某所で「ヤッターマン祭り」をROMってました。
一番の話題は、「オープニングに対する非難」。これは、ぼくも同意。
ヨッちゃん*1も、世良公則*2も、割と好きなアーティストで、アレンジ曲にも期待していたんですよ。ロックアレンジで勢いあるものになるか、とか、コミカルな雰囲気をどう引き出してくれるか、とか。
……それなのに、あれですからね〜。
御大・山本正之氏曰く、「デモテープだと思った」。
御大の納得いく作品ではない、ということですが、ヨッちゃんや、世良さんは納得しているのでしょうかね? お二人も、これのせいで相当、評判を落とした、と見受けられますが。
できれば、「デモテープのつもりで提出したら、いきなり本番で使用されて、ぼくたちもビックリした」といったコメントがあれば、二人をまだ見直すんだけどなあ。
あるいは、プロデューサー側の戦略?
本当は、「ヤッターマンの歌」以外の非アニメ調のオリジナル曲をクール交代で入れたいんだけど、一応、形だけは昔の歌に敬意を表して、作ってみる。仮に、その歌で苦情が出れば、スムーズに新曲に差し替えできるし……。
まあ、こんな考えは妄想だと思うけど、あのオープニングが「イケル」と思っているなら、やはり作り手のセンスを疑うよなあ。
なお、動画サイトで見たけど、「あの絵に旧作の歌を乗せた映像」は、デキが良かった。よって、絵は今風ってことで認めます。
歌は……今風とも、レトロとも違う、対象不明のアレンジで誉めどころも、認められる要素も見当たらない。
で、今後の希望は、1クールが過ぎる頃合いに主題歌変更。で、その選択肢は3通り。
- 同じ歌手で、もっとテンポを高めた格好いい「フルアクセルバージョン」を作って、彼らの名誉を回復する。そして、「この対比を感じてもらうため、最初の曲はわざとテンポをゆっくりめにした」とコメントを発表する。
- 山本御大に、登板してもらう。その際、「ヤッターマンの歌」を使用すると、歌い手の名誉が完全に失われるし、完全に懐古趣味だけになってしまうので、気合を込めて「新曲」を作ってもらう。
- 一番ありそうなことだけど、全然違う曲。この場合、旧作ファンの非難は出るだろうけど、それでも「昔の曲を冒涜している今のオープニングを続けるよりはマシ」という意見も出るのはまちがいなし。
あと、「ガンちゃんの性格の劣化」とか、「エンディング」についても非難は出ているけど、NOVA的には、これらは許容範囲。
昔と変わった部分は当然あって然るべき、という立場。
ただオープニングだけはねえ。玩具フィギュアのCMで流れる、昔ながらのアレンジのインストを聞くと、ホッとしてます。やっぱCM製作者の方が、センスいいです。
ストーリーネタ
前置きが長すぎたぞ、と思いつつ、ストーリー感想いきます。
舞台は日本に戻って、北海道。某ドラマパロディーよりも、「札幌の雪祭り」ネタの方に興味が湧いた。「けろっ子デメタン」とか「みなしごハッチ」とか、タツノコネタの雪像も遊び心を感じたし。
インチキ商売
「北海道産のかき氷」と称しつつ、雪で作った普通(?)のかき氷を販売。
最初は高値をふっかけつつ、結局、「100円」でいい、とはドロンジョ様、太っ腹。材料費ただ、とは言っても、「シロップ代」とか「場所代」はかかっているだろうに。赤字なのは明らかと思うが。
メカ作りのためではなく、もはや「趣味と視聴者サービスで、インチキ商売やっている」よなあ。あと、ヤッターマンに盗み聞きさせるために、ドロンボーは目立たなければいけない、という作劇の都合上。
ドロンボーメカ
「雪ウサギ」モチーフ。
ヤマアラシみたいに毛を逆立てる機能付き。あと、フンで攻撃する。
ビックリドッキリメカの攻撃には、2回耐えた。
メカの素が劣化したのか、ドロンボーメカが強くなっているのか。
ビックリドッキリメカ
「与作」モチーフ。
何で与作? ガンちゃんがまき割りしていたから? と思って調べてみると、歌っている北島サブちゃんが北海道出身だから……という理由かもしれない。
ドロンボーメカに、やられても、やられても巨大合体して再生し、最後は相手を圧倒する超巨体で粉砕する……こういう力押しの攻撃って、ビックリドッキリメカっぽくないよなあ。もっと、敵の内部に侵入したり、意外な弱点を攻めたり、相手側の自爆を誘発したりする、小細工に走らないと、と思っています。
お仕置きシーン
今回のリングは、「自然の朝日の出の景色」が、美しいリング状になっていた、というドクちゃんの誤認情報でした。
でも、お仕置きはやっぱりあるわけで、ドロンボー氷漬け。割りと、あっさり風味でしたな。
その他
劣化ヤッターマンは、例のコスチュームで北海道に来て、当然、寒がっていました。「コートが欲しい」と言ってました。言われてみれば、当たり前。バカか、お前ら?
一方のドロンボーは、あ、ちゃんと、コートを着ている。情報収集用の変装とはいえ、きちんと考えていることが分かります。
でも……その夜、ドクロリング所有者の家の屋根で、仁王立ちになっているドロンジョ様。例のあの格好です。

ヤッターマン以上に寒そう。
それなのに、泣き言一つもらさずに、悪の捜索敢行。さすがは年季、いや気合が入っています。心頭滅却すれば、火もまた涼し、とはこのこと……って、涼しくしてどうする?
他には、「やる〜やる〜やる〜やられるぞ、きっとな」のカラスたちとか、「おろかブ」とか、旧作ヤッターマン以降のシリーズに出てきた小ネタメカが続出。
おだてブタ以外の存在感を見せてくれました。
あと、エンディングの映像内のテレビで、「次回予告映像」が流されていることに、今ごろ気付きました。何せ、録画して見ているテレビの映像が不鮮明なもので*3。