Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

MM9・6話感想

 正直、よく分からん異色回と言うべき話でした。
 気特対のオブザーバー・案野悠里が物語の中心……というか、他のメンバーが一切、出てこないし。


 彼女が謎の少女と接触して、気付けば「昭和25年の夏」の自分の祖母の体に入っていました。自分の母を身ごもっている祖母として暮らしながら、どうして自分がこの時代に飛ばされたのか? この時期・この場所にMは出現しないはずなのに? などと考えます。
 そして、出現しないはずのMが海から姿を現し、それを見つめる謎の少女……という物語が、白黒画面で描写されます。
 最後は、案野さんの行動のおかげで、Mは消滅するのですが、その理由については、明示されません。視聴者サイドとしては、よく分からないまま、案野さんが過去から、現在の自分の体に戻ったことを知って、終わりと。
 果たして、これをどう解釈したらいいかな?

ヒントは「禁断の惑星」

禁断の惑星 [DVD]禁断の惑星 ロビー・ザ・ロボット ミラクルアクションフィギュア
 謎の少女から、過去に飛んだ案野さんに送られたメッセージ。
 それは、1956年(昭和31年)製作のアメリカSF映画のタイトルでした。


 で、「禁断の惑星」と言えば、ロボットのロビーと、人間の潜在意識を具現化した「イドの怪物」の2つがポイントなんでしょうが、
 今回、海から現われたMも、一種の「イドの怪物」なんでしょうね。


 では、誰の潜在意識かと言われると、考えられるのは2人。
 案野さんの祖母と、作家をやっているその父親。まあ、ここでは「子供を産むことを不安がっている祖母」かと推測。その不安な気持ちを、手紙に書いて、実家の戸棚に収めていたのですが、父親はそれに気付いていなかったわけで。
 「禁断の惑星」に基づくなら、娘が恋人と仲良くなっていることに内心で、憎しみを覚えた父親の博士の潜在意識が元凶だったのですが、
 本話の父親は、娘のことを心配し、生まれてくる子供に対しても愛情を向けていることから、「怪物」を作り出すとは考えられない。
 むしろ、子供を産むことに対する不安が、手紙となって書きしたためられた、その気持ちが「怪物」を生み出したと考えるのが無難かな。


 そのため、案野さんが、祖母の想いを父親(すなわち曾祖父)に語りながら、手紙を燃やしたことで、怪物は消失した、と。

謎の少女の正体

 橋本愛演じる謎の少女。
 本話では、その正体は語られませんでした。
 過去世界において、出現しようとする「怪物」を観察し、それを阻止するために行動していたよしがあるのですが、本話だけを見て、「案野さんの母親?」と感じました。
 もし、怪獣が出現して街を襲えば、妊娠中の祖母は流産してしまう別の未来が発生するとかで、自分がきちんと生まれる状況を作るために……と考えてはみたのですが、


 この少女には、「二田良秋津」という名称も設定されていて、今後も物語に関わってくる可能性があります。
 今話だけの登場なら、案野さんの身内じゃないと辻褄が合わないのですが、今後の伏線としての登場なら、まあ、案野さん絡みにこだわる必要はないな、と。ともあれ、後の話で、今回の種明かしが為されるかもしれないので、ここでの推測はこれぐらいにしておきます。