Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

商売人15話「証人に迫る脅しの証言無用」

 2週間ぶりの商売人感想です。ついでに、ブログ記事も2週間ぶり。
 先週は、諸事情でネット入りすらしなかったので。
 あ、商売人は先週、休みだったので、そちらは怠慢じゃないよ。でも、大怪獣バトルがたまってます(苦笑)。明日を過ぎたら、3話分。まあ、略式なら何とかなるでしょ。
 今は、商売人、と。


 さて、この回、サブタイトルは一体、何でしょうね〜。
 「〇〇無用」は新仕置人っぽいけど、冗長で、しかも語呂が一見、良さそうでいて(証人と証言が韻を踏んでいる)、実際に口に出して読むと、全然ダメ。「証人に」で5、「迫る脅しの」で7なんだから、最後に5で締めくくれば、俳句調でリズムもいいはずなのに……。


 でも、サブタイトルに反して、中身は凝っていて、面白い話です。
 正八が、被害者の盲目の娘さんと悪党に監禁される話。それを商売人一党が何とか助け出す展開なんですが、「金にならないから」と正八を見殺しにしようとする主水と、「仲間意識や、顔見知りの娘さんへの情」を前面に出す新次・おせいコンビの描写が好対照です。
 結局、八丁堀は「金が出る」となったら、大張り切りで、悪党をバッタバッタと切り刻むんですけどね(笑)。もう、自分の脇差だけでなく、相手の匕首まで奪っての大殺陣
 一方の新次は、正八の捕まっている灯台の上から、縄で侵入。これが後年の秀や政、忍者設定の竜や涼次だと、あまり苦労もなく、あっさり侵入しちゃう感じなのですが、本作は比較的リアリティ重視の作風なので、縄登りにやたらと時間のかかっちゃう新さんだったりします*1。まあ、そもそもガッチリ体型の梅宮さん演じるわけですから、見た目的には機敏じゃないはずなんですけどね。それでも、時々、宙返りしたり、唐突に派手なアクションを見せてくれる新さんが、意外性あってよし*2


 最後のトリを飾るのが、おせい。
 対する敵は、「向島の隠居」の異名を持つ盗賊・霞の惣五郎。この人の被害者・殺害方法は凝っていて、自宅の氷室に相手を閉じ込めて、凍結死……っぽい心臓発作。
 で、彼と対峙するおせいも、得物の短刀を落とされて、氷室に追い込まれるわけですが、そこで「つらら」を手にとって逆転勝利。こういう「にわか武器」の活用も含めて、変化があって楽しい話でした。


PS:いつもは正八に御報謝をせびる鮎川さんの尼さん。今回は、正八がずっと監禁されたままだったので、主水の家までやってきて、御報謝をせびります。正八と鮎川さんの組み合わせだと「うらごろし」を連想しますが、主水との組み合わせだと、当然、何でも屋の加代のイメージですね。

*1:なお、普通の屋根瓦の屋敷に侵入するよりも、灯台のような塔に侵入する方が困難ということも考慮されます。で、こういう侵入&救出話で一番便利なのが、三味線屋の勇次。糸を器用に放って、あっさり高所に登ったり、子供やネコを救い上げたりしますからね。同じ遠距離絞殺タイプの竜は、そこまで器用に組紐を使いこなしていなかったなあ、と対比していた頃がなつかしい。

*2:殺し技的には、クシの柄での首筋刺しと、帯を使った絡め取りという技巧型であり、パワータイプのキャラじゃないんですけどね。殺しの場面では、しばしば、黒頭巾で顔を隠したりもしますし、やはり技巧派設定なんだろうなあ。