前半は、変身不可能なブラックの単独アクション編。
後半は、武器換装システムを活かしたロボ戦が目玉。
「ウルトラマンの変身アイテムに予備がない」のは納得できるが、
戦隊の場合、とりわけバックアップ組織のしっかりしているチームの場合、「変身アイテム修理中」というのは、やや違和感。とりわけ、サージェスの中で、装備やメカを修理できるのが「牧野博士」一人だけ、というのは大問題かと。牧野博士が過労で倒れたら、ボウケンジャー、終わっちゃうぞ(笑)。
もちろん、過去の戦隊で、博士一人が頑張っている戦隊組織はいっぱいあります*1。ただ、その場合、責任者が博士自身の個人経営零細組織であることが普通。
サージェスの場合は、牧野博士の個人経営ではなく、組織規模も結構、大きそうなのに、メカの整備が一人に任されているのは、どうして? と。牧野博士に部下はいないのか? あるいは、パラレルエンジンに関する知識は、牧野博士にしか持ち得ないものなのか? 「レオン・ジョルダーナの画帳」に描かれた理論は、それほど難解だったのか?*2
……と、勤務中にしばしば居眠りしちゃうほど疲れがたまっている牧野博士の健康状態を心配した上で、
今回の主役のブラック君。「ない物ねだりをするのではなく、今ある物を最大限に活かす」というチーフの教えを忠実に学習しております。そんなわけで、単独行動に出るわけですが……結局、「伝説の鎧」をクエスターロボに装備されてしまったわけで……ん? ブラックの単独行動って結局、無意味だったってこと? むなしい……。
いや、ここは前向きに考えて、ブラックのおかげで「ロボ戦の戦場第2ラウンドが街中でなかった」わけだから、被害を最小限に抑えられたってことですか*3。
……ということで、ロボ戦。
次週から、「大剣人ズバーン」が登場し、その後は巨大4号ロボが控えているわけで、ダイボウケン及びスーパーダイボウケン最後の活躍……と解釈していいのかな?
いや、「ズバーン」を装備できるのは、きちんとした「拳」を持つノーマルダイボウケン(あるいはサイレンビルダー・ドーザー&マリン)だけだろうから、お役ゴメンになるのはスーパーの方か。きっと、「ダイボウケンWITHズバーン」と対になる形で、「ダイタンケン」も出るに違いない、と今後のロボ戦の展開まで予想した後で、ハッと我に返る。今回の換装、もとい感想を書けと(苦笑)。
まず初めに、ドリル(イエロー)、ショベル(ピンク)、ミキサー(ブルー)、クレーン(レッド)に分乗。いつもなら、クレーンはブラックの担当なので、今回は変則パターン。
サイレンビルダー・ドリル&ショベルとか、
ダイボウケン・クレーンとか、
サイレンビルダー・ドリル&ミキサーとか、
ファンネルみたいに飛んでくるエイダー&ポリスとか、次々と切り替わる合体&攻撃のオンパレードは見物です。
クレーンで「伝説の鎧」を「ぶんどる」のは、何だかFF6のロックを思い出しました。「泥棒? チッチッチ、トレジャーハンターと呼んでくれ」のセリフを、ボウケンブラック伊能真墨に献上したいと思います(笑)。
さすが、「世界で2番目に優秀なトレジャーハンター」。でも、「チッチッチ、日本じゃあ、3番目だ」と言いたくなるのは、年季の入った特撮ファンのたしなみです(笑)。日本一は、新明どん、あるいは行動隊長、もしくは参謀長に確定していますからね。
ともかく、最後はサイレンビルダー・ドーザー&マリンによる久方ぶりの「轟轟剣アドベンチャードライブ」と、ダイボウケン・エイダー&ポリスによる「ナックルバルカン」の合わせ技で勝利、と。
それにしても、「伝説の鎧」装備のクエスターロボの「クエスター十文字斬り」は格好良かったよなあ。ダイボウケンも、「伝説の鎧」を装備して、アーマード・ダイボウケンになって「大冒剣・十文字斬り」を披露してくれないものか、と妄想まで抱きつつ、次週の「ズバーン」に期待してみる。
30作記念ネタ
元祖「武器換装」戦隊の登場です。
ええと、換装ロボ史という題目なら、「百獣武装」「天空武装」「爆竜武装」の後に2つ飛んで「轟轟武装」になるわけですね。「特捜武装」とか「魔法武装」はなしってことで。語呂も悪いと思うし。
ガオレンジャー:動物ネタ……だとありきたりなので、その斜め上を考えて、高丘映士が「ゴリラのバナナ」とか「ビリヤード」をネタにするとか。
う〜ん、ガオレンジャーの変身前コスチューム着て、「牙吠!」ですか。予想の斜め下って感じで、ネタとしては正直つまんないですが、この辺りに来ると、撮影時に使った小道具とか、衣装とかも残っているんですねえ。
そういうのも予想に入れないといけないのかあ、と思いつつ。
カブトとの掛け合いネタ
ひよりが退場して、もはや劇中に登場しないのでは? と噂される「サル」にて。
ボウケンレッド明石と、カブト天道がバカやってます(笑)。いや、バカやってるのは、明石か……。ここに、高丘も混じると面白いのに。剣坊ちゃまは言うまでもなく。
ひよりの「緑の石」をプレシャスと勘違いして暴走する明石を止めるため、さくら姉さんにTELした天道ですが、次回、さくら姉さんの登場は実現するのかな?
さくら姉さんと、ミサキーヌの対面も見てみたいところ。
行く着く先は、「ハイパーソード」VS「ズバーン」かな、とも予想しつつ。
*1:「ターボレンジャー」の太宰博士とか、「ゴーゴーV」の巽博士とか
*2:少なくとも、「最近の機械には弱い」ガジャ様は最初、理解できなかった。でも、やがて解析してゴードムエンジンを製作できたわけで……。
*3:どうも、クエスターロボが出現するときは、火消しのサイレンビルダーに出番を与えるためか、やたらと街中の被害が大きくなる傾向がある。最近のウルトラ怪獣よりも、クエスターロボの方がよほど派手に街を壊しているよなあ。そろそろ、戦隊も「スピルバンのバイパススリップ」みたいに、戦場を移動する次元転送装置を開発しませんかねえ、と思ってみる。目下、そういうのは、アバレンジャーの「マックスフィールド」ぐらいでしょうか。