White NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSF、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

水戸黄門3話「楓、婚活支援する」

 今回のストーリーは、期待のくノ一、楓の故郷を舞台にした彼女の主役編。
 幼なじみの若旦那が商売を邪魔されて苦境にあえいでいるところを助けるわけですが、そこに自分自身と、悪人の娘(彼女は悪事と無縁)と、若旦那の恋愛三角関係が混じり合って、話がややこしくなったり。


 元々は、「若旦那→楓」の想いがあったわけですが、楓が若旦那の求婚を拒んで姿を消した過去があり、それでも楓としては、若旦那のその後が気になる。
 一方、若旦那の店を乗っ取ろうと企む悪徳商人が、夜盗に依頼して若旦那の商売を邪魔しつつ、自分は善人面して資金援助、さらに「自分の娘が若旦那に惚れているから」と言って、祝言を挙げさせ店を乗っ取る計画を企てていた、と。
 それに気づいた黄門様一行は、若旦那の苦境を助けようとしている楓を助けようとするのですが、「単なるお家乗っ取り劇に、レギュラーの過去と、恋愛ネタが混じっていて、微妙に複雑化」。
 悪人の娘が悪人でなく、本当に若旦那に惚れている。悪徳商人も「娘想いの父親」という顔も持っているため、単に悪人成敗して終わり、ってことにはならず、感想書くにしても、話をまとめるのに苦労する回でした。


 結局、当初は娘も「悪人の一味」と誤解した楓が、久々に会った若旦那に対して、店乗っ取りの陰謀を警告するのですが、
 楓に振られた過去のある若旦那は、「今さら何だ!」と聞く耳持たない(そりゃそうだ)。そして、娘との縁談を進めようとして、楓がやきもき。
 楓にしてみれば、若旦那は恋愛の対象というよりも、見捨てられない弟みたいなものですね。それでも、自分は「姉さん女房」にはなりたくない。だから、「自分が一緒にいれば、若旦那が自分を頼って成長できないから」と、番頭さんに告げて身を引いた次第。
 この辺の心理、時代劇というよりも、現代劇感覚に近い。
 「楓=くノ一」という目で見れば、「忍びの掟があるから、堅気の衆とは一緒になれない」という事情で理解できるのでしょうが、どうも、そういう話ではないみたいです。楓って、「くノ一ではなく、元忍びの親を持つだけの田舎の棒術娘」「忍びの掟とは無縁に育った」と見なす方がいい、と今回の話で分かった次第。NOVAの考える「忍び」なら、ここまで人情に肩入れしないし、肩入れしたとしても忍びの掟との間で葛藤するわけで。
 今回の「楓」の葛藤は、そういう種類の物ではなく、「キャリアウーマンの女性が、自分になついた後輩サラリーマンの将来について心配する」ような類の話。「私は、まだ結婚するつもりはないから」と断ったものの、後輩くんが結婚詐欺師の娘にだまされようとしているようなのを見かねて……という話なんだね。


 問題は、娘が悪人じゃないので、結局、楓が「娘と若旦那の仲を取り持つ」役割を果たすことになるのですが、それとは別に、「父親の悪だくみ」の後始末は時代劇として、しっかり成敗しないといけない。
 一応、黄門さまの人情裁きで、父親の反省を促す形になったわけですが、ドラマとしては、「水戸黄門の悪人退治」と「煮え切らない恋愛ドラマ」を無理矢理結び付けて、しっくり来ない内容になったかな、と。


 ともあれ、結局、「楓のキャラクターがまだ固まっていない」ようですね。
 一応、由美さんの後を継ぐキャラということで、「世話好きの姉さん」の方向性もあるのですが、助さんや弥七のフォローがないと危なっかしい「未熟な娘」の方向性もあって、この「姉さん」と「未熟」の両極端な要素が不安定さを感じさせます。
 まあ、この不安定さを、キャラの当面の魅力と思えればいいのですけど、目下、シーンによって描き方が変わってくるのは、自分としては落ち着かないなあ、とも*1


 後は、クライマックスの戦闘で、背後から切りつけられそうになる黄門様、という局面で、障子の影から「悪人を棒で突く」というフォローを楓がしたのは特筆することかな。
 衣装は、いつもの通りですけど。
 ともあれ、今回の話で、NOVAは楓を、「くノ一ではなく女野伏(レンジャー)」という認識でとらえ直すことにします。


PS:楓が主人公だと、フォロー役の弥七や助さんばかりが目立って、格さんの影が極端に薄くなってしまったのが、ちと残念。女性関係には目ざとい助さんの個性は出ていたけど。

*1:思春期のキャラなら、「大人びた面」と「未熟な面」の双方が顔を出すのは魅力と思えるけど、役柄的に「助っ人キャラ」の位置付けなので、未熟ばかりが目に付いてもねえ。