Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

商売人12&13話

 先週は書けなかったので、今週は2週分。
 で、この2話、共通点があります。
 それは、ゲスト出演者が、『柔道一直線』つながりということ。
 12話は、主役の一条直也を務めた桜木健一氏が、裏口就職のせいで奉行所役人になれずに、奉行所役人を襲撃して回っている(殺害の意図はなし)有能な侍を演じています。
 13話は、直也のライバルである風祭右京を演じた2号ライダー(あるいはグランゼル)こと佐々木剛氏が、連続女殺しの罪をなすりつけられた、はぐれ商売人となっています。
 さらに、こちらは「柔道」のヒロイン、高原ミキを演じた吉沢京子氏が、佐々木氏の恋人おいね役というのもポイント。
 まあ、みんな悪の陰謀にはめられて惨殺されてしまうんですけど、必殺のゲスト出演って、大抵そうなりますからね(苦笑)。悪人に殺されるか、主人公たちに殺されるか……。
 なお、吉沢京子氏、特撮物としては、「ゴーゴーV」の巽家のお母さんの役だったりもしますね。
 また、昨年、昼ドラでやっていた『パンダが町にやってくる』って番組で、一条直也ならぬ十条直哉(演・桜木健一)と柔道道場の夫婦役として出ていたこともトリビアかと。 

第12話「裏口を憎む男にない明日」

 さて、桜木健一ゲスト出演のこの回。
 世の中の不正に憤りを感じる若者・藤堂兵馬を中心とした青春ドラマの趣があります。
 これがもう少し、時代が後になれば西順之助になったりもするのですが、アダルトノリの商売人では、こういうストレートに怒りを表明するキャラは生き残れません。
 「このまま道を踏み外せば、オレみたいになっちまう」と新次が、自分の若き日を重ねて、何とか暴走する若者を更正させようとするのですが、結局、不正役人の計略にはめられて、友人や恋人ともども斬殺されてしまいます。
 まあ、奉行所役人の襲撃犯であることは事実なわけで、自業自得と言えないこともないわけですが、そこに別の悪事の濡れ衣までかぶせてくるのが、いかにも悪党チック。


 で、最後は、若者のおふくろさんが新さんに頼み料をはらって、仕置きと。
 殺陣シーンは、特に語るトピックもなし。

 

第13話「裏の稼業にまた裏稼業」

 ゲストキャラ中心の作劇だった前回に比べて、こちらは、よりイベント色の強い回。
 まず、主水グループ以外の商売人が、初めて作品世界に登場。主水シリーズの前作では、仕置人が江戸にたくさんいる世界観でしたが、本作は寅の会解散後、殺し屋たちも散り散りで、決まった元締めのいない世界観。ただ、ちょうど1クールの最後を迎えたこの回から、他の商売人グループが登場し始め、組織抗争話が見られるように。
 次に、老商売人・重右衛門さんが、おせいの過去を話すことで、本作が仕事屋の世界観をも引き継いでいることが確定。「5年前は仕事屋だった」と劇中、語られますが、実際の放送は商売人が78年で、仕事屋が75年。必ずしも、実時間とはリンクしていません。でも、シリーズファンとしては嬉しい設定話ですな。
 第3に、女殺しの犯人がギリギリまで分からず、というか、途中まで佐々木氏演じる粂吉が犯人? とミスリード気味に展開するわけで、ドラマ的に緊迫感に満ちています。


 結局、粂吉は、自分の出生の恨みから、大店の娘を襲おうとしたけれども未遂に終わり、真犯人は別にいた、という展開。
 女殺しの外道を始末すべく元締めに依頼されたおせいですが、新次ともども、粂吉に問い質した挙句、彼が無実の罪と分かり、恋人ともども江戸から逃がそうと画策。
 前回もそうですが、主水が奉行所役人の立場から、兵馬や粂吉を捕まえようとするのを、新次が邪魔する流れが定着しています。必ずしも、仲間から信用されていない主水さんってポジション。仕置人や新・仕置人の時とは大きい違いだ。
 そして、小さな悪事に手を染めた善人が恋人ともども、悪の手にかかって、悪事の罪をかぶせられて抹殺されるのも前回と同様。


 今回の相手は、外道の商売人・仙造。怪力で相手の首を折ったり、帯で絞殺など多芸の殺し屋です。
 おせいも帯で得物を絡め取られ、ピンチに。
 そこへ主水。人質にとられたおせいごと、躊躇なく刀で斬りつけます! おせいの眉付近にスッと切り傷が入るも軽傷。そして、手を斬られて、悲鳴をあげる仙造。身震いしながら、おせいは主水の脇差をスッと抜いて、仙造にとどめを刺します。
 物凄く緊張感に満ちた殺陣シーン。
 普通に作るなら、新次がフォローに入るところなんでしょうが、今回、新次は粂吉を諭しただけで、殺しには参加せず。
 いろいろとマンネリを廃した作風だと、改めて実感した次第。