Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

もやしもん11話(最終話)「奪還」感想

 「遥さんがいないと、わたし達の農大祭は終わらない!(by及川葉月)」ということで、最後まで続いたクライマックスお祭り編(アクションバージョン)。
 

 長谷川さんを追って、舞台はフランスか? と思いきや、「実は長谷川さんはまだ日本にいる」という、原作ファンからは「おいおい」とツッコミを入れられる物語改変を行いました*1が、
 その分、沢木たちだけでなく、農大生軍団による長谷川遥奪還作戦というアクション祭りを堪能できたので、特撮アクションファンとしては良しとしよう。さすがに舞台がフランスだと、農大生軍団は追いかけられないですからね。


 農大生軍団に対するは、長谷川家の黒服ボディガード軍団で、長谷川遥を巡る大攻防が展開されます。
 以前、自分コメントレスで、「菌類が合体して巨大化して、長谷川財閥の警護ロボットと派手なバトルを繰り広げて、沢木たちの進路を確保する映像」を期待しましたが、当たらずと言えども遠からず。
 菌類は確かに巨大な「ハートマーク」を形作りましたし、
 警護ロボットならぬ「電脳研製作のロボ」は登場しましたし、
 「派手なバトルの末、沢木たちの進路を確保していく展開」になりましたし。


 もう、最終話になると、ドラマがどうこうよりも、いかに盛り上げていくかが大事でしょう。細かい理屈がどうこうではなくて、これまでの話を拡大発展して、最後にどうまとめるか、が全て。
 理屈ってことなら、「自由に生きる子供の世界」と「好きに生きられない決まりごとに縛られた大人の社会」について、沢木とボディガードの間で、ちょっとした哲学論争が行われましたが、結論は出ず仕舞い。まあ、そういうのが作品テーマじゃないですから。
 じゃあ、何がテーマかというと、よく分からないですけど(苦笑)、7話で魅せた発光キノコがドラマ的伏線になっていて、海の発光菌現象ミルキーシーのハートマークで、みんなが感動して、紛争終結という情緒的なオチ。まあ、こういう映像効果で細かい理屈抜きに話を落ち着けるというのは、劇場版「ガンダムOO」でもやっていたので、映像作品としては特に否定はしない。小説とかだと、説明フォローが欲しいけど。
 派手に盛り上げて、きれいな絵で共感させてまとめる。映像作品としては、そういう情緒的な締め方でいい、と思います。きちんと勢いづけて盛り上げてくれるなら。


 元々、哲学的な理屈をどうこうって番組でもないので、「ああ、楽しかった」で終わって問題ないでしょう。理屈云々を言うなら、「沢木の菌視能力」が大ウソなわけですから、その「大ウソをきちんと利用してまとめる」のは正解と。


PS:ただし、最終話の殊勲賞は、蛍かな、と。ゴスロリファッションでのアクションシーンは、素直に格好いいです。さすがは銭形命

*1:おかげで、原作のフランス編で登場したキャラ「マリー」が登場できず、ラストで「まだ来ないのかよ」とツッコミ顔見せするのが、原作ファンに対するフォロー?