ネギま
メインキャラは、甲賀忍者の長瀬楓と、鳴滝風香&史香姉妹……というか、この3人しか登場しません。ネギ先生すら、今回は出ませんでした。
内容は、この3人が散歩しながら、捨てられたり忘れ去られた品物の声を感じ取って、拾い集めていく話。何だか幻想的でノスタルジックな雰囲気と、子供時代の楽しい時間がいずれ失われることの悲しい予感を漂わせてはいましたが、
物語としては、正直、盛り上がりに欠ける、訳の分からない内容。
起承転結などの構成や、アクション要素、派手な盛り上がりを楽しむよりも、静かで叙情的な雰囲気を味わう話だったんですね。
この作品は「派手なドタバタアクション物」だと思っていたNOVAには、異質感がたっぷりの話でした。
小次郎
忍びが捨てた「一般人のスポーツ青春生活」を、劉邦が経験しつつも、一線を越えられない哀しさがいい味出していた話。
少し、車田ワールドっぽくない雰囲気のオリジナル話でしたが、これはこれで楽しめました。
小次郎が劉邦を評した「ああ見えてドジキャラ」に笑えました。ライバルの黒獅子と、神社の前で遭遇し、互いに対立しながらも、どこか通じ合う部分があったような描写もナイス。
岩を持ち上げて互いの怪力を披露し合っていると、そこに子供たちがやってきて楽しい見物と化してしまったり、
柔道対決の必勝祈願でこっそり賽銭を出していたり*1、
結局、天災のために柔道大会が中止になり、情熱の持って行き場がなくなりつつも、お互いとの人知れぬ決着を望む、劉邦&黒獅子が(卑怯な振る舞いのない)真面目な柔道対決を展開、それを見届けた小次郎が感心したりして、
非常に味わい深いエピソードでした。
一応、試合は劉邦の勝ちでしたが、とどめを刺さずに再戦を約束する、さわやかな結末……と思いきや、ラストで、さらに原作の流れをくつがえす、どんでん返しが。
伝説の聖剣の一本で、夜叉に伝わるという設定に改変された「黄金剣」*2を、壬生が掠め取り、戦いに負けた黒獅子にとどめを刺してしまいました*3。
こうして、次回、小次郎VS壬生の聖剣バトルが勃発する、という怒涛の展開になるわけですな。先週までは、原作を踏襲していたのに……と思いつつ、急展開の流れに結構、ワクワクドキドキしていたりします。
ハニー
シリアスキャラのミキに、天然アッパラパーキャラのハニーが絡んできて、非常に鬱陶しかった話(笑)。
NOVAは現在、ミキに感情移入していますので、ハニーのバカさ加減にうんざりしています。パンサークローの皆さん、ハニーをどんどん苛めてやって下さい。
次週は、ミキVSハニー?
ミキの武器が何なのかを気にしつつ。ムチだとキャラ属性そのままって感じなので、優雅さと力強さの両方を体現した長柄の槍がいいかなあ、と。