Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

7月・8月の祭日変更の話feat宇宙船&アバン先生

うっかり祭日間違えに注意

 

NOVA「時流ってのは大切だなあ、と今さら思った」

晶華「何、突然?」

翔花「そりゃ、大切なのは間違いないけど、何かあったの?」

NOVA「うむ、俺が使っていたカレンダーなんだがな。7月19日(月)が海の日ってことになっていて、つい最近まで疑いもしなかったんだよ」

晶華「海の日って、確か7月の第3月曜よね」

NOVA「去年は東京五輪のスケジュールに合わせる形で海の日が23日(木)になって、今年も同じく22日(木)に変わっていたんだが、俺がそれに気づいたのは昨日という話」

翔花「明らかに時流に乗れていないわね」

NOVA「カレンダーが悪い……と環境のせいにするのは簡単だが、俺個人だけなら大きな問題はなかった。問題は、6月末に生徒たちに配布した授業日程表の祭日欄に古い情報で既に渡してしまっていたんだな」

晶華「ああ、それは恥ずかしいわね」

NOVA「まったくだ。よって、今週はスケジュールの修正を生徒に謝罪の上、伝えないといけないわけで。『すまん。先生、古いカレンダーで時間割を作ってしまったので、月曜と木曜と金曜の子の授業が一部変更になるから。やっぱり情報って大事だなあ、と実感したよ、ハハハ。済まなかったな、ゴメン』という感じで修正する予定」

翔花「でも、どうして気づいたの?」

NOVA「いや、俺としては今まで気付けなかったのを反省すべきところなんだが、ヒーローが助けてくれたと思っている」

NOVA「この映画の公開日が7月22日だろう? で、その日が祭日だという情報に接して、あれ? と思って調べると、今年も去年みたいに祭日移動が起こっているという事実を、今ごろ知って焦っているわけだな、これが」

翔花「なるほど。これも悪のウィルス・コロナによる時空の歪みの影響なのね」

NOVA「そうだな。全てはコロナが悪いと断言するのは簡単だ。そう、オリンピックのせいにするよりは、そして俺の不注意のせいにするよりは、コロナのせいにする方がマシだと思うが、それでも自分の過ちに気づいた以上は、極力速やかに修正するのが俺だ……という信念で行動することにした。幸い、この時期は学期末テストなんかで、試験日程に合わせたスケジュール変更なんかは普通に行っているので、状況の変化に合わせてフットワーク軽く対応する姿勢を見せる柔軟さを売りにすることは可能だ」

晶華「行き当たりばったりに思われないといいけどね」

NOVA「大丈夫。19日が休みだと言っていたのを取り消して、22日と23日を休みにすればいいだけだから。結果的に休みが1日増えて、みんなラッキーになれる」

翔花「何で、休みが1日増えるのよ?」

NOVA「その代わり、秋の休みが1日減るんだから、帳尻は合うんだよ。ええと、整理すると本来7月19日だった海の日が22日に、10月11日(第2月曜)だった体育改めスポーツの日が23日に、そして8月11日だったドゴラの日が8月8日(日)から振替休日で9日に変更されるのが今年だ」

ケイP『何と。ドゴラの日が変更されるッピか?』

NOVA「ああ、訂正だ。変更されるのは山の日で、ドゴラの日は8月11日のままだ。うん、そもそもドゴラの日は、ゴジラ様・文化の日と違って祭日じゃないからな。たまたま山の日と同じ日になっていただけで、山の日が動いてもドゴラの日は動かない」

ケイP『動かざること山の如し、とは何だったのか』

晶華「それにしても、わざわざ8月8日(日)に日程をズラして、それから翌日に振替休日なんて、ややこしいことをするのね」

NOVA「いや、それは8月9日が長崎の原爆投下日ということで、その日を祝日扱いするのはどうか、という意見が出たらしい。それに8月8日がオリンピックの閉会式とのことで、形式上、海の日からスタート、山の日にゴールという流れにしておきたいとのこと」

翔花「ふ〜ん、まあ、お仕事をしてるNOVAちゃんには影響があるかもしれないけど、花粉症ガールにはあまり関係ない話ね」

NOVA「いや、そんなことはないぞ。花粉症ガールの仕事は何だ?」

晶華「もちろん、NOVAちゃんのブログのアシスタントガールと、今は妖精郷のプレイヤーと、それから忘れちゃいけない悪霊退治」

NOVA「そう。そして今年唯一の13日の金曜から14日の土曜が8月に訪れる。つまり、その日に悪霊ケイソンがまたまた復活予定だ」

翔花「ええ、また? もう、ケイソンさんは飽きちゃったよ。賞味期限切れということで、永久に封印しておかない?」

NOVA「そうしたいのはやまやまだが、定例行事の一つとして相手してやらないと、花粉症ガールの第1号怪人も浮かばれまい。まあ、どんな形で登場するかは知らんが、さすがに昨年の20周年記念ほどの厄介なことにはならないだろう」

晶華「うん。こっちはその頃、妖精郷からの脱出物語EXODUSで忙しいはずなんだから、ケイソンさんの相手をしている暇はないはずだし」

NOVA「そんなことを言ってると、EXODUSの倒すべき魔物として登場する可能性がありそうだな」

翔花「その時はその時よ。W花粉症ガールの力を合わせれば、ケイソンの一人や二人……」

NOVA「いやいや、ケイソンまで分裂させるなよ」

 

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妖精郷、第4部の後始末成長2(SWフェアリーガーデン4−12.75)

聞いて驚いた宇宙海賊キター

 

 

ケイP『宇宙海賊の時代ふたたび来たッピー!』

NOVA「いやあ、驚いたなあ。去年の8月からキャプテン・マークス絡みで散々、海賊ネタを話していたら、今年ツーカイザーが出てきて、世界海賊キターって空気になって、ヨホホイとかで騒いでいたら、今度は奴らが帰ってくるって話だもんなあ」

ケイP『これも、おらが海賊をプッシュしてきた賜物だッピ』

009『海賊をプッシュしたのは、イチロー兄さんではなく、ジロー兄さんだったけどな』

NOVA「去年の夏は、海賊もシンカリオンもほぼ賞味期限が切れたネタだったんだよ。だけど、妖精郷のキャラとして遊んでいるうちに、時代が一巡りしてこっちに追い付いてきたような感慨を覚えている。まるで、難波重工のスパイがここにもいるようだ」

009『何だ、そりゃ?』

NOVA「いや、仮面ライダービルドと、うちのサイトの特撮掲示板絡みの話なんだがな。掲示板で誰かが話題にしたネタがあると、近い将来、そのネタが公式で実現するということが何度かあって、難波重工という名の東映スタッフがうちの掲示板をチェックしているのか、それとも書いたことが実現するようなドリムノートなのか、あるいは特撮追っかけの年季の入った猛者たちの集まりだから時代の空気をしっかりつかんでいるのか、たまたま偶然の発生率が上昇する特異点現象なのか、理由は定かではないが、とりあえず妄想から出たマコト兄ちゃんって感じだな」

009『言葉の意味はよく分からんが、あんたの周りでは予想願望妄想が本当になる可能性が高くて、とにかく凄いってことだな』

ケイP『マコト兄ちゃんと言えば、これもニュースだッピ』

NOVA「マコト兄ちゃんことリヨンが帰ってきたりしたのも驚きだが、カノンちゃんが眼魔界の王となっていたアラン様と結婚して女王さまになっていて、しかもカノンスペクターに変身までするという展開に、妹萌えここに極まれりって感じになっている」

晶華「妹キャラにして女王さまなんて、まるで私ね。カノンって名前もカフンに似ているし」

009『つまり、このブログには、あんたの願望実現機能でも付いていると言うのか?』

NOVA「俺の言葉の半分は妄言だぜ。……ということは、裏を返せば、半分は本当だったり、近い将来、実現する可能性があるということを意味している。だからこその言霊魔術ってことなんだ」

009『単に時流を上手くつかんでいるだけ……と言った方が、よほど信憑性が高い言い草だが、予知予言とは違うのか?』

NOVA「いや、違うだろう。俺は単に、俺が面白いと考えるネタを書いているだけだ。世の中の方が勝手に付いて来て、俺を楽しませてくれるだけなんだから、逆に言えば、俺を楽しませる=時流に乗れてラッキーになれるってことじゃないか?」

009『そこまで自信満々に断言できるってのも凄いが、そう考えられる方が、世の中、楽しく生きられそうだな』

NOVA「問題は、何が実現するのか、俺にもよく分かっていなくて、いっぱい書いたことの中から、その一部がたまたま当たっただけ、と考えることもできるわけだ。あるいは俺がファンとして長年追っかけ続けているから、俺が面白いと思うものは制作スタッフも似たようなセンスで面白いと感じて、しかも作り手と俺の世代が近いから上手く噛み合うのかもしれんし。ただ、俺が自画自賛するのは、『下手な鉄砲、数撃ちゃ当たると言っても、実際に数を撃つためには、それだけの弾、つまり話のネタを書き続けないといけない』ってことなんだよ」

ケイP『弾を撃ち続けるのも、気力体力や愛、夢、好奇心など想いの力が必要ってことだッピ』

NOVA「命中精度がどれだけかは自分でも定かではないが、トライ&エラーや試行錯誤は好きな言葉だからな。当たるも八卦、外れるも八卦ってことで、楽しい願望を書き綴ることが俺のファンタジーと言っておく。それと、メガネンジャー的には、こちらも旬が訪れているので、貼っておこう」

 

  

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妖精郷、第4部の後始末成長(SWフェアリーガーデン4−12.5)

カイ縛りもこれで終わりかい?

 

NOVA「ふう。妖精郷の第4部も予定どおり、6月中に終わることができたぜ」

晶華「あれ? 最初の予定は違っていたんじゃない? こんなことを言っていたわよ」

009『みどりの日を目標に、ゴールデンウィーク前後で第4部を終わらせようと計画していたんだったな』

NOVA「そう、当初の計画どおりなら、その目標は達成できるはずだったんだが、諸事情で寄り道脱線を繰り返したからな。内部要因、外部要因はいろいろあるが、結果的に第4部は4月半ばスタート、6月末終了の2ヶ月半を費やしたことになる。すなわち予定の2.5倍。まさに、ソード・ワールド2.5というタイトルにふさわしい結果と言えよう」

翔花「さすがはNOVAちゃん。遅れた結果に対しても、素直に謝らず、屁理屈を重ねてきれいに終わったように見せかける話術を心得ているようね」

NOVA「そこに痺れる、憧れる人がいると教育に悪いので、予定どおりに進まず遅れたことに対しては素直に頭を下げよう(ペコリ)。そして、ここまで頑張って読んでくれて、楽しんでくれた読者には感謝を捧げたい」

晶華「楽しんでくれた人に感謝するの? 普通は、楽しませてくれて、ありがとうって感謝を求めるところじゃない?」

NOVA「俺は普通じゃないからな。それに感謝って、自分の心から湧き上がる気持ちだろう? 社交辞令のポーズとしての感謝もあるかもしれないが、俺は自分を楽しませてくれた人に感謝する気持ちと同様に、自分の作品に付き合ってくれた人にも感謝しているぜ。GMだったら、自分のマスタリングする卓に参加してくれたプレイヤーに感謝する通例があるし、パーティーのホストが自分の主催する宴に来てくれた客人に感謝するのも当たり前。もちろん、客人もホスト役に感謝して、互いを称え合う気持ちを伝えるのが社交であって、そこには双方の役割があって上下関係じゃないんだ。

「要は、自分が社会で役割を果たすには、その役割を受け入れてくれる相手が必要で、互いがきちんと自分の役割を果たしていることに対して、双方向に感謝してみせるわけだ。この場合のサンキューは、おはようとか、おつかれさんなどのあいさつと同じ意味合いで、サンキューに対して、こっちこそサンキューと返すこともあるんだよ」

ケイP『確かに、コンピューターゲームのエンディングだとThank You For Your Playing.のメッセージが付いてくるッピね』

NOVA「最後までプレイしてくれてありがとうってことだな。もちろん、プレイヤーとしては、最後まで楽しませてくれてありがとうって返すところだろうけど。作る方の労力、プレイする方の労力と同様、書く方の労力と読む方の労力は等価だと思うんだな」

晶華「でも、読むより書く方が手間暇かかるわよ」

NOVA「書くのに3時間かけた文章があって、読む方は30分足らずで読んだとしよう。だけど、読者が10人いれば、のべ300分で5時間。つまり1人が頑張って書いても、10人が読めば時間の元は十分とれるわけだ。

「大体、書き手は自分が書きたいから書いているのであって、それが読者のニーズにかなっていたり、うまく興味を惹きつけることができれば、読んでもらえる。そうでないなら、運も含めて何かが足りなかったり、やり方が間違っているんだろう。ただ、書いた分の労力に応じた結果が出るかは何とも言えないが、それでも書き手は好きだから書きたいように書く。そして、自分の好きに共感してくれる読み手が現れれば、それは有り難いラッキーだと思う。ラッキーを感じさせてくれた相手に感謝すれば、ラッキーはまた付いてくる。幸運の風を呼び込むって、そういうことだと思うんだ」

晶華「上手く行ってる社交だと、感謝の気持ちは双方向ってわけなのね」

NOVA「心の風通しを良くするのも、言葉の効用って奴だ。さて、第4部に予定外の時間がかかった 一番の要因は、単純にゲームシナリオをプレイするだけでなく、アレンジをいっぱい施して、ほぼオリジナルの展開に持ち込んだことだ。特に、エマ・ショーカの救出と覚醒、そして最後に登場したジンさん関係は、元ネタを大きく改変して、ほぼ原型を留めていないと言っていい。第3部まではフェアリーガーデンの元シナリオとほぼ同じで、ミリィとエマがアラマユの魂の継承者であるという設定から、かなりオリジナルストーリーの要素が高まっている」

009『シナリオ原作が川人くんで、演出・脚色がShiny NOVAってことだな』

NOVA「ああ。TRPGのシナリオは、物語の大筋と想定される選択肢、登場NPCやモンスター、入手できるアイテムや宝のデータ、その他、地図やイラストなどのビジュアル要素などから成っているが、それはインスタント料理の素材に近いな。カップ麺だったら、お湯を入れるだけで簡単に作れるし、袋入り麺だと自分の好みに合わせて野菜や肉、卵などの具を入れてもいい。市販シナリオだって、そのままプレイするのが普通だが、料理人たるGM、食事人たるプレイヤーの希望に合わせて、具を足したり、味付けを調整したり、時には嫌いな具を取り除いたりするのは自由だ」

翔花「今回は、ラーメンにチャーハンや唐揚げ、餃子を足して、豪勢な定食風味に話を広げたってことね。ラーメンだけなら簡単にできたんだけど、いろいろ足し加えたから時間も掛かった、と」

NOVA「4月に始めた時点では、エマを助けて、妖精郷を脱出して終わるぐらいのイメージだったんだ。透明薬を使って、こっそりエマを助けて、そのまま転移の魔法陣で脱出して終わり。翔花がエマのプレイヤーとしてパーティーに加わるのは、一度脱出してから第2シーズン開始の頃を想定していたんだけど、翔花参入を前倒しした方が面白いかな、と途中で考えて、オリジナル追加ミッションを構築したから長引いたということになる」

晶華「追悼記事とかコメント対応に神経を使ったからじゃないんだ」

NOVA「外的要因としては、そう見える面もあったし、いずれも相当に神経を費やしたのは間違いない。特に、好きな作曲家の相次ぐ訃報には、かなり哀しみを掻き立てられたし、何かを書いて昇華せずにはいられない気持ちに駆られた。で、一度、書き始めるとこみ上げる思いもあって、ああ、やはり自分はこの人の曲が好きなんだって感じ入れて、それはそれで良かったな、と。

「なお、当該記事を読んで、もしも書き手が単純に楽しそうだと感じたなら、読み手は追悼という言葉をきちんと意識した方がいい。哀悼は悲しみをストレートに表明し、追悼は故人の思い出を偲ぶ行為だ。当然、他人の追悼行為にコメントという形で参加できるのは、故人の思い出を共有する者だけで、思い出があまりない部外者が余計な口を挟むこと自体、おこがましいと自制した方がいい。そういう感覚も社交センスと言っていいだろうな。

「だから、そのタイミングで、空気の読めないコメントを入れられたのを見ると、もう違う意味の激情が込み上げてきて、ここまでTPOとか人の気持ちの察しが悪い奴っているんだなって思うと、『テメエのバカさ加減には父ちゃん情けなくて涙が出てくらあ』って、あばれはっちゃく父の気持ちになってしまったほどだ」

009『そういう様々な想いを適度にコントロールしながら、妖精郷の第4部を頑張って仕上げたわけだ。正に想いと情熱の結晶だな』

NOVA「ああ。瞬間瞬間を必死に生きて書いていることに偽りはないぜ。しかし、第4部を終えて、一番ホッとしているのは『ここまでカイ縛りの小見出しで頑張ってきたのを、これで終わらせてもいいだろう』と一区切り付けたことだな。ここまでカイを付けた小見出しの数を数えると、ざっと50回に及ぶ。まあ、『前回の妖精郷は』などの使い回しも入れての話だけど、数的にはもう十分だろうと自分なりに納得できる形で終わったから、いろいろと解放された気分で満足している」

晶華「第4部で、一番苦労したのが、全ての小見出しにカイの字を入れるという変なこだわりってのが、NOVAちゃんらしいわね」

NOVA「こういう自分を縛るこだわりを示すことが、作家性って奴なんだよ。自縄自縛の中から、限界突破することも修行の一つなんだ」

ケイP『下手するとこだわりすぎて自爆するだけなので、自重することを勧めるッピ』

  

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妖精郷、第4部完(SWフェアリーガーデン4ー12)

悠久の風(エターナル・ウィンド)な音楽会

 

GM(NOVA)「【大樹の森】の世界樹付近で、突如、異界から魔神の軍団が襲撃し、ミリィたちは目覚めた聖戦士エマと協力して、敵を撃退した。そこへ上空から、風の大妖精ジンが降臨して続いたわけだ」

ミリィ(晶華)「すごい。そうまとめられると、あたしたちがまともな異世界ファンタジー冒険譚を紡いでいるような気がするから不思議ね」

GM「不思議じゃないだろうが。俺が瞬間瞬間を必死に生きて、考えながら展開している物語なんだからな。寄り道脱線も、当ブログのフレーバーの一つだし、公式には書けないような話を紡ぎ上げるのが、俺のファンタジーだ」

サイバ(009)「確かに、公式だと原稿執筆から製本化まで2ヶ月ほどのタイムラグがあるから時事ネタは風化しやすいし、他のフィクション作品への言及は自社関連でない限り、扱いに慎重を要するからな。堂々と、『ゼンカイジャー』『仮面ライダーセイバー』『トロピカルージュ』『ドラゴンクエスト』その他の作品ネタとかぶらせるなんて、公式にはなかなかできない話だ」

GM「まあ、公式商業作品は少しぐらい元ネタありの発言をしても、伏せ字にしてボカしたり、あまり踏み込まないように編集したりだからな。とあるプロのゲーム作家曰く、『私たちだって、プライベートなプレイでは他のアニメネタや作品ネタを全開にゲーム会話していますが、公式な作品として発表する場合は、著作権とかややこしい問題を避けるために、控えめにしています。ただ、カジュアルなプレイで「自分たちに分かる作品ネタをどんどん出すことは楽しむコツ」なので、それはプロにはできないことなんですね。アマチュアの人がやるのは自由です』とのこと。なお、その発言をした人の作品はこれだ」

マークス(ケイP)「マクロスガンダムAGEなどのノベライズ、それにアニメの脚本など多彩な活躍をしている御仁ですね」

GM「個人的には、こっちも印象的だったけどな」

エマ(翔花)「そっち方面に寄り道すると、第4部完になれないので、違う機会にした方がいいと思うけど」

GM「ああ、そうだな。俺も5巻まではコミックを買っていたんだけど、その後、何だか疎遠になっている間に完結してしまった。6巻以降を読んでから、また話題にしようか」

ミリィ「とにかく、空から降りて来たのは、大鷲のケンさんではなくて、大妖精のジンさんということでOKね」

GM「ジンさんについては、この記事で初めて言及したんだが、実際に当リプレイで登場したのは初めてだ」

ミリィ「タイタン様曰く『気まぐれでフワフワしている癖に、高慢で扱いにくい』そうね。確か、会うにはレベル11が必要なんじゃなかった?」

GM「ああ、元シナリオではそうだったんだけど、今回のオリジナルミッションで先に顔見せだけでもしておこうと考えた。それと、元シナリオの設定では『わし口調の大らかな老人だけど、気紛れで飽きっぽい』という性格だったけど、タイタンの方を女性から老人風に変えたことで、キャラ被りを防ぐために『軽々しい言動の若者で、ケセラセラの親玉』という感じに改変したので、よろしく」

サイバ「ケセラセラの親玉って何だよ?」

GM「言動が軽すぎて、一見、何も考えていないような雰囲気だけど、空気は読めて、流されやすい。そして、風の如き自由人。それがNOVA版のジンさんだ」

ミリィ「一応、相手は大妖精だって分かるので、敬意と礼儀は示しておくわね」

ジン『なるほど。君がアラマユ様の後継者候補の妖精使いで、小説家、海賊船長……と、ここまではシルフちゃんからも聞いているけど、もう一人の剣士のお嬢ちゃんがいろいろと問題を抱えているみたいだね』

エマ「いいえ、問題なら解決したわ。わたしを蝕む吸血鬼の呪いは浄化された。世界樹とタイタン様の御力でね」

ジン『だけど、その代償は大きかった。君一人を目覚めさせるためにタイタンは消耗し、妖精郷に異界の力が流入して、諸力のバランスが崩壊し、先程のような魔神が突如として、出没する危険性が跳ね上がった。君は聖戦士と言われているみたいだけど、その実、混沌の導き手になるかもしれない、とぼくは思っているよ』

エマ「わたしが混沌ですって? 愚弄するのですか? こう見えても、キル・ケイオスの精神でファルシオンを振るっているのですよ。愛と勇気と希望の使徒に対して混沌だなんて、いくら大妖精でも聞き捨てなりません」

ジン『おっと、誤解をさせてしまったようだね。ぼくはタイタンみたいに頭が固いわけじゃない。自由が好きだし、混沌の全てが悪いなんて言うつもりもない。むしろ、混沌だって面白ければOK。この妖精郷の閉鎖的な環境がもっと開明的になってくれるなら、堅苦しい秩序よりも、自由気ままな混沌状態だってヒャッハーと大歓迎したい気持ちもあるのさ』

ミリィ「何よ、それ。妖精郷が魔神に蹂躙されて、破壊されてもいいってこと?」

ジン『そうは言ってないさ。今の停滞した妖精郷は、ぼくの好みではないけど、壊れていいってわけでもない。風通しが悪いからドアや窓は開けた方がいいと思うけど、ドアや窓を叩き壊して、家ごとなくなってもいいなんて思ったりはしないって話。君たちはそう思わないかい?』

サイバ「妖精郷を開放する。それは賛成だ。協力してもらえるのか?」

ジン『君たちがぼくに協力してくれるならね。ただ、話し合いは後にしよう。君たちも戦いの後で疲れているみたいだし、少し眠って頭をすっきりさせた方がいいんじゃないかな? その間に、ぼくはタイタンと話をして、君たちのパトロンの仕事を引き継ぎたいって思ってるんだけど』

ミリィ「そう。パトロンと言うのなら、タイタン様の代わりに、妖精の宝石をくれるのね。いつでも、ジン様が召喚できる、と」

ジン『いや、それは互いの信用関係が成立してからだ。シルフから聞いているとは言え、君たちの心意気ってものを確かめたいし、何の試練もなしに、力量の証明もなしに、思い入れも感じずに、信頼関係は成立しない。とりあえず、ぼくは風だから、君たちには風の心ってものを感じてもらいたいね。風の歌でも聞きながらさ」

 

GM「悠久の風の妙なる調べに包まれながら、君たち4人はいつしか眠りに就き、次に目覚めたときには世界樹の近くで安らいでいた。HP、MPを全快した上で、ジンさんとの会談が改めて続けられることになる」

  

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妖精郷の、崩壊の危機(SWフェアリーガーデン4ー11)

空の上(スカイハイ)から見る世界

 

 空にピシッとヒビが入った。

 地上の人間たちなら、ガラスが割れるようにって言うのかな。

 ガラス……よく分からないけど、ミーミルの作るような氷みたいなものらしい。

 透き通っていて、キラキラで、きれいと言えばきれいなんだけど、窓に張り付けられると、風が入れなくなる。地上の人間どもは、風があまり好きじゃないらしい。

 もちろん、気持ちいい風っていう人もいるから、そんなに気持ちいいんだったら、もっと気持ちよくしてやろうか、と強く吹き込んでやったら、キャーッと歓声を上げて喜んでくれる。

 それは歓声じゃなくて悲鳴だ、お前はやり過ぎだ……と頭の固いタイタンなんかは口うるさいけど、歓声と悲鳴の違いなんて、どうやって分かる? どっちも同じキャーッじゃないか。

 まあ、ぼくに分からなくても、タイタンには分かるのかもね。だってタイタンは地上にいるんだし、人間だって地上にいるんだから。

 こっちとは住む領域が違うってことだし。

 ぼくは空の守り手として、自分ができること、やりたいこと、やるべきことをしっかりやるだけさ。風らしく自由に、楽しく、気の向くままにね。

 それが、このぼく、風の大妖精ジンの心意気ってものさ。

 

 さて、今やるべきは、ひびの入った空の修復だけど。

 普通は空にひびなんて入らない。空は空、どこまでも広がっていて、地上のガラスみたいに風を遮ったりはしない。際限なく、果てしなく、大らかだ。

 だけど、妖精郷の空は違う。それなりに広くはあるけれど、それでも閉じた世界だ。

 妖精郷はラクシアの上空に隠された小世界で、空に浮かぶ小島みたいになっている。だけど、世界そのものが魔力の結界に覆われていて、ラクシアの空と妖精郷の空は直接、行き来できない。ぼくたち妖精郷の住人は、たとえ空が飛べても直接の脱出はできないんだ。

 脱出しようと思えば、〈転移の魔法陣〉を使うか、それとも異世界への壁を破るか。どっちにしても、自然ならざる力なので、ぼくたち妖精にとってはよく分からない。

 妖精魔法とは異なる秘術(古代語とか神聖とか召異とかいろいろ種類があるらしいけど、ぼくにはちんぷんかんぷんさ)の達人が関わっているんだろうけど、そういう大それたことができるのは、ネアン様とか、アラマユ様とか妖精郷を作った方々(クリエイターとも言う)、それに妖精郷を壊そうと目論む異界の魔神ども(こいつらはデーモンと呼ぶのが一般的だ)ぐらいだろうな。

 そして、このひびの元凶が魔神どもだということは分かっている。だって、魔神の臭いが風に乗ってぷんぷん臭ってくるからね。

 やれやれ。

 魔神なんて連中には、あまり関わりたくないものだけど、妖精郷を守るために必要とあれば仕方ない。こう見えても、ぼくは自分の役目には忠実なんだ。できることなら、やりたいことなら、やるべきことを果たすのもやぶさかではない。ただ、できないこと、やりたくないことを求められても、そんなの無理、と逃げ出すけどね。

 できないことをやるべきなんて言われても、そんな仕事は他に回せって思うし。

 やりたくないことをやるべきなんて言われても、その気もないんだから無理しないって思うし、イヤだって言ってるんだから、空気読めって訴えるよ。

 だけど、異界の住人は空気なんて読まない。だから嫌いだし、関わりたくない。

 せめて、ぼくにできるのは、ひびの入った空の修復と、魔神が来たって警報を魔神退治の専門家に知らせることぐらいさ。妖精郷の外の地上には、魔神ハンターと名乗るような酔狂な連中もいるみたいだし、専門家でなくても冒険者や放浪者(ヴァグランツ)と呼ばれるような英雄候補、勇者みたいな奴らは、どこにでもいて、世界の危機に立ち向かってくれるらしい。

 今も、妖精郷にはそんな連中がいるみたいだね。

 タイタンが妙に肩入れしてるようだし、イフリートも認めかけているって、シルフちゃんが知らせてくれるけど、本当にアラマユ様の後継者なのかは、いまいち測りかねる。

 ぼくのいる大空まで来て、「お願い、ジン様」って頼まれたら、「うん、OK」って二つ返事で応援してやってもいいけど、今のところは明らかに力不足みたいだし、タイタンみたいにじっくり成長を見守ってやろうなんて根気は、ぼくにはない。風だから気はあっても、根っこがないんだから、無い物ねだりされてもね。

 

 もちろん、連中の行動が面白いのは何となく分かる。

 面白さは正義ってものかもしれないけど、面白半分で世界を掻き回されることもあるからなあ。

 封印された光の妖精力を連中が解放したのは、まあ、正義に近いんだろうけど、それで妖精郷の力のバランスの崩壊が進行したのも確かなんだ。

 今の妖精郷は、世界を維持する魔力が枯渇しかけている。だって、豊富な魔力を有するラクシアとの接触が絶たれているからね。

 入る物がないのに、出る物だけが増えてちゃ、そりゃ何でも維持できないさ。

 だから世界は自らを維持しようと、勝手に魔力の通廊を開く。

 管理する者がいないので、勝手に開いた通廊からラクシアの地上人や蛮族、そして異界の魔神どもが自然に、あるいは不自然に召喚されて来る。大抵の人族みたいにおとなしく平和に暮らしていればいいのに、蛮族や魔神にそんな慎ましやかさを求めても無駄っぽい。

 蛮族や魔神がただでさえ枯渇しかけている魔力を無駄遣いするものだから、妖精郷の崩壊がじわじわから、急激に進行しつつある。

 全力全開な崩壊の幕開けって感じ?

 特に酷いのが、あの【虹の根元】にある魔神召喚の門だ。あの門は実のところ、〈風の水晶塔〉に貯えられた魔力を利用しているみたいで、風と言えば、ぼくの担当するところであり、力の根源でもあるわけなのさ。

 ぼくが何とかするのが筋だと思うんだけど、力の根源を魔神どもに抑えられている以上は、ぼくが直接出向いても、戦う前に力を封じられて終わり、という未来が目に浮かぶ。

 つまり、ぼくができないことは、ぼくにはどうしようもないので、他に回せって話なんだな。

 ぼくはタイタンと違って、頭が固くないから、できないことに固執したりはしない。できないけど、やるべきことなら、それができる者の助力を借りるのが柔軟な物の考え方って奴だけど、できないから助けてって言うだけじゃ、人はなかなか動いてくれないってことも分かっているつもりだ。

 空気をしっかり読むなら、読んだ上で熟成させるつもりなら、まずは相手に貸しを作るなり、相手の仕事を手伝ってやるふりをしながら、巧妙に自分の仕事の手伝いをするように仕向けるなり、それぐらいのことは考えた上で、どっちも得するような流れを作る。

 自分だけが得することしか考えられないようじゃ、頭の悪い蛮族や、世界の異物たる魔神と変わりない。

 

 って、何だよ、この大きな力の流入は?

 えっ、タイタン、正気か?

 大地の妖精力だけじゃなくて、世界の壁を超えて、星の力、月の力、音の力、その他諸々の力を注ぎ込んで、一人の少女を覚醒させただって?

 妖精郷を守る聖戦士さまってマジ?

 タイタンがどんな希望を見出したのか分からないけど、とにかく凄い力を注ぎ込むなんて、頭の固い奴にしちゃ、大胆すぎるだろう。

 失敗すれば、力の無駄遣いってものじゃなくて、ますます世界の崩壊が進むじゃないか。

 

 ほら、空のひび割れが激しくなった。

 異次元から恐ろしい怪物(テリブル・モンスター)とも言うべき、魔神が襲来しようとしている。

 大丈夫なのか、本当に?

 いつもなら、ケセラセラ(何とかなるさ)って陽気に、軽やかに、さわやかに流すところだけど、この事態、何とかなるのか?

 

 やれやれ。

 タイタンの落ち度を、ぼくが取り繕う羽目になるとは予想もしていなかった。

 こうなったら、不本意だけど、ぼくが地上に干渉しないといけないみたいだね。

 まあ、連中が本当に妖精郷の救世主だってことなら、ここらで顔つなぎぐらいしておいてもいいか。

 

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亜星さんの思い出語り(特定ジャンル外)

追悼記事の補足編

 

NOVA「今回は、亜星さんの思い出記事2だ」

晶華「妖精郷よりも、こちらが優先ってことね」

NOVA「う〜ん、まあ、亜星さんのことを改めて調べると、本当に偉大な作曲家であり、マルチタレントということが分かって、まだまだ語ることがいっぱいあるって話なんだけど、感情的な理由もあってだな」

009『コメント欄だな』

NOVA「某氏のラストの1文の破壊力に持って行かれた感だが、実はあのコメントの本質的な問題が『追悼記事に寄せるコメント』としてはふさわしくないと思ってな」

翔花「追悼記事って、故人の思い出を偲ぶ記事ってことよね」

NOVA「ああ。誰かが亡くなった際に、その人の記憶があれこれ甦ってきて、いろいろ込み上げてくる想いを故人への感謝と共に残しておきたいって気持ちで追悼記事は書くわけだが、それに対するコメントも、そういう先人の偉大さとか感銘を共有して欲しいかな、と思ったりするわけだ。言わば、亜星さんの追悼記事およびコメントは、亜星さんのことが分かる人が少しは厳粛な気持ちで共感できれば、って空気が欲しい」

ケイP『話題の中心は、当然、亜星さんであって、そこに軸足を置かないコメントは場に相応しくないッピね』

NOVA「要するに、ブログ記事の趣旨に合わないコメントはどうなのかって話だな。とりわけ、今回は追悼記事ってデリケートなテーマだ。亜星さんの思い出話が中心で、また故人に関する情報とか、それぞれの思い入れを語るなら歓迎すべきコメントで、そこから逸脱した話をしたいなら、せめて追悼記事以外を選んで欲しかった」

009『問題となるコメントの話を分析するなら、亜星さん追悼5行、すぎやまさん4行、自分の近況4行、スパロボ6行、映画と変な要望5行となるな』

NOVA「ラストの変な要望で、『ゴメン無理、もう来ないで』というリアクションを喚起したんだが、後から冷静に考えると、やはり肝心の追悼コメントが最初の5行で終わり、その後は逸脱した寄り道脱線で、しかもラストで本筋に戻ることもなく、俺の嫌う『不毛な質問・要望のしつこい繰り返し』で締めくくっているだろう? 何というか、故人への想いをダシに、自分の書きたいことを書いて、場を穢したぐらいに感じとれたわけだな」

晶華「形式上のお悔やみの言葉だけ述べた後は、想いを共有することなく、関係ない話題に流れて記事の趣旨の空気をつかんでない態度が露骨ってことね」

NOVA「まあ、俺も話を膨らませるとか、寄り道脱線は日常茶飯事だから、それを責めるつもりはないんだが、それでも最後にきちんと亜星さんの話に戻って、上手く着地してみせるのが社交上のマナーじゃないかと考えるんだな。

体操競技に例えるなら、演技を披露するスペースには制限があって、その範囲で技や演技を披露して、最後に上手く着地したら審査員や観客から評価される。ここでは当然、亜星さんというテーマがあるわけで、そこからの広げ方深め方で、読む者に『分かってるな』と感じ取ってもらうのが模範芸ということになる。だけど、テーマから極端に逸脱して、すごいジャンプを披露しても場外からすっ飛んで行った挙句、最後で着地をしっかり決めることができなかったら、それは演技として失格なんだよ」

翔花「追悼記事へのコメントで、追悼への想いを忘れてしまえば、礼を失するってことね」

NOVA「違う話題だが、前もあったんだよ。ジライヤの筒井巧さんがリアルで忍者の宗家を受け継いで、おめでとうな記事で、余計な蛇足で『慶事に水を差すな』と叱られた事例があって、今回はより酷い『弔辞に水を差された挙句、泥をかけられた気分』になったので、本質的に場の話題に合わせることのできない欠点で失敗している、と思うんだな」

晶華「私も亜星さんのことをよく知らなかった子どもで、世間知らずだったんだけど、NOVAちゃんの思い入れはしっかり感じとったので、どれだけ大切な思い出だったか理解したつもり。お祝い事とか、弔い事に関して、その場の人のデリケートな感情を無視して、違う話で気を惹こうとはしたいとは思わないわね」

NOVA「語りたい欲求は、俺もよく分かる。だけど、その場の話題を無視して、あるいは適当な態度で聞き流して、違う話題に展開することの愚は、TPOを選ばないとな。お葬式の場で、昨夜見たTVの話をするようなもので、そこは記事の趣旨を受け止めた上で『これは興醒めになるから別の機会に』とか、そういう判断はできないとな。思いついたことを整合性関係なしに投入する創作の悪癖が、リアルニュースのコメントでも垂れ流しになっているんだ。そこは改善しないと、人に共感してもらえる文章は書けないと考えるんだな。場の空気を読めない独り善がりじゃ、人からの好意は得られないと知れ」

009『で、ここから先は、口直しに、亜星さんの素晴らしい音楽を語り直すんだな』

NOVA「ああ、俺なりの思い出宝ボックスだ」

 

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妖精郷の、聖騎士覚醒(SWフェアリーガーデン4ー10)

アウトローな世界の前置き

 

NOVA「本日、ソード・ワールドアウトローサプリが発売された」

晶華「わーい、これでみんなで悪党プレイが楽しめるのね」

NOVA「いや、まだ買ってないし。近日購入予定だけど、今の妖精郷リプレイにどう混ぜるかは中身を見てみないとな。大体、女王を目指しているプレイヤーが、悪党プレイで喜ぶな」

晶華「大丈夫。女王と悪党は両立できる」

NOVA「両立せんでいいから。妖精郷は元々、管理人不在のケイオスな世界なんだから、そこにどんな秩序を構築するかって話をしているのに、アウトローを目指してどうするんだよ」

晶華「そりゃ、郷に入らば郷に従えって奴よ。ケイオスな世界に合わせるなら、自分はもっとケイオスな存在になって、ケイオスクイーンを目指すのもありだと思うんだけど」

NOVA「ねえよ。混沌女王なんてのは、キシオムバーグで十分だ」

晶華「何それ?」

009『エルリックサーガを始めとするエターナルチャンピオン(永遠の戦士)シリーズの一つ、コルムの話が元ネタだ』

ケイP『今、読むなら、3冊に分かれた旧版よりも、コルム前半3部作を1冊にまとめた新版の方がお勧めだッピ』

NOVA「コルム前半は、エルリックとの世界観コラボが楽しめる。エルリックの守護神にして、混沌を司る剣の騎士アリオッチをコルムが倒すとか、剣の女王キシオムバーグとの戦いを経て、最後の強敵である剣の王マベロードとの戦いを前にして、コルムとエレコーゼ、エルリックの三大主人公が次元の壁を越えて邂逅し、三位一体トリニティフォームで前座の強敵を倒す話とか、十五次元界を股にかけて戦う隻眼隻手の剣士コルム(失った右目と左手の代わりに神の目と手を移植して、召喚術に利用)の厨二病っぽく格好いい設定とか、派手で楽しい。

「コルム後半三部作は、ケルト神話を題材にした話なんだけど、破滅に瀕した陰鬱な世界観は妖精ファンタジーケルトよりも、北欧神話と混ざっている感じもするな。異世界に召喚されたコルムが世界を救ってハッピーエンドかと思ったら、最後は世界の異物だと言われて、愛する姫の手にかかって殺されるという衝撃のオチ」

晶華「何それ、ひどい」

NOVA「一応、続きの話はあるんだよ。もう一人の永遠の戦士ホークムーンの最終巻で、ケルト世界から死ぬことで放逐されたコルムは自分の元の世界に帰還していて、安らかな生活を送っていたんだけど、そこで愛する人に先立たれた虚しさもあって、最終的に世を儚んで自殺するというオチ」

翔花「それもまたひどいわね」

009『ひどいのはコルムの結末であって、その巻の主役ホークムーンは愛する妻子を助けてハッピーエンドだぞ。邪悪な異形の魔術師兄妹に対して、エルリック、エレコーゼ、コルム、ホークムーンの4戦士が融合合体して戦うクライマックスは、1975年発表という時期では画期的アイデアだったと思うな(翻訳は89年だったけど)』

晶華「今だと、てんこ盛り状態は割と普通って感じだもんね」

NOVA「で、俺のプレ・ラーリオスの隠しフレーバーが実はコルムだったりする。片手を失ったカートに義手を装着させようとしたり(ルーク・スカイウォーカーオマージュでもあるが)、右目で異次元を見通す力を与えようとしたり、『こうして、ぼくは死んだ』という形で死んでから、魂となった視点で続きを描こうとしたり、いろいろ考えてはいたんだが、元々は原案者のラーリオス本編に物語を受け継がせるつもりで全体構想を練っていたのに、先に原案者が企画から抜けたために、行き着く先を見失った形で宙ぶらりんになった感じだな。

「まあ、もう終わった話だし、今さら恨み言ってわけでもないのだけど、彼の身勝手にだいぶ振り回されたから、創作絡みでは二度と関わりたくないってのが本音だ。人の話に合わせる意思と技量がないから、一方的に助けてくれって要求してくるだけ。その癖、こちらの助言、忠言を素直に受け入れる器量がないから、相談相手になるのも無駄と思うし。今はおとなしくしているからいいが、次にコメント欄で書き込んだら『こちらの創作感想レスをどう受け止めたのか』の問いかけはするつもり。耳に痛いことも相当言ったけど、全部、改善すべきポイントの指摘だから、ただの悪口のつもりじゃないわけで。まあ、口うるさいことを言って、こちらの邪魔をするなって意志の突き付けの意図もあるんだけどな」

 

晶華「相手の流儀に合わせられないアウトローでケイオスな人物の話はそれぐらいにして、今は妖精郷に行きましょう」

NOVA「そうだな。6月中には第4部を終わらせたい」 

 

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