斬鬼さんの声でしゃべる格闘家グラントこと、仮面ライダーキャモ(ベルデ)に期待していたら、予想を遥かに越える「お祭り」だった回。
ええと、前回までは、主役格のDKとWK(ウイングナイト)、それにあと一人って感じのライダーバトルでしたが、今回はトルクにキャモに加えて、トラスト(ガイ)とストライク(王蛇)まで登場する大盤振る舞いです。登場ライダー人数比が、今までの倍ですよ。「龍騎」でも、ライダーが6人も登場する回ってのは劇場版やスペシャルを除けば少なかったと記憶。
ちょっと、この凄さを実感するために適当にフィギュアを並べてみよう。
う、仮面ライダーガイだけ適当な画像が見当たらず、一人だけ別空間にベントされているように見えますが、やむを得ず(苦笑)。
その分、次回はサブタイトルにも出てくる主役として盛大に語りますので、ご容赦を。
さて、今回の主役のキャモです。
でも、今回はストーリーの内容密度が濃すぎて、個人としてはあまり目立ってなかった感じです。どう見ても、ゼビたんの参謀役のストライクや、最後にWKに襲い掛かるトラストの方が存在感あって、キャモは小物感丸出しになってます。
契約モンスターのバイオグリーザも出てこないみたいですし。
かわいそうなので、せめてこのブログで顔出しってことで。
ただ、キャモ独自のアクションは、向こうの新撮映像でもきちんと再現されていて、そこは高評価。
具体的には、ヨーヨーのバイオワインダーや、クリアーベントの透明化ですね。後は、コピーベントはあるのかな? さすがにバイオグリーザが出ないので、ファイナルベントは出ないでしょうけど。
代わりに、本人が蹴り技主体のトリッキーなアクションで、小物ならではのウザさを見せていました。こういう敵は、結構好きですね。強いわけではないんだけど、独特の存在感はかもし出してる感じで、味があります。
日本のベルデみたいに、非常に偉そうな態度なのに、やってることは何だかセコいってキャラよりは、自分の好みにフィットしていますね。
グラントのキャラ性も、「オレ様ナンバー1! 反則だって? そんなの勝てばいいんだよ」って感じの分かりやすさ。ゼビたんに「ウイングナイトは強いぞ」って言われて、「それでもオレ様に掛かれば2番めだ」みたいな悪党版ズバットのセリフも、思わず拍手です。
で、ウイングナイトを狙うかと思えば、そこに顔を見せたトルク(とDK)にケンカを仕掛けて、ゼビたんに「同士討ちとは、何をしてるんだ?」と嘆かせるお茶目さ。
何だか、ウルトラシリーズの怪獣みたいな間抜けさ加減(笑)。ええと、人間あるいはヒーローに襲いかかろうとしていたのが、別の怪獣の方に闘志を燃やしたり、間違った攻撃をしたりのドジ踏んで、その結果、怪獣プロレスを展開した挙句、あっさり倒される。大怪獣バトルで言うなら、テレスドン?
次にドリュー(トルク)。
キットをたらし込んで共闘すると見せかけるや、自分だけ美味しいところを持っていくセコさを披露。釣った魚に餌はやらないってか?
で、上手く行かないのは全部キットのせいにする。ここまで、あからさまだと、キットだってイヤになる。それまでうまく騙していたのに、何で? と思わせるぐらい、態度が変わりました。たぶん、計画が8割がた成功すると、もう緻密に取り組むことができなくなるタイプなんでしょうな。要するに、爪が甘いと。
キットは、本家龍騎みたいに、トルクとキャモの不毛な争いを止めようとしますが、やめられない止まらないの何ちゃらえびせん状態。巻き添えを食って、痛い目に合うばかり。明らかに貧乏くじ引いてます。不実な男にだまされた者の悲壮感が漂ってます。
一方、キットに振られたレン。
代わりに、ディケイド初出のサメモンスター*1から救ったマヤヤンに、キット同様の思いを告白します。レンを信じたマヤヤンは、彼の元・恋人の代わりを務めようと……って、ゴホン、それはフライングネタ。
ともあれ、レンに襲い掛かる新たなライダー・トラスト。
それをモニターで観察するゼビたんとストライクって構図で、盛り上がったまま、つづく、と。
なお、オマケの杉田コーナー。
今回は、マヤヤンの芳賀優里亜嬢中心の声優インタビュー。トーク内容が断片的にカットされているので、情報密度は薄く、ちょっと手抜き感?
俳優さんも声優さんも、それぞれの経験を活かして、お互いに刺激を与えながら、がんばってますって内容。まあ、雑誌記事用のインタビューの流用か、と。
自分としては、新ネタが欲しいところ。
PS:ライダーバトルといえば、先週の『龍馬伝』。
さっそく新撰組に追われる岡田以蔵というシーンがありました。
ええと、これって電王・良太郎(以蔵)が、仮面ライダーナイト(土方)と、響鬼さんの弟子の明日夢(沖田)に襲撃を受けているってことですね。そういえば、「龍馬」という字面も「龍騎」に通じるものがあるような(笑)。こちらはこちらで、ライダーバトルの視点も込みで、堪能したいと思います。