Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

大怪獣バトル感想(4話)

 前回は、前書きが暴走した感じですので、今回はストレートに本編に入るぞ、と。

第4話「ベムスター参上!」

 タイトルは、新マンでのベムスター登場回「ウルトラセブン参上!」へのオマージュですね。
DVD帰ってきたウルトラマン Vol.5
 NEOも含めた大怪獣バトルの中で、怪獣の名前がサブタイトルに入っているのは、ベムスターのみ。
ウルトラ怪獣シリーズ23 ベムスター
 このベムスター、やはりメビウスに登場した着ぐるみ流用。
 本作で、宇宙怪獣が登場するのは、初めて。
 これまで地底怪獣が続いた中で、勝手の違う相手に対し、ゴモラがピンチに陥るところを、仲間の連携で乗り越える話。この場合の仲間とは、ペンドラゴンのクルーでもあり、ゴモラ&リトラの怪獣タッグでもあります。
 

ドラマ感想

 前回のラストで、ペンドラゴンのクルーとして全員から認められたレイ。
 でも、コミュニケーションには慣れておらず、しきりに話しかけてくる怪獣マニアのオキに対して、「自分にとっての怪獣は倒すべき相手であり、ゴモラやリトラもそのための道具に過ぎない」と言い放ちます。
 いやあ、クール主人公ぶりがいいです。


 ボスから「(メカに関して有能な)魔法使い」として信頼されるクマノさん。
 決して、目立つ役どころではないのですが、「このキャラはこういう点が有能」ってのがはっきり示されると、キャラが立つってものです。今回は、キャラ立てをより深めた回として好印象。
 ちなみに、メカニックの優秀さを示すセリフとして、定番なのがこれ。

クマさん「あと、3時間もあれば元どおり修理完了ですよ」
ボス「1時間でやれ」

 ということで、ボスの期待に応えて1時間で作業をこなすクマさんです。
 通常の3倍……って、ところですね。いや、ペンドラゴンも、クマさんも赤くないですが。


 そして、修理完了となったペンドラゴンで向かった先は、ハルナの兄が赴任していた資源基地。首都ベラルゴシティに向かうまでの、ちょっとした寄り道です。これでボスの部下に対する気遣いがはっきり描写されています。キャラの魅力を過不足なく描く、いい脚本だ。
 そして、着いた先は、ベムスターによって廃墟と化していました。兄の仇(本当は生きているんだけど)を討つため、普段の冷静さを捨てて、単独攻撃に入るハルナ。普段は冷静だけど、内面は熱いものを秘めている、というのは、クールキャラの王道ですな。
 そして、彼女を助けるべく、ゴモラを出現させるレイ。
 ……ということで、ドラマで盛り上げてから、メインイベントの怪獣プロレスがスタートするわけですな。

バトル感想……のようなもの

NOVA「……ということで、怪獣バトルの時間です。解説には、先週に続き、多々良島チャンピオンの赤王さんに来てもらっています」
赤王「また、オレサマを呼び出しやがって。これからずっと、こういう余興を続ける気かよ!」
N「いや、だって、こういうバトルは、専門家の解説があった方が面白いやん。一人で冷静に分析していても、つまらんし。そこは、いろんな視点からバトルを振り返るほうが、読者もきっと喜ぶ」
赤「喜んでいるのは、お前一人じゃないか」
N「う、それはともかく! 今回のバトルのポイントはどこだと思いますか?」
赤「レイオニクスだろ」
N「それだけ?」
赤「他に何がある?」
N「いや、もう少し、相手が宇宙怪獣だから、とか、リトラとの連携がどう、とか、オキのアドバイスが功を奏した、とか解説のしようがあるでしょうに」
赤「オレサマは、レッドキングだぞ! 単細胞で有名なオレサマに何を望んでるんだ、お前は!」
N(う、確かに。レッドキング視点のバトル解説という企画は、失敗だったかな?)
赤「まあ、あれだ。宇宙怪獣といえば、オレサマも昔、戦ったことがあってだな」
N「おお、ドラコですね」
彗星怪獣ドラコ・ソフビキット
赤「そんな名前だったかな。そのとき、オレサマは雪男怪獣とスパーリングをしていた」
N「ギガスですな」
ウルトラマン 大怪獣シリーズ 冷凍怪獣ギガス
赤「で、そのギガスって野郎は、マグラーの臆病者よりは物になるかと思い、オレサマも真剣に鍛えてやったわけよ。そこに飛び込んできたのが、ドラコってわけだ」
N「ふむふむ」
赤「宇宙怪獣は、地球怪獣より強いってのが定番か?」
N「確かに、キングギドラ以来、そういう説があるよね。新マンでも、序盤の地球怪獣よりも、宇宙怪獣の方が格上扱いになっている」
赤「で、ギガスはオレサマが応援してやったのに、結局、負けてやがる。全く、期待したのに、使えねえ野郎だったぜ」
N「なるほど。それで赤王さんの出番になったと」
赤「ああ、宇宙怪獣なんかにデカイ顔をされたんじゃ、地球怪獣の沽券に関わるってもんだ。それに、オレサマにはオレサマの決め技がある」
N「と、言うと?」
赤「羽を持った奴は、羽が弱点だ。引きちぎってやれば、何もできなくなる」
N「チャンドラーのパターンですな」
赤「そうだ。ドラコにもそれで勝った。だから、ゴモラにも言いたいんだ。どうして、ベムスターの羽を引きちぎらなかったんだってな」
N「う〜ん、バトルスタイルの違いって奴ですかね」
赤「オレサマがベムスターとやり合ったら、まず羽を狙うぜ」
N「覚えておきます。でも、今回、ゴモラはリトラのサポートを受けましたよね。ああいうのは、赤王さん的にはどうなんですか?」
赤「基本は1対1が王道だな。だが、勝つために利用できる物は何でも利用する。それも戦いの真理だ」
N「おお、何だか、赤王さんらしからぬ至言が飛び出しましたよ」
赤「悪かったな。だから、知的なことを言うのはイヤなんだよ。レッドキングが、そんなに頭がいいなんて、おかしい……って声もあるんだ」
N「まあまあ。あんたがしっかり解説してくれないと、この記事のコンセプトが崩壊するさかい。ともかく、今回、リトラが赤い火の鳥モードになりました」
ウルトラ怪獣シリーズ53 リトラ(S) ファイヤーリトラver.
赤「うむ。赤はいい色だ」
N「そうですね。通常の3倍はあります」
赤「何の話だ?」
N「体の大きさの話ですよ。昔のリトラは体長5メートル、赤くなれる今作では3倍の15メートルになっています」
赤「ともかく、赤はいい」
N「それじゃ何で、あんたは赤じゃないんです? まるでホワイトキングですよ」
ウルトラ怪獣シリーズ11 レッドキング
赤「うるせえ。大人の事情ってのが、いろいろあるんだよ!」
N「今から、ホワイトキングに改名しません?」
赤「ホワイトは、お前一人で十分だ」
N「う、確かに。……とにかく、子どものときは、赤い怪獣バニラと着ぐるみを間違えたのでは? なんて思ったりもしましたよ」
ウルトラ怪獣シリーズ[38]【バニラ】
赤「そんなバカな話があるか」
N「いや、それが結構あって、地底怪獣バラゴンと間違って、地底怪獣でもないゴロザウルスが凱旋門の地下から出現するシーンが撮られた、なんて話もあるそうですよ」
赤「そんなことはどうでもいい。大体、バニラがオレサマだったら、アボラスに改造されて戦ったオレサマが間抜けじゃねえか」
N「まあ、子供の時の根拠のない、思い込みってことで」
30cm アボラス ソフビドール完成品(バトルダメージカラーブルー)
赤「ところで、この記事、ちっともゴモラのバトル解説になっていない、と思うのは、オレサマの気のせいか?」
N「いや、バトル解説にかこつけて、怪獣雑談を展開するのが真の目的ですから」
赤「つまり、ムダ話ということだな」
N「そう言われると面目ない」
赤「時間のムダだから、もう、いい加減に終わらせるぞ。最後はリトラがファイヤーストライクでベムスターの腹部の口にエネルギーをぶち込んで、その隙にゴモラが超振動波でとどめということだな」
N「オキのアドバイスで、エネルギー吸収中のベムスターは動きが止まる、ということをレイが利用したわけですね」
赤「うまくまとまったようだな。じゃあ、オレサマは帰るぞ」
N「あ、ちょっと待って。実は、前から赤王さんに聞きたいことがあったんですよ」
赤「何だ?」
N「ドラコ戦のときに、どうして水爆なんて飲み込んだりしていたんです?」
赤「う、それはだな。一度、ウルトラマンに敗れたオレサマは、さらに強くなろうと、いろいろ研究したんだよ」
N「研究ですか、意外ですね」
赤「放っておけ。それでだ、オレサマは偉大なる先達から、あることを学んだんだ。水爆の放射能を浴びると、強くなれるってな」
N「なるほど。海底原人ラゴンも、それで大きくなりましたからね」
赤「で、オレは力を手に入れるために、水爆を飲み込んだんだ。勝つために利用できる物は何でも利用する。それが戦いの真理だからな」
N「いや、その理屈は分かりますが、水爆を飲み込んじゃったらダメでしょ? ドーピング薬じゃないんだから」
赤「飲んでも強くなれないのか?」
N「水爆飲んで強くなった怪獣なんて、ぼくは聞いたこともありません。って言うか、水爆を飲み込んだ怪獣自体、珍しい。他には、マイティージャックに出てきたネッシーぐらいじゃないですか」
赤「うう、水爆飲み込んで、アトミックレッドキングになれるかと思ったんだが」
N「ともかく、変なものを食べるのはベムスターだけじゃないってことですね」

ドラマ感想(エンディング)

 何だか、普通にバトル解説するよりも、ネタがふくらんだり。いつまで、続くものやら。


 バトル終了後は、レイのおかげで「兄の仇を討つことができた」とハルナが、礼を言います。
 礼を拒む彼に、「これが自分の気持ちだから。私も、あまり得意な方じゃないけど」と絆構築。
 それを受けて、レイも、コーヒーを入れてくれたオキに礼を言ったり、戦友のゴモラやリトラに感謝の念を送ったり、いろいろと内面が成長している様子が描かれて、すがすがしいエンディング。
 で、レイと仲間の絆が描かれた段階で、次回から謎の女ケイト登場、と。