」いじってしまい、「手を触れるな! それは毒だ!」と叱られたりもするのですが、その程度じゃギャグメーカーとは言えませんな。ドラマに力を入れると、「うっかり」の描写が弱くなるので、なかなか難しいなと思います。