……ということで、番組開始前に、4月以降の流れの予行演習をしてみます。
ええと、最新の特撮系雑誌によれば、気になるメインライターは小林靖子女史ですね。今まで、彼女がメインの特撮物*1では、NOVAは外れを感じたことが基本的にないので、今年も安心して見られる、と思っています。
この紋所が目に入らぬか!
いや、いきなりですが、まさか格さんが「戦隊の長官役」で登場するとは。
ええと、殿様役のレッドを鍛え上げた爺の役どころで、「伊吹吾郎」氏が登場します。水戸黄門の3代目格さん*2にして、実は1983〜2000年という17年間の最長格さん歴を誇る方です。
NOVAにとっては、現ご老公の里見浩太朗氏と、このお方の助格コンビが一番、しっくり来る組み合わせですね*3。
助さんがご老公を演って、格さんが戦隊の長官役とは、それだけで祝杯を挙げたくなります。
まあ、戦隊ファンにとって格さんって言うと、現在演じているのが元オーブルーというのも大切な縁なのですが、今度は水戸黄門から役者を逆輸入ってのがいい感じです。
私は必殺仕事人、畷左門と申します
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いや、本当に書きたいネタは、こちらだったんですが(苦笑)。
まあ、世間一般には「格さん」と言う方が通りがいいもので。いきなり「戦隊の長官役が、あの左門さんですよ!」と言っても、分からないでしょうから*4。
ええと、畷左門は「なわて・さもん」と読みます。初代の「必殺仕事人」で中村主水や、かんざしの秀と共に全84話の裏稼業を務めたお方。最初は豪快な剣技を誇る脱藩浪人だったんですが*5、
後に刀を捨てて、「屋台のおでん屋」に転職します。そして新たな必殺技が、その剛力を利用して、相手の腰骨を外す人体2つ折りの大技。その映像インパクトは、和田アキ子のパンチに匹敵しますよ、じっさい。
もう、この人が格さんをやったら、力だすきの助けを借りなくても、十分な怪力を発揮するであろう説得力です。
残念ながら、「必殺仕事人」の最終回で、守るべき妻を失い、記憶喪失になった娘を連れて、江戸から旅に出る可哀想なラストを迎え、
続編の「新・必殺仕事人」で、三味線屋の勇次に交替し、歴史の影に消えたキャラとなったわけですが、まさか、その、どちらかと言うとマニア向きのキャラについて、タイムリーな話題として書ける日が来ようとは。
とにかく、こうやって復活した左門さん、もとい伊吹吾郎氏には、自慢の剣技&怪力で、のさばる外道衆*6をバッタバッタとなぎ倒してもらいたいものですな。
あ、今回のキャラの名前は、左門じゃなくて「日下部彦馬」ですから、よろしく。いや、まあ、NOVAはしばらく左門さんって言ってしまいそうですが(格さんじゃなくて)。
殿様レッドと、4人の家臣
さて、主役の5人よりも、長官役の方に、異常に感情移入してしまうわけですが、少し冷静になって、主要メンバーを見て行きましょう。
ええと、今回は、最初、一人で戦うレッド(志葉丈瑠)に、残りの4人が合流する形になるみたいですな。志葉家18代目当主ということで殿様です。「頼れるリーダー」のポジションになりそうです。雰囲気は、「ボウケンジャーのチーフ」とか「オーレンジャーの隊長」なんでしょうが、メンバーに対しては、「オレ一人でも戦える」と上から目線だとか。そこを「爺にいさめられる」序盤になりそう。武器は「烈火大斬刀」。
ブルー(池波流之介)は、水の技を操る弓使い。元は歌舞伎役者志望のクールな美形。何だか、苗字の「池波」が必殺者としては気になるところ。今回の苗字は、時代小説の作者由来? 志葉は「司馬」のもじり?
グリーン(谷千秋)は、木の技を操る槍使い。侍の心に無頓着な現代っ子という設定で、ゴーオングリーンに近いキャラ造形に思えます。で、未熟なのに突撃暴走する形で、レッドと衝突するのだとか。
レッド「素人が軽はずみな行動をするな!」
グリーン「オレだって立派に戦える! 殿様づらしてんじゃねえよ!」
こんな感じかな。
イエロー(花織ことは)は、土の技を操る大型手裏剣使い。未熟な妹キャラっぽい。ボウケンイエローみたいなもの? 侍になる前が「竹細工職人」というのが、必殺マニア的には……(以下略)
ピンク(白石茉子)は、天の技を操る扇使い。天の技って「風」関係? あるいは「光」かも。優しいけど気丈なヒロインって性格設定は、モモレンジャータイプの典型的ピンクと思う。さくら姉さんの路線になることを期待。
メンバーの性格設定や、男女のバランスは悪くないので、安心して見られるなあ、と。
まあ、レッドが「仲間の力を信用しない」という点で、序盤は一波乱ありそうですが、そういうのがないとドラマとしては面白くないので、それはそれで期待したい、と。
ロボ&武装ネタ
「侍合体シンケンオー」ということで、5体の折神(おりがみ)が合体します。折神は、5人の持つ「モヂカラ」を宿したエンブレムが、巨大化します。一種の式神みたいなものですね。
変身アイテムが、ショドウフォン。「携帯電話+筆」というのが、独特の発想ですが、今回の戦隊の力の源が「文字の力=モヂカラ」と考えると、いろいろ楽しそう。
過去の戦隊では、アバレキラーの「ウイングペンタクト」の例があり、「描いた絵が実体化する」映像はありましたが、漢字は象形文字なのでイメージできないこともない。「火」って書くと、その字が燃え上がって、相手にダメージを与えるとか、そんな感じでしょうか。面白い映像に期待したいと思います。
これで、メイン視聴者の幼児層が「漢字に興味をもって覚える」ようになると、教育効果も期待できそうですね(^0^)。
文字を書くという「書写行」は仏道修行の一環でもあるし、書いた文字が力を持つという伝承は「陰陽師の符術」にも由来するわけで、いろいろつなげて考えれば、和風ヒーローとして納得できるというもの。
敵ネタ
この世とあの世の境の場所……と来れば、その後に来るフレーズは「船を浮かべて待っている、三途の川の渡し人」と出てくるわけですが、
ええと、今回の敵は、三途の川で生まれた妖怪アヤカシです。
彼らを率いるのは、昔、志葉一族に封印された首領「血祭ドウコク」。声は西凜太朗……って、ダイレンジャーのシャダム中佐ですか。
女性幹部が、着ぐるみキャラ(ちと残念)の「薄皮太夫」。声は朴璐美。ロボット物なんかで割と聞く声だと思っていますが、特撮物は初めて。三味線弾きという設定なので、糸かバチを武器にすることを期待します。いや、音波攻撃の可能性もありますが。
他に、研究者系の幹部として「骨のシタリ」なんてキャラもいますが、声優さんの名前「チョー」ってのは何? と思って調べてみると、旧芸名は長島雄一。自分的に一番しっくり来るのが、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムの吹き替えの人。脇役のおじさん声、爺さん声をいろいろ演ってきた方ですな。
PS:ディケイドまで書こうと思ったけど、時間切れ。次回に回します。