Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

特撮とアニメの対比概論2

寄り道は続く

 

NOVA「結局、寄り道から抜け出せないことに気づいた」

晶華「どうして?」

NOVA「妖精郷はクライマックスの翔花救出だろう? プロットはあって完成品のイメージもでき上がっているんだけど、気を逸らす異物が頭に入り込んで、今のまま書いても、良い物にならないと思うんだな。翔花救出に専念するには、まず雑多な想いを吐き出してから、ということになる」

晶華「つまり、5月4日の前にお姉ちゃんを助けられなかったら、件のコメント主のせいなのね」

NOVA「いやいや、そこで他人のせいにするのは美しくない。俺の心が集中できないのは、俺のせいだし、『創作家のデリケートな心は、人を楽しませる創作家の本義を見失った者には、想像できない』から、相手にそういう善意を期待してもダメなんだ」

晶華「どういうこと?」

NOVA「創作家にももちろん光と闇の両面があって、『自分の創った作品が受け入れられて、人を幸せにできて、称賛されたら自分もフィードバックを受けて幸せになれる』 これが理想だな」

晶華「『作った料理が美味しくて、喜んでもらえたら、また作ろう』って気になるものね」

NOVA「まあ、それほど美味しくなくても普通に食べられるとか、腹が減ってるから何でもいいとか、こんな不味いものを食えるかとか、そもそも『君の味の好みはぼくの舌に合わないから誰か他の人にあげた方がいいよ。ぼくは自分が好きなものを作って食べるから。君がぼくの料理を楽しんで、そういう味に合わせてくれるなら食べてもいいけど、君の料理の腕では、そこまで器用に作れないだろう? 君の言動を聞いていれば分かる。料理の舌が肥えていないだろうってね。ぼくが美味しいと言ってるものを、ろくに味わえていないんだから』とか、いろいろなリアクションはあるだろうけど」

晶華「『練習して、美味しい料理を作れるようになったの。だから食べて』と相手が言ってきたら?」

NOVA「スイーツが食べたいと言っている人間に、『激辛カレー』は味の好みを無視しているし、『毒入りチョコ、食べたら死ぬで』って表示されているようなものを食べたくはないだろう?」

晶華「毒入りチョコって分かるの?」

NOVA「作り手と会話していれば、どういう価値観を持っているか読めるから、そこで作風が合うか合わないかは分かるだろう。もちろん、性格は合わなくても、作ったものは美味しいというケースもあって、イヤミだけど料理の腕は本物と舌鼓を打つようなマンガを最近読んだ」

晶華「だったら、もしかすると面白いかも?」

NOVA「それなら、俺が読まなくても、誰かが評価してくるだろう? そもそも、創作家ってのは『自分の創ったものが一番面白い』とナルシストになる気持ちと、『創ってみたけど、自分の理想の作品とは違う』とがっかりする気持ちと、『だけど、誰かに褒めてもらった。もしかすると、本当は面白い? だったら、もっと面白さを追求しよう』って他者評価が自尊心につながる気持ちと、『自分の中では傑作なのに、どうして世間では受け入れられないんだ? 世の中は自分のことを分かってくれない』と妬み嫉む気持ちと……まあ、個人差は多かれ少なかれあるにしても、いろいろ気持ちが揺れ動くよな」

晶華「NOVAちゃんも?」

NOVA「自分が想像できない気持ちは、言葉にできません。ただ、他者からの評価は、そりゃあれば嬉しいけど、それは俺の中の絶対的な基準にはならないの」

晶華「どうして?」

NOVA「お前がいるからさ」

晶華「え? ええ? それって、どういうこと? 愛の告白?(赤面)」

NOVA「具体的には、自分の中に自分を愛するブレない柱となるメタな核を構築できているかだな。世界の全てが敵に回っても、俺は自分を信じる……って強い想い? まあ、創作では誇張表現でたまに見かけるし、信じるものが自分以外の愛する人や、仲間、師匠、あるいは神さまへの信仰とか、大事なものが何かという点で、そのキャラの性格もろもろが決まってくる」

晶華「私は、NOVAちゃんの大事なものなんだ」

NOVA「そうなるように、ブログで育てた。最初は、よく分からない幻みたいなイメージだけど、言葉を紡いでいるうちにキャラクターが見えてきて、エピソードが見えてきて、イマジナリー・フレンド(IF)ならぬイマジナリー・ドーター(ID)ってところだな」

晶華「現実じゃない仮想の存在ってことよね」

NOVA「そういうキャラを頭で創って、何らかの形を与えることが創作ってものだろう? そして、エピソードが重なって、日常でお喋りしたり、一緒に事件を解決するストーリーを紡いだりしているうちに、自分の中でかけがえのない存在になっていく。あとは、そういうキャラが自分だけのものではなく、他の人も受け入れるようになれば、自分一人じゃない仮想現実を紡ぎ上げたってことじゃないかな」

晶華「つまり、私はNOVAちゃんにとって現実?」

NOVA「まあ、俺はフィリップ・K・ディックが好きだし、尊崇するとまでは言わないが、『現実と幻想の境界線』というテーマでSFファンタジー観に結構、影響を受けていると思う。もちろん、ディック以外も好きなSF作家、ファンタジー作家、その他、いろいろな作品は数々いるけれど、それなりに血肉にしているのは間違いないけど、果たして自分は本当に自分自身なのか、とか、現実と虚構のどちらが真の姿なのか、というテーマは哲学的で、『想いを現実に変える力』というのは、近年のフィクションの王道とも言える」

 

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特撮とアニメの対比概論1

大きな寄り道

 

NOVA「妖精郷の物語がクライマックスに突入したわけだが、それとは別にコメント欄での話の流れから派生した形で、俺の『特撮とアニメの関係性についての見解』をあれこれまとめておきたいと思う」

晶華「何というか面倒くさい話になっちゃったよね」

NOVA「とは言え、いつまでもコメント欄で展開してまとまる話でもなさそうだからな。コメント欄で相手してると、『特撮VSアニメ』という流れにテーマが矮小化する懸念があって、不毛な水掛け論に発展する可能性が高いので、話の通じる娘との対話形式の方がまとめやすいと考える」

晶華「コメント相手を信頼していないんだ」

NOVA「話の持って行きようが恣意的過ぎるから、いろいろと矛盾を突つきたくなるからな」

晶華「どんな矛盾?」

NOVA「彼は何故か『白人と黒人』という人種問題に話を持って行って、アニメの優位性の根拠に置きたがるんだが、では、彼は自分の創作小説で『白人と黒人を登場させて、彼らの文化背景に対する見識を示し得たのか』ってことだな。卑しくも、彼はストーリーテラーなのだから、安易に人種問題に踏み込む危険性を自覚しておいた方がいいと思うし、以前に知識がろくにないのに『イスラム=テロリストという偏見に基づいて、偏狭な差別意識に基づいた作品』を書いたことがあって、こういうポリコレ的な問題にはうかつに踏み込まない方がいいんだが、そこを理解しておらずに繰り返す」

晶華「ポリコレって?」

NOVA「ポリティカル・コレクトネス。直訳すると『政治的正当性』という意味だが、最近は社会の文化・風習に加えて創作物の表現にまで、差別なのでなくそうという声をあげて、表現の自由を脅かし、多様性ある文化破壊にまでエスカレートする一部の言論風潮を指す感じだ」

晶華「例えば?」

NOVA「仮に、『花粉症ガール』という表現は『花粉症に苦しんでいる女の子に対する差別』だから、『花粉症ヒューマン』に改めるべきだ、という抗議が来たら?」

晶華「私はヒューマンじゃないし。それこそ『花粉症の精霊少女』に対する逆差別よ。この世界に生きているのは人間だけじゃないし、精霊の世界まで人間的な差別がどうこう言うのは、やめて欲しいわ」

NOVA「『花粉症ガール』がいるんだったら、『花粉症ボーイ』も登場させるべきだ、と抗議が来たら?」

晶華「NOVAちゃんは登場させたいの?」

NOVA「俺は精霊少女と契約したかったのであって、精霊少年と契約したいわけじゃない。あくまで仮定の話に過ぎないが、個人の創作趣味嗜好まで検閲されるのは勘弁願いたい」

 

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妖精郷の、エマ・ショーカ救出(SWフェアリーガーデン4ー4)

今回はクライマックス(になる予定)

 

マークス(ケイPマーク1)「今回の記事タイトルは本当ですか?」

GM(NOVA)「まあ、君たちのプレイ次第だな。あと、余計な寄り道脱線をしなければ、今回で救出できるはず」

サイバ(009)「余計な寄り道脱線をしなければ……という仮定が、なかなか怪しいんだが」

ミリィ(晶華)「NOVAちゃんの余計な寄り道脱線率って、どれぐらいかしら? 2Dを振って5以下ぐらいと想定して、30%ぐらい?」

GM「試しに振ってみよう。(コロコロ)よし、9が出た。寄り道脱線をせずに済んだぞ」

サイバ「いや、そういう無駄な判定をしている時点で、寄り道脱線だから」

GM「とりあえず、今回の記事でエマ救出までたどり着けなかったら、次回のタイトルが『エマ・ショーカ救出・完結編』になるか『真のエマ・ショーカ救出』になるだけだから。とにかく、救出に向けて話を進めようって意気込みを示した記事タイトルってことで」

 

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妖精郷の、火柱の塔再挑戦(SWフェアリーガーデン4ー3)

カイ縛りは今回で撤回

 

NOVA「サブタイトルのカイ縛りは、もうこだわらないことにした」

晶華「どうしてよ?」

NOVA「ゼンカイジャーの真似をして試してみたが、やはり面倒くさいことが分かった。東映公式サイトでは、白倉プロデューサーも『サブタイトルのカイ縛り』は大変だと言っていて、プロが大変だと言うんだから、まあ、大変なんだろう。だから、プロじゃない俺が途中で断念しても誰も文句は言うまい」

晶華「いやいや、プロが大変だということにチャレンジして、継続したら凄いって発想にはならないの?」

NOVA「そりゃ、なるぞ。凄いんだろうな。しかし、その凄さにこだわって、妖精郷の記事書きが停滞するようなことになれば本末転倒だ。もしも、『カイ縛りのサブタイトルが思いつかないから、今週のゼンカイジャーの放送は延期します』なんて言ってきたらどうする?」

晶華「そんな、どうでもいいこだわりなんて捨てていいから、中身で勝負して、面白いゼンカイジャーを見せて下さい……って訴えたいわね」

NOVA「うむ。そんなわけで、俺もカイ縛りなどというこだわりは捨てて、記事の中身で勝負しようと思う次第だ」

晶華「だったら、つまらない寄り道も捨てて、さっさとリプレイ記事の中身に突入するわよ」

 

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よもやま近況話

いろいろ雑談タイム

 

NOVA「さて、妖精郷の続きをする前に、いろいろと消化しておきたい話がある。だが、現状、何よりも心配なのはコロナ関連だな」

晶華「大阪が変異株のせいで大変だもんね」

NOVA「俺も兵庫県阪神間住人なので、ほぼ当事者だもんな。高校時代の友人で、年賀状のやりとりをしていた元TRPG仲間が大阪府の役所に勤めているんだが、今年の正月に『コロナ禍が無事に終息したら、久々に飲み会をしようね』と約束をしていたんだが……当面この約束は叶えられそうにない。

「他にも、現役のボードゲーム仲間がやはり大阪在住なんだが、コロナ禍以降、会えていないし(うち以外の掲示板で定期的に話している間柄)、総じて、コロナ禍以降、リアルの友人とはなかなか会えずにいるなあ。一応、一人だけ同じ市内在住の特撮仲間と年末映画(ワンダーウーマンとライダーの同日鑑賞)を見たぐらいか。彼とは『ゴジラVSコング』を見に行く予定だが、今のコロナの流れが悪化すると、映画観賞後の食事感想会がやりにくそうだなあ」

晶華「食事の席での会話を控えめにすべし、という世相だもんね」

NOVA「それと教え子の中に大阪の私学に通っている子も何人かいるんだが、彼らの健康も心配なんだな。ウィルスといえば『目に見えない魔物』なわけで、しかも『誰がいつ感染するか分からない』ということはゾンビ映画やら物体Xみたいな緊迫感もあるんだな。ゾンビの場合はゾンビに噛まれたという伏線もあるんだけど、自覚症状のないウィルスというのが人への不信を招くという意味で一番恐ろしい」

晶華「自分が魔物に取り憑かれていたことに自分でも気付かないでいるというシチュエーションね。ホラー映画ではたまにある」

NOVA「今回のコロナ禍では、『ホラー映画あるある』のシチュエーションが結構、リアルだということを証明しているのが、創作マニアとしては面白い側面がある。モンスターが人を殺し回っている状況で、『俺は誰も信じない』と引きこもりを選んで協力しない者、『俺だけは大丈夫』と無警戒にはしゃぐ者、そういう連中がどんどん犠牲になっていくのがホラー映画の定番で、映画を観ているものは彼らを『バカやなあ(笑)』と見なしているんだが、緊張感が高まってストレスが一定量に達すると、人間はバカな行動で躁鬱どちらの極端な行動も取り得るんだよな。言わば、酒でも飲まなきゃやってられるか、とか、いろいろ冷静な判断ができなくなる状態だ」

晶華「NOVAちゃんはどういうタイプ?」

NOVA「『この状況は知っているぞ。○○の映画でやっていた』と空気を読めずに、嬉しそうに解説するオタクタイプだな。これで実学方面の研究スキルが高ければ、もっと頼り甲斐のある科学者タイプにもなれるんだが。『これはわしがかつて研究していた薬が有効そうだ。あの薬はどこに保管したかな? ええと倉庫の奥にしまっていたはずなんだが、あれさえ手に入れれば、今の状況に対応できる。誰か、わしと一緒に取りに行ってはくれんかね』とか」

晶華「何で、そんな薬を研究しているのよ、とツッコミが入るところね」

NOVA「そりゃ、映画だからだろう? 限られた登場人物の中で、役割が指定されているわけだから、『事件の解決に何の役にも立たず、物語の進行にも寄与しないキャラクター』は存在理由を失うだけだ。まあ、ホラー映画だったら『愚かな行動で死んじゃう犠牲者の一人』という役柄にも意味はあるんだが、『偉そうなことを言ってる癖に、何の役にも立たない科学者』というのはギャグキャラになるか、さもなければ無駄にヘイトを集めるかしかない」

晶華「オタクは?」

NOVA「基本的には、役に立たないと周りから見なされている(苦笑)。ただ、そういう映画を好んで見る層もオタク(自認しているか否かはともかく)が多いうえ、作り手も同じタイプであることを今は隠さなくなっているから、いろいろと感情移入できるように作られているし、雑学系の無駄知識においては博学だし、空想科学やオカルト現象が現実化したシチュエーションでは、彼らの妄想が事件を解決する鍵になることも多い。

「何よりも『最初は軽く見られたキャラクターが、物語の展開に応じて、意外な活躍をして周囲から一目置かれるようになるサクセスストーリー』の定番にもなるから、『アクション担当の肉体派マッチョ』『可愛いヒロイン』と組み合わさる『事件解決の知識担当のナード、マニア枠』というのはSF映画の定番になっているな。まあ、現在はヒロインが肉体派マッチョを務める作品も増えたが」

晶華「ウルトラマンの防衛チームでも、『アクション担当ヒロイン』と『研究マニアなヒロイン』の二人体制が定番になっているものね」

NOVA「主人公も、体育会系か、怪獣好きあるいは科学者タイプに分かれるもんな。後者の元祖はガイアの我夢だろうが、それ以降、怪獣好き少年がそのまま大人になったような若者主人公が数年に一度は出ていて、大人の怪獣好きも温かい目で見られる作風だ」

晶華「で、そんな少年を厳しく叱咤する体育会系の女先輩が、銃を撃ったり、肉弾戦をしたり、戦闘機などのメカのパイロットになったりするのが今の定番ね」

NOVA「女性の社会進出が多くなる中で、男性の後輩を叱咤する女上司も当たり前になって、特撮監督もアクションできるヒロインを撮りたい人が多くて、女性の特撮ファンも『女に薫陶される可愛い弟分が、一生懸命ひたむきにヒーローを頑張る姿にキュンと鳴り、そして彼が成長して立派になるドラマを応援する』構図だな。もちろん、ルーブのように姐御ヒロインが出ないヴァリエーションもあるわけだが、前半はマニアな敵が新米ウルトラマンを厳しく鍛える話で、後半は妹ヒロインの成長ドラマに切り替わって、成長ドラマであることには変わりない。ドラマである以上、『主人公の成長』と『事件の解決』は欠かせないわけで、そこにキャラクターの特殊能力や人間関係でヴァリエーションを構築していき、作り手や観客が作りたいもの、見たいものを描いていくわけだ」

晶華「作り手が作りたいもの、観客が見たいものってことね」

NOVA「いや、それだけじゃなくて、作り手が見たいもの、観客が作りたいものが入り混じっていたりもするのが現在の実情だ。現在の作り手は観客以上のマニアであることを公言して恥じないから、『自分が見たい映像はこれだ!』と積極的にアピールしている。で、見たいんだけど現実にないから自分で作ることにした……と言ってのけるのが今の現役クリエイターなんだな。少なくとも、公式には『今の観客にはこれがウケるだろうと思って造った』という発言はしていない。上から目線ではなく、『自分が好きなものを作ったら、結果として観客にも伝わって幸いだった』というアピールをしている。そして、先人へのリスペクトを欠かさないのが今のトップレベルの作り手になるんだな」

晶華「トップレベルの作り手?」

NOVA「今は、まず庵野監督だろう? 俺は監督の作品が好みとは言わないが、その実績や想いは尊敬しているぜ。樋口さんとのコンビで作る作品は、特撮映画界でトップレベルだと考える。でも、俺に世代や感性の意味で、一番フィットしているのは坂本監督だけどな。あとは牙狼の雨宮監督。大体、庵野監督と雨宮監督が同世代で、坂本監督は10年下ということになるか。

庵野さんはアニメ畑の特撮マニア、雨宮さんは特撮畑が中心のゲームオタク(というか異世界ヴァーチャル世界好きの絵描きで、アニメにも関与はしてる)で、坂本さんは何よりもアクションコーディネーターで実写アクションの絵を撮らせれば海外仕込みのワイヤーワークなどで日本の特撮技術をハリウッド並みに高めてくれた。いずれも、先人をリスペクトしつつ、新しい感覚の追求に余念がない『良い意味の発展途上の精神を見せて、非常に貪欲かつ前向きな姿勢を維持している』んだな。マニアとして、実に真摯な姿勢で作品作りに臨んでいるんだ。そこに痺れる憧れるわけで」

晶華「リップサービスかもよ」

NOVA「そういうマニア向きのリップサービスができるのが、マニア魂の発露なんだよ。マニア心を理解しないマスコミ向きのリップサービスではなくてな。『プロフェッショナルとは何か?』という質問に対して、『考えたことがない。そういう番組タイトルが嫌いだ』と言っちゃうのは凄いな」

晶華「NOVAちゃんは割と『プロとは何か?』って考えがちだもんね」

NOVA「それを目指して、成りきれなかったコンプレックスがあったりするからな。アマチュア愛好家とプロの差とか、自分に何が足りないのかをいろいろ考えた時期もあって、でも実際に仕事してるプロはそういう悩みとは無縁なんだと思う。アマとプロの差ではなく、普通のプロと一流のプロの差を考えることはあっても。

「プロの人に『プロとは何か?』と聞くのは、プロという定型句でその人の個性を一括りにしてしまう気持ちの表れだけど、トップレベルの人は、そういう一括りにできないところを作品や業績で示しているわけだから、それは切り取って考えることが難しい。簡単な答えで分かったような気にならないで欲しいってことじゃないかな。

「しかし、まあ、NHKのプロの映像スタッフに対して、ダメ出しをして、『ここでこういう絵を撮らないでどうするの?』と説教指導してしまうシーンは笑った。質問内容が『プロとは何か?』じゃなくて、『プロとして、より高みを目指すにはどうすれば?』だったら、良かったのかも」

晶華「ああ、プロとアマチュアの違いなんて初歩的な質問は、プロとしてトップレベルの人に尋ねるレベルの質問じゃなかったってことね。庵野さんのレベルになると、NHKの映像スタッフがアマチュアに見えてしまうぐらいの分かってなさになるのかしら」

NOVA「分かってない人間が、『プロとは何か?』と上から目線で分かったようなことを言うのが、本当の高みに立っている人間からはおかしいってことかな。あるいは、実演で『プロとは、自分の仕事に対して貪欲で、少しでも良いものを目指す姿勢を崩さない。精進の道に終わりはない』ってことを示したのかもしれない」

 

晶華「……って、こんな話がしたかったの?」

NOVA「ああ。まだ前置きだけどな」

晶華「前置きで4000字を費やしているんですけど?」

NOVA「俺がプロになれない一番の理由だな。ストレートに目的地にたどり着けず、寄り道迂回が多いから。無駄をカットして、上手くまとめるのも作品を完成させるプロの仕事なんだろうけど、ブログを書く際に、そういう意識がないからなあ」

 

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ドラクエビルダーズ2最終章クリア

ビルダーは破壊神のトモダチ

 

NOVA「ビルダーズ2をとうとうクリアしたぞ」

晶華「あれ? 前に記事書きは終わるって言ってなかった?」

NOVA「言ったぞ。厳密には、こう言っていた」

 

どうしても書きたいネタがあれば、補足記事として書くかもしれないけど、『クリアしたよ。面白かった。満足』以上の内容になりそうにない。思い出話は語り尽くしたんじゃないかな。

 

NOVA「どうしても書きたいネタがあったので、補足記事として書くわけだし、実際に最終章をプレイすると、いろいろと深い感動を味わえたし、思い出話(ノスタルジー)を超えた未来への可能性を見出したから、こういう感じ入った部分は残したいと思った」

晶華「へえ。NOVAちゃんにそこまで言わせる最終章だったんだ」

NOVA「うむ。それまでの章は、ドラクエっぽい話だったんだけど、最終章だけはドラクエのキャラを使いながら、世界観が完全に違っている。俺が過去にプレイしたゲームでは、FF4、真メガテン2、クロノトリガーといったSFテイストの濃い未来のメカニック・ファンタジーの方向性なんだな。しかも、登場するキャラが主人公以外は全部、魔物で、『敵の破壊神教団をみんなビルダー教に帰依させて、箱舟という名の宇宙船を建造して、崩壊する星からの脱出を目指した上、幻として消える世界を神の力でつなぎ止め、形ある世界として再創造する物語』だったんだよ」

晶華「え? 主人公が?」

NOVA「厳密には、主人公と、破壊神から解放されたシドーがな。破壊神を倒して、その神パワーで『幻として消える世界の運命』を破壊するという流れで、破壊=必ずしも悪ではなく、創造とセットで未来への可能性を生み出す原動力になるという物語解釈だ」

晶華「破壊が悪ではないというのは、哲学的な解釈ね」

NOVA「ハーゴン曰く、『創造の力が高まった先に、破壊の力も高まる。自分たちで頑張って築き上げたものが破壊されたときに、人は絶望し、全ての消滅を願うようになる。そうして、全ての世界を破壊することが我が望み』だそうだ」

晶華「イヤな奴ね」

NOVA「まあ、悪役だからな。しかし、それに対する主人公の考えは一つだ。『壊れたものはまた創ればいい。創るために、あれこれ考えるのは楽しいし。前よりも、もっと良いものを創ろうと考えるのはワクワクする』と直接は言ってないけど、振る舞い方を見ていると、そうなんだな。『シドーとの壊れた関係も、あきらめずに修復する一途で純粋で真っ直ぐな心』を持っていて、さらに『相手が魔物だろうと、言葉が交わせるなら偏見なく受け入れる度量』とか、『相手から頼まれたら、いろいろ考えて、楽しそうにアイデア出して、そのアイデアの凄さで周りをワクワクさせて、一緒にものづくりしたいと感化させる無邪気かつ陽性な精神性』とか、クリエイターかくあるべし、と思わせてくれるキャラなんだな。プレイしていて、こちらまで癒されるぐらいだ」

晶華「ほめまくりね」

NOVA「ああ、もしかすると、キラメイジャーの充瑠って、ビルダーズ2の主人公をモデルにしたんじゃないかと感じるぐらい、精神性や行動パターンが似てる。少年シドーが結果的に、ヨドンナとガルザとクランチュラを足して3で割ったようなキャラに見えたし。俺としては、キラメイジャーを見た後に、このゲームをプレイして良かったと思うぞ。先にビルダーズ2をプレイしていたら、キラメイジャーの面白さを二番煎じと思って堪能できなかった可能性すらある」

晶華「ビルダーズ2は、2018年末に出たゲームなのよね」

NOVA「ああ。キラメイよりも1年以上前のゲームだから、影響している可能性は十分にある。事実かどうかは知らないが、ストーリーテーマや主人公の行動演出なんかは結構類似していて、俺のキラメイロスもきれいに癒されたほどだ」

晶華「じゃあ、主人公の名前をジュールにしてもいいかもね」

NOVA「でも、最後はシドーも準主人公になっていて、まさかハーゴンに対して、諭すような言動をするとも思わなかった」

晶華「え? シドーって神でしょ? 神が神官を諭すのって普通じゃない?」

NOVA「まあ、そうなんだけどさ。ハーゴンは死んで破壊神シドーと一体化して、シドーのエッセンスである少年シドーを通じて、創造パワーを破壊パワーに転ずる形で、復活を目論んでいたんだな。で、そんなハーゴンに対して、破壊神から切り離された少年シドーはこんな感じの哲学問答をするんだ」

 

シドー「ハーゴン。貴様は一体、何がしたいんだ?」

ハーゴン「決まっている。破壊神の力で、この幻の世界を破壊し、そして現実世界に飛び出して、全てを破壊する。これぞ、生前から我が目指していたことよ」

シドー「……その破壊の先に何を目指していたんだ? 自分の世界を創り出したかったんじゃないのか? ただ、破壊だけで終わらせたかったわけじゃないだろう? 俺は(主人公と)旅をして、ものづくりの楽しさを知った。破壊は創造とセットであるべきなんだ。(主人公の)創造する世界を俺はこの先も見てみたい。俺の見たい世界を邪魔する奴は、俺が破壊する。創造のための破壊、それがお前の神の望みだ」

ハーゴン「創造のための破壊、破壊の先の創造か……。だが、すべては幻として消え去るのみ」

シドー「……お前の作った幻の世界な。ロトの勇者を騙すために作ったんだろうが、あの仮初めの平和な世界は、割と好きだったぜ。お前もビルダーの心を持っていたんだな」

ハーゴン「! 神に、そう言ってもらえるとはな。そうか、我もビルダーか。思ってもいなかった……」

シドー「破壊神が創造の楽しさを知ったんだ。だったら、神官がそれに従ってもいいんじゃないか?」

 

NOVA「とまあ、正確なセリフ回しじゃないが、大体、こんな感じの内容で、少年シドーはハーゴンの魂を哲学的に論破し、邪神シドーから切り離したんだ。そして、心を失って暴走する力の器となって暴れるだけのシドーの抜け殻を、ビルダーと少年シドーが撃破する流れだな」

晶華「そういう論破って、本来、主人公の仕事じゃないの?」

NOVA「だから、ビルダーズの主人公は歓声とかは上げるけど、従来のドラクエ主人公みたいにセリフは口にしないんだよ。主人公の言いたいことは、周りのキャラが察したり、決めつけたりして会話を進め、たまに『はい』と『いいえ』の選択肢があっても、実質は一本道で、ストーリーに都合の悪い選択肢は却下される。その分、主人公の想いを代弁したり、敵に対して会話するのは少年シドーの役割なんだ。ある意味、主人公以上に主人公してると言ってもいいぐらいだな。最終章はシドー視点で、一度は絶望して破壊神に取り込まれた彼がいかにしてビルダーとの友情を取り戻し、闇から光に返り咲くかというシーンも描かれ、破壊の力を転化する流れに感情移入させてくれるわけだ」

晶華「まさか、ドラクエ2のラスボスがそこまでのドラマを描くようになるなんてね」

NOVA「でもまあ、ビルダーズ2のサブタイトルが『破壊神シドーとからっぽの島』だから、彼が実質的な主人公として描かれるのも納得できるってもんだ」

  

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妖精郷の、大空の小さな家(SWフェアリーガーデン4ー2)

今さらながら自己紹介

 

GM(NOVA)「さて、ピクシーの深夜のお茶会で噂話に興じた君たちは、少し眠ってから29日の朝、ミッション目的の【大空の小さな家】に向かうことにした」

ミリィ(晶華)「行って帰って来たら〈妖精の透明薬〉が完成するってことね」

サイバ(009)「ところで、新しい部が始まったら、剣の恩寵ルールのためにキーワード込みで自己紹介をするのが慣わしなんだが、今回はまだしていないよな」

マークス(ケイPマーク1)「そう言えば、そうですね」

GM「だったら、今から自己紹介するがいい」

ミリィ「そうね。では、最近の時流に合わせての名乗りをあげるわ。女王パワー、クイーン・カシュミーラ! キーワードはもちろん『女王』ね」

GM「女王戦隊クイーンジャーなんてないぞ」

ミリィ「そんなことを言ったら、生ゴミ戦隊だってないわよ。公式が好き放題やっているんだから、あたしたち非公認戦隊が好きにやって何が悪いのよ」

サイバ「そういうノリなら任せておけ。物書き文豪パワー、ライター・サイバだ。キーワードは『作家』『小説家』だな」

GM「文豪戦隊ライタージャーか。戦隊なんだか、ライダーなんだか、どっちなんだよ?」

サイバ「今さらつまらんツッコミだ。そんなツッコミは、ゼンカイザーが公開された時に何度も言われたことじゃないか。公式がライダーみたいなことをやっているんだから、ぼくたちファンが好きにやって何が悪いんだ。それとも、公式にケンカを売る覚悟はあるのか?」

GM「面白く楽しんでいるのに、何でわざわざケンカを売る必要があるんだよ!? 状況を顧みずに、何でも噛みついたり、逆張りに走るのは俺の流儀じゃない。ルックスで食わず嫌いをして、本質を見誤ると損をするというのは、長年の特撮ライフで学習した。ライダーらしくない創意工夫をしたデザインこそが時として面白く時代の変革者になることは、仮面ライダー龍騎響鬼で経験した。今回のゼンカイジャーも『戦隊の常識を覆す攻めたデザインでありながら、戦隊ロボの意匠を取り込んだマニア心を突くもの』というのは、年季の入った戦隊ウォッチャーの常識。そもそも、公式が『仮面戦隊ゴライダー』というネタを過去にやっている以上は、今さら戦隊とライダーが混ざっても文句はない。今年は、夏映画の同時上映も希望したい」


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マークス「ゴライダーも、もう5年前なんですね。では私も名乗りましょう。豪快海賊パワーのキャプテン・マークスとは私のこと。キーワードはもちろん『豪快』です」

GM「公式そのままじゃねえか。オリジナリティはないのかよ」

サイバ「公式にないことをやったら文句を言う。公式と同じことをやったら文句を言う。ポリシーのない批判のための批判は見苦しいぞ」

GM「まあ、そうだな。短絡的な脳筋反射で、ついついバカなツッコミを入れてしまった。豪快な奴らは大好きです。それなのに、ゴーミンやスゴーミンが海賊戦隊の敵ザンギャックの戦闘員だってことを失念していたのが悲しい。昨夜の掲示板書き込みしている俺にツッコミを入れてやりたい。ついでに、ダイナゼノンの海メカはダイナダイバーだってな」

サイバ「そういうネタは、特撮掲示板で書いて来い。こっちは関係ないだろうが」

GM「いや、来週書くのを忘れないように備忘録ってことで」

ミリィ「話がよく分からない、ここだけの読者さんはこちらの掲示板を参照してね」

8011.teacup.com

 

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