というか、2月の初め以来の記事なので、実質「2〜5月の読書」になるのかな。
ザンス19巻
こちらは2月発売のファンタジー。大体、一年に一冊のペースですな。
そもそも、2〜4月初めは受験や新年度のあれこれでいろいろ気忙しく、じっくり本を読んでいる余裕もなかった感じですな*1。4月の中旬過ぎから少しずつ読書に浸る時間を確保した感じ。
ともあれ、こちらは読了。
今回の話は、女悪魔メトリアが主人公。
彼女は、これまでの物語で、3重人格になっています。「魂を得て善良になったメトリア」と「悪魔らしい人格のメンティア」と「同情を惹くための幼女ウォウ・ビタイド」の3つの人格が入れ替わり立ち代わりしながら、物語を進めて行きます。
今回の話で、彼女に与えられた任務は、ザンスじゅう、いや魔法のない現代社会のマンダニアまで巡って、「裁判員その他、裁判関係者への召喚状配り」。いやあ、何てタイムリーな話だったんだ*2。
別にメトリアには感情移入できないけど、彼女がザンスじゅうを旅して、これまでの登場人物にいろいろ会って回るストーリーですので、懐かしさの勢いで、読み始めると一気に読めてしまった感じです。
それと、今回、メトリアがいろいろ干渉したおかげで、これまでのザンスの物語でいろいろ未解決だった点が、解決していく流れも、興味深かったですね。ようやく、グレイ・マーフィーがアイビィ王女と結婚したり、同時にナーガ族のナーダ王女が悪魔王子ヴォアという伴侶を獲得したり、また呪われた半悪魔の王女スレナディの母親がメトリアと判明し、彼女の呪い(ルーグナ城を崩壊させる)が解消されたり、まあ、シリーズを読み続けた者にはいろいろ感慨深い展開だったわけですな。
とにかく、今回の話は、ここまでのシリーズの総括編という位置づけでした。
ライダー魂16巻
ちょっと掲示板でバタバタ話題になっていましたが、先月発売された新刊です。
今回の話は、前回に続くストロンガー編と、アマゾン編。
ストロンガー編は、愛と友情のストロンガー復活で、ブラックサタンを壊滅させます。デルザー編は、後の楽しみってことで。
敵の懐に飛び込んで、いろいろ調査中のライダーマンの話をはさんで、アマゾン編。ZXとのコンビで、ゼロ大帝のガランダーと戦うわけですが、モグラ獣人との絆も束の間、ニードルの介入により、「ギギの腕輪を装着した左腕切断?」という死亡にも匹敵する大ピンチの状態で、つづく、です。
今回の話は、「連載誌休刊」のため、後半は描き下ろしだったわけですが、今夏からまた「月刊少年マガジン」誌で復活連載とのことなので、未完で終了にはならなかったのをホッとしています。
あと、今巻のトピックは、巻末の作者対談の相手が、アマゾン役の岡崎徹氏だということ。
昭和ライダーのファンの間でも、岡崎さんの動向は、雑誌なんかでの露出がほとんどなくて、心配されていたのですが、今回の対談で、健全であったことが判明し、いろいろ嬉しかったりします。
もう、今巻は、アマゾンファンのための正に珠玉の一冊と言えましょう。