Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ロードス・リプレイの話(6月編)

最終回1話前のリプレイ話

 

NOVA「今回は、ロードスリプレイの記事だ」

晶華「わ〜い」

NOVA「ということで、晶華。お前が語れ」

晶華「え? NOVAちゃんが語るんじゃないの?」

NOVA「俺が語ると、たった1回の記事でまとまると思うか?」

晶華「……NOVAちゃんのロードス愛を考えると、どこまで語り続けるか、とても読めないわね」

NOVA「うむ。読者にも読めないほどの膨大な量の文章が溢れ返る光景が容易く目に浮かんで、結局、誰もちゃんと読んでくれない駄長文(無駄に長い文)になること間違いない」

晶華「暴走した愛は何も生まないってことね」

NOVA「だから、アシスタントガールの出番なんじゃないか。お前とハイラスのロードス語り記事を読んだが、あれぐらいの長さなら、端的で収まりがいい。我が娘ながら、よくぞ綺麗にまとめた。俺だったら、昔を思い出しながら、あれもこれもと書きたくなって、気づいたら1万字を簡単に超えて、それでも止まらなくなりそうだ。変に書きたいこと、書けることが多すぎると、書きすぎてしまうんだよ」

晶華「分かったわ。だったら今回は、NOVAちゃんがアシスタントパパで、私が主役のロードス談義ってことね」

www.4gamer.net

シロ「一応、ボクたちもいるんだが」

リトル「適当なところで口を挟むですぅ」

 

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必殺のリュウの話

歴代のリュウ

 

NOVA「今日も必殺話だ。メインテーマは、初登場の2014から今年で6年めだけど、今だに新人呼ばわりされている隆生こと隆、あるいはカタカナ表記でリュウの話だ。小五郎や涼次の話は、今まで何度も書いてきたし、そちらから書き始めるとリュウがおざなりになりそうなので、今回はリュウに焦点を絞ることにする」

リトル「リュウの話ですねぇ」

NOVA「って、今日の生徒役は君だけか? 晶華とシロ君はどうした?」

リトル「あっちで、ロードスのリプレイを読んでますぅ」

NOVA「ああ、月初めだから連載記事の4話が発表されたんだな。だったら、俺も読みに行こう」

リトル「リュウの話を見捨てないでぇ」

NOVA「何で君が気に掛けるんだ?」

リトル「リウも、ここでは割と新人のリトル・セイリュウだからですぅ。リュウという名前の新人は他人事には思えないですぅ」

NOVA「ああ。俺とは違う若者ならではのシンパシーを感じるんだな。というか、リュウというキャラを語るのに、役者の知念侑李ファンの人が彼をどう思っているか知りたいんだけど、どうもこれまで聞く機会はなくてなあ。若い必殺ファンがこの2000シリーズをどう受け止めているかの意見も勉強したいと思う」

リトル「では、今回は時空魔術師さまと二人でリュウ・タイムですぅ」

 

NOVA「必殺シリーズリュウと言えば、助け人の『島帰りの龍』(宮内洋)、仕事人の『組紐屋の竜』(京本政樹)、そして始末人の『リュウ』(俊藤光利)の3人がいて、いずれも特撮観点からも語ることのできる人々なんだ。まあ、始末人のリュウは作品自体がマイナーなので、語る機会は少なかったわけだが、トシちゃんや南野陽子ちゃん、そして樹木希林さんや、何よりも森次晃嗣さんが出演したことで、再評価したいところなんだけどなあ」

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必殺始末人~番宣風

リトル「時空魔術師さまが隆さんのことを評価するためには、どうしたらいいんでしょうかぁ」

NOVA「一番簡単なのは、役者の知念くんが特撮作品に出演することだな。結局のところ、俺個人にとっての馴染みの問題が大きいんだから、隆というキャラしか見えていない現状では、そのキャラの描かれ方で全てを判断するしかないわけだ。よって、ここで隆というキャラの批判をしても、役者に対する文句ではないということだ。よく知らないものを一面的に批判するつもりはないことを、先に書いておく」

リトル「でも、よく知らないからこそ、記事書きのために、あれこれ調べたり、記憶を再確認したりすることで、知っていこうという記事ですねぇ」

NOVA「ああ、そのつもりだ。よろしく付き合ってくれ、リウ君」

リトル「了解ですぅ」

NOVA「それと『時空魔術師さま』って言い方は、もう少し縮めてくれていいぞ」

リトル「縮めるぅ? するとじーさま?」

NOVA「爺さま呼ばわりは却下」

リトル「だったら、新星さまを縮めて、新さまですかぁ?」

NOVA「それぐらいなら妥当だな。新さんだったら、時代劇話や必殺話をするのに、いろいろ紛らわしいしな。松平健さんや梅宮辰夫さん、それに仕置屋の印玄などなど」

 

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平成仕事人・ポスト中村主水の回顧

遺された者たちの話

 

NOVA「さて、仕事人話の続きだ。2010年に仕事人の旗頭である中村主水を演じた藤田まことさんが亡くなって、今年で10年になったわけだ。その後、今回の2020に至るまで、7作のスペシャルドラマが作られた」

晶華「私は2018年生まれだから、直接知ってるのは2019だけなんだけど」

NOVA「一応、2018年にも放送されていたんだが、放送日が1月だったから、お前が生まれる前か。まあいい。『仕事人2018』というタイトルの作品は存在しないしな」

シロ「放送されなかった年は、2011年と2017年ですね」

NOVA「2011年は東日本大震災と、中村主水亡き後の話をどう作るか見えていなかったことが考えられる。2017年は理由不明だけど、もしかすると作曲家の平尾昌晃さんがその年の7月21日に亡くなったことと関係しているのか、いないのか」

シロ「そして、2018年に放送された分は、タイトルがただの『必殺仕事人』」

NOVA「正直、紛らわしいよな。俺は必殺マニアだが、主水亡き後の小五郎シリーズはあまり振り返ってみる機会を作らなかったので、例えば『仕事人2014』がどんな話? と聞かれても、素で答えるのは無理だ。だから、この機に記事まとめして、それぐらいの質問なら軽く答えられる令和の必殺マニアの入り口を開けたいと思う」

晶華「NOVAちゃんの必殺マニアの基準は?」

NOVA「作品タイトルを挙げられると、うん、それはね……と脳内記憶回路と連動して、すかさず語れるレベル。さすがにサブタイトルを出されて、全部答えられる自信は全くないし、昭和のウルトラマンレベルには至らないが」

シロ「必殺仕事人Ⅳの第一話のサブタイトルは?」

NOVA「『主水、悲鳴を上げる』だったと記憶する」

晶華「正確には、『主水 悲鳴をあげる!』だけどね」

NOVA「、の代わりに空白とか、!までいちいちチェックできるかよ。人と話しているときには、誰もそんなこと気にしないっての」

リトル「同作最終話は何ですかぁ?」

NOVA「『秀 夕日の海に消える』だな」

晶華「ブブーッ。正確には『秀 夕陽の海に消える』よ」

NOVA「だから、字で読まなきゃ、夕日と夕陽の漢字の違いなんて誰も気にしねえよ」

晶華「でも、ブログ記事や同人誌を書くマニアさんだったら気にするレベルね」

NOVA「ああ、そうだ。少なくとも文責を負う立場だと、知ってるはずの知識でもきちんと資料に当たって確認する。そして、稀に資料の方が間違えていたりして、そこにツッコミ入れられるレベルになると本物だ」

晶華「とにかく、マニアレベルの話になると凄いってことね」

NOVA「ああ。仕事人Ⅳ39話のエリマキトカゲ回とか、仕事人Ⅴ9話のキン肉マン回とか、有名な話は誰かが話題に出したら、ああ、あの話ね、と反応できないと、会話が弾まない。まあ、知らない人間には懇切丁寧に説明してあげるのがマニアで、その話を聞いて上手く相槌を打てるのが、マニアと付き合うのに必須の会話能力だな」

晶華「へえ、必殺にキン肉マンが出たんだ」

NOVA「そう、作者コンビがゲスト出演して、ゆでたまごを投げて悪人を牽制するんだ。そして、お付きのキン肉男が格闘技で仕留める……という妄想を自分たちのマンガで描いてみせる。だけど、現実はそんなにうまくは運ばず、仕事人マニアの素人が悪人の手で殺されるという哀しい話。なお、その前年の映画では、同じマンガ家の赤塚不二夫さんも霞の半吉という役でマンガで殺し技を披露するけど、呆気なく殺される役を演じていたな」

晶華「『必殺シリーズとマンガ家』というタイトルで、記事が書けそうね」

NOVA「だったら、このタイトルを挙げないといけないが、話が際限なく膨らみそうなので、今はパス。映像作品の回顧に戻ることにする」

必殺仕置長屋 1

必殺仕置長屋 1

 

 

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令和最初の仕事人キター

祝え、平成を受け継ぎし、新たなる仕事人の発表である

 

晶華「ねえねえ、NOVAちゃん」

NOVA「何だ?」

晶華「これを見て」

 

www.asahi.co.jp

(※2022年末註:今は変わっていますが、当時は2020年の仕事人の宣伝ページでした。念のため)

 

 

NOVA「何だと? こいつは驚いた。先週、こんなことを書いた直後にこんな情報が届くなんて、まるで俺がバカみたいじゃないか」

晶華「嬉しくないの?」

NOVA「そりゃ、嬉しいよ。ないと諦めていたものが、やっぱりあると分かってな。少なくともブログ記事のネタとして楽しく綴ることはできる。それにしても複雑な感情だぜ。何せ、この記述を修正しないといけないからなあ」

 

『2020年のスパロボと必殺新作は、新型コロナがどうこう言われる前から予定には挙がっていなくて、ファンの間で今年はやらないのかな、と残念がる声がちらほら聞こえた辺りで、コロナ禍が世間を覆うようになって、結果的にファンも今年は仕方ないかと諦めた』というのが、同時代を生きている人間の正しい認識である、と」(2020年5月30日時点の話)

NOVA「その後、『諦めた……のだったが、6月に入って、急遽、ファンの期待に応じるように、令和最初の仕事人2020が同月末に放送されることが発表された。諦めるのは早かった、とファンの一人は己の不明を恥じるものである。祝え、昭和と平成を受け継ぎ、令和の時代に蘇りし仕事人の誕生を。よっしゃラッキー、キタコレー♪』と書き記しておこう」

シロ「それにしても、さすがは仕事人。ボクの忍びの情報収集をもってしても、先週の段階ではちっとも探れなかったのに。闇の稼業として、その潜伏能力は侮りがたし」

リトル「それで、敵はやはり『粉露亡熱』ですかぁ?」

NOVA「いや、さすがにそれはない。ないが……ええと、俺はこのトピックを読んで、どんなリアクションをしたらいいんだ?」

 

与力の田上誠蔵の息子・新之丞は家に引きこもる「ニート」。しかし、 悩める若者に生きる道を説く熱き教育者・溝端九右衛門と出会い、彼が主催する「新生塾」への入塾を決意。そんな新之丞に目をかけ、より進んだ授業に参加するよう促す九右衛門。二人の出会いの先には、はたしてどんな運命が?

晶華「ええと、『新星塾』ってNOVAちゃん関係?」

NOVA「いや、字が違う。必殺で出てくるのは『新生塾』だ。しかし、新星という呼称を持つ塾教師の必殺ファンとしては、気になって仕方ないじゃないか。この溝端九右衛門って教育者は何者だ?」

シロ「演じるは駿河太郎さん。あの笑福亭鶴瓶師匠のご子息ですね」

NOVA「へえ。鶴瓶さんの……。だったら、ポッペンで殺したりするのかな?」

 


必殺仕事人Ⅴ 激闘編~はぐれ仕事人 壱弐参 登場


必殺仕事人「闘う仕事人」

 

シロ「その新生塾の先生が仕事人とは限らないじゃないですか?」

NOVA「だったら悪人か? まあいい。新生塾というだけで、 興味が出てきた。他に、特撮者として気になるキャスティングは……特になし。最近は常連だった瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)さんも今回は降板したようで、仕事人メンバーに追加されるキャストもなしか。主題歌は相変わらず鏡花水月で、変わり映えはしないし、令和最初にしては、あまりパッとしない印象だな」

晶華「あれ? 去年の2019は令和じゃなかった?」

NOVA「キョウリュウバイオレットの弥生ちゃんが出ていた2019は、放送が3月だったから、平成最後の必殺に数えられるんだ。とにかく、今回の2020が令和初必殺なんだが、あまり変えて来ようとしないかな。オープニングナレーションは、そろそろ市原悦子さんのを切り替えてもいいと思うんだが」

シロ「脚本家が新しい人みたいですね。ずっと続けてきた寺田敏雄さんに代わって、西田征史さん」

NOVA「ほう。それは朗報かもな。寺田さんの作風は、あまり俺好みじゃなくて、 そろそろ悪い意味でのマンネリ感も覚えていたから、令和初に際して違う雰囲気を試してみるのもいい感じだ」

晶華「寺田さんという人の何が好みじゃないの?」

NOVA「俺はプロフェッショナルなチームとしての仕事人が見たいんだけど、この人が描くと、どうもキャラ同士の人間関係がギスギスし過ぎて、チームとして機能していないような話になる。そして、どうしても善人が闇堕ちするパターンが多くて、ラストがスッキリしない。個々人としてプロの殺し屋というのは悪くないけど、チームとしていがみ合っているのをいつまでも見せられてもなあ。バラバラの人間関係だったのが、連続ドラマを経て結束が出てくる話の流れなら好みだけど、1年に1度のスペシャル放送で、毎回、まとまらないチームのギクシャクを見せられるのも、それは果たしてプロの殺し屋と言えるのかって気になる」

シロ「もっと仲間意識のある仕事人チームが見たいってことですか?」

NOVA「まあな。馴れ合いをしないというのはいいんだが、何年も仕事を共にしてきて、なおもギクシャクし続けるのも、大人としてどうよって気になる。これは何よりも、小五郎と涼次の二人の関係が一向に改善されないことに起因するんだが、そのせいで新人仕事人の隆も、いつまでも成長しないまま、ここまで来ているんじゃないかなあって気がする。1年ごとに関係性がリセットされる流れで、毎回メンバー間の不和を見せられるのも飽きた」

リトル「みんな仲良しがいいってことですかぁ?」

NOVA「仲良しってのも違うんだが、プロだったら個人的な感情の対立をいちいち表に出さずに、チームらしく行動しろってことだよ。役者のスケジュールの都合かもしれないけど、メンバー間の絡みも近年の仕事人では薄すぎて、ゲストのドラマが勝手に進行して、チームとして機能しない仕事人のせいで無駄に犠牲者が増えているだけの気がしてな」

シロ「元々、仕事人は犠牲者を助けることができないので、仇討ちする作風なのでは?」

NOVA「それは分かっているんだけど、旧世紀の仕事人はここまでメンバーがバラバラじゃなかったし、連続ものの2009もバラバラだったメンバーが仲間に殉職者を出したりして、それでも終盤はチームとしての結束が成立する流れでまとまったから見応えがあった。そういう経験を経たチームだったのに、それが毎年リセットされて、仲間関係が進展しないままってのは、何だかなあ。現実だと、そこまでまとまらないチームだったら、とっくの昔に解散していると思う」

晶華「この機に、ボロクソ言っているわね」

NOVA「作品制作の構造上の問題ってのも分かってるんだよ。だけど、ここで脚本家が切り替わって、チームとしての仕事人を描く流れになると、俺は嬉しいなあ、と思う。ギクシャクしたハードなのもたまにはいいけど、それしか見せてくれないままマンネリなのも、見ていて辛いし」

 

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マニアとかオタクの話・完結編

こんな話を始めた理由

 

NOVA「さあ、今回で一連のオタク論(と呼べるほどのものでもないが)を終わらせる予定だ」

晶華「そもそも、どうしてこんな話を始める気になったの?」

NOVA「最大の理由は、今年が俺の趣味サイト20周年という特別な時期だからだよ。だから、自分の来し方を振り返り、整理するための記事を書きたいと思っているんだが、自分語りだけでも読者にとっては面白くないだろうし、テーマを決めて、もうすぐ50歳になる趣味人の一述懐として、『分かる分かる』って感じる要素と、『こいつは変わり者で理解し難いが、それでも面白い』って要素を見せたかった」

シロ「共感と、特別な個性の披露ってことですかね」

NOVA「この辺は、自分が他人からどう受け止められるか、という話なんだけど、まず人は『他人から共感意識をもって受け入れられたい』という社会的欲求を持つものだと思う。だから、一人ぼっちは寂しいし、『自分は社会の一員だ、社会にとって害はないよ、真っ当に生きてます』って表明することで、村八分を免れたいと考える。要は、善良な一般市民として平々凡々に、それでも恙なく生きていければいいって考えだな」

晶華「つまらない普通の人生って奴ね」

NOVA「だから、人生に彩りを求めて趣味に走ったり、反社会的行動のスリルを求めたり、何かの才能を示したがったり、『他人と違う自分らしさ』を追求して、『これが俺だ』という証を見つけたいのだと思う。そして、できれば周りからの称賛と許容、できなくても自己満足とか達成感を獲得したい。これが個性だ」

シロ「自分だけの特別な何かって感じですね」

NOVA「ただし、特別が度を越すと、社会が受け入れないこともある。華やかな舞台に立って、一見輝いているように見えても、内面は孤独というケースもあったりするし、成功しても失敗しても、『自分と同じような想いを抱いている少数の仲間』『共感できる仲間』がいれば嬉しくも思える。特別な者同士の間に流れる共感、というのはドラマになるよな」

リトル「他人と同じじゃ満足できない、それでも他人からの共感は得たいってことですかぁ?」

NOVA「まあ、矛盾しているんだけどな。共感を得る一番簡単な方法は、100%完全に他人に合わせることだし、世間の流行を追うというのはそういうことだろう。ただ、流行に合わせるにしても、その受容スピードは人によって誤差があるし、『流行に敏感な自分偉い』っていう個性を追求する者と、『世間の流行には媚びん。自分の生きる道はこれだ』と孤高を気取る者と、その中間層なんかに分かれる。その辺を研究したりするのも、社会学という学問だ」

晶華「つまり、NOVAちゃんの語りたいのは、『オタクと社会学』ってテーマなのね」

NOVA「まあ、社会学というほど大それたものじゃないけどな。せいぜい『特撮ヒーロー好きの、TRPGマニアによる、社会性に乏しいオタク未満のための、主観的分析と雑感』と言ったところか」

晶華「タイトル長ッ!」

NOVA「これも最近のラノベ界隈の流行だ」

 

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マニアとかオタクの話2

授業のつづき

 

NOVA「さて、前回は自分的に失敗作の授業だった。何が失敗かというと、目的地にたどり着けず、自分が何を話したいのかを見失ってしまったからだ。さて、こんなダメな授業の中でも、鋭く要旨をつかんだ人はいるかな?」

晶華「何だか、自虐教師モードなんですけど、生徒は優秀だから結論ぐらいはつかんでいるわ」

NOVA「おお、さすがはアシスタントガールを務めて2年の娘は違うなあ。はい、じゃあ、読者に分かりやすく、前回のポイントをまとめて下さい」

晶華「結論は文章の最後の方にあり。すなわち、こいのぼり萌え〜❤️」

NOVA「そんなことは言ってません」

晶華「言ってるよ。こんな感じに」

 

世の中には、こいのぼり萌え〜とか言って、5月5日の空を見上げるこいのぼりオタクがいるのか?

 

NOVA「うおっ、言ってたわ」

シロ「今のは、うおって驚きを表現した叫びと、魚を掛けた面白いジョークですね」

NOVA「ギャグを解説するというAI芸で、ただのつまらないダジャレに光を当てる高等話術は、ゼロワンという番組の最大の収穫だぞ。何だかんだ言って、ヨイショ芸として成立しているからな。それはともかく、こいのぼりが結論にならない理由は、国語の読解問題の解法的に説明できる」

リトル「え、そんなことまで説明できるのですかぁ?」

NOVA「そりゃ、できるよ。基本的に説明文は『問題提起→端的にまとめられる結論→結論の理解を深めるための解説・例示→(いろいろ積み重ね)→文章全体の結論・まとめ』という形で構成される」

晶華「ええと、(いろいろ積み重ね)の部分が気になるんですけど」

NOVA「要は、問題提起→結論→解説を幾重にも繰り返して、最終的な結論に持って行くってことだ。この、いろいろ積み重ねの部分にギャグとか無駄な薀蓄とか、キャラの掛け合いとか余計な寄り道を挟まなければ、スッキリした文にまとまる」

晶華「へえ。NOVAちゃんは、スッキリした文のまとめ方を知っていたんだ〜」

NOVA「当たり前だ。その技術を駆使して、きちんと推敲さえすれば、まとまりのある文を書けないことはない。ただし、まとまりのある文が面白いとは限らない」

晶華「どうしてよ?」

NOVA「物語に例えよう。『敵が出た→倒した→では、その倒し方のプロセスを詳しく見てみよう→はい、きれいに倒せてめでたしめでたし』 こんなことを繰り返すだけの単調な物語が面白いか?」

シロ「え〜と、説明文における問題提起とは、その文章における倒すべき敵。そして、物語において敵は倒されるものという結論は初めから分かっている(一部例外あり)。そして、その倒し方を詳しく描写する。その後で、倒した後の達成感を描写。こんな感じですか?」

NOVA「そう。説明文と物語の構造はそれなりに対応させることが可能。そして、複雑な説明文や物語は、その手順を幾重にも重ねて、最終的な結論、あるいはラスボス退治にまで持っていくわけだが、まとまりのあり過ぎる文とは『敵出た→倒したの過程をひたすら繰り返し、結論まで一直線に突き進む』わけだ。事務的な報告書とか、実験後のレポートとか、余計な寄り道をとことん削って、すっきりまとめて事実を正確に分かりやすくするタイプの文章ならそれでいいんだが、俺のブログはそうじゃない」

晶華「じゃあ、NOVAちゃんのブログはどうなのよ?」

NOVA「俺の心の中の混沌状態、気まぐれな思いつきを文章の形で提示して、読者をNOVA空間に引きずり込むのが目的だ」

晶華「何よ、それ? 悪の魔王か何か?」

NOVA「いや違う。妄想時空の言霊魔術師と呼んだ方がいいだろう。そして、俺の妄想は悪じゃないし、俺は管理人だが王ではない。悪の魔王と定義するのは間違っている」

晶華「うん、分かった。NOVAちゃんは悪くない。だけど、結論はまだ出てないわ」

NOVA「そうだな。今、倒すべき敵は『どうして、こいのぼりが結論にならないのか』という簡単な解説だ」

晶華「ええと、こいのぼりがラスボスじゃなくて、ザコなのはなぜ?」

NOVA「『説明のための例示は結論にはならない』 これは国語の読解問題の基本な。しかし、読解力の低い者は例え話に注目し過ぎてしまい、肝心要の部分を読み落としてしまいがちなんだ。例え話には筆者のセンスが反映され、分かりやすく、かつ面白く書かれていることが多く、時には書いている人間さえ、例えに夢中になりすぎて、本筋を見失うこともありがち。説明文的には、こういうのを虚飾過多な駄文と言う。ただし、エッセイ(随筆)と称すれば味わいのある文と評することもできるんだがな」

晶華「つまり、NOVAちゃんの文章は、会話型のエッセイということね」

NOVA「そういうことだ。めでたしめでたし。当記事 完」

 

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マニアとかオタクとかの話

今回も授業形式

 

NOVA「さて、今日も子どもたちに対して、NOVA先生の授業形式で始めるぞ」

晶華「また面倒くさい話をするつもりなの?」

シロ「これも修行の一環なんだ」

リトル「リウは学校に行ったことがないので、授業は楽しみですぅ」

NOVA「多数決で2人が乗り気だと分かったので、テーマ発表だが、本来は『趣味について』という話をするつもりだった」

晶華「いつもしているじゃない」

NOVA「そう、趣味というテーマだと広すぎて的に刺さらない。だから、もう少し限定して『理想的な趣味人とは何か?』みたいなことを考えたくなった」

晶華「趣味は英語でホビー。今年20周年のNOVAちゃんのサイトのタイトルは『ホビー館』。それに当ブログの前身タイトルが『つれづれ趣味雑記』だったから、趣味について語ることこそ、ここでの王道ということね」

NOVA「ああ。そして、趣味の中でもアウトドア系のスポーツや家庭実用的な料理、裁縫、菜園いじり、それに昔からある囲碁将棋などの伝統的な遊びを除いた新ジャンルをサブカルチャーと呼ぶ。具体的には、アニメ、特撮、ゲーム、読書、音楽鑑賞などのうち、昭和時代の大人が子供っぽいと考えたものが総じてオタク趣味と呼ばれている、と俺は認識している」

晶華「昭和時代の大人の感覚ということは、NOVAちゃん世代?」

NOVA「俺は昭和生まれだが、成人したのは91年だから平成時代の大人の感覚でいる。21世紀に入って30代。そこから20年ほどを経たので、令和の壮年世代だな」

晶華「壮年って、中年と何が違うの?」

NOVA「一つの定義によると、壮年は働き盛りの年齢で25歳から39歳。一方、40〜64歳を中年といって区分する分け方もあるが、本来の働き盛りという意味だと、40〜50代は今の時代、まだまだ社会の中核だから、定年退職するまでは壮年と定義することもできる。よって、30代までを壮年前期、40代以降を壮年後期とする定義もある。俺としては、自分のことを中年というよりは壮年と定義したい」

晶華「分かった。NOVAちゃんは少年の心を持った壮年、つまりリトル壮年ってことね」

NOVA「何だよ、リトル壮年って?」

晶華「リトルが付くと、何だか可愛くならない?」

NOVA「いい年したおっさんが、可愛さを売りにしてどうするんだよ。壮年後期の武器は、酸いも甘いも噛み分けた成熟だろう。未熟さと成長の可能性を武器にして通用するのは30代までだ。まあ、成長は限界なく続けて構わないんだが、少なくとも40代で得意武器の一つや二つ、持たなくてどうするんだって感じだ。鉄は熱いうちに打て」

晶華「NOVAちゃんの武器は、寄り道脱線芸と、説教芸?」

シロ「それは芸なのか?」

NOVA「寄り道脱線癖と、説教癖と言ってしまうと、欠点だけどな。癖を芸とか技とか自覚的に言い換えて、ネタとして昇華すると武器にもなる。これも災い転じて福と為す精神だな。寄り道脱線は『柔軟に話題を転換して、話を飽きさせないテクニック』だし、説教は『何かの教訓となって向上心を刺激するテクニック』にもなる」

シロ「ああ、自らの弱点を自覚して、それも個性と受け止めた上で、有効に使いこなす奥義というわけですか」

NOVA「長所と欠点は紙一重という考えもあってな。悪い寄り道脱線は、本筋を完全に見失ってしまい、良い寄り道脱線はアイデアを膨らませる元になる。ただし、話題転換が極端すぎると、聞いている人間の頭が付いて行かないので、路線変更をいかにスムーズにつなげるかが肝心要といったところだな」

リトル「すると、悪い説教と良い説教にも違いがあるんですかぁ?」

NOVA「当然ある。悪い説教は、相手の欠点を責めるだけで改善案を示さない、あるいは相手の人格否定をしてしまう。悪い行動を責めるばかりで、どうすればいいのかを考えさせず、相手の存在そのものを認めずに向上心すら断ち切ってしまう。良い説教はその逆だな」

晶華「ええと、悪い行動を反省させて、行動の改善を促すってこと?」

NOVA「そう。善悪の価値観の違いをある程度納得させたり、妥協させたりするための対話だな。相手の存在は極力受け止めたいが、それを笠に着て、何でも許されると勘違いする反省能力の低い人間(自分を戒められない人間)に対しては、仏の顔も三度までだ。昔は、反省文を書かされて、自分の気持ちと今後の振る舞い方を表明することは教育指導の常識だったが、今はそういうことをしないのかな。自省と自制のために文章を書かせるというのは、個々人が発信力を持つようになった今の時代にこそ必要な教育だと思うのは、俺だけだろうか?」

シロ「確かに、失敗を反省している姿をどう見せるか。言葉にしなくても行動で示すという方法もあるけど、言葉にしないと伝わらないこともある。だったら、自分の気持ちをどう言葉で表現するか、これも一つの武器と言えるでしょうね」

NOVA「とりわけ、創作小説家を目指すなら、言葉表現のプロであるべきだと俺は思うわけで、それが言葉足らずだと思われるのは恥ずかしいだろう、と。まあ、逆にプロなら推敲を重ねて、厳選された言葉を限られた文量で的確にまとめるべし、という考え方もあって、俺はそういう削る作業が苦手だという自覚もある」

晶華「過ぎたるは及ばざるが如しってことよね。いっぱい書いたら、相手に伝わるとは限らないわけだし、長すぎると読まれもしないものだし」

NOVA「そこは、俺の場合、エンタメ作品として書いている文章と、自分の気持ちを整理するために想いを吐き出しているだけの駄文の区別をせずに、ブログで書いているからなあ。で、今は前置きの文章なんだけど、すでに2000字を越えて、本筋に辿り着けていない駄文の類なんだ」

リトル「2000字も書いて、駄文呼ばわりですかぁ」

NOVA「自分の文だから、出来不出来の判断も自分でしないとな。他人がどう思うかは二の次だ。自分の書いたものの良し悪しはある程度、自分でできないといけない。剣の達人を目指す者が、何度も素振りをして、自分の思い描いた軌道を辿っているなら良し。切っ先がブレて刃が通らないなら悪し。そして、一通り振ってみないと、自分の調子が分からなかったりする。弓でも書画でも球技でも走りでも、そういう感覚は同じだろう。まずは、自分の調子を自覚できるだけの審評眼を持たないと、他人に意見を求めるなんてしてはいけないとさえ思うよ。少なくとも、素人満足じゃなくてプロを意識している人間ならな」

 

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