フィットチーネを求めて
GM(NOVA)「さて、前回の話だが……」
ミリィ(晶華)「確か妖精郷にキラメイジャーとヨドン軍が現れて、シンヨドミヒメ作戦で大ピンチって状況だったわね」
GM「いやいや。それは前回の記事の話であって、前回の妖精郷の話ではないだろう」
サイバ(009)「そうそう。前回、ミッション目的の魔法陣管理ネコ、フィットチーネを救出するために、【太陽と月と星の迷宮】を攻略しないといけないって聞いたんだったな」
マークス(ケイPマーク1)「ということで、早速、突入しましょう。何しろ、6階層もあるそうなので、急がなければなりません」
GM「ちょっと待てよ。確かに、前回の記事で、ちらっとそういう話もしたけどさ。ついでに、昔の大怪獣バトルへのコメントへの言及で、ちょこっとエレキング関連の画像を挙げたり、牙狼の映画配信の話題に寄り道したりもしたけどさ。妖精郷の前回はこっちなんだから、段取りをしっかり踏もうよ」
ミリィ「女王パワーで未来を予見して、手間を省いてショートカットしたってことで構わないわよね」
GM「女王パワーで未来を予見したとしても、知ったのは【太陽と月と星の迷宮】という名前だけで、それがどこにあるかも君たちはまだ知らないし、そもそも直接そこに行っても、目的のフィットチーネはいない」
サイバ「フィットチーネがいないのに、どうして6階層もある迷宮にわざわざ潜らないといけないんだ?」
GM「そういう話を今回、やるんじゃないか。まずはおとなしく俺の話を聞け」
ミリィ「じゃあ、よけいな寄り道をしないで、さっさと『前回の話だが……』の続きを話しなさいよ。あたしたちは早くシンフォギアのイベント話の続きと、ダイ大のフレイザード戦の続きを見たいんだから」
GM「まあ、ダイ大はこの記事を書いている途中で、そっちを視聴すると思うけどな。今、8時20分ぐらいだし、さすがにクロニクルZが始まる9時までに(当記事 完)にはならないだろう」
サイバ「前回、ぼくたちは【火柱の塔】の攻略を途中で断念して、休息を求めて【風車の谷】へ向かったんだったな。ええと、24日めの深夜の話だ」
ミリィ「休息をとって準備を整えたら、もう一度【火柱の塔】へリベンジするわ。魔香草と毒消しさえ十分あれば攻略可能なはず」
サイバ「いや、それは無理っぽいな」
ミリィ「どうしてよ?」
サイバ「塔の上層階には、毒の胞子を振りまく正体不明の敵を見つけたんだが、そいつの知名度が16という情報をGMがくれたんだな。どうして、そんな情報をうっかり漏らしたんだろうと思ったんだが、それって親切なGMのさりげない警告だったんだって後から気づいた」
マークス「なるほど。ソード・ワールドではレベルの高い敵ほど、知名度も高くて、魔物知識判定に成功しにくいということですね」
サイバ「ゴブリンを例に挙げると、レベル2のザコゴブリンは知名度5だが、レベル3のゴブリンシスターは知名度9、レベル5のゴブリンシャーマンは知名度13、レベル6のゴブリンロードは知名度9、現在最強と目されているレベル8のゴブリンハイキングは知名度12だそうだ」
ミリィ「ええと、レベル5のシャーマンが一番、識別が困難なんですけど?」
サイバ「王よりも部族のシャーマンの方が前線に出ることが少なくて、一般には知られていないってことだな。実際、我々も王さまの名前は知っていても、王に仕える魔術師の名前なんて、マーリンとかよほどメジャーなのを除けば、覚えていないだろう?」
ミリィ「確かに、ロードスでもヴァリスの国王ファーン様の名前を覚えていても、ファーン王に仕える宮廷魔術師の名前なんて覚えてないわね」
GM「ファーン王に仕えていたのはエルムだな。ロードスの小説1巻を読めば、普通に分かる。決してトレビアとは言えない普通の知識だ」
マークス「そりゃ、マスターが自他共に認めるロードスマニアだからですよ。普通のロードスファンじゃ、そこまで覚えてませんって」
GM「まあ、俺もエルムの名は少し調べないと出て来なかったんだが。六英雄の名前は、ファーン、ベルド、ウォート、ニース、フレーべ、名もなき仮面の魔法戦士(カーラ)、それから戦死したフラウスと、黒歴史となったナシェルなど素でポンポン出てくるんだが、エルムの名は彼らよりも知識判定の難易度が高そうだ」
ミリィ「じゃあ、NOVAちゃんに質問です。新作ロードスの主人公と、その兄弟姉妹の名前は全部覚えている?」
GM「……すまん。1巻の発売から時間が空きすぎたので忘れてしまった。主人公の名前すら素で出て来ないとは情けない。ロードスマニアを自認する者としては恥ずかしすぎるので、こうなったら潔く腹を切って……」
ミリィ「きゃあ、NOVAちゃんが死んじゃう!?」
サイバ「おおい、GM。今、あんたが死ねば、誰が記事の続きを書くんだ? 言っておくが、ぼくは書けないぞ。2009年の時点でフェアリーガーデンは未発売だし、このリプレイは令和のNOVAだからこそ書ける。平成NOVAではダメなんだ」
GM「おお、そうだ。ゼンカイジャーとシンカリオンZが俺を待っているんだから、こんなところで死んでいる場合じゃないな。それにロードスマニアだったら、水野さんの新刊を読まずして、まだ死ねない。真のロードスマニアだったら、死ぬんじゃなくて、生きて作者を応援するのが是王道なり。だから早く、2巻を出してください」
サイバ「大体、真のマニアだったら、生きるか死ぬかのハムレットみたいな葛藤をする前に、公式サイトぐらいチェックして、忘れた知識を補完しろよ。ぼくは未読だけど、主人公の名前がライルで、カシュー王の子孫で覇者を目指しているのがディアスというぐらいは確認したぞ」
ミリィ「それに、そこまで新刊が所望なら、コミックで飢えを満たせばいいんじゃない?」
GM「まあ、コミックも原作小説に追いついたらしいので、結局、小説の2巻が出るまでは続けられないそうだが、今年中に出ることを期待して、俺は2021年を生きることにするぞ。うん、50歳の知命記念でロードス新刊情報が出て来れば、俺がハッピーになれる。ということで、今月中に小説の進捗情報ぐらいは出ないかなあ」
サイバ「知名度の話から、致命的な失念を経て、知命までつながってしまったようだな。とにかく、こんがらがった話を戻すと、知名度16ってのは知識判定の基準値9のキャラでなければ対決するのが非推奨ということになる。ぼくは知識が得意なキャラなのに、知識判定の基準値は7だ。つまり、あと2レベルぐらい上げてからでないと、毒の胞子吐きみたいな強大なモンスターには勝てないという推測が成り立つわけだ。GMが知名度16というデータを漏らしたのは、『今の君たちのレベルでは勝てそうにないから、レベルを上げて出直して来い』ってメッセージだと、ぼくは受け取ったね」
ミリィ「うん、さすがはリオン様ね。だったら、【火柱の塔】の攻略は、せめてレベル7になってからの課題にするわ」
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