Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

商売人10話

 高峰圭二出演記念(笑)。
 まあ、高峰さんが出ていなかったら、あまりネタのない回だったかも。

第10話「不況に新商売の倒産屋」

 不況で大店も商いに失敗して、どんどん潰れていく御時勢です。
 で、乾物問屋の美濃屋さんが好景気の折に、店舗拡大のために投資していたお金(800両)が、投資先の経営悪化のために帰って来ず、美濃屋さんもピンチに。
 そこへ、怪しい男たちが「隠された千両箱」の情報をリークし、窮余の一策と、半信半疑で調べたところ、埋蔵金ゲット。
 しかし、その埋蔵金は偽金だった。
 美濃屋さんは偽金作りの罪をかぶせられ処刑。
 主水は、この事件が裏の仕事になると考え、美濃屋の奥さんに接触するが、実は彼女こそが美濃屋を陥れた悪女で、投資先の主人とつるんで、800両を掠め取っていたのでした。


 ええと、それなりに凝った話の回で、予定調和の仕事人シリーズと比べると、うまくできたミステリー風味が楽しいです。でも、まあ、あっと驚くほどではなく普通の出来で、特筆には値しないかな、と。
 仕置きのシーンも、まあ、普通。強いて言うなら、美濃屋の奥さんを主水が殺すシーンが、仕事人時代の主水を思い起こさせる芝居ッ気たっぷりの物。悪女と主水のやりとりが、ちょっとアダルト風味だったりもして。


 そして、この回のネタとして印象的なのは、「仕置料ゲットのために、いろいろと頭をひねらす主水」の姿。
 これだけ、金に汲々している姿は、「仕業人」か「商売人」ならでは、と思いますね。
 他のシリーズだと、わざわざ裏稼業のためのネタ探ししているケースは稀ですから。
 仕置人時代は、基本的に仕事人同様、事件が向こうから飛び込んできて、怒りの仕置きですし、
 仕留人時代も、怒りよりは哀しみにトーンが変わっても、事件が向こうから飛び込んでくるパターンを踏襲。
 仕置屋は、おこうさんがネタを持って来ますし、
 新・仕置人では、虎の会がある。
 つまり、自分で仕事を探し回っているのは、「仕業人」と「商売人」。そして、どちらも、不景気な印象が強いわけですな。


 仕業人の場合は、チームメンバーが4人。
 赤井剣之介の相方のお歌も入れると5人だけど、彼女は仕業料の配分には勘定されていません。
 仕業料は5両固定で、仕事を見つけてきた者が2両、他の仲間は1両ずつというシステム。よって、みんな、1両のボーナスをめぐって、仕事探しに熱を入れていた印象が。


 で、商売人の今回の話でも、主水さんが非常に金にあくせくしています。
 新次とおせいには内緒で、正八と金を山分けしようと企んだり、
 それが新次にばれた際には、「いや、まだ仕事になるかどうか分からなかったから」とか言い訳しながら、冷や汗かいたり、
 もう、凄く金の亡者っぷりが炸裂。


 その甲斐あって、殺しのターゲットの奥さんにうまく話を持ち掛けて、10両ゲット。
 でも、仲間には「4両」だけを提示します(笑)。
 正八に、「いつも4両だね」と突っ込まれて、「俺だって、もっと欲しいわな」と白々しく返事。てっきり、仲間に2両ずつ渡して、自分は4両を着服するのかなと思っていたら、仲間に1両ずつで自分は7両ゲットするつもりだとは。
 新次にも「八丁堀は油断も隙もないからな」と言われているとおりですな。


 ただ、まあ、最後の最後で、正八にバレてしまい、3両を奪われてしまう、というオチ。
 結局、主水4両、正八4両、新次とおせいが1両ずつということで、「正八と金を山分け」という目論見どおりにはなったわけですが。
 なお、この不均等な金の配分ですが、主水は4人殺して、新次とおせいは1人しか殺していないので、帳尻は合っているんじゃないかな、と思います。正八だけがずいぶん儲けてますが、まあ主水にしばしばドツかれていますので、その分の慰謝料と考えれば。
 何だかんだ言って、情報屋として、いろいろ走り回っているのも事実なので。


PS:結局は、ダミーの会社を作って、そこに投資させて、会社をつぶして失踪……って話。中学時代に見ても、よく分からなかったろうな、と思います。自分がこういうのを分かるようになったのは、20歳を過ぎてから、だと思う。学生時代は、経済観念に疎かったですしね。