カノンが、ほぼ初めて、試練に打ち勝って達成感を得た話。
ここまで、長かったねえ。
お婆ちゃんっ子のカノンは、老人ホームという現場だと、本領を発揮するようだ。えがった、えがった。
で、あまりに舞い上がったので、祈り歌・改の歌詞を、自然に口ずさんだりする始末。
一方、その頃、イパダダの方も巨大化をするのであった。次回から、決戦モード?
オンバケ地方編
イパダダを退治できずに、逃がしてばかりのサワモリたちに苦言を呈するキリノハさん……というのはいいんだけど、結局、彼女が加入しても、イパダダの成長は止めることができずに、
「人型の魂式を生み出し、融合合体して巨大化を始めるイパダダ」でした。
父親の縁結び
嫌いではないんだけど(むしろ好き)、老人ホームのお年寄りたちの面倒を見ないといけないから、という仕事絡みで、プロポーズを断ったらしい、あかりさん。
その話を聞いて、ホームのお年寄りの面々が、「カノンパパとあかりさんの縁結びのため」にいろいろ画策します。
「それって、お節介じゃないですか?」と恐る恐る尋ねるカノンに、「年寄りはお節介でもして、嫌われるぐらいじゃないと、いるのかいないのか分からなくなっちゃうものよ」と応じる婆ちゃん達。
なるほど、「したたか」ってのは、彼女達みたいなのを言うんだなあ、と納得。
お年寄りの中でも、印象的なのは弓恵子氏。夢の中で、中村主水を殺すなどの必殺ゲスト悪役女優で覚えていましたが、改めて調べると、「ウルトラマン」のアントラーの回に出た王女チャータム役だったんですね。
ともあれ、カノンの作った詞で、お年寄り達がコーラスして、「私達は、あなたのお世話にいっぱいなってきたから、心配しないで、今度はあなたが幸せになって」とメッセージを伝えると、あかりさんもカノンパパと一緒になることを了承した、と。
でも、あかりさんを演じた有森也実さん。次回以降、カノンママとして登場したりはしないのでしょうね。たぶん、パパさん役の渡辺いっけいさんと一緒に山形に帰って、フェードアウトという流れか、と。
タイヘイとフクマツさん
タイヘイは、今回、カノンと一緒に老人ホームに行って、普通になじんでいました。
みんながいなくなったラーメン屋では、小さなハーモニカ妖怪だけど、声は渋いフクマツさんが、「カノンのお守りだけで、他の仲間と一緒に戦えないことを迷っているタイヘイ」を激励していたり。
フクマツさんの主人の若松さんは、次回、イケチヨ姉さんとの絡みになりそうなんだけど、どういう展開になるかが、少し気になる。
帰ってくるサキ?
次回予告では、ユモンジとかも出て、イパダダとの戦いが加熱しそうなんだけど、それよりも、自分的興味は、カノンと話すサキですね。
海外に出ていたもう一人の歌姫が、決戦前に帰ってくる……ってノリに、Wライダーっぽさを感じます。
ここまで散々、カノンの遅々とした微成長を描いてきたわけだから、ここで一気に加速して、「特撮番組らしいアクティブな盛り上がり」を見せて欲しいものです。
……ただ、問題は、次回の監督・脚本って、お祭り番外編と言うべき9話「夏音」のコンビなので、「実はただの総集編的エピソード」で物語は進みませんでした、という可能性が考えられること。
どうなることやら。