Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ひかる一平スペシャル2

 何だか、「ライオン丸G」のおまけコーナーとして、位置づけておりますが、
 ひかる一平の演じた「西順之助」を中心に、NOVAの必殺への思い出を語る短期連載です。

 あ、必殺と言えば、今週月曜日で「うらごろし」が終わってしまいまして、後番組は中村敦夫主演の『水滸伝』。う〜ん、順当に「必殺仕舞人」なら、加賀美陸こと本田博太郎氏をネタにできたんですがね。*1

近ごろ世間に流行るもの(必殺仕事人IV

 「押し込み強盗、高利貸し、賄賂をもらう偉い(えれえ)人。金、金、金の世の中で……」と続くオープニングナレーションが印象深い本作です。
必殺仕事人IV / 必殺仕事人V / 必殺橋掛人 ― オリジナル・サウンドトラック全集 15
 仕事人IVは、必殺シリーズの中でも数少ない「前作とメンバーが全く変化しない」作品です*2
 当時、必殺初心者だったNOVAにとっては、これは非常に嬉しいことでした。仕事人IIIが終わって、続く「渡し人」が大吉*3のレントゲン殺し*4を映像的に面白いと思いつつ、少しアダルト向けに戻った作風が中学生になったばかりのNOVAには合わず、仕事人が帰ってくるのを待ち望んでおりました。
 まだ、シリーズの番組ローテーション*5を知らなかったため、「渡し人」が終了に近づいて新番組の宣伝予告が流れると、NOVAの心は快哉を叫びましたよ。
 順之助がニュースを持って、飛び込んでくる。「いよいよ帰ってきますよ」と主水だったか、加代さんだったかに嬉しそうに報告する宣伝映像が、もう、そのままNOVAの喜びに直結していました。
 ファンとして憧れの対象は、「かんざしの秀さん」でしたが、等身大のキャラとして感情移入しやすいのは順之助でしたし。


 秀とIVと言えば、「お民ちゃん」*6を語るべきなんでしょうが、
 今回は順之助メインなので、割愛。


 順之助とIVと言えば、町中で突然、出現して、「順ちゃん♪」と追い掛け回すオカマの「玉助」。もう、ドラマには全く関係しないキャラですが、番組定番のルーチンギャグシーンとして、笑わせてくれました。
 ドラマに絡まないギャグキャラの登場を快く思わない必殺マニアの方も一部いるようですが*7、キャラ同士の絡みがキャラの日常を作る、という視点からは、やはり、こういうほのぼのした日常シーンが、生きたキャラを感じさせてくれ、さらに番組の潤滑油として、メリハリを付けてくれると考えます*8

十間だね(by加代)

 さて、順之助を語る上で、忘れちゃいけないのが「お手製の投石器」。
 前作で使用した「エレキテルのライデン瓶」は殺しの他に、負傷して動かなくなった腕の治療に使えるなど、便利アイテムでしたが、
 IVで、こっそり所持していることを父親に見つかって、「危ないから」という理由で壊されてしまいます。その代わりに、順之助が初めて自ら発明したのが、バネの力学を応用した投石器。
 相方の加代さんの測定した距離に応じて、ゴルフのクラブよろしく、石投げのアームを換装し、適切な射程に合わせるなど、ライデン瓶とは違った種類のメカギミックを備えた武器です。


 すごい勢いで飛んでくる石……ですから、当たり所が悪ければ、相手を殺害できるのでは? とも思うのですが、IVの順之助は直接の殺しには手を染めず、あくまでサポート役に専念。その分、「今日はテスト前だから」といった理由で欠席することはなくなりました。
 殺しの前に、無関係な人をヒューンと飛んでくる石で気絶させるのが、順之助&加代の役どころ。
 時には、大名屋敷の門にガンッと石を当てて、「誰だ?」と出てくる門番をやり過ごして、こっそり仲間を侵入させるとか、
 お寺の鐘をゴーンと鳴らして、見張っている侍たちをおびき寄せるとか、
 とにかく、殺しの前のお膳立てを整えるのに大活躍。


 その後は、おなじみの秀と勇次の殺しのショーとなるわけですが、
 このときの「殺しのテーマ」のコーダ(末尾)部分が、当時、『セーラー服と機関銃』の主題歌前奏部分に似ているなあ、と感じたものです。
セーラー服と機関銃 (通常盤)
 いや、NOVA的には、やはり「薬師丸ひろ子」バージョンの方に愛着があるわけですが。

セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃 [DVD]

劇場版では?

必殺! <劇場版>DVD-BOX
 後期必殺では、この仕事人IVの時から、『THE必殺』と題した劇場版シリーズが作られるようになります。

 ただし、順之助、第1作では、まだまだ子供扱い。
 最後の大殺陣からは、外されてしまう始末。オープニングでは、投石器の弾に「爆弾」をセットして、派手な爆発ぶりを期待させてくれるのですが。
 彼の活躍は、劇場版第2作に持ち越されることになります。(つづく)

*1:いや、まあ、「仕舞人」は少し前に放送していたんだけど、そのときは、あまり見てなかったもので。

*2:他には、「仕舞人」と「新仕舞人」のみ。

*3:演じるは「必殺仕置屋稼業」「必殺仕業人」の密偵役・捨三を演じた渡辺篤史。ただ当時のNOVAは捨三を知らず、後年、捨三を見た際、主水にボコボコにされているのを見て、「主水さん、力の大吉を怒らせたら、後が怖いよ」なんて逆に思ってたりしてました。知識がないゆえの発想ってのは、独特で個性的だと思いつつ。

*4:腸を指でひねりながら握りつぶす技。最初は普通のバキボキって音だったけど、やがて「ピアノのドレミファソ」みたいなコミカル音に代わり、やられる悪人たちが「痛たたた」と変な悲鳴を挙げるようになった。

*5:必殺仕舞人」以降は、大体3クールの主水シリーズと、1クールの非主水シリーズの交代。

*6:秀が仕事で殺した相手の娘。情に甘い秀が、引き取って育てていたが、IV終了後は登場しなくなった。どこかいい家に養女に出したんだろうな、と思っています。

*7:その分、ドラマに使える時間が減るので、メインドラマが陳腐化するという意見。

*8:殺しを題材にした必殺のメインドラマはどうしても重くなるので、適度な明るさとのバランスは必要。